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LINE公式アカウント:チャットProオプションAIチャットボット

LINE公式アカウント:チャットProオプションAIチャットボット
  • URLをコピーしました!

飛行機の始発で新潟から
北海道へ飛びまーす!!
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp

さて、本題です。

LINE公式アカウントのチャットProオプションに
Q&Aを登録すると自動で返信するAIチャットボットを
2025年11月12日に提供を開始しました。
https://manager.line.biz/announce/100021096?country=JP

早速、試してみると色々と見えてきました(汗)
https://www.youtube.com/watch?v=C6lfY-oSzOs

LINE公式アカウント:チャットProオプションAIチャットボット

LINE公式アカウントAIチャットボット新機能
🤖 LINEにAIチャットボット登場!月3000円で自動応答が可能に
🎉 速報!新機能リリース

📅 2025年11月12日 18時発表

AIチャットボット(β)の提供開始!

LINE公式アカウント × OpenAI の連携実現

📊 横田秀珠の予言が的中!
2023年10月18日: AI Prompt Managerテスト開始
2023年11月29日: AI応答メッセージ終了発表
→ 「生成AI時代に終了とはおかしい…これは新機能の布石では?」
2025年11月12日: 予測通り実装!
💰 料金プランと対象者

月額 3,000円


チャットProオプション限定機能

✅ AI機能が使える

✅ チャット履歴が消えない(2024年以降)

✅ 通常は6か月で消えるが永久保存可能


朗報: 無料プランでもQ&A作成とテストは可能!
まずは精度を試してから有料プラン検討OK

⬇️ 3つの設定方法 ⬇️
⚙️ Q&A登録の3つの方法
📝
個別作成

Q&Aを1件ずつ手動で作成
最大500文字

📊
複数作成(CSV)

CSVで一括アップロード
最大100件

🤖
自動生成(AI)

PDF/画像から自動生成
最大30MB

実際の検証結果
❌ CSVアップロード → 文字化け発生(UTF-8でも)
❌ PDFアップロード → エラー発生
❌ 画像アップロード → エラー発生
✅ 個別作成 → 正常動作

※ OpenAIのフォント問題が原因と推測。β版のため改善待ち
🔧 設定手順
1
📱
LINE公式アカウント管理画面へアクセス
2
🔍
左メニューからAIチャットボット(β)を選択
3
📝
Q&Aリストから質問と回答を登録
4
⚙️
システムメッセージを設定(回答なし時の対応)
5
🧪
応答テストで動作確認
6
🚀
応答方法を「手動+応答メッセージ+AIチャット」に変更
💬 システムメッセージの重要性

3つの定型メッセージを設定可能:


1️⃣ 適切な回答が見つからない場合

→ 他のAIや問い合わせフォームへ誘導


2️⃣ テキスト以外を受信した場合

→ 「テキストのみ対応」と案内


3️⃣ エラー発生時

→ エラーメッセージと代替手段を提示


推奨設定: 回答できない時は電話番号や問い合わせフォームのURLを記載しておく
🧪 実際のテスト結果
✅ 成功したケース

「横田さんとは?」
→ 正しく返答

「ゼロエン会員とは?」
→ URL付きで返答

「0円会員」(表記違い)
→ 正しく理解して返答
❌ 失敗したケース

「秀珠とは?」
→ 適切な回答なし

「講演を頼めますか?」
→ 文脈理解できず

「勉強するには?」
→ 具体性不足で回答不可
AI精度の課題
• 登録したQ&Aの定型文をそのまま返す仕組み
• 質問の言い回しが少し変わると認識できない
• 文脈理解力がまだ低い
• 今後の精度向上に期待
📊 利用時の注意事項
  • 初回のみ許可が必要 – ユーザーは「情報利用許可」画面で承認が必須
  • テスト回数制限 – 応答テストは1日あたり上限あり
  • チャット履歴残る – AI回答も管理画面で確認・修正可能
  • フィードバック機能 – 各回答にGood/Bad評価が可能
  • 従量課金の可能性 – 将来的に利用回数で課金される可能性
🎯 期待できる活用方法

✨ よくある質問の自動対応

営業時間、料金、サービス内容など定型的な質問に24時間対応

✨ URL付き返信

予約ページや商品ページへ自動誘導が可能

✨ 応対品質の向上

誤った回答も履歴から確認・フォローアップできる

✨ 人件費削減

簡単な問い合わせはAIが対応、複雑な案件のみ人間が対応

🚀 今後の展望と推奨行動

📈 OpenAI連携の今後

• β版から正式版へのアップデート期待

• CSV・PDF自動生成機能の改善

• AI精度の向上(文脈理解力UP)

• より高度なQ&A学習機能


💡 今すぐできること

1. 無料プランでQ&A登録を試す

2. 応答テストで精度を確認

3. 効果が見込めたらチャットProオプション(月3,000円)へ

4. チャット履歴も保存されるので一石二鳥

2025年11月12日、LINE公式アカウントのチャットProオプション限定でAIチャットボット(β版)が提供開始された。OpenAIのAPIを活用し、Q&Aを登録することで自動返信が可能に。個別作成、CSV一括登録、PDFや画像からの自動生成の3つの方法でQ&Aを作成できる。月額3000円のチャットProオプション加入が必要だが、チャット履歴が消えない特典もある。ベータ版のため精度や機能に課題はあるものの、今後の改善が期待される。

  1. はじめに
  2. 予言が的中!LINE公式アカウントにAIチャットボットが実装された背景
  3. 実際に使ってみた!AIチャットボットの設定方法と使い方を詳しく解説
  4. テスト結果から見えてきた課題と可能性
  5. おわりに
  6. よくある質問(Q&A)

はじめに

2025年11月13日木曜日、LINE公式アカウントに関する重要な発表がありました。多くの事業者が待ち望んでいたAIチャットボット機能の導入です。この機能は、チャットProオプション限定で提供が開始されることとなりました。

実は、この展開は以前から予測していたものでした。AI時代にもかかわらず、LINE公式アカウントのAI応答メッセージが2023年に終了した際、「これは新しいAI機能への布石である」と確信していました。その予測が、今回の実装によって現実のものとなったのです。

本記事では、LINE公式アカウントのチャットProオプション限定で提供が開始されたAIチャットボット機能について、実際に設定を行い、動作検証を実施した結果を詳しくレポートします。設定方法から実際の使用感、そして現時点での課題まで、包み隠さずお伝えしていきます。ビジネスでLINE公式アカウントを活用している方、これから導入を検討している方にとって、非常に参考になる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。


予言が的中!LINE公式アカウントにAIチャットボットが実装された背景

2023年の予言から実現まで

今回のニュースを聞いて、私の動画を以前からご覧になっている方は、「横田さんの予言が当たった!」と思われたのではないでしょうか。実は、私は以前からこの展開を予測していました。

遡ること2023年11月29日、LINE公式アカウントのAI応答メッセージ機能が終了したとき、多くの人が「AI時代なのに、なぜこんな時期に終了するのか?」と疑問に思いました。しかし私は、「いやいや違うんです」と言い続けてきました。なぜなら、その少し前の2023年10月18日から、LINEは「AI Prompt Manager」というサービスのテストを開始していたからです。

OpenAIとの提携が示す未来

これからは生成AI時代だということで、LINEはこの分野に参入していく方向性を示していました。特に重要だったのは、OpenAIとLINEが提携していたという事実です。この提携により、ChatGPTのノウハウを取り入れたAIチャットボットが登場することは、ある意味必然だったのです。

当時、私は「外付けでAIチャットボットを入れることもできるけど、そこまで今頑張らなくても、いずれLINE公式アカウントに標準で導入されるよ」という話を解説していました。そして、その予測通り、今回実装されることになったのです。

約2年越しの実装

2023年10月18日からちょうど約2年が経過して、ようやくリリースされました。お待たせしました、という感じですね。この時期も、OpenAIのAPIを利用していました。そして今回も、OpenAIを使っているということで、一貫した技術基盤の上に開発されていることがわかります。

公式ニュースリリースの内容

2025年11月12日の夜18時付けでニュースが入っています。正式には「AIチャットボット(β)」ということで、ベータ版として提供が開始されました。この機能は、チャットProオプションに加入している利用者限定で提供されます。

チャットProオプションというのは、チャットの履歴が消えないようにするために、月額3000円を支払う必要がある有料プランです。正直、月3000円は高いと感じる方も多いでしょう。しかし、私は以前から「絶対にこのプランにAI機能がついてくるから、月3000円は高いと思うけど入っておいた方がいい」という話を動画で話していました。これもまた、予言通りになったということです。

AI機能の基本的な仕組み

今回実装されたAI機能の大きな特徴は、Q&A(質問と回答)を登録すると、その内容について自動的に答えることができるという点です。もちろん、Q&Aに対して一言一句同じように答えるのではなく、その内容について学習して、柔軟に答えることができるという仕組みになっています。

これは、従来の単純な自動応答とは大きく異なります。ユーザーが多少異なる表現で質問しても、AIが文脈を理解して適切な回答を返してくれる可能性があるのです。この点について、今日は実際に試した結果を含めて、詳しく話していきたいと思います。


実際に使ってみた!AIチャットボットの設定方法と使い方を詳しく解説

初期設定:AIチャットボット機能の有効化

それでは早速、実際の設定画面を見ていきましょう。私のLINE公式アカウントの管理画面を開くと、左側のメニューに「AIチャットボット(β)」という項目が新たに追加されています。横に「NEW」というマークが付いているので、すぐに見つけることができます。

この項目は、自動応答の「応答メッセージ」の下に配置されています。ここをクリックすると、Q&Aリストという画面に移動します。

注意事項の確認

最初の1回だけ表示される画面があります。そこには「本機能を利用するには、以下の注意事項を確認してください」という案内があります。重要なポイントとして、「AIチャットボットはOpenAIの提供するAIを活用しています」ということが明記されています。

OpenAIの利用規約に従う必要があるため、この注意事項をしっかりと確認した上で、先に進む必要があります。私も注意事項を確認して、AIチャットボットの利用を開始しました。

Q&Aの作成方法は3つ

機能を有効にすると、「この機能は現在まだ無効です」という表示が出ます。Q&Aを作成して設定しないと有効にできないということですね。Q&Aの作成方法は、主に3つ用意されています。

1. 個別作成

まず1つ目は「個別作成」という方法です。これは、テンプレートなどを使ってQ&Aを1件ずつ作成できる方法です。特定のQ&Aのみを作成したい場合には、この方法を使います。

実際に個別作成を試してみました。「お問い合わせ内容」という欄があるので、そこに質問を入力します。私は自分のホームページの中にあるよくある質問を参考にして、「どんな会社ですか」という質問を入れてみました。

そして、この質問に対する回答文章を作成していきます。返信メッセージは最大で500文字まで入力できるようになっています。また、URLを含めることもできますし、LINE公式アカウントと同じように絵文字をつけたり、友だちのアカウント名を引用して「〇〇さん」という風に呼びかけることもできます。

このように、1つずつ丁寧にQ&Aを登録していく方法が個別作成です。時間はかかりますが、正確に内容を設定できるというメリットがあります。

2. 複数作成(CSV一括アップロード)

2つ目は「複数作成」という方法です。これは、Q&AリストをCSVファイルにして、一括でアップロードできる機能です。大量のQ&Aを効率的に登録したい場合に便利です。

私も実際に試してみました。クライアント向けに作成していた、住宅関係のよくある質問と回答をまとめたエクセルファイルがあったので、これをCSV形式で書き出してアップロードしてみました。

ここで重要な制限事項があります。追加できるQ&Aの上限は100件ということです。100件というと、それほど多くの情報を学習させることはできないという印象です。ビジネスによっては、もっと多くのQ&Aが必要になるケースもあるでしょう。

実際にCSVファイルをアップロードしてみると、約60件のQ&Aを追加しようとしたのですが、残念ながら文字化けが発生してしまいました。CSVで入れること自体は可能なのですが、文字化けの問題があると、実用的にはかなり厳しいというのが正直なところです。

3. 自動生成(PDFや画像から)

そして3つ目は「自動生成」という方法です。これが最も興味深い機能で、PDFや画像などからAIが自動的にQ&Aを生成してくれるというものです。生成されたQ&Aは、保存する前に必ず内容を確認する必要があります。

まずPDFでの自動生成を試してみました。PDFファイルは30MBまでアップロードできます。私は10MBのPDFファイルを用意してアップロードしてみました。

画面には「アップロードした内容によっては、自動生成に1分以上かかる場合があります」という注意書きが表示されました。現在は使い放題のプランになっているものの、あまりたくさん学習させることはできないようで、チャットのやり取りが多いと制限がかかる可能性があると書かれていました。

これは現在ベータ版だからということもありますが、将来的には従量課金制になる可能性も示唆されています。ある一定以上の利用回数がある場合は、追加料金が発生するかもしれません。

期待を込めてPDFファイルのアップロードを試みたのですが、残念ながらエラーが発生してしまいました。データは少し古いものでしたが、私の自己紹介などはしっかり入っているはずだったので、これがうまく認識されることを期待していたのですが、うまくいきませんでした。

画像からの自動生成も試してみた

PDFがダメだったので、次は画像での自動生成も試してみました。画像ファイルは、JPGとPNG形式に対応しており、ファイルサイズは30MB以下という制限があります。

私は自分のセミナーでよく使っている、「こんなテーマ内容の講演ができます」というスライドを画像にして、アップロードしてみました。AIが画像に写っている文字を認識して、それについて学習できるかどうかを確認したかったのです。

現在のAI技術では、画像に写っているテキストや図表を理解できるようになっています。自社の商品画像などを入れていくことで、それについて学習して答えられるようになったら、非常に便利だと思いました。

しかし、こちらも残念ながらエラーが発生してしまいました。「エラーが発生しました」というメッセージが表示され、アップロードが完了しませんでした。

CSVテンプレートを使った再挑戦

最初にCSVファイルをアップロードしたときに文字化けが発生したため、今度はLINEが提供している公式のテンプレートを使って再度試してみることにしました。

画面の上部に「テンプレート」というボタンがあり、これをダウンロードすると、対応フォーマットが確認できます。このフォーマットに合わせてデータを作成すれば、文字化けせずにアップロードできるのではないかと考えました。

テンプレートには、一番上の行に「お問い合わせ例」と「返信メッセージ」という項目が記載されています。このフォーマットに従ってデータを作成し、再度アップロードを試みました。

しかし、結果は同じで、やはり文字化けが発生してしまいました。さらに、LINEが提供しているテンプレートそのものを、何も編集せずにそのままアップロードしても、文字化けが発生するという状況でした。これでは、さすがに問題があると言わざるを得ません。

文字化けの原因について

この文字化けの原因について考察してみました。画面には「UTF-8」や「Shift-JIS形式」に対応していると書かれていますが、どうもそういう単純な文字コードの問題ではなさそうです。

私が思うに、これはOpenAIの問題だと考えられます。OpenAIで生成したテキストをファイルに変換すると、同じように文字化けが発生することがあります。フォントの問題で文字化けになるようなことが、OpenAI関連のツールではよくあります。

一応、右側に「編集」ボタンがあり、そこから個別に文字化けを修正していくことは可能です。しかし、これをやるぐらいなら、最初から個別で入力した方が早いというのが正直な感想です。

一応、CSVでの一括アップロードができる機能はあります、ということで紹介しておきましたが、現時点では実用的とは言い難い状況です。今後のアップデートで改善されることを期待したいところです。

システムメッセージの設定

Q&Aメッセージのタブとは別に、右側に「システムメッセージ」というタブがあります。ここでは、3パターンのシステムメッセージが最初から登録されています。

1つ目は、「適切な回答が見つからない」という場合に、自動的に定形文を返すというものです。2つ目は、テキスト以外のメッセージ(画像やスタンプなど)を受信した場合に、「メッセージはテキストしか受け付けていません」と返すというものです。3つ目は、何らかのエラーが発生した場合に、「エラーが発生しました」と返すというものです。

下の2つのメッセージは、それほどいじる必要はないかもしれません。しかし、一番上の「適切な回答が見つからない」場合のメッセージは、カスタマイズしておいた方が良いでしょう。

私の場合、このメッセージを次のように設定しました。「もしも適切な回答が見つからなかった場合は、別の専用AIチャットボット『横田秀珠’s脳』というLINEのAIボットをお試しください」という文章にして、そのURLを貼り付けました。

このように、別のサービスや問い合わせフォーム、電話番号などに誘導する設定をしておかないと、お客さんが「何?」となってしまいます。システムメッセージの設定は、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために重要です。

もちろん、テキスト以外のメッセージを受信した場合のメッセージにも、一言何か別のところに誘導する文章を追加しておいても良いかもしれません。

Q&A応答テストの実施

左メニューには「Q&Aの応答テスト」という項目があります。これを使うと、現在の設定でAIがどのように動くかを事前に確認できます。メッセージを送信して、AIのメッセージ返信を確認できるという便利な機能です。

ただし、確認できる回数には1日あたりの上限があるとのことで、無制限にテストできるわけではないようです。

それでは、実際にテストしてみましょう。まず「横田さんとは?」と入力してみました。わざと「横田秀珠とは?」ではなく、「横田さん」という表現にしてみました。

すると、設定した文章がそのまま返ってきました。返事のスピードは結構早いという印象です。次に「秀珠とは?」と入力してみると、「適切な回答が見つかりませんでした」というシステムメッセージが返ってきました。

興味深いことに、「ゼロエン会員」のQ&Aは設定しているのに、「ネットビジネス研究会」の紹介はしていないのですが、私のプロフィールが表示されました。ただし、精度はそれほど高くないかもしれません。

「講演依頼するには?」と送信してみると、これはちゃんと返してきました。ただし、返信文は事前に設定した文章をそのままそっくり返しているという感じです。

次に、「ゼロエン会員」と送信して、URLを含む回答が返ってくるかどうかを確認してみました。すると、URL入りでちゃんと返信されました。これは結構使えそうです。

「セミナー教材を購入したいんですが」と送信してみると、「こちらでダウンロード販売しています」というメッセージと一緒に、URL付きの返信が返ってきました。これもできるんですね。なるほど、という感じです。

質問の表現を変えてテスト

ここで重要なのは、AIが返す答えはすべて定型フォーマットを出してくるということです。Q&Aの「Q」の部分が若干異なる表現でも、正しく認識できるかどうかをテストしてみました。

例えば、「セミナー教材を購入したいんですか」という質問では、先ほど正しく回答が返ってきました。それでは、「セミナー教材で勉強したいんですけど?」という表現に変えたらどうでしょうか。

試してみると、これでも正しく返してくれました。さらに、「勉強するには?」というざっくりとした質問にしてみました。何の勉強かを明示せず、ただ「勉強するには?」とだけ聞いたら、どうなるでしょうか。

この場合は、「適切な回答が見つかりませんでした」という結果になりました。この辺りがもうちょっと賢くなると良いのですが、現時点ではまだまだAIの精度が低すぎるという印象です。

分析機能の確認

左メニューには「分析」という項目もあります。ここでは、応答した回数や、適切な回答が見つからなかった割合などが表示されるようになっています。

ビジネスでこの機能を使う場合、どのような質問に対して適切な回答ができていないかを分析することは非常に重要です。この分析データを基に、Q&Aの内容を改善していくことができます。

また、チャットの履歴が残るかどうかも気になるポイントですので、実際の画面でも確認してみることにしました。

応答方法の設定変更

現在のステータスが「無効」になっている場合、応答方法を「AIチャットボットを含むオプション」に変更する必要があります。

手動チャットと応答メッセージのところに「変更」ボタンがあるので、そこから設定を変更します。現在は「手動チャット+応答メッセージ」になっていますが、これに加えて「手動チャット+応答メッセージ+AIチャットボット(β)」に切り替える必要があります。

興味深いのは、応答時間外だけAIチャットボットを有効にするという設定もできることです。例えば、営業時間外は「応答メッセージ+AIチャットボット」だけで対応するという使い方もできます。これは結構面白い機能ですね。

それでは、この設定で実際に試してみたいと思います。


テスト結果から見えてきた課題と可能性

実際のユーザー体験:初回の許可プロセス

設定を完了したので、実際にユーザー側からメッセージを送ってみました。「横田秀珠とは?」と質問を送信すると、最初の1回目だけ特別な画面が表示されます。

「情報利用許可のお願い」という画像メッセージが届きました。内容は次のようなものです。「公式アカウントでは、LINEヤフー株式会社が提供するAIチャットボットの機能を利用されています。トークするには、AI機能での情報利用を許可してください」というものです。

これは最初の1回だけ表示される画面なのですが、正直なところ、ちょっとビビります。この画面が出ると、「情報を取られそうだ」と相手が不安に思うかもしれません。ユーザーの心理的なハードルになる可能性があります。

それでも「許可する」ボタンを押して先に進むと、さらに詳細な利用規約が表示されるページに移動します。「LINE公式アカウントは友達とのコミュニケーションをするために…」という内容の利用規約が表示され、「情報利用を許可する」というボタンを押さないと使えないようになっています。

この二段階の許可プロセスは、個人情報保護の観点から必要なものだと理解できますが、ユーザーにとってはやや面倒に感じるかもしれません。

AIの回答精度を検証

さて、情報利用を許可して、もう一度「横田秀珠とは?」と質問してみました。すると、今度はAIが回答してくれました。なるほど、ちゃんと動いています。

興味深いのは、回答の下に「この回答内容についてGoodまたはBadをタップしてフィードバックにご協力ください」というメッセージが表示されることです。ユーザーからのフィードバックを収集して、今後のAI改善に活用しようという仕組みですね。試しに「Good」を押してみると、「ご協力ありがとうございました」というメッセージが表示されました。

このように、AIチャットボットが実際に返事を返すことができました。これは素晴らしいですね。使い方によっては、かなり実用的に使えると思います。

さまざまな質問パターンでのテスト

次に「ゼロエン会員とは?」と、正しい呼び方で質問してみました。これはちゃんと返事が返ってきました。返事のスピードも早く、リンクもしっかりつけてくれています。これは結構便利ですね。

それでは、今度はわざと間違えてみましょう。「0円会員」と、カタカナの「ゼロエン」ではなく、数字の「0」を使った日本語表記にしてみます。この表記でもちゃんと返事が来るかどうか、試してみましょう。

結果は、ちゃんと反応していました。表記が少し違っても、AIが内容を理解して適切な回答を返してくれるということです。これは良い結果です。

AIの理解力の限界

次に「講演を頼めますか」と、少しニュアンスを変えた質問をしてみました。実際には「講演依頼」というキーワードで設定しているので、この辺の文脈を理解できないといけません。

しかし、この質問には回答が返ってきませんでした。「講演依頼するには?」という表現で登録したはずなのですが、これだと認識されないようです。

それでは、登録した通りの表現である「講演依頼するには?」という質問なら、どうでしょうか。試してみると、今度はちゃんと答えてくれました。

この結果から分かるのは、AIの理解力がまだ限定的だということです。もうちょっと賢くならないと、実用レベルとしては厳しいという印象を受けました。

管理画面でのチャット履歴確認

それでは、公式アカウント側の管理画面で、これらのやり取りがどのように表示されているか確認してみましょう。

チャットの履歴を開くと、AIが返した回答がしっかりと履歴に残っています。これは良い点です。もしAIがバカな回答をしてしまった場合でも、ここで人間が介入して修正することができます。

例えば、「すいません、さっきのAI間違ってました」といったフォローメッセージを送ることも可能です。また、この履歴を見て、どのような質問に対して不適切な回答をしたかを把握し、それを学習データとして活用することもできます。

このように、完全自動化ではなく、人間が確認・介入できる余地が残されているのは、現時点のAI技術のレベルを考えると適切な設計だと思います。

ベータ版としての評価

まだベータ版ということで謳っているので、多少の不具合や精度の低さは大目に見る必要があるでしょう。それでも、ようやくLINE公式アカウントにAIが搭載されたこと自体は、大きな前進です。

チャットボット機能がLINEに実装されたということで、これはすごく期待できるのではないかと思っています。今後のアップデートで、精度が向上し、より使いやすくなっていくことを期待したいところです。

チャットProオプションの価値

チャットProオプションは月額3000円かかってしまいます。これは決して安い金額ではありません。しかし、この料金には重要な価値があります。

通常のLINE公式アカウントでは、チャット履歴が6か月で消えてしまいます。しかし、チャットProオプションに加入すると、2024年以降のチャット履歴が消えない設定になります。これは、顧客とのコミュニケーション履歴を長期的に保存しておきたいビジネスにとって、非常に重要な機能です。

そして今回、このチャットProオプションにAIチャットボット機能が追加されました。この機会に、ぜひ月額3000円を課金して、AIチャットボットを使えるようにしてみると良いのではないかと思います。

無料プランでのテストも可能

興味深い情報として、このQ&Aを作成してAIチャットボットを試すところまでは、無料プランでも段階的に開放してできるようにするという話があります。

つまり、実際に課金する前に、機能を試してみることができるということです。使ってみて精度が良ければ、皆さんも申し込みたくなるのではないかと思います。

まずはQ&Aを登録してみて、精度を測ってみるところから始めても良いかもしれません。自分のビジネスに合っているか、どの程度実用的かを確認してから、有料プランへの移行を検討するというアプローチが賢明でしょう。


おわりに

今回は、LINE公式アカウントのチャットProオプション限定で提供が開始されたAIチャットボット機能について、詳しく解説してきました。実際に設定して、様々なテストを行った結果、現時点での可能性と課題の両方が見えてきました。

ポジティブな点としては、基本的な質問応答は機能すること、URLを含む回答も可能であること、チャット履歴が残って人間が確認・修正できることなどが挙げられます。返答速度も比較的速く、ユーザー体験としては悪くありません。

一方で、課題も多く見つかりました。CSVファイルのアップロードで文字化けが発生すること、PDFや画像からの自動生成がエラーになること、AIの理解力がまだ限定的で表現の揺れに対応しきれないことなどです。Q&Aの上限が100件というのも、大規模なビジネスには不十分かもしれません。

しかし、これはあくまでベータ版です。今後のアップデートで、これらの課題が改善されていくことを期待しています。約2年前から予測していた通り、OpenAIとの提携によって、LINEにも本格的なAI機能が実装されました。これは、ビジネスコミュニケーションの新しい時代の幕開けと言えるでしょう。

月額3000円のチャットProオプションは決して安くありませんが、チャット履歴の永続保存とAI機能を考えれば、十分に価値のある投資だと思います。まずは無料でテストしてみて、自分のビジネスに合うかどうかを確認してから、有料プランへの移行を検討することをお勧めします。ネットビジネス・アナリスト横田秀珠からの解説でした。ありがとうございました。


よくある質問(Q&A)

Q1: AIチャットボット機能は無料プランでも使えますか?

A: AIチャットボット機能は、基本的には月額3000円のチャットProオプションに加入している方限定の機能です。ただし、Q&Aを作成してAIチャットボットをテストするところまでは、無料プランでも段階的に開放されて試せるようになるという情報があります。まずは無料でテストして、精度を確認してから有料プランへの移行を検討することをお勧めします。実際にビジネスで活用する場合は、チャットProオプションへの加入が必要になります。

Q2: Q&Aは何件まで登録できますか?また、おすすめの登録方法は?

A: 現時点では、Q&Aの登録上限は100件となっています。登録方法は3つあります。(1)個別作成:1件ずつ手動で作成する方法、(2)複数作成:CSVファイルで一括アップロードする方法、(3)自動生成:PDFや画像からAIが自動的に生成する方法です。

現時点では、CSVアップロードで文字化けが発生したり、PDF・画像からの自動生成でエラーが出たりする問題があります。そのため、確実に正確なQ&Aを登録したい場合は、手間はかかりますが「個別作成」で1件ずつ丁寧に登録する方法が最もおすすめです。ベータ版の改善が進めば、一括登録の方法も実用的になると期待されます。

Q3: AIの回答精度はどの程度ですか?表現が違っても理解してくれますか?

A: 現時点での回答精度は、まだ発展途上という印象です。登録したQ&Aと全く同じ表現であれば高い確率で正しい回答が返ってきますが、表現が少し変わると認識できないケースがあります。

例えば、「ゼロエン会員」というカタカナ表記を「0円会員」という数字表記に変えても認識できましたが、「講演依頼するには?」という質問を「講演を頼めますか」と変えると認識できませんでした。AIの理解力がもう少し向上すれば、より実用的になると思われます。ユーザーからのフィードバック機能(Good/Bad評価)を活用して、今後精度が改善されていくことが期待されます。

Q4: チャットの履歴は保存されますか?AIの誤回答があった場合はどうすればいいですか?

A: はい、チャットの履歴はしっかりと保存されます。管理画面のチャット履歴で、AIが返した回答を確認することができます。これは非常に重要な機能です。

もしAIが不適切な回答や誤った回答をしてしまった場合でも、管理者が履歴を確認して、人間が介入することができます。例えば、「すいません、さっきのAIの回答は間違っていました」というフォローメッセージを送ることも可能です。また、どのような質問に対して不適切な回答をしたかを分析し、それをもとにQ&Aの内容を改善したり、新しいQ&Aを追加したりすることができます。完全自動化ではなく、人間が確認・修正できる仕組みになっているのは安心できる点です。

Q5: システムメッセージとは何ですか?どのように設定すべきですか?

A: システムメッセージとは、AIが適切な回答を見つけられない場合や、エラーが発生した場合などに自動的に返信される定型文のことです。3つのパターンが用意されています。

(1)適切な回答が見つからない場合のメッセージ、(2)テキスト以外のメッセージを受信した場合のメッセージ、(3)エラーが発生した場合のメッセージです。

特に重要なのは1つ目の「適切な回答が見つからない場合」のメッセージです。デフォルトの文章のままにしておくと、ユーザーが困惑してしまう可能性があります。お勧めの設定方法は、問い合わせフォームや電話番号、別のサポートチャネルなどへの誘導文を含めることです。例えば、「お問い合わせフォームからご連絡ください」といった案内や、別のAIチャットボットサービスへのリンクを貼っておくなど、ユーザーが次に取るべき行動を明確に示すことが大切です。

詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=JcTgW1SHcA0

0:00 📢 導入とニュース紹介
1:12 🔮 過去の予測が的中した経緯
2:21 💰 チャットProオプションとAI機能の概要
3:27 ⚙️ AIチャットボットの初期設定開始
4:26 ✍️ Q&Aの個別作成を実践
5:12 📊 CSVファイルでの一括登録に挑戦
6:07 📄 PDFからの自動生成テスト(エラー発生)
6:55 🖼️ 画像からの自動生成とCSV文字化け問題
8:28 💬 システムメッセージの設定方法
9:20 🧪 Q&A応答テストの実施と精度確認
11:02 📱 実際のLINEチャット画面での動作検証
12:57 🔍 様々な質問パターンでのテスト結果
14:01 🎯 まとめと今後の活用提案

LINE公式アカウント:チャットProオプションAIチャットボット

💬 LINE公式アカウント 企業や店舗が顧客とコミュニケーションを取るためのLINEの公式サービスです。メッセージ配信、自動応答、チャット機能などを提供し、ビジネス利用に特化しています。今回、AIチャットボット機能が新たに追加され、より高度な顧客対応が可能になりました。従来の応答メッセージ機能に加えて、AI技術を活用した柔軟な返信が実現されています。

🤖 AIチャットボット 人工知能を活用した自動対話システムのことです。ユーザーからの質問に対して、事前に登録されたQ&Aを学習し、自動的に適切な回答を返します。今回のLINE公式アカウントの新機能では、OpenAIのAPIを利用しており、ベータ版として提供が開始されました。完全一致ではなく、質問の内容を理解して関連する回答を返す仕組みになっています。

💎 チャットProオプション LINE公式アカウントの有料プランで、月額3000円で利用できるオプションサービスです。通常プランでは6か月でチャット履歴が消えてしまいますが、このオプションに加入すると2024年以降のチャット履歴が保存され続けます。今回のAIチャットボット機能は、このチャットProオプション限定で提供されており、高度な顧客対応を求める企業向けのサービスとなっています。

❓ Q&A(質問と回答) ユーザーからのよくある質問とそれに対する回答をセットで登録する機能です。AIチャットボットはこのQ&Aを学習し、類似した質問に対して適切な回答を自動生成します。個別作成、CSV一括登録、PDFや画像からの自動生成という3つの方法で作成可能で、最大100件まで登録できます。URLや絵文字、アカウント名の引用なども設定でき、最大500文字まで対応しています。

🔧 OpenAI ChatGPTを開発したアメリカの人工知能研究企業です。LINEは以前からOpenAIと提携しており、今回のAIチャットボット機能でもOpenAIのAPIを活用しています。2023年10月にAI Prompt Managerのテストを開始して以来、約2年の開発期間を経て今回の実装に至りました。ChatGPTの技術を応用することで、より自然で柔軟な自動応答が可能になっています。

🔄 自動生成 PDFや画像ファイルをアップロードすることで、AIが自動的にQ&Aを生成する機能です。30MB以下のファイルに対応しており、手動でQ&Aを作成する手間を大幅に削減できます。ただし、ベータ版のため、エラーが発生したり、生成に1分以上かかる場合があるなど、まだ改善の余地があります。うまく活用できれば、大量のQ&Aを効率的に登録できる便利な機能です。

📊 CSV(シーエスブイ) コンマ区切りのテキストファイル形式で、表形式のデータを保存するために使われます。LINE公式アカウントのAIチャットボットでは、Q&Aリストを一括でアップロードする際に使用します。テンプレートが用意されており、それに従ってデータを入力することで複数のQ&Aを効率的に登録できます。ただし、現状では文字化けの問題が報告されており、UTF-8やShift-JISの文字コード設定でも課題があるようです。

⚙️ システムメッセージ 特定の状況で自動的に返信される定型文のことです。「適切な回答が見つからない場合」「テキスト以外のメッセージを受信した場合」「エラーが発生した場合」の3パターンが用意されており、カスタマイズ可能です。適切な回答が見つからない場合には、問い合わせフォームや電話番号への誘導を設定することで、ユーザーを適切なサポートへ導くことができます。この設定が重要です。

🧪 ベータ版 正式リリース前のテスト段階のソフトウェアやサービスのことです。今回のAIチャットボット機能も「β」表記があり、まだ開発途中であることを示しています。実際の使用において、CSV文字化け、PDF自動生成のエラー、AI精度の低さなどの課題が報告されています。ユーザーからのフィードバックを集めながら、今後段階的に機能改善や精度向上が図られていくことが期待されています。

📝 応答精度 AIチャットボットが質問内容を正しく理解し、適切な回答を返す能力の高さを示します。現状では、完全一致や近い表現には対応できるものの、言い回しを変えたり曖昧な質問をすると適切な回答が返せないケースが多く、精度が低いという評価です。「講演依頼するには」には答えられても「講演を頼めますか」には答えられないなど、文脈理解の改善が今後の課題となっています。

LINE公式アカウント:チャットProオプションAIチャットボット

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この記事を書いた人

横田 秀珠のアバター 横田 秀珠 (新潟)公立長岡造形大学 情報リテラシー論 講師

ネットビジネス・アナリスト。未経験のIT企業に就職し、たった3年で独立し、2007年にITコンサルタント会社のイーンスパイア(株)を設立し現在に至る。All About ProFile全専門家で全国1位のコラム評価を獲得した実績を持つ。全国で年間200回を超える講演も行う。