中国進出のGoogleを脅かす敵は「中国政府」と「百度」
昨年12月の「THE STRATEGIC MANAGER」を読んでいて
興味深い記事を見つけました。
中国の検索エンジン「百度」
http://www.baidu.jp/
についてです。
最近では、韓国の検索エンジンNAVER人気
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100127-00000007-rbb-sci
もあったりして、すっかり影を潜めていますが
全世界ではシェア3位の百度です。
中国人と日本人では検索エンジンに対する評価・見方が異なる。
中国人は、自分の欲しい物や情報が見つからない場合は
その検索エンジンは使い物にならないと評価して
他の検索エンジンに切り替える。
でも日本人は、自分のレベルが低いと思い、もっと勉強する。
つまり別なキーワードを入れて探し続ける。
一般的に米国系企業のやり方は、自分たちが作ったものを
皆に利用してもらおうと考えるが、
百度はユーザーの習慣に合わせるという考え方だそうです。
面白いですね。
そこから生まれたのが、「キーワード検索」だけでなく
「自然文検索」にも対応しているとのことなんです。
例えば、
「箱根へ旅行します。1泊2万円のホテルを教えて下さい」
と自然文検索します。
通常のキーワード検索ならば、「箱根 ホテル」ですよね?
Googleが中国に参入しようとするものの
中国からの攻撃により苦戦しています。
http://jp.techcrunch.com/archives/20100112google-china-attacks/
Googleは中国とも戦わないといけないのもあるけど
中国に参入するからには百度とも戦わないといけない。
そこで開発しているのが
http://www.sem-r.com/google-2010/20100124195955.html
に書いてあるように
Google、検索意図を理解して回答をボールド表示する
”answer-highlighting”を提供開始
なんでしょうかね。
確かに自然文検索が主流になると、
自分の想いを端的なキーワードに置き換える必要がなくなる。
これは便利かもしれない。
ということは逆に言えば、端的なキーワード検索するユーザーに対して
それを分かりやすく言うと、こういうことですかっていう支援を
してもらえると助かるかもしれない。
こんな感じ。
「箱根 ホテル」に対して、検索するユーザーの意図として
A「箱根のホテルに泊りたいので、口コミの多いのは」
B「箱根のホテルでランチできる所ってあるかな?」
C「箱根のホテルに泊まりたいんだけど、どのサイトで予約すれば?」
D「箱根にホテルと建てたいんだけど、いい建築士は?」
E「箱根のホテルが人気の理由って何だろうか?」
みたいに考えられる。
これは、「箱根 ホテル」の次に続く第3キーワードを調べると想像がつくし、
第4キーワードを調べると、ほぼ検索意図は確定される。
このように考えていくと、「箱根 ホテル」の検索結果には
A~Eのような検索結果を返している可能性もある。
自然文検索が日本に馴染むかどうかは分からないが
本当は文章で検索したいのに、あえてキーワードに絞って
検索窓に入力しているということは大事ですね。
Googleが日本語入力システムのサービスを開始しましたが
https://yokotashurin.com/seo/google-ime.html
入力しているユーザーの意図を予測しながら変換していく技術は
今後、検索エンジンの精度を上げるときに役立つであろう。
そのユーザーが、どのようにキーワードを組み合わせて
文章を書いているかも密かにGoogleは情報収集しているんでしょうね。
考えれば考えるほど面白い。
「箱根 ホテル」の検索結果にYahoo知恵袋や教えてGooなどの
Q&Aを表示するのも面白いですが、もしかしたらGoogleが
A「箱根のホテルに泊りたいので、口コミの多いのは」
B「箱根のホテルでランチできる所ってあるかな?」
C「箱根のホテルに泊まりたいんだけど、どのサイトで予約すれば?」
D「箱根にホテルと建てたいんだけど、いい建築士は?」
E「箱根のホテルが人気の理由って何だろうか?」
などを表示する可能性もあるかもですね。
段々、終わらなくなってきましたので、
今日は、この辺で(笑)
—2013.12.26追記—
中国最大手の検索サイト「百度(バイドゥ)」入力情報を無断送信
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131226/k10014117561000.html
こっちは大問題の気配です(汗)