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私たちも横田氏を推薦します

Yahoo!検索にGoogleのVertex AIのAIアシスタントとAI回答機能

Yahoo!検索にGoogleのVertex AIのAIアシスタントとAI回答機能
  • URLをコピーしました!

ホワイトボードへ本当に
手書きで書いて感動です!
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp

端っこ少し消してスピード確認した(笑)

いくら AIで書けても手書きで
描ける人への尊敬は変わらない。

さて、本題です。

2025年8月5日にBingに続いてGoogleより早く
日本で生成AIが搭載された検索エンジンYahoo!。

Yahoo!検索、生成AIがチャット形式で情報を深掘りしてくれる
「AIアシスタント機能」と生成AIによる回答表示機能をPCで開始
https://www.lycorp.co.jp/ja/news/release/018095/

Yahoo!検索における生成AIを用いた回答生成機能の利用に関するガイドライン
https://search.yahoo.co.jp/guidelines/generativeaiguideline

実際に使ってみると色々な発見がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=dYIf83kzRRA

Yahoo!検索にGoogleのVertex AIのAIアシスタントとAI回答機能

Yahoo!検索AI機能解説
🔍 Yahoo!検索にAI機能追加!でも話題にならない理由とは?
📅 時系列で見る導入状況
2025/4/8
Yahoo!検索にVertex AI搭載のAIアシスタント開始(LINEトーク内)
2025/8/5
PCブラウザー対応開始 – チャット形式でAI回答機能提供
2025/9/16
気づいていない人多数!1ヶ月以上話題にならず
⬇️ 実際の使い方 ⬇️
🖥️ PCブラウザーでの使用方法
1
🔍
Yahoo!検索で任意のキーワードを検索
2
🤖
青い検索ボタン右のAIアイコンをクリック
3
📝
または検索結果タブのAIアシスタントを選択
4
💬
ログインして追加質問も可能
📱 スマホアプリは既に対応済み

✅ 既に導入されている機能

• Yahoo!アプリのトップページにAIアイコン表示

• 検索窓横からダイレクトアクセス可能

音声入力は未対応(テキスト入力のみ)

⚔️ GoogleとYahoo!の比較
Yahoo! AI機能 🟡
• Vertex AI搭載
• 引用元リンクあり
• 店舗への直接誘導なし
• トップページ未対応(PC)
Google AIオーバービュー 🔵
• Gemini搭載
• ビジネスプロフィール連携
• ローカル検索強化
• トップページ対応済み
🔍 検索結果の違い: 同じキーワードでも引用元が異なる
例)「コーヒー 淹れ方」検索時
• Google: スターバックス、SATEO等を引用
• Yahoo!: Creema、UCC、南蛮屋等を引用
🧪 実際の検索テスト結果

🔸 ハウツー系検索「コーヒー 淹れ方」

→ AI回答が表示、引用元リンク付き

🔸 ローカル検索「新潟ランチ」

→ 店名リスト表示、ただし店舗への直接リンクなし

🔸 ビジネス検索「住宅会社 新潟」

→ 会社リスト表示、公式サイトへの直接誘導なし

🔸 ショッピング検索「カバン 通販」

→ ECサイト紹介、ただし購入ページへの誘導弱い

⚠️ 課題と問題点
  • 認知度の低さ – 1ヶ月以上経っても話題にならない
  • アクセス性の問題 – PCトップページからの直接アクセス不可
  • ユーザビリティ – 検索後でないとAI機能にアクセスできない
  • 商用利用への配慮 – 直接的な誘導を控えめに設計
  • Yahoo!検索シェア低下 – 基本的な利用者数の減少
🚀 今後への示唆

🎯 SEO対策の複雑化

Google AIオーバービューに加えて、Yahoo! AI SEO対策も必要になる可能性

各検索エンジンで異なる引用元を参照するため、対策も個別に必要

📊 シェア状況の現実:
• Bing:最も早くAI検索導入も話題にならず
• Yahoo!:AI機能追加も認知度低い
• Google:後発でも大きな話題となる
シェアの違いが影響力を決定

Yahoo!検索にGoogleのVertex AIのAIアシスタントとAI回答機能

ネットビジネス・アナリストの横田秀珠氏が、Yahoo!検索に新しく追加されたAIアシスタント機能とAI回答機能について解説。これらの機能は2025年8月5日にPCブラウザで提供開始されたが、Google AIモードより先に導入されていたにも関わらず、日本のSNSで話題にならなかった。実際に機能を試した結果、GoogleのAI検索と比べて引用元リンクが少ないなどの課題が判明。Yahoo!の検索シェア低下を示唆する内容となっている。

  1. はじめに
  2. Yahoo!検索AI機能の導入背景と重要性
  3. 実際に使ってみた!AIアシスタント機能の使い方と機能詳細
  4. GoogleのAI機能との徹底比較 – 引用元と表示内容の違い
  5. Yahoo!検索AI機能の現状と今後の課題
  6. おわりに

はじめに

皆さんは普段、検索エンジンを使うときにどのサービスを利用していますか?多くの方がGoogleを使っていると思いますが、実は日本ではまだまだYahoo!検索も多くのユーザーに愛用されています。そんなYahoo!検索に、ついにAI機能が本格導入されました!2025年8月5日から提供開始されたAIアシスタント機能とAI回答機能は、検索体験を大きく変える可能性を秘めています。しかし、この重要なアップデートが1ヶ月以上経っても話題になっていないという驚きの事実も。今回は、この見逃されがちなYahoo!検索の新機能について、実際の使用感からGoogleとの比較まで、詳しく解説していきます。

Yahoo!検索AI機能の導入背景と重要性

意外と知らない導入タイミング

2025年9月16日現在、多くの人が見逃している重要な事実があります。実は、Yahoo!検索にAIアシスタント機能とAI回答機能が追加されたのは、Googleよりも早かったということです。GoogleのAIモードが追随という形で報道されているということは、Yahoo!検索の方が先に日本で導入されていたのです。

しかし、この画期的な機能追加について、日本中のSNS界隈では誰も話題にしていませんでした。これは非常に驚くべき現象で、Yahoo!検索の利用者がいかに減少しているかを物語っています。検索エンジンとしてのシェアが落ちているという現実を、まさに象徴的に表している出来事といえるでしょう。

実はもっと前からあった兆候

振り返ってみると、Yahoo!のAI機能への取り組みは今年の4月から始まっていました。2025年4月8日には、LINEトークの中でYahoo!検索が使えるようになったり、Yahoo!検索にGoogleのVertex AI搭載のAIアシスタントの提供が開始されたりしていました。これらのニュースについては当時も紹介されていましたが、今回の本格的なAI機能の導入については、多くの人が見逃していたのです。

2025年8月5日の重要なアップデート

2025年8月5日に発表されたのは、「Yahoo!検索、生成AIがチャット形式で情報を深掘りしてくれるAIアシスタント機能と、生成AIによる回答を表示するAI回答機能をPCブラウザーで提供開始」という内容でした。このニュースが1ヶ月以上も経ってから注目されるということ自体が、Yahoo!検索の現在の立ち位置を物語っています。

しかし、この機能は実際に使ってみると非常に優秀で、Googleに負けない品質を持っています。例えば「コーヒー淹れ方」というキーワードで検索すると、検索結果にAIの回答が表示されます。これはGoogleで言うところの「AI Overview」(日本語では「AIによる概要」)に相当する機能です。

実際に使ってみた!AIアシスタント機能の使い方と機能詳細

基本的な使い方とインターフェース

Yahoo!検索のAI機能を実際に使ってみると、いくつかの特徴的な要素が見えてきます。まず、検索結果のタブのところに「AIアシスタント」という言葉が、一番左の「ウェブ」の右に表示されています。そして、青い検索ボタンの右にも「AI」というアイコンがついています。

これらの要素は、従来のYahoo!検索にはなかった新しいインターフェースで、ユーザーがAI機能にアクセスしやすくするための配慮が感じられます。ただし、まだトップページには統合されていないという課題もあります。

実名検索での検証結果

実際に「横田秀珠」という実名で検索してみたところ、通常の検索結果ではAI回答は表示されませんでした。しかし、青い検索ボタンの右にある「NEW」と書かれた「AIアシスタント」の表示をクリックすると、AIが回答を生成してくれます。

生成された内容を見ると、「横田さんはこういう人間です」という形で、AIが調べて記事にしてくれます。ただし、完璧ではなく、一部間違った情報も含まれていました。例えば、著書として「必読!フェイスブックのトラブルをきっちり解決する方法」を出版していると表示されましたが、これは事実と異なります。

一方で、「YouTubeチャンネルでは音楽生成AI Sunoで制作した楽曲なども公開してます」といった正確な情報も含まれており、全体的にはかなり詳細な情報を提供してくれました。

追加質問機能とログイン要件

AIアシスタント機能には「AIに追加の質問をする」という機能があります。例えば「横田さんの作品の特徴は何ですか」や「横田秀珠はどのような人物ですか」といった質問が自動的に提案されます。しかし、この機能を使うためには、ログインが必要になります。

ログインして同様の検索を行うと、Googleの Vertex というAIが動作しており、レスポンス速度もなかなか早いことがわかります。ただし、検索のたびに微妙に異なる結果が表示されることもあり、情報の一貫性については改善の余地があります。

ハウツー系検索での実用性

「コーヒー淹れ方」のようなハウツー系のキーワードで検索すると、AI回答機能が非常に効果的に動作します。コーヒーの淹れ方についての詳細な説明が表示され、画面下には引用元のリンクが表示されます。これにより、ユーザーは元の情報源を確認することができ、信頼性の高い情報として活用できます。

この機能は、特に「どうやって〜するか」といったノウハウを求めるユーザーにとって、非常に有用な機能といえるでしょう。従来の検索結果を複数確認する必要がなく、一つの画面で包括的な情報を得ることができます。

スマートフォンでの利用状況

スマートフォンでの利用については、PCブラウザーとは異なる状況があります。Yahoo!アプリを確認すると、トップページの青い検索ボタンの右側にAIアイコンが表示されています。検索窓の横に配置されているため、PCよりもアクセスしやすい設計になっています。

このAIアイコンを押すと、AIアシスタントが起動し、ここで直接質問することができます。ただし、まだ音声入力には対応していないため、マイクのマークが表示されず、テキスト入力のみの対応となっています。「コーヒー淹れ方」などのキーワードを入力すると、PC版と同様の結果を得ることができます。

つまり、トップページへの統合については、スマートフォン版は既に実装されているものの、PC版はまだ実装されていないという状況です。

GoogleのAI機能との徹底比較 – 引用元と表示内容の違い

引用元の違いが示すアルゴリズムの差

同じ「コーヒーの淹れ方」というキーワードでGoogleとYahoo!を比較すると、興味深い違いが見えてきます。両方ともAI回答は表示されますが、引用元として使用されているサイトが大きく異なります。

Googleでは、スターバックス、SATEO、マキシマムなどのサイトを引用元としています。一方、Yahoo!では、Creema、UCC、ふるさと納税、南蛮屋などを引用元としています。この違いは、それぞれの検索エンジンが使用しているアルゴリズムや、優先するサイトの傾向が異なることを示しています。

SEO対策への影響

この引用元の違いは、SEO対策を考える上で非常に重要な意味を持ちます。日本ではYahoo!のシェアがまだ一定程度存在する以上、Yahoo!のAI SEO対策も必要になってくることがわかります。Googleだけでなく、Yahoo!の検索アルゴリズムにも対応したコンテンツ作りが求められる時代になりそうです。

地域密着系キーワードでの比較

「新潟ランチ」のような地域密着系のキーワードで検索してみると、さらに興味深い違いが見えてきます。AIアシスタント機能を使用すると、AIが回答を生成し、様々なお店を紹介してくれます。しかし、店名がハイパーリンクになっておらず、クリックして直接お店の情報にアクセスすることはできません。

下部に表示される「まとめ」セクションで引用元を確認することはできますが、特定のお店の情報を探すのは若干手間がかかります。この点では、Googleのように直接的なリンクや、ビジネスプロフィールへの誘導などの機能が優れているといえるでしょう。

ビジネス系検索での使い勝手

「住宅会社 新潟」のような明らかに会社を探しているキーワードでAIアシスタントを起動してみても、同様の傾向が見られます。会社名がずらりと並びますが、それぞれの会社のホームページへの直接リンクはありません。引用元は最後に表示されますが、各企業の公式サイトへのリンクではないため、ユーザビリティの面で課題があります。

ショッピング系キーワードでの検証

「カバン 通販」のような明らかに購買意欲のあるキーワードで検索してみると、当然オンラインストアの情報が表示されます。しかし、こちらも同様にウェブサイトへの直接的な誘導リンクはなく、内容を引用した元となるサイトが最後に表示されるのみです。

この結果から、Yahoo!のAI機能は、GoogleよりもWebサイトへの誘導という点で控えめな設計になっていることがわかります。これは、AI回答でユーザーが満足してしまい、元のサイトに訪問しなくなるというWebサイト運営者側の懸念に配慮した結果かもしれません。

Yahoo!検索AI機能の現状と今後の課題

認知度の低さという根本的問題

Yahoo!検索AI機能の最大の課題は、その存在が広く知られていないことです。1ヶ月以上経っても話題にならず、多くの人が気づいていないという現実は、Yahoo!検索のシェア低下を如実に表しています。どれだけ優秀な機能を搭載しても、使ってもらえなければ意味がありません。

この認知度の低さは、Yahoo!検索全体の課題でもあります。Googleの場合、新機能のリリースは必ずと言っていいほど話題になりますが、Yahoo!の場合は同じレベルの機能を提供しても注目されないという厳しい現実があります。

UIとアクセシビリティの課題

現在のYahoo!検索AI機能には、ユーザビリティの面でいくつかの改善点があります。まず、PC版のトップページにAI検索ボタンが統合されていないことです。Googleのように、トップページから直接AI検索にアクセスできるようになれば、利用率の向上が期待できるでしょう。

また、検索結果ページのタブにAIアシスタントが含まれていないことも課題です。ウェブ、画像、動画と並ぶ位置にAIアシスタントタブがあれば、より多くのユーザーがAI機能の存在に気づくはずです。

コスト面での懸念

AI機能は無料で提供されているものの、運営側にとってはコストがかかります。Yahoo!がAI機能の露出を控えめにしている理由の一つとして、コストを懸念している可能性があります。あまりに多くのユーザーがAI機能を使用すると、サーバー負荷やAPI利用料金などのコストが急増する可能性があるからです。

他の検索エンジンとの競争状況

実は、検索結果に生成AIを導入したのは、BingがGoogleやYahoo!よりも早く実施していました。しかし、Bingの場合も話題にならず、Yahoo!も同様の状況になっています。結局、Googleの動向だけが注目され、他の検索エンジンの革新的な取り組みは見逃されがちという業界全体の課題があります。

リンク機能の制限による影響

現在のYahoo!AI機能は、Googleと比較して、外部サイトへの誘導が控えめです。これは一見すると、Webサイト運営者にとって良いことのように思えますが、実際にはユーザビリティの低下につながる可能性があります。

例えば、レストランを探している場合、店舗の詳細情報や予約サイトにすぐにアクセスできないと、ユーザーは他の検索エンジンを使うようになってしまうかもしれません。適切なバランスを見つけることが、今後の課題となるでしょう。

情報の正確性と更新頻度

実際に使用してみると、時々間違った情報が表示されることがあります。これは生成AIの共通的な課題ではありますが、検索エンジンという信頼性が重要なサービスにおいては、より慎重な対応が求められます。

また、検索するたびに微妙に異なる結果が表示されることもあり、情報の一貫性についても改善が必要です。ユーザーが同じ質問をした時には、基本的に同じ答えが返ってくることが期待されます。

おわりに

Yahoo!検索のAIアシスタント機能とAI回答機能は、技術的には非常に優秀で実用的な機能です。GoogleのVertex AIを活用した高品質な回答生成、丁寧な引用元の表示、そして直感的なユーザーインターフェースなど、多くの優れた特徴を持っています。特に、ハウツー系の検索においては、従来の検索結果よりもはるかに効率的で有用な情報を提供してくれます。しかし、この素晴らしい機能が1ヶ月以上も話題にならず、多くの人に気づかれていないという現実は、日本の検索エンジン市場におけるYahoo!の立ち位置を象徴的に表しています。今後、Yahoo!がこのAI機能をどのように活用し、ユーザーに訴求していくかが注目されます。ぜひ皆さんも、この機会にYahoo!検索のAI機能を実際に試してみてください。無料でログインすれば、様々な質問に答えてもらえる便利な機能として活用できるはずです。

よくある質問(Q&A)

Q1: Yahoo!検索のAI機能を使うにはログインが必要ですか?

A: 基本的なAI回答機能は、ログインしなくても利用できます。検索結果に表示されるAI回答は、Yahoo!アカウントにログインしていない状態でも閲覧可能です。しかし、AIアシスタント機能で追加の質問をしたり、より詳細な対話を行いたい場合は、Yahoo!アカウントへのログインが必要になります。ログイン後は、自由に文章を作成してAIに質問することができるようになります。

Q2: スマートフォンとPCで機能に違いはありますか?

A: はい、現在スマートフォンとPCでは機能の統合レベルに違いがあります。スマートフォン版のYahoo!アプリでは、トップページの検索ボタンの右側に既にAIアイコンが表示されており、直接AIアシスタントにアクセスできます。一方、PC版ではまだトップページにAI検索機能が統合されておらず、検索結果ページからAIアシスタントにアクセスする必要があります。ただし、PC版でも音声入力機能はまだ対応していません。

Q3: GoogleのAI機能とYahoo!のAI機能の主な違いは何ですか?

A: 最も大きな違いは、引用元として使用されるサイトが異なることです。同じキーワードで検索しても、GoogleとYahoo!では全く違うサイトを引用元として使用する場合があります。また、Yahoo!の方がWebサイトへの直接的な誘導リンクが少なく、より控えめな設計になっています。Googleの場合はビジネスプロフィールへの誘導やローカル情報への案内が積極的ですが、Yahoo!はそういった機能は限定的です。機能の品質自体には大きな差はありません。

Q4: Yahoo!検索のAI機能は無料で使い続けられますか?

A: 現在のところ、Yahoo!検索のAI機能は無料で提供されています。基本的なAI回答機能も、ログイン後の詳細なAIアシスタント機能も、追加料金なしで利用できます。ただし、運営側のコスト負担を考慮すると、将来的に何らかの制限が設けられる可能性は否定できません。現在はYahoo!アカウントがあれば、回数制限なく利用することができます。

Q5: Yahoo!検索のAI機能はどのようなキーワードで最も効果的ですか?

A: 最も効果的なのは「ハウツー系」のキーワードです。「コーヒーの淹れ方」「新築住宅の選び方」など、具体的な方法や手順を求める検索で高い精度を発揮します。一方、単純なキーワード(「新築住宅」など)では、従来の検索結果とあまり変わらない場合があります。また、地域名を含む検索(「新潟ランチ」「住宅会社 新潟」)でも有用な情報を提供してくれますが、直接的なリンクがないため、詳細情報へのアクセスには工夫が必要です。質問形式のキーワードで検索すると、最も効果を実感できるでしょう。

詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=HvOM50Wk1Qs

0:00 📺 導入・Yahoo検索にAI機能追加のニュース
1:09 📰 過去ニュースの振り返りと8月5日の機能開始
2:16 🔍 実際の検索テスト開始・Googleとの比較
3:22 👤 自分の名前での検索テスト・AI回答の精度チェック
4:28 🔐 ログイン機能を使ったAI質問テスト
5:37 ☕ コーヒー検索での比較・引用元の違いを確認
6:49 🏠 新築住宅キーワードでのAI機能条件テスト
7:59 💻 PCとスマホでのAI機能配置の違い
9:07 📱 スマホアプリでのAIアシスタント機能確認
10:14 🍽️ ランチ検索での実例テスト
11:21 🏢 住宅会社検索でのリンク問題点を検証
12:31 🛍️ 鞄販売検索でのウェブサイト誘導課題
13:38 📊 Yahooシェア低下の考察とまとめ

上記の動画はYouTubeメンバーシップのみ
公開しています。詳しくは以下をご覧ください。

https://yokotashurin.com/youtube/membership.html
YouTubeメンバーシップ申込こちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCXHCC1WbbF3jPnL1JdRWWNA/join

Yahoo!検索にGoogleのVertex AIのAIアシスタントとAI回答機能

🔍 Yahoo!検索 日本の主要検索エンジンの一つで、かつてはGoogleと双璧をなしていました。2025年8月にAI機能を搭載しましたが、話題性や利用率の低下により、検索市場におけるシェアが減少傾向にあることが指摘されています。スマートフォンアプリとPCブラウザでAI機能の展開方法に違いがあります。

🤖 AIアシスタント Yahoo!検索に新たに追加された対話型AI機能で、ユーザーの質問に対してチャット形式で詳細な回答を提供します。検索結果のタブに表示され、ログインすることで自由な質問が可能になります。Google VertexというAIエンジンを使用しており、検索後の深掘り調査に適した機能として位置付けられています。

💬 AI回答 検索結果ページに自動表示される生成AI による回答機能で、GoogleのAI Overviewに相当します。特定のキーワード検索時に検索結果上部に表示され、引用元を明示しながら包括的な情報を提供します。ただし、キーワードによって表示される頻度に差があり、まだ全てのクエリには対応していません。

🎯 Google AIモード Googleの検索エンジンに搭載された生成AI機能で、AI Overviewとして知られています。Yahoo!より後発でしたが、圧倒的なシェアにより大きな話題となりました。Yahoo!との比較では、引用元の選択や表示方法に違いがあり、ビジネスプロフィールへの誘導なども充実しています。

Vertex AI GoogleクラウドプラットフォームのAIサービスで、Yahoo!のAIアシスタント機能の基盤技術として採用されています。機械学習モデルの構築と展開を支援するサービスで、Yahoo!がこの技術を活用することで高度なAI検索機能を実現しています。レスポンス速度も比較的良好とされています。

📊 検索シェア 検索エンジン市場における各サービスの利用割合を指します。文中ではYahoo!検索のシェア低下が言及されており、AI機能が話題にならない理由として挙げられています。Googleが圧倒的シェアを持つ中、Yahoo!やBingは存在感の維持に課題を抱えている状況が浮き彫りになっています。

🎯 AI SEO対策 生成AI検索結果に対する検索エンジン最適化を指します。従来のSEO対策に加えて、AI回答や引用元として選ばれるための新しい施策が必要になります。Yahoo!とGoogleで引用元の選択基準が異なるため、両プラットフォームに対応した戦略の構築が重要になってきています。

🔗 引用元 AI回答の根拠となる情報源のことで、検索結果の下部にリンクとして表示されます。GoogleとYahoo!では選択する引用元が異なり、同じキーワードでも参照するウェブサイトに差があります。AI回答の信頼性を担保する重要な要素であり、ウェブサイト運営者にとっては新たなトラフィック獲得機会となります。

🔑 ログイン機能 Yahoo!のAIアシスタントで自由な質問をするために必要な認証機能です。ログインなしでも基本的なAI回答は閲覧できますが、追加質問や詳細な対話にはアカウントが必要です。これにより個人化された検索体験の提供と、サービス利用コストの管理を両立させています。

🎤 音声入力 AIアシスタントに対して音声で質問を入力する機能ですが、Yahoo!のスマートフォンアプリではまだ対応していません。テキスト入力のみでの利用となっているため、ユーザビリティの面で改善の余地があります。音声検索の普及により、この機能の追加が今後の課題となっています。

超要約1分ショート動画こちら↓
https://www.youtube.com/shorts/IcMeia8KT_0

Yahoo!検索にGoogleのVertex AIのAIアシスタントとAI回答機能

1. Yahoo!検索にGoogleのVertex AIのAIアシスタントとAI回答機能

1.1 戦略的意図

本レポートは、LINEヤフー株式会社がその中心的な検索プラットフォームにGoogleのVertex AIを戦略的に統合し、「AIアシスタント」と「AI回答」という2つの主要機能を実装したことについて、詳細な分析を提供するものです。この動きは、従来のリンクベースの検索エンジンから、ユーザーの情報収集効率とエンゲージメントを劇的に向上させることを目指した、インテリジェントな情報プラットフォームへの重要な転換を示しています。この戦略は、ユーザーが求める情報をより迅速かつ円滑に提供し、検索体験そのものを根本的に再定義することを目指しています。  

1.2 主要な分析結果

分析の結果、以下の主要点が明らかになりました。

  • Vertex AIの統合は、長年にわたるGoogleとの提携の論理的な進化であり、全く新しい協力関係ではありません。  
  • 「AI回答」と「AIアシスタント」は、それぞれ異なるが補完的な役割を果たしています。前者は迅速な情報要約と取得を目的とし、後者はより深く対話的な情報探索を可能にします。  
  • LINEヤフーは、Yahoo!マップやYahoo!ショッピングといった独自のプラットフォームから得られる専有データを活用し、映画レビューや飲食店情報など、日本市場に特化した独自のAI活用事例を創出しています。  
  • このAIによる変革は、検索エンジンの競争軸を検索量から、生成AIによる体験の質へとシフトさせています。
  • 新しいパラダイムの下では、デジタルマーケティングやSEOの戦略も、単なるキーワード最適化から、AIモデルにとって価値のある、構造化された情報源となることへと移行する必要があります。

1.3 広範な影響

本レポートの結論として、この変革は従来の検索モデルに大きな変革をもたらすものであり、日本の市場におけるデジタルマーケティング、コンテンツ制作、およびユーザーの行動に広範な影響を与えることが示唆されます。これにより、Yahoo!は単なる情報の入り口ではなく、ユーザーの生活をサポートするプラットフォームへと進化しようとしています。  

2. はじめに:Yahoo!検索AI変革の戦略的背景

2.1 レポートの目的と範囲

本レポートは、Yahoo!検索の生成AI機能、その技術的基盤、具体的な応用事例、および戦略的な意義を徹底的に分析することを目的としています。分析の範囲は、Google Vertex AIによって強化された機能に焦点を当て、日本のデジタルエコシステムにおけるその影響を詳述します。

2.2 長年にわたる協力の歴史:Yahoo! JAPANとGoogleの提携(2010年-現在)

Yahoo!検索が今回行ったAI統合は、2010年にさかのぼるGoogleとの長年にわたる戦略的提携の自然な発展として理解する必要があります。当時、Yahoo!はYahoo! JAPANの検索エンジンと検索連動型広告配信システムをGoogleのものに切り替えることを発表しました。この決定は、Googleが日本語環境において強力な検索エンジンと広告配信システムを有しており、その機能が当時「ベスト」と判断されたためです。  

この提携の一環として、Yahoo! JAPANからGoogleへのデータ提供も行われ、双方が利益を得ることを目的としていました。このパートナーシップは、「検索エンジンと検索連動型広告配信システムを表示するシステム部分のみ」に限定されており、Yahoo!とGoogleは、それ以外のサービス領域では引き続き競合関係を維持するという「競合と協調」の関係が築かれました。  

この歴史的背景は、現在のAI統合が突然の新しい試みではなく、Yahoo!が中核技術を開発する際の莫大な研究開発負担を回避しつつ、グローバルな最先端技術を活用するという一貫した戦略の延長線上にあることを明確に示しています。この協力モデルにより、Yahoo!はGoogleのVertex AIのような最先端のAIモデルにアクセスし、自社のリソースを日本のユーザーに特化した、独自の差別化された体験の開発に集中させることができます。これは、Yahoo!が独自のブランドとローカルな焦点を維持しながら、検索市場で効果的に競争するための重要な基盤となっています。  

3. AI統合の二つの柱:AI回答とAIアシスタント

3.1 「AI回答」機能:検索結果の新たな姿

「AI回答」機能は、生成AIが生成した回答を検索結果ページに直接表示するものです。これは、ユーザーが求めている情報に、より迅速かつ効率的にたどり着けるように設計された「即座の要約ツール」です。この機能は、まず一部のスマートフォンユーザーを対象に試験的に提供が開始されました。  

この機能が発動するキーワードは意図的に選定されており、「〇〇 方法」といったハウツー系の質問(例:「美味しいコーヒーのいれ方」)や、「〇〇とは」といった定義を調べる質問(例:「Z世代とは」)など、特定の種類の検索クエリに対応しています。これにより、ユーザーは求める情報を簡潔にまとめた形で受け取ることができ、多数のウェブサイトをクリックして内容を確認する手間が省かれます。  

さらに、AIが生成した回答をさらに深く掘り下げたい場合、ユーザーは「AIに追加の質問をする」ボタンを押すだけで、「AIアシスタント」のチャットインターフェースに移行し、対話形式で追加の質問を続けることができます。  

3.2 「AIアシスタント」機能:対話による詳細な情報探索

一方、「AIアシスタント」機能は、ユーザーが自然な言葉で質問し、チャット形式で情報を深く掘り下げることができる対話型のインターフェースを提供します。この機能は、より複雑な、探索的なクエリに対応するために設計されており、ユーザーとの対話を通じて質問を洗練させ、よりパーソナライズされた回答を返すことが可能です。  

AIアシスタントは、検索バーの右横に追加された専用アイコンからアクセスできます。スマートフォン版に加え、PC版も提供されており、13歳以上のユーザーが対象で、自由形式の質問にはYahoo! JAPAN IDでのログインが求められます。  

「AI回答」と「AIアシスタント」の機能的な区別は、単なる技術的な選択以上の戦略的な意味合いを持っています。「AI回答」は一般的なクエリに対する情報検索の効率性を高めることを目的としているのに対し、「AIアシスタント」はより複雑で探求的なクエリに対するエンゲージメントと情報の深さを向上させることを目的としています。この二重の戦略は、トランザクション的(迅速な解決を求める)な検索意図と、情報探索的(時間をかけて探求する)な検索意図の両方に応えるものです。これにより、ユーザーは情報を見つけるためにYahoo!のエコシステムから離れる必要がなくなり、新たなユーザー行動、すなわち「検索からアシストへ」という流れが生まれる可能性があります。

この新たな検索パラダイムは、コンテンツ制作者やデジタルマーケティング担当者にとっても重要な示唆を与えます。コンテンツは、「AI回答」機能に要約されやすいように構造化されるべきであると同時に、より詳細な情報と権威性を持つことで、「AIアシスタント」での対話において信頼できる情報源となる必要があります。これは、単にキーワードを最適化するだけでなく、コンテンツそのものの構成と質を高めることの重要性を示しています。

4. 機能の詳細分析:各分野での実用例

4.1 AIによる口コミ要約:情報過多から洞察へ

LINEヤフーは、生成AIを活用して大量のユーザー生成コンテンツから洞察を抽出し、検索結果に新たな価値レイヤーを加えることに注力しています。この取り組みは、特にレビュー情報において顕著です。

  • 映画レビュー: Yahoo!検索は、約7,500作品の映画レビューを生成AIが要約し、検索結果に表示する機能を導入しました。AIは、作品の特徴や評価されている点を最大3つまで抽出し、ユーザーの選択に応じて「ネタバレなし」と「ネタバレあり」の2種類の要約を提供します。これにより、ユーザーは膨大なレビューを読み込むことなく、映画の核心を迅速に把握できるようになります。  
  • 飲食店レビュー: 同様に、飲食店名の検索結果には、Yahoo!マップに投稿された口コミをAIが要約した説明文が表示されます。AIは、飲食店の雰囲気、メニューのおすすめポイントなどを抽出し、従来公式の説明文がなかった8万以上の店舗でも情報を提供できるようになりました。この機能は、ユーザーからの「レビューが多くて必要な情報が見つけにくい」という声に応える形で追加されました。  
  • 商業施設レビュー: さらに、約4.7万カ所の商業施設(ショッピングモールや百貨店など)の口コミもAIが要約し、最大5つの特徴を抽出して表示します。これにより、ユーザーは訪問前に施設の特徴を素早く理解し、情報収集をよりスムーズに行うことができます。  

これらの機能は、LINEヤフーが自社のユニークな専有データ(Yahoo!マップやYahoo!映画など)を活用して、他社が模倣しにくい独自の強みを築いていることを示しています。これは単なる技術的な機能追加ではなく、膨大な量の非構造化データをユーザーにとって価値のある、構造化された情報へと変換する戦略的な動きです。これにより、Yahoo!検索は単なる外部サイトへの導線ではなく、自社エコシステム内の情報を統合し、要約するエンジンとしての役割を確立しています。この変革は、企業がYahoo!のプラットフォーム上で強い存在感と肯定的な評判を築くことの重要性を高めます。

4.2 計画と探索のためのAI:「おでかけAIアシスタント」

「おでかけAIアシスタント」は、「AIアシスタント」機能の応用例として際立っています。この機能は、ユーザーが生成AIと対話しながら、自分好みの旅行プランや観光モデルコースを簡単に作成・カスタマイズできるものです。  

このアシスタントの最も優れた点は、単一の回答を提供するだけでなく、ユーザーの要望に応じてプランを動的に調整できることです。例えば、「京都の観光モデルコースを教えて」といった質問から始め、さらに「清水寺にも行きたい」と具体的なスポットを追加したり、「車移動に変えたい」と移動手段を変更したりするなど、対話を通じてプランをパーソナライズできます。  

アクセス方法は、AIアシスタント画面の専用バナーから、または「地名 観光」などの特定の検索キーワードを検索した際に表示されるボタンから利用できます。  

この機能は、Yahoo!検索が情報の「提供者」から「生活アシスタント」へと役割を拡大していることを明確に示しています。これは、単なる情報検索ではなく、旅行計画のような複雑なタスクの完了を支援するサービスへの進化です。この機能の対話的でカスタマイズ可能な性質は、ユーザー体験を大幅に向上させ、静的な検索結果をダイナミックでパーソナライズされたサービスに変えています。

LINEヤフーは、今後も生成AIを活用し、「お買い物やおでかけなど、よりユーザーの生活をサポートできる機能を提供していく予定」と表明しており、おでかけAIアシスタントはその重要な一歩です。これは、Yahoo!が「WOWなライフプラットフォームを創り、日常に!を届ける」というミッションを掲げ、検索エンジンを超えた存在を目指していることの証でもあります。  

4.3 その他のAI活用事例

Yahoo!検索は、上記の主要機能以外にも生成AIを多角的に活用しています。例えば、Yahoo!リアルタイム検索では、生成AIがSNS上の話題を自動で要約し、主要なトレンドを瞬時に把握できる新機能「SNSのバズまとめ」を提供しています。これにより、ニュースやエンターテイメントなど幅広い分野の情報収集が効率化され、生成AIプラットフォームの多用途性が示されています。  

5. 検索パラダイムの変遷と競争環境

5.1 キーワードからインテントへ:パラダイムシフト

従来の検索モデルは、ユーザーが入力したキーワードとウェブページの関連性をマッチングさせることに主眼を置いていました。このモデルでは、ユーザーはしばしば複数のリンクをクリックし、個々のページを読み込んで必要な情報を見つけ出す必要がありました。  

これに対し、AI搭載型の新しい検索モデルは、ユーザーの文脈と検索意図を深く理解し、複数の情報源から収集した情報を統合し、要約された一貫性のある文章で提示します。これにより、ユーザーは単一の効率的なステップで答えにたどり着くことができます。  

AI検索の主な利点には、複雑な質問への対応、検索結果の要約、そして自然言語でのクエリ処理能力があります。この根本的な変化は、ユーザーの行動を変え、単にリンクを列挙するのではなく、統合的で信頼できる答えを即座に提供する検索体験への期待を高めています。これは、コンテンツ制作者やSEOの専門家にとって、検索順位のトップを目指すだけでなく、AIが要約するための権威ある情報源となることの重要性を意味します。  

5.2 競争分析:Yahoo! vs. Google vs. Bing

日本の検索市場における主要なプレイヤーであるGoogle、Bing、そしてYahoo!は、それぞれ異なる戦略でAI検索機能を展開しています。

  • Google: 独自のAI技術とユーザー中心の体験を重視し、「ユーザーにとって最良の情報提供」を追求しています。  
  • Bing: 対話型AI機能の先駆者であり、画像検索や動画検索に強みを持ち、「意思決定を支援する検索エンジン」としての地位を確立しています。  
  • Yahoo!: 日本のユーザーニーズに合わせたサービスを充実させており、「情報ポータルとしての総合的なユーザー体験」を重視しています。  

このAI機能の導入は、市場をゼロサムゲームではなく、「役割分担」の動態へと移行させています。従来の検索は広範な情報収集に用いられ、AI検索は個人的で深い探求のために使われるようになる可能性があります。Yahoo!がGoogleのエンジンを採用しつつも、独自のサービス連携やローカルデータを活用することで、Googleとは異なるユニークなユーザー体験を提供しようとしていることは、この役割分担の戦略を明確に示しています。  

表1:Yahoo!検索の主要AI機能と展開タイムライン

機能名役割初回ローンチ日プラットフォーム主なユースケース
AI回答機能検索結果上にAI生成回答を表示2024年10月(試験提供)スマートフォン、PCハウツー系、定義系クエリへの即座の要約  
AIアシスタント機能チャット形式での対話と深掘り2024年10月(試験提供)スマートフォン、PC複雑な質問、情報探索、モデルコース作成  
飲食店口コミ要約Yahoo!マップの口コミ要約2024年7月17日Yahoo!検索、Yahoo!マップ飲食店の雰囲気や特徴の迅速な把握  
映画レビュー要約Yahoo!検索の映画レビュー要約2025年8月7日Yahoo!検索ネタバレ有無を選択できる映画の特徴把握  
商業施設口コミ要約Yahoo!マップの口コミ要約2025年7月31日スマートフォン版アプリ/ブラウザ商業施設の特徴や留意点の把握  
SNSのバズまとめXの投稿をAI要約2025年9月2日Yahoo!リアルタイム検索SNSでのトレンドや話題の経緯把握  
おでかけAIアシスタント生成AIと対話しながら観光コース作成2025年9月11日Yahoo!検索旅行プランのカスタマイズ、観光スポット探索  

表2:AI検索機能比較:Yahoo! vs. Google vs. Bing

プラットフォームコア検索エンジンAIモデル/技術主なAI機能戦略的焦点独自の価値提案
Yahoo!GoogleGoogle Vertex AI, その他AI回答、AIアシスタント、口コミ要約(飲食店、映画、商業施設)、おでかけAIアシスタント総合的なユーザー体験、日本のユーザーニーズ特化独自のプラットフォームデータ(Yahoo!マップなど)を活用したローカライズされた高付加価値情報  
Google自社開発Gemini (旧Bard)AI Overviews、チャット機能、マルチモーダル検索ユーザー中心の最良の情報提供膨大なウェブコンテンツと独自の技術基盤を統合した包括的な情報提供  
BingMicrosoft Bing自社開発(OpenAI)対話型AIチャット、画像検索、動画検索意思決定を支援する検索エンジン、視覚情報検索対話形式の深掘り機能と視覚的な情報収集  

6. 将来展望、課題、そして提言

6.1 将来のロードマップ:AIエコシステムの拡大

LINEヤフーは、生成AIの活用範囲をさらに拡大し、ショッピングやお出かけなど、ユーザーの日常生活をより深くサポートする機能を提供していく方針を明確にしています。特に「おでかけAIアシスタント」の導入は、この戦略の具体的な表れであり、検索エンジンを超えて「ライフプラットフォーム」へと進化する意図が示唆されています。  

同社は、特定のAIプロバイダーに依存しないマルチベンダー戦略を採用しており、Google Cloudの大規模言語モデル(LLM)のほか、OpenAIやMicrosoftの技術も利用可能です。この戦略により、各サービスに最適なAI技術を選択し、迅速かつ柔軟に新機能を開発できる基盤を構築しています。  

6.2 重要な考慮事項と倫理的課題

生成AIの導入には、いくつかの重要な課題も伴います。

  • データプライバシー: Yahoo!は利用規約において、ユーザーに対し、個人情報や機密情報をAIに入力しないよう明示的に注意を促しています。  
  • 誤情報とバイアス: 生成AIは、開発者の意図しない差別的または偏った表現、あるいは誤った情報を提供する可能性があります。これには、利用ポリシーの明確化や倫理ガイドラインの遵守といった対策が不可欠です。  
  • 著作権と法的遵守: ユーザーは、他者の著作物を無断でAIに入力するなど、著作権を侵害する行為を避けるよう求められています。  

6.3 結論と専門家提言

LINEヤフーによるGoogle Vertex AIの統合は、同社にとって決定的な転換点となります。これにより、Yahoo!検索は単なる検索エンジンから、日本のユーザー固有のニーズに特化した、高度な情報とタスクを完遂するプラットフォームへと変貌を遂げます。

  • ビジネスおよびマーケティング担当者への提言: 単純なキーワード最適化の時代は終焉を迎えつつあります。今後は、AIモデルが容易に消費・要約できるような、質の高い、権威性のある、構造化されたコンテンツを作成することに成功が左右されるでしょう。特に、Yahoo!マップのような独自のプラットフォーム上でポジティブなレビューと強い存在感を築くことが、AI生成要約に表示される上で極めて重要になります。
  • プロダクトおよび技術専門家への提言: Yahoo!が採用した、強力なサードパーティ製エンジンにインテリジェントなAIフロントエンドを重ねるというモデルは、フルスタックの検索エンジンを自社開発する代替戦略として非常に魅力的です。この「インテリジェントプラットフォーム」モデルは、今後の業界トレンドとなる可能性があります。

総じて、Google Vertex AIの統合は、日本のデジタル市場におけるYahoo!の地位を再定義するものであり、検索体験の未来を形作る上で重要な一歩となります。

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この記事を書いた人

横田 秀珠のアバター 横田 秀珠 (新潟)公立長岡造形大学 情報リテラシー論 講師

ネットビジネス・アナリスト。未経験のIT企業に就職し、たった3年で独立し、2007年にITコンサルタント会社のイーンスパイア(株)を設立し現在に至る。All About ProFile全専門家で全国1位のコラム評価を獲得した実績を持つ。全国で年間200回を超える講演も行う。