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ECの変遷と成功の道筋20年の経験から語るネット通販の真実⑧

ECの変遷と成功の道筋20年の経験から語るネット通販の真実⑧
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もはや日常(笑)ですけど
GWは自炊しません(汗)
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp




さて、本題です。

今回から新企画として、このセミナーで
話した2時間30分の内容を全9回に分けて
週末などに配信しますので、お楽しみに。

ECの変遷と成功の道筋20年の経験からる
ネット通販の真実について1回目から
https://yokotashurin.com/etc/ec-1.html
https://yokotashurin.com/etc/ec-2.html
https://yokotashurin.com/etc/ec-3.html
https://yokotashurin.com/etc/ec-4.html
https://yokotashurin.com/etc/ec-5.html
https://yokotashurin.com/etc/ec-6.html
https://yokotashurin.com/etc/ec-7.html
と続いて今回は8回目です。
https://www.youtube.com/watch?v=YtMSe-eY3K0

ECの変遷と成功の道筋20年の経験から語るネット通販の真実⑧

SNSの進化とショート動画マーケティング
SNSの進化とショート動画で変わる消費者行動
SNSの進化:検索から推薦へ
〜2015年好きなものをフォローする時代
好きな人、好きなブランドをフォローして情報を受け取る
2015年〜好きなものを検索する時代
見たいコンテンツを自ら探しに行く
2020年〜次に好きなものを教えてもらう時代
TikTokの登場でアルゴリズムが次の興味を先回り
TikTokのキャッチコピー
君が次に好きなもの
ショート動画の仕組みと心理効果

📱勝手に動画が再生される仕組み

👀フォローしていない人の投稿が表示

🧠アルゴリズムが好みを学習

⏱️自分の好きな人の投稿だけでは物足りない

🔍検索は欲しいものが明確でないとできない

💡自分が知らなかった新しい価値を発見

SNS3.0時代:もはや「自分の好きなものを見る」時代ではなく
「次に何が好きになるか教えてもらう」時代に
テレビショッピングとショート動画の共通点

テレビショッピングの心理効果

  • 📺視聴者は見る意図がなくても勝手に見せられる
  • 🔥鉄は熱いうちに打て」の法則で即決を促す
  • 「今だけ」「限定」など時間制限で焦らせる
  • 🛒比較検討せずに衝動買いさせる

ショート動画との違い

  • 📞テレビ→電話のメディア切り替えが必要
  • 👆ショート動画はタップだけで購入完結
  • 🔄購入までの障壁が少ないほど成約率が上がる
X(旧Twitter)を活用した販促戦略

人々が検索しているキーワードに便乗する戦略

世の中の情報やトレンドを探している人に商品をアピール

検索されるキーワード例:

仮想通貨
台風
大谷翔平

販促のポイント:

トレンドに関連した商品を紹介

🔗購入リンクを直接提供

タイミングが命

InstagramとYouTubeのショッピング機能

Instagram ショッピング機能

  • 📸写真から直接購入可能
  • 🔄2018年から提供開始
  • 🛍️STORES・BASEと連携

YouTube ショッピング機能

  • 🎬動画視聴中に商品表示
  • 👆クリックで購入ページへ
  • 🔗ECサイトと連携可能
SNSは単なるコミュニケーションツールから
ワンクリック通販プラットフォーム」へと進化

ECの変遷と成功の道筋20年の経験から語るネット通販の真実⑧

2015年から好きなものを検索する時代となり、2020年からはTikTokの登場により次に好きなものを教えてくれるSNSの時代に変化した。ショート動画は勝手に再生され、フォローしていない動画も表示される新しいSNS形態だ。これはテレビショッピングのように強制的に商品を見せる手法と似ており、動画視聴から即購入できる仕組みが特徴。さらにInstagramやYouTubeもショッピング機能を導入し、SNSと通販の連携が進んでいる。

  1. はじめに
  2. SNSの進化:検索から推薦への変化
  3. ショート動画の仕組みと販促効果
  4. TikTokとショート動画がもたらした変革
  5. Xを活用した販促戦略
  6. InstagramとYouTubeのショッピング機能
  7. おわりに
  8. よくある質問

はじめに

皆さん、こんにちは!今日はSNSを活用した販促戦略について詳しくお話しします。スマートフォンが普及した現代社会では、私たちの日常生活においてSNSは欠かせない存在となっています。朝起きてまず何をしますか?多くの方はスマホを手に取り、LINEやInstagram、X(旧Twitter)などをチェックするのではないでしょうか。この記事では、SNSの進化と共に変わってきた私たちの情報収集の仕方、そしてそれに合わせた効果的な販促方法について解説します。特に近年話題のTikTokやショート動画の仕組み、そしてX、InstagramやYouTubeのショッピング機能など、ビジネスに活かせる具体的な手法をご紹介します。SNSは単なるコミュニケーションツールではなく、強力な販売促進のプラットフォームとなっています。その可能性を最大限に引き出すヒントを一緒に見ていきましょう!

SNSの進化:検索から推薦への変化

2015年からSNSはどのように変化したのでしょうか。それまでは「いつも好きなものから」「今好きなものを検索する」時代でした。そして2020年からは「次に好きなものを教えてくれるサービス」がSNSの主流になりました。これが皆さんもご存知のTikTokの登場です。

TikTokはショート動画というサービスです。特徴的なのは、アプリを開くと勝手に動画が表示され、自動的に再生される点です。そして注目すべきは、自分がフォローしていない人の動画が次々と表示されることです。プラスマークが表示されているのは、その人をフォローしていないという意味です。

ここで考えてみましょう。そもそもSNSは自分がフォローしている人の投稿を見るために始めたのではないでしょうか?自分の好きなものを見るために始めたのではないでしょうか?なぜ自分が好きでもないものを見るためにSNSを開くのでしょうか?

それが現在のSNS 3.0時代の特徴です。もはや自分が好きな人の投稿は毎日すべて見終わっています。そして空いた時間に、今度は検索もできるようになりました。新しいものを探せるようになったのです。しかし検索するためには、自分が何を探したいのかが明確になっている必要があります。つまりキーワードとして探すものが顕在化していないと、そもそも検索はできません。

ショート動画の仕組みと販促効果

そこで登場したのが、検索するほど自分の欲しいものが顕在化していなくても、向こうから勝手に提案されれば「美味しそう」「可愛い」と思うようになるというアプローチです。それを提供しているのがTikTokのようなショート動画サービスなのです。

これを今までやっていたサービスがテレビ、特にテレビCMです。テレビCMは視聴者が欲しいものが流れてくるわけではなく、強制的に見せることができ、強制的に考えさせることができます。これが通販の鍵なのです。

例えばジャパネットたかたのテレビショッピングを考えてみましょう。「今日ジャパネットたかたのテレビショッピングを見よう」と思ってテレビをつける人はいませんよね。勝手にテレビショッピングが始まって、勝手に「これいいですよ」と言われたら、それを見て電話をかけて注文する人がいるのです。

不思議なのは、たった1つの商品しか紹介していないのに、比較検討もせずに購入してしまうことです。ネットでたくさんの商品を比較できるのに、なぜその場で決めてしまうのでしょうか?

これは人間の心理として、提案されてその気になると買ってしまうという特性があるからです。「今すぐ電話したら安くなります」「今から何時間以内なら特典があります」と言われると、慌てて電話してしまいます。テレビショッピングは「鉄は熱いうちに打て」の原理で、翌日目が覚めると「なんであれ買っちゃったんだろう」と思うほどの即効性があるのです。

TikTokとショート動画がもたらした変革

テレビショッピングの欠点は、テレビを見てその気になっても、最後は電話をかけなければならないことです。つまりテレビというメディアと電話というメディア、2つを使わないと通販が完結しません。

一方、インターネットは動画が流れてきて、気になったら画面を押すだけで買えます。インターネットだけで完結するのです。勝手に動画が流れてきて、勝手にその気になって、欲しくなったらボタンを押すだけで買えるわけです。どちらが売れるかと言えば、当然ショート動画の方が売れるでしょう。

だからこそ、ショート動画が話題になっているのです。TikTokのキャッチコピーは「君が次に好きなもの」です。つまり自分が好きなものを追いかけるサービスではなく、次に好きになるものを教えてくれるサービスなのです。

この新しい概念によって、YouTubeやInstagramなど他のSNSも真似するようになりました。これがショート動画の仕組みなのです。

Xを活用した販促戦略

次にX(旧Twitter)をどのように販促に活かすかについてお話しします。

世の中には様々なニュースがあります。朝起きることもニュース、ここに来ていることもニュース、雨が降ったことも全てニュースです。しかし、それらが全てテレビのトップニュースになるわけではありません。では、ニュースになるものとならないものの違いは何でしょうか?

ニュースとは本来、多くの人が知りたいこと、興味があることがトップニュースになるはずです。その規模によってランク付けされています。しかし、テレビが「これが流行っているから」「これが話題だから」とトップニュースに取り上げることに対し、「おかしいのではないか」と言われているのが最近の「マスコミの偏向報道」です。

そこで「インターネットの方が正確だ」としてXが使われるようになりました。具体的な例を見てみましょう。

例えば、仮想通貨(暗号資産)のビットコインの価格が上昇している時、多くの人がXで「仮想通貨」や「暗号資産」と検索しています。なぜでしょうか?それは「何コイン買ったらすごく儲かった」「何コイン買ったら失敗した」というつぶやきを見るためです。そういった情報を元に、自分も儲かるかもしれないと思って検索しているのです。

そこで「何コイン買ったらめっちゃ儲かったよ」「通帳の残高を見て」という投稿を見て、「詳しくはこちらから申し込んでください」というリンクをクリックする人がいます。実はそのリンクから申し込みがあると、投稿者は3万円の報酬を得られるアフィリエイトの仕組みがあるのです。

世の中には情報を使った商売がたくさんあります。天気、占い、株、保険、不動産など、上がるか下がるかの確かな情報はないですが、それでも情報にお金を出す人がいるのです。

他の例として「台風」があります。「台風○号」で検索すると、「台風が来るらしい」「大変だね」といった投稿を見る人がいます。ここでどう商売につなげるかを考えてみましょう。「明日台風が来るなら、今日中に注文してくれたら明日までに配達します」とつぶやくと、クリックして申し込む人がいるのです。これは実際にスーパーでも「明日台風が来ますよ、今日中にお米買っておきませんか」というように販促に使われています。

また、大谷翔平選手で考えてみると、多くの人が「大谷翔平」で検索し、彼の活躍についてのつぶやきを見ています。これは大谷翔平ファンが「みんなが今回のプレーをどう評価しているか」を知りたいからです。

ここでビジネスチャンスは、「大谷翔平選手が普段食べている玄米ご飯をうちの店でも買えます」「大谷翔平選手が使っているサングラスをうちの店で販売しています」とつぶやくことです。あるいは「大谷翔平選手の好きな写真を送ってくれたら、それをプリントしたマグカップやTシャツを作ります」という商品を提案することもできます。

要するに、みんなが検索しているタイミングで関連商品をつぶやくことで販促につなげられるのです。トレンドに上がっているキーワードを使ってつぶやくと、トレンドを見ている人がそれをきっかけに購入することがあります。

InstagramとYouTubeのショッピング機能

最後にInstagramのショッピング機能について説明します。Instagramを開いて投稿を見ていると、商品の写真に表示されるタグをタップすると、通販サイトに飛び、そのままカートに入れて購入できる機能があります。

これは先ほど説明したジャパネットたかたと同じ仕組みです。写真を見て気に入ったらタップするだけで購入できます。今までの雑誌通販では、紙に印刷された写真を見て気に入ったものをメモして電話やFAXで注文していました。生協のカタログのように、QRコードを読み取ってネットで注文するのではなく、手書きで記入して注文していたのです。このようにメディアを切り替えていたのに対し、Instagramでは一つのメディア内で完結します。

Instagramは2018年からこのショッピング機能を提供しています。これを導入したい場合は、STORESやBASEといったインスタントECサービスに無料登録すると、Instagramとの連携ボタンがあります。これを設定することでInstagramとECサイトを連携させることができます。

YouTubeも同様に「YouTubeショッピング」という機能が始まっています。YouTubeの動画を視聴中に、画面下部に商品が表示され、クリックするとECサイトに飛んで購入できる仕組みです。このようにYouTubeと通販サイトを連携する機能も登場しています。

現在、全てのSNSがこのような購入機能を実装する方向に進んでいます。

おわりに

SNSの進化は私たちの情報収集と購買行動に大きな変化をもたらしました。2015年までは自分の好きなものを検索する時代、2020年からは次に好きになるものを教えてくれる時代へと変わりました。TikTokに代表されるショート動画は、テレビCMの強制的に見せる手法をインターネットで実現し、さらに購入までの動線を一つのメディア内で完結させることに成功しました。これにより、ユーザーは「欲しいと思ったらすぐに買える」という即時性を手に入れました。また、X(旧Twitter)では、検索トレンドを活用して、ユーザーの関心事に合わせた商品提案ができます。InstagramやYouTubeのショッピング機能も、写真や動画から直接購入できる仕組みを提供し、ユーザー体験を向上させています。今後もSNSは進化し続け、より多様な販促方法が生まれるでしょう。重要なのは、各SNSの特性を理解し、ユーザーの行動パターンに合わせた戦略を立てることです。SNSを単なる情報発信ツールではなく、効果的な販売チャネルとして活用することで、ビジネスの可能性は大きく広がります。ぜひこれらの知識を活かして、あなたのビジネスにも取り入れてみてください。

よくある質問

Q1: TikTokのアルゴリズムはどのように次に好きなものを予測しているのですか?

A1: TikTokのアルゴリズムは視聴時間、いいね、コメント、シェアなどのエンゲージメント指標を分析し、ユーザーの好みを学習しています。動画を最後まで見た場合や何度も繰り返し見る場合は特に強い興味の指標となります。また、似たような興味を持つユーザーが好んだコンテンツを推薦する協調フィルタリングの手法も使われています。これにより「次に好きになるもの」を高い精度で予測しています。

Q2: InstagramとECサイトを連携させる際の費用はどのくらいかかりますか?

A2: InstagramとECサイトの連携自体は基本的に無料です。STORESやBASEなどのECプラットフォームに登録し、そこからInstagramとの連携設定を行うことができます。ただし、ECプラットフォーム側の手数料(売上の数%程度)や決済手数料はかかります。また、Instagram上で広告を出す場合は別途広告費が必要です。初期費用を抑えてスタートできるのが魅力です。

Q3: Xのトレンドを販促に活用する際の注意点はありますか?

A3: Xのトレンドを活用する際は、単に流行のキーワードを使うだけでなく、そのトレンドに関連する有益な情報や価値を提供することが重要です。また、過度な宣伝や不適切なハッシュタグの使用はユーザーの反感を買うことがあります。トレンドの文脈を理解し、自然な形で商品やサービスを紹介することで、効果的な販促につながります。さらに、特定のトレンドは短命なことが多いので、タイミングを逃さない迅速な対応が必要です。

Q4: YouTubeショッピング機能を利用するための条件はありますか?

A4: YouTubeショッピング機能を利用するには、いくつかの条件があります。まず、YouTubeチャンネルがYouTubeパートナープログラムに参加していること、一定数の登録者がいること、コンテンツポリシーに違反していないことなどが必要です。また、連携するECサイトはGoogleマーチャントセンターに登録し、商品フィードを提供する必要があります。これらの条件を満たした上で申請を行い、審査に通過する必要があります。

Q5: ショート動画を使った販促で効果を上げるコツはありますか?

A5: ショート動画での効果的な販促には、まず冒頭の数秒で視聴者の注目を集めることが重要です。商品の特徴や利点を短時間で伝える工夫や、視覚的にインパクトのある表現を心がけましょう。また、ストーリー性を持たせたり、トレンドの音楽やエフェクトを活用したりすることで拡散力が高まります。さらに、ユーザー参加型のチャレンジを仕掛けたり、インフルエンサーとコラボレーションしたりするのも効果的です。最後に必ず明確なコールトゥアクション(購入リンクなど)を提示することを忘れないでください。

詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=KrfXZf5ITVU

0:00 📱 TikTokの登場とショート動画の特徴
0:56 🔄 SNSの進化と消費行動の変化
1:56 📺 テレビショッピングとインターネット通販の心理
2:57 📞 衝動買いの仕組みとショート動画の優位性
3:59 🔍 TikTokのコンセプト「あなたが次に好きなもの」
5:03 📰 ニュース価値とXの情報活用
6:08 💰 仮想通貨情報とXでの検索活用法
7:11 🌀 情報を利用したビジネス戦略(台風の例)
8:16 ⚾ トレンド活用の実例(大谷翔平)
10:26 🛍️ トレンドキーワードを活用した通販戦略
11:31 📸 Instagramのショッピング機能
12:33 🔗 SNSとECの連携方法
13:37 🎥 YouTubeショッピング機能の説明
14:40 🤝 各SNSプラットフォームとECの連携

上記の動画はYouTubeメンバーシップのみ
公開しています。詳しくは以下をご覧ください。

https://yokotashurin.com/youtube/membership.html
YouTubeメンバーシップ申込こちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCXHCC1WbbF3jPnL1JdRWWNA/join

ECの変遷と成功の道筋20年の経験から語るネット通販の真実⑧

🔍 検索
2015年頃から主流となった方法で、ユーザーが自分の好きなものや知りたい情報を能動的に探すアプローチ。自分の興味が明確になっていないと利用できない限界がある。この手法はWeb2.0時代の特徴的な情報収集方法として位置づけられる。

📱 TikTok
2020年から普及した「次に好きなもの」を提案するSNS。ショート動画を通じて、ユーザーが求めていなくても自動的にコンテンツを提供する新しいプラットフォーム。フォローしていない人の動画も表示され、受動的な情報消費を促進する仕組みを持つ。

🎬 ショート動画
TikTokの特徴的なコンテンツ形式で、自動再生される短い動画。ユーザーの嗜好に合わせたアルゴリズムで次々と表示され、能動的な検索なしに新しい情報や商品との出会いを生み出す仕組み。

📺 テレビショッピング
視聴者が求めていなくても強制的に商品を紹介し、その場の感情に訴えかけて購入を促す販売手法。一つの商品しか紹介しないにも関わらず、限定感や緊急性を演出して購買行動を引き出す。

🛒 インターネット完結型購入
動画視聴から購入まで同一プラットフォーム内で完結できる仕組み。テレビショッピングと異なり、メディアを切り替える必要がなく、ワンクリックでの購入が可能になったことで利便性が向上し、購買率も高まる特徴を持つ。

🐦 X(旧Twitter)
リアルタイムの情報収集ツールとして機能するSNS。トレンドに関する検索が多く、ユーザーの関心に合わせた商品やサービスを提案するのに適している。台風情報や有名人の話題など、旬の話題に合わせた販促が効果的。

💰 アフィリエイト
SNS上で商品やサービスを紹介し、ユーザーが申し込むと紹介者に報酬が入る仕組み。例えば仮想通貨の紹介で一件あたり3万円など高額報酬も存在し、時にはデマ情報の拡散要因ともなる。

📸 Instagramショッピング機能
投稿写真から直接商品を購入できる仕組み。2018年から導入されており、STORESやBASEなどのECサイトと連携することで、写真を見て「いいな」と思った商品をその場で購入することができる。

🎥 YouTubeショッピング
動画視聴中に関連商品を表示し、直接購入できる機能。動画コンテンツと商品販売を組み合わせることで、視聴者の購買意欲を自然に喚起し、シームレスな購入体験を提供する。

🔄 SNSと通販の連携
InstagramやYouTubeなど各SNSが導入している、コンテンツ視聴から商品購入までをシームレスにつなぐ機能。従来の雑誌通販やテレビショッピングとは異なり、メディアを切り替えることなく購入プロセスを完結できる現代的な販売手法。

ECの変遷と成功の道筋20年の経験から語るネット通販の真実⑧


超要約1分ショート動画こちら↓
https://www.youtube.com/shorts/YpHKPs7dhOs

ECの変遷と成功の道筋20年の経験から語るネット通販の真実⑧

ECの過去20年を振り返ると、SNSの進化が購買行動と販促手法に大きな変革をもたらしたことが分かります。ショート動画の台頭は、自動再生とレコメンド機能で潜在ニーズを刺激し、短い購買導線を生み出しました。X(旧Twitter)は、そのリアルタイム性を活かし、トレンドや緊急性の高い情報に合わせた即時的な販促で新たな商機を創出しています。さらに、InstagramやYouTubeに実装されたショッピング機能は、投稿や動画からECサイトへ直接遷移できるシームレスな購買体験を実現。これらのSNSとECの連携強化により、消費者はよりスムーズに商品と出会い、購買を完了できるようになり、EC事業者は多様なチャネルでの販売機会を得ています。

1. SNSの進化とショート動画の台頭

スマートフォンが広く普及し、通信環境が劇的に改善されたことで、SNSの形は大きく変化しました。特に2015年以降、「次にユーザーが何に興味を持つかを先回りして提案してくれる」という、よりパーソナルな体験を提供するSNSが主流になっていきます。その代表格がTikTokに象徴されるショート動画プラットフォームです。これらのプラットフォームでは、ユーザーが特に何かを検索したりフォローしたりしていなくても、次々と関連性の高い、あるいは興味を引きそうなショート動画が自動で再生されます。

この自動再生と強力なレコメンド機能は、まさに現代版のテレビCMのような効果を生み出しています。ユーザー自身が「これが欲しい」と明確な欲求を持っていなくても、魅力的な動画を繰り返し見るうちに自然と興味が喚起され、購買意欲が刺激されるのです。例えば、ある商品の使用方法や効果を短い時間で分かりやすく見せる動画は、潜在的なニーズを掘り起こすのに非常に効果的です。

さらに、多くのショート動画プラットフォームでは、動画を視聴している最中や直後に、表示されている商品情報や購入ページへのリンクが簡単に表示されます。ユーザーは動画を見て興味を持ったら、そのままワンクリックで商品ページに遷移し、詳細を確認したり購入手続きに進んだりできます。これにより、興味喚起から購買決定、そして実行までの導線が極めて短くなりました。これは、従来のSNSやウェブサイトでは考えられなかったほど、スムーズでストレスの少ない購買体験をユーザーに提供し、EC事業者にとっては新たな顧客獲得の機会と売上向上に繋がる強力なツールとなっています。ショート動画は単なるエンターテイメントツールにとどまらず、ECの世界においても無視できない存在感を放っています。

2. X(旧Twitter)を活用した販促の可能性

X(旧Twitter)は、その最大の特徴であるリアルタイム性と情報の拡散力により、ECサイトにとって非常に有力な販促ツールとなり得ます。ユーザーは「今、世の中で何が話題になっているか」を知るためにXのトレンド機能を活用したり、特定の情報をリアルタイムで検索したりする傾向が強いです。この「今」への関心の高さを捉えることが、Xを活用した販促の鍵となります。

例えば、気象予報で大型の台風が接近していることが報じられ、Xのトレンドに「台風」「大雨」といったキーワードが上がってきたとします。多くのユーザーが防災グッズや非常食、あるいは自宅で過ごすためのエンタメ関連商品を検索したり、情報収集したりするこのタイミングで、「明日までに届く非常食セット」「停電対策グッズ特集」といった広告や投稿を行うことで、顕在化したニーズを持つユーザーにダイレクトにアプローチできます。実際に、台風接近の前日に「明日午前中までにご注文いただければ、当日出荷で翌日お届けします」といった販促ツイートは、多くのECサイトで行われ、効果を上げています。

また、特定の著名人がテレビやSNSで話題になった際、その人物に関連する商品や、着用していた衣装、使用していたアイテムなどが突如として注目を集めることがあります。Xでその話題がトレンド入りした際、迅速に関連商品を告知したり、在庫状況をツイートしたりすることで、高い関心を持つ層にピンポイントでリーチできます。このように、Xのリアルタイム性は、突発的に発生するニーズやトレンドに素早く反応し、それらを商機へと転換させる可能性を秘めています。ユーザーの「今」のつぶやきや検索行動からニーズを捉え、即座に情報発信するXの特性を活かすことで、EC事業者はこれまでにないスピード感で消費者と繋がり、新たな販売機会を創出することができるのです。

3. Instagram・YouTubeのショッピング機能とEC連携

近年、主要なSNSプラットフォームは、単なる情報発信や交流の場から、より直接的に購買に繋がる機能へと進化を遂げています。その代表的な例が、InstagramやYouTubeに搭載されたショッピング機能と、ECサイトとの連携強化です。これらの機能により、ユーザーはSNS上で商品を見つけてから購入に至るまでのプロセスが極めてシームレスになりました。

Instagramでは、企業やクリエイターの投稿写真や動画にショッピングアイコンが表示されるようになり、ユーザーはそのアイコンをタップするだけで、写真に写っている商品名や価格を確認できるようになりました。さらに、そのままワンクリックでECサイトの商品ページへ直接遷移し、詳細情報を得たり、すぐに購入手続きに進んだりすることができます。これにより、「この投稿で見た服が欲しい」「あの人が使っているコスメはどこの?」といったユーザーの関心や購買意欲が高まった瞬間に、迷うことなく購入行動に移れる環境が整備されました。STORESやBASEといったインスタントECサービスとの連携も進み、中小規模の事業者でも比較的容易にこの機能を利用できるようになっています。

YouTubeにおいても、動画の下や横に商品のリンクが表示されるショッピング機能が導入されています。例えば、ある商品レビュー動画を視聴している最中に、その商品が気に入ったら、動画を中断することなく表示されているリンクからすぐに商品ページにアクセスできます。これにより、ユーザーは興味を持った瞬間に購買検討に入れるため、離脱率を減らし、購入に繋がりやすくなります。このように、SNSとECプラットフォームが緊密に連携することで、ユーザーは好きなコンテンツを楽しんでいる流れの中で自然に商品と出会い、ストレスなく購買を完結できる「シームレスな購買体験」が実現しています。これはEC事業者にとって、SNSを単なる集客ツールとしてだけでなく、直接的な販売チャネルとして活用する新たな道を切り開くものです。

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この記事を書いた人

横田 秀珠のアバター 横田 秀珠 (新潟)公立長岡造形大学 情報リテラシー論 講師

ネットビジネス・アナリスト。未経験のIT企業に就職し、たった3年で独立し、2007年にITコンサルタント会社のイーンスパイア(株)を設立し現在に至る。All About ProFile全専門家で全国1位のコラム評価を獲得した実績を持つ。全国で年間200回を超える講演も行う。