パソコン通信からブログ、そしてSNSが普及もブログが再燃か?
諏訪湖までテレビでお馴染みの
加藤英明さん講演を聞いてきた
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp
鉄腕ダッシュや池の水を抜くの
テレビでお馴染みですよね。
とても勉強なりました。
ありがとうございます。
さて、本題です。
本日の長岡造形大学で教える資料を
作っていて面白いことを学びました。
https://www.youtube.com/watch?v=nh3lkVJG1Gw
パソコン通信からブログ、そしてSNSが普及もブログが再燃か?
ネットビジネスアナリストの横田秀珠が、長岡造形大学の情報リテラシー論の講義に関連してパソコン通信とブログの歴史について話しています。パソコン通信は、会社ごとに閉じたコミュニケーションを提供していたが、インターネットの登場により、ブログという形で情報発信が大きく変わりました。1997年にジョン・バーガーがウェブログを始め、1999年にはポータルサイトが登場し、ブログが普及し始めました。日本では、2001年に楽天がブログサービスを開始し、2004年に堀江貴文氏がライブドアブログを発表してブログブームが加速しました。その後、SNSの普及によりブログの影響力は低下しましたが、2014年にはnoteが登場し、有料記事などの新しい要素を取り入れて再び注目されるようになりました。現在、ブログはアメブロとnoteが中心的な存在ですが、他のブログサービスは次々に終了しており、ブログの未来についても注目されています。
パソコン通信からブログ、そしてSNSが普及もブログが再燃か?
超要約1分ショート動画こちら↓
https://www.youtube.com/shorts/FOazdrMY6BE
パソコン通信からブログ誕生秘話とは?SNSの普及で変わったこと
- はじめに
- パソコン通信の時代
- ブログの誕生と進化
- SNSの台頭と新たな展開
- ブログとSNSの共存
- おわりに
- よくある質問(Q&A)
1. はじめに
皆さん、こんにちは。ネットビジネス・アナリストの横田秀珠です。今回は、インターネットの歴史を振り返りながら、パソコン通信からブログ、そしてSNSへと変遷していく過程を詳しく見ていきたいと思います。
私たちが日常的に使用しているSNSやブログ。これらのサービスは、どのように生まれ、発展してきたのでしょうか?また、それらの登場によって、私たちのコミュニケーションはどのように変化したのでしょうか?
今回は、パソコン通信時代から現在に至るまでの流れを追いながら、ブログの誕生秘話やSNSの普及による変化について、深掘りしていきます。この記事を通じて、現代のインターネット文化の成り立ちや、各サービスの特徴をより深く理解していただければ幸いです。
それでは、タイムマシンに乗って、インターネットの黎明期へ旅立ちましょう!
2. パソコン通信の時代
パソコン通信とは何か?
パソコン通信。この言葉を聞いて、ピンとくる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?現在のインターネット全盛期を生きる私たちにとって、少し遠い過去の話かもしれません。しかし、このパソコン通信こそが、現代のインターネット文化の礎を築いた重要な存在なのです。
パソコン通信とは、1980年代から1990年代にかけて主流だった通信サービスです。各企業が独自のネットワークを構築し、そのネットワーク内でユーザー同士がコミュニケーションを取ることができました。具体的には、電子メールのやり取りや、掲示板(BBS)での情報交換などが可能でした。
日本のパソコン通信サービス
日本では、主に以下の3つのサービスが有名でした:
- アスキー「ASCII-NET」:1985年開始、1997年終了
- NEC「PC-VAN」:1986年開始、2001年終了
- ニフティ「Nifty-Serve」:1987年開始、2006年終了
特に、ニフティの「Nifty-Serve」は非常に人気があり、多くのユーザーを抱えていました。
パソコン通信の特徴と限界
パソコン通信の最大の特徴は、閉じたネットワークであることでした。例えば、Aという会社のパソコン通信に加入している人は、A社のネットワーク内でのみコミュニケーションが可能でした。Bという会社のパソコン通信とは、互いにつながっていなかったのです。
この特徴は、安全性や管理のしやすさという点ではメリットでしたが、情報の共有や交流の範囲が限られてしまうというデメリットもありました。そして、この限界を打ち破るべく登場したのが、インターネットだったのです。
3. ブログの誕生と進化
ブログの起源
ブログの歴史は、意外にも古く、1990年代後半にさかのぼります。1997年、ジョン・バーガーという人物が、自身のウェブサイト閲覧記録を日記的に記録することを「weblog」と名付けました。これが、後に「blog」と略されて現在に至ります。
つまり、当初のブログは個人的な閲覧履歴のURLリンク集だったのです。現代のブラウザには閲覧履歴機能がありますが、当時はそのような機能がなかったため、自分でネットサーフィンの記録を残す必要があったのですね。
ブログサービスの誕生
1999年は、ブログの歴史において重要な年となりました。この年、以下のような出来事がありました:
- イートンによるブログポータルサイトの開設
- Pyra Labs社による「Blogger」サービスの開始
- 無料ブログサービスの登場
特に「Blogger」は、後にGoogleに買収され、現在でも利用されている人気サービスです。興味深いことに、「Blogger」の開発中心人物は、後にTwitterを開発することになるエヴァン・ウィリアムズでした。
日本におけるブログの普及
日本では、2001年に楽天市場が「楽天広場」(後の楽天ブログ)というサービスを開始したのが、ブログサービスの始まりとされています。その後、以下のようなサービスが登場し、日本でのブログブームを牽引しました:
- 2003年:ライブドアブログ
- 2003年:ニフティ「ココログ」
- 2004年:アメーバブログ(アメブロ)
特筆すべきは、ニフティの「ココログ」です。ニフティは元々パソコン通信サービス「Nifty-Serve」を運営していた会社であり、多くのユーザーがパソコン通信からブログへと移行していったのです。
4. SNSの台頭と新たな展開
SNSの登場
ブログが普及し始めた頃、新たなコミュニケーションツールとしてSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が登場します。日本では、2004年3月にmixiがサービスを開始し、大きな人気を博しました。
mixiの特徴は、招待制のクローズドなネットワークであることでした。友達(マイミク)とのみ交流できる仕組みが、当時のユーザーに支持されたのです。
ブログとSNSの違い
ブログとSNSの最大の違いは、コミュニケーションの方向性にあります:
- ブログ:主に一方向的な情報発信。コメント機能はあるが、双方向のやり取りは限定的。
- SNS:双方向のコミュニケーションが主体。相手の投稿にコメントしたり、自分の投稿へのコメントに返信したりするのが一般的。
この違いにより、SNSはより気軽で即時性の高いコミュニケーションツールとして普及していきました。
新たなブログサービスの登場
SNSの台頭により、一時はブログの時代が終わりを迎えたかのように見えました。しかし、2014年に新しいブログサービス「note」が登場し、再びブログに注目が集まります。
noteの特徴は以下の通りです:
- SNS的な要素(フォロー・フォロワー機能)の導入
- 多様なコンテンツ(文章、音声、画像)の投稿が可能
- 有料記事システムの導入
これらの特徴により、noteは従来のブログとSNSの良いところを融合させたサービスとして人気を集めています。
5. ブログとSNSの共存
現在のブログ事情
SNSの普及により、ブログは衰退すると予想する声もありました。しかし、実際にはブログとSNSは共存し、それぞれの特徴を活かして利用されています。
例えば、2024年10月現在、以下のような状況となっています:
- noteのアクセスランキングが18位に上昇
- アメブロのアクセスランキングが11位に上昇
これらの数字は、ブログが依然として多くのユーザーに支持されていることを示しています。
ブログとSNSの役割分担
現在、ブログとSNSは以下のような役割分担がされています:
- ホームページ(約60万人の作成者)
- 主に一方向の情報発信
- 詳細な情報や長文コンテンツの掲載に適している
- ブログ(約600万人の投稿者)
- 一方向の情報発信が主だが、コメント機能もある
- 定期的な更新や連載形式のコンテンツに適している
- SNS(約6000万人の投稿者)
- 双方向のコミュニケーションが主体
- 短文や即時性の高い情報の共有に適している
このように、それぞれのツールが異なる目的や用途で使い分けられているのが現状です。
6. おわりに
パソコン通信からブログ、そしてSNSへ。私たちのオンラインコミュニケーションの形は、テクノロジーの進化とともに大きく変化してきました。しかし、その本質は変わっていません。それは、人々がつながり、情報を共有し、コミュニケーションを取りたいという欲求です。
ブログやSNSは、この欲求を満たすための手段として進化してきました。パソコン通信時代の閉じたネットワークから、世界中の人々とつながることができるグローバルなプラットフォームへ。情報発信の敷居は大きく下がり、誰もが自由に自己表現できる時代になりました。
今後も技術は進化し、新たなコミュニケーションツールが登場するでしょう。しかし、それぞれのツールの特性を理解し、目的に応じて使い分けることが重要です。ブログで深い洞察を共有し、SNSで即時的なコミュニケーションを楽しむ。このようなバランスの取れた利用が、より豊かなオンライン体験につながるのではないでしょうか。
インターネットの歴史を振り返ることで、現在のコミュニケーションツールの価値をより深く理解できます。そして、それは未来のコミュニケーションの形を想像する手がかりにもなるのです。
皆さんも、日々のオンラインコミュニケーションを振り返りながら、より豊かな交流の形を探っていってください。きっと、新たな発見があるはずです。
7. よくある質問(Q&A)
Q1: パソコン通信とインターネットの違いは何ですか?
A1: パソコン通信は閉じたネットワークで、特定の会社のサービス内でのみコミュニケーションが可能でした。一方、インターネットは世界中のコンピューターがつながる開かれたネットワークです。
Q2: なぜブログは「weblog」と呼ばれていたのですか?
A2: 「weblog」は「web」と「log」を組み合わせた造語です。当初は個人的なウェブサイト閲覧記録(log)を指していましたが、後に「blog」と略されて現在に至ります。
Q3: ブログとSNSの主な違いは何ですか?
A3: ブログは主に一方向の情報発信が中心で、長文の記事や詳細な情報の共有に適しています。一方、SNSは双方向のコミュニケーションが主体で、短文や即時性の高い情報の共有に向いています。
Q4: なぜnoteは人気があるのですか?
A4: noteはブログとSNSの特徴を融合させたサービスで、多様なコンテンツ(文章、音声、画像)の投稿が可能です。また、有料記事システムを導入しており、クリエイターの収益化をサポートしている点も人気の理由の一つです。
Q5: ブログは今後も存続すると思いますか?
A5: はい、ブログは今後も存続すると考えられます。SNSとは異なる特徴(長文での詳細な情報発信、SEO効果など)があるため、用途に応じて使い分けられています。実際に、noteやアメブロなどの人気ブログサービスのアクセスランキングは上昇傾向にあります。
詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=3F-7PkUaB8o
0:00 🎥 導入と今日のテーマ紹介
1:06 🖥️ パソコン通信の時代
2:15 🕰️ パソコン通信の衰退とブログの誕生
3:24 🌐 ブログの始まりと発展
4:32 💻 世界初のブログサービス「blogger」の登場
5:41 📅 無料ブログサービスの広がり
6:52 🇯🇵 日本でのブログ普及と楽天広場の誕生
7:57 📈 ブログブームとSNSの台頭
9:09 📨 mixiの招待制SNSとその成長
10:17 🤝 ブログからSNSへのシフト
11:25 🔍 Yahooブログ検索とGoogleブログ検索の終了
12:30 🔄 双方向コミュニケーションの進化
13:43 📊 noteとアメブロの成長、LINEブログの終了
14:48 📚 まとめと締め
上記の動画はYouTubeメンバーシップのみ
公開しています。詳しくは以下をご覧ください。
https://yokotashurin.com/youtube/membership.html
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💡インターネット
インターネットは、世界中のコンピュータが相互に接続され、情報の共有と通信が可能になるネットワークです。このビデオでは、インターネットの登場がブログの発展にどのように寄与したかが説明されています。具体的には、インターネットが個々のユーザーが情報を発信する新しいプラットフォームを提供したことが強調されています。
💡ブログ
ブログは、個人や団体が自分の意見や情報を定期的に更新するためのオンラインプラットフォームです。このビデオでは、1997年にジョン・バーガーが作成した最初のブログが紹介されており、その後のブログ文化の拡大がどのように進んだかが説明されています。ブログは、ユーザーが自己表現を行うための重要な手段となりました。
💡コミュニケーション
コミュニケーションは、情報や感情を伝達するプロセスです。このビデオでは、コンピューターネットワークにおけるコミュニケーションがどのように進化したかが説明されています。特に、インターネットがコミュニケーションの形態を変え、より広範な相互作用を可能にしたことが強調されています。
💡Nifty Serve
Nifty Serveは、日本で初期に人気を博したオンラインサービスで、ユーザーが特定のネットワーク内で情報を交換できるプラットフォームです。このビデオでは、インターネット以前のコンピュータ通信の一例としてNifty Serveが取り上げられ、インターネットの登場前のコミュニケーションの限界が示されています。
💡ASCII
ASCIIは、コンピュータが文字を表現するための標準的な文字コードです。このビデオでは、ASCIIを利用した通信手段が紹介され、初期のコンピューターネットワークにおける情報のやり取りがどのように行われていたかが説明されています。ASCIIは、コンピュータ間の情報伝達の基礎を成しました。
💡Blogger
Bloggerは、ユーザーが簡単にブログを作成し、発信できるプラットフォームです。このビデオでは、Bloggerがブログの人気を高め、より多くの人々がオンラインで自分の意見を共有する手段を提供したことが説明されています。Bloggerは、一般の人々が情報を発信するためのアクセス可能な方法を提供しました。
💡Rakuten Ichiba
楽天市場(Rakuten Ichiba)は、日本のオンラインショッピングサイトで、ブログやレビューが豊富に投稿されています。このビデオでは、楽天が2001年に立ち上げた際の影響と、ブログ文化の発展に与えた役割が説明されています。楽天市場は、商業とブログの交差点としても機能しています。
💡Ameba
Amebaは、日本で人気のあるSNSプラットフォームで、ユーザーがブログを作成し、友人と共有することができます。このビデオでは、Amebaの登場がブログの人気にどのように影響を与えたかが説明され、特に2006年以降のブログの減少の要因として挙げられています。
💡ソーシャルメディア
ソーシャルメディアは、ユーザーがコンテンツを共有し、コミュニケーションを行うためのオンラインプラットフォームを指します。このビデオでは、ソーシャルメディアの台頭がブログ文化にどのように影響を与えたかが説明されています。特に、MixiやAmebaのようなプラットフォームが、ユーザーの関心を引くことに成功した事例として紹介されています。
💡Note
Noteは、日本のオンラインプラットフォームで、ユーザーが文章やアイデアを投稿できる場です。このビデオでは、2014年に登場したNoteがブログとソーシャルメディアの間の新しい形態として位置づけられていることが説明されています。Noteは、ブログ文化の新たな展開を示す例となっています。