情報リテラシー論04ソーシャルメディアの台頭’24長岡造形大学
お陰様で18年目に突入であり
亡き母の誕生でもある日です。
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp
ありがとうございます。
訂正:2007年の間違いです。
さて、本題です。
恒例の長岡造形大学で行う
情報リテラシー論の講義が
今年も後期から始まりました。
https://www.nagaoka-id.ac.jp/about/academics/curriculum/liberal-arts/
ソーシャルメディアの台頭として
第4回目の講義を行ってきました。
https://www.youtube.com/watch?v=Pb3SrAOLh1o
情報リテラシー論を学べる長岡造形大学とは?
情報リテラシー論04ソーシャルメディアの台頭’24長岡造形大学
「情報リテラシー論」の第4回目で、ソーシャルメディアの台頭について横田秀珠さんが解説しています。最初に、ニフティのパソコン通信からインターネットのブログ、さらにミニブログへの移行について説明。特にTwitterの登場がブログの発展に影響を与え、SNSの役割が大きく変わってきたことを述べています。また、FacebookやTwitterが異なる形でのコミュニケーションを生み出し、SNSが普及するにつれて、ソーシャルメディアが人々のつながり方にどのような影響を与えたかを強調。
さらに、アクティブユーザー数やSNS依存症の問題、そしてソーシャルメディアの定義やその使い方についても触れ、視聴者からの質問に答えながら進行しています。
情報リテラシー論04ソーシャルメディアの台頭’24長岡造形大学
超要約1分ショート動画こちら↓
https://www.youtube.com/shorts/0bCdNm0s-hw
ソーシャルメディアの台頭:情報リテラシー論第4回講義まとめ
- はじめに
- ソーシャルメディアの定義と特徴
- ブログとSNSの違い
- 日本と海外のSNS利用の違い
- SNSの多様性と進化
- おわりに
- よくある質問
はじめに
皆さん、こんにちは。ネットビジネス・アナリストの横田秀珠です。今回は、2024年10月15日に行われた新潟県の長岡造形大学での情報リテラシー論第4回目の講義、「ソーシャルメディアの台頭」についてお話しします。
この日は私の母の誕生日でもありました。残念ながら母はすでに他界していますが、親への感謝の気持ちを新たにする良い機会となりました。私自身も父親となった今、子どもたちから敬われるような存在になれるよう、日々努力を重ねています。
さて、本日の講義では、ソーシャルメディアの発展と現状について深く掘り下げていきます。mixiやTwitter、Facebook、noteなど、様々なプラットフォームの特徴や違いを理解することで、現代のコミュニケーション環境がどのように変化してきたのかを学びます。この知識は、単なる技術の理解にとどまらず、私たちの社会や文化、そして人間関係のあり方にも大きな影響を与えています。
それでは、ソーシャルメディアの世界に飛び込んでいきましょう。
ソーシャルメディアの定義と特徴
ソーシャルメディアとは、ユーザー同士が対等な立場でコミュニケーションを行うことができるプラットフォームを指します。しかし、その定義は時代とともに変化し、現在では様々な形態のサービスが存在しています。
SNSの定義
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の厳密な定義は難しいですが、主に以下の特徴を持つサービスを指します:
- ユーザー同士が対等な立場でコミュニケーションできる
- フォロー・フォロワーの関係性がある
- 公開的なコミュニケーションが可能
例えば、Wikipediaは協働でコンテンツを作成するプラットフォームですが、通常SNSとは見なされません。一方、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)は、SNSの要素を持っていると考えられます。
ユーザー数の測定
SNSのユーザー数を語る際、一般的にはMAU(Monthly Active Users:月間アクティブユーザー数)が使用されます。これは、1ヶ月の間に実際にサービスを利用したユーザーの数を示しています。
ブログとSNSの関係
ブログは、SNSの一形態と捉えることができます。しかし、全てのブログプラットフォームがSNSの要素を持っているわけではありません。例えば、noteは、ブログ機能とSNS機能を併せ持つ「間の子」的なサービスと言えるでしょう。
ブログとSNSの違い
ブログとSNSは、どちらもオンライン上でコンテンツを共有するプラットフォームですが、いくつかの重要な違いがあります。
ブログの特徴
- 日付単位で記事を遡って閲覧できる
- 長文のコンテンツに適している
- 投稿者と読者の関係が非対称的
SNSの特徴
- リアルタイムのコミュニケーションに適している
- 短文や画像、動画などの多様なコンテンツ形式に対応
- ユーザー同士の関係が対称的(相互フォローなど)
例えば、noteは、長文の記事を書くブログ機能と、短文や画像を共有するSNS機能を併せ持つハイブリッドなプラットフォームです。このような「間の子」的なサービスの登場により、ブログとSNSの境界線が曖昧になってきています。
日本と海外のSNS利用の違い
日本と海外では、よく使用されるSNSに違いがあります。この違いは、文化的背景や言語の特性、サービスの普及時期などが影響しています。
TwitterとFacebookの普及の違い
- 日本:Twitter > Facebook
- 海外(特に欧米):Facebook > Twitter
この違いには、以下のような要因が考えられます:
- 普及時期の違い
- 日本:Twitter → Facebook
- 海外:Facebook → Twitter
- 匿名/実名文化の違い
- 日本:匿名文化(2ちゃんねるなど)が根付いている
- 海外:実名文化が主流
- 言語の特性
- 日本語:140字でも多くの情報を伝えられる
- 英語など:140字では情報量が制限される
例えば、「Thank you」という英語の表現は、日本語では「ありがとう」(5文字)や「感謝」(2文字)と、より少ない文字数で表現できます。このような言語の特性が、Twitterのような短文メディアの普及に影響を与えていると考えられます。
SNSの多様性と進化
SNSの世界は非常に多様で、常に進化しています。講義で紹介したSNSは、実際には氷山の一角に過ぎません。
様々なSNSの特徴
- テキストベース:Twitter、Facebook
- 画像中心:Instagram、Pinterest
- 動画中心:TikTok、YouTube
- 音声中心:Clubhouse、Spotify(ポッドキャスト)
- 専門分野特化:LinkedIn(ビジネス)、GitHub(プログラミング)
新しいコミュニケーション形態の登場
- ショート動画:TikTok、Instagram Reels
- ライブストリーミング:Twitch、YouTube Live
- 仮想現実(VR)・拡張現実(AR):VRChat、Snapchatのフィルター
これらの多様なプラットフォームは、それぞれ独自の特徴を持ち、ユーザーに新しい表現方法とコミュニケーション手段を提供しています。
おわりに
ソーシャルメディアの台頭は、私たちのコミュニケーションのあり方を大きく変えました。ブログからSNS、そして新たな形態のプラットフォームへと進化を続けるこの分野は、今後も社会に大きな影響を与え続けるでしょう。
本講義で学んだことは、単なるツールの使い方にとどまりません。これらのプラットフォームが私たちの社会や文化、人間関係にどのような影響を与えているのか、そして今後どのように発展していくのかを考える良いきっかけになったのではないでしょうか。
技術の進歩は止まることを知りません。新しいソーシャルメディアが登場したとき、その特徴や可能性、そして社会への影響を批判的に分析する力が、これからの時代を生きる皆さんには求められます。
この講義が、皆さんのソーシャルメディアへの理解を深め、より豊かなコミュニケーション環境を創造するための一助となれば幸いです。
よくある質問
Q1: ブログとSNSの最大の違いは何ですか?
A1: 最大の違いは、コンテンツの構造とユーザー間の関係性です。ブログは日付順に整理された長文のコンテンツに適しており、投稿者と読者の関係が非対称的です。一方、SNSはリアルタイムのコミュニケーションに適しており、ユーザー同士が対等な立場で交流できる点が特徴です。
Q2: なぜ日本ではTwitterが人気なのに、海外ではFacebookの方が人気なのですか?
A2: この違いには複数の要因があります。主な理由として、(1)サービスの普及時期の違い、(2)匿名文化vs実名文化の違い、(3)言語の特性による情報量の違いが挙げられます。日本語は140字でも多くの情報を伝えられるため、Twitterのような短文メディアと相性が良いのです。
Q3: noteはブログですか、それともSNSですか?
A3: noteは両方の要素を持つハイブリッドなプラットフォームです。長文の記事を書けるブログ機能と、フォロー・フォロワー関係を持つSNS機能を併せ持っています。このような「間の子」的なサービスの登場により、ブログとSNSの境界線が曖昧になってきています。
Q4: SNSのユーザー数はどのように測定されているのですか?
A4: 一般的に、SNSのユーザー数はMAU(Monthly Active Users:月間アクティブユーザー数)で測定されます。これは、1ヶ月の間に実際にサービスを利用したユーザーの数を示しています。単なるアカウント数ではなく、実際の利用状況を反映した指標となっています。
Q5: 新しいSNSが登場したとき、どのように評価すればよいですか?
A5: 新しいSNSを評価する際は、以下の点に注目するとよいでしょう:
- ユニークな機能や特徴
- ターゲットとなるユーザー層
- プライバシーとセキュリティの保護レベル
- 既存のSNSとの差別化ポイント
- ビジネスモデルの持続可能性 これらの観点から多角的に分析することで、そのSNSの可能性や課題を見極めることができます。
詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=bljUul4hARg
0:00 👋 導入と自己紹介
1:06 🌐 ソーシャルメディアの台頭のテーマ紹介
2:18 💻 ニフティサーブからブログへの移行
3:01 📈 Web2.0からWeb3.0への進化
4:06 🎬 ソーシャルメディアの歴史と重要な出来事
5:12 🌍 Facebook、Google、Appleの覇権争い
6:19 🧑🤝🧑 実名制と匿名制の違い
7:27 ❓ 視聴者からの質問への回答
8:39 🔒 クローズドコミュニケーションの重要性
9:48 📝 ブログとSNSの違い
12:06 📅 ブログのログ機能の重要性
13:16 💬 SNSの定義とWeb2.0
14:26 📊 SNSユーザー数の基準
上記の動画はYouTubeメンバーシップのみ
公開しています。詳しくは以下をご覧ください。
https://yokotashurin.com/youtube/membership.html
YouTubeメンバーシップ申込こちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCXHCC1WbbF3jPnL1JdRWWNA/join
ソーシャルメディアの台頭
ソーシャルメディアがブログやウェブサイトを超え、コミュニケーションの主流として台頭してきた現象を指す。FacebookやTwitterなどが普及し、情報発信や交流の手段が大きく変わった。
ニフティサーブ
日本の初期のパソコン通信サービス。これを通じて多くのユーザーがインターネットに触れ、その後ブログやSNSへと移行する橋渡しの役割を果たした。
Web2.0
インターネットの進化を象徴する概念で、ユーザーがコンテンツを生成・共有することが重視される時代を指す。SNSやブログの普及がこの変革を推進した。
Twitterの誕生
140文字という短文でのコミュニケーションを可能にしたミニブログの先駆け。ソーシャルメディアの一環として、特に災害時や政治的な運動で大きな影響力を発揮。
Facebook
実名でのコミュニケーションを特徴とし、ユーザー同士のつながりを強化するプラットフォーム。企業買収を通じて機能を拡大し、現在も世界的に影響力がある。
6次の隔たり理論
誰でも6人の知人を介せば世界中のどんな人とも繋がれるという仮説。ソーシャルメディアがこの理論を現実化し、ユーザー間のつながりが強化された。
SNSの依存症
SNSを頻繁に利用することによるストレスや依存症の問題。特に若年層の間で、自己肯定感の低下や精神的な健康問題が取り上げられている。
アラブの春とソーシャルメディア
2011年のアラブ諸国での民主化運動で、TwitterやFacebookが情報共有や組織化の重要な役割を果たした。ソーシャルメディアが社会的変革を促進する力を持つことが証明された。
MAU(マンスリーアクティブユーザー)
ソーシャルメディアのユーザー数を測る指標の一つで、月ごとにアクティブなユーザー数を指す。サービスの規模や影響力を示す重要なデータ。
ブログの停滞
ブログが長文での表現から、より短いコンテンツ(TwitterやInstagramなど)への移行によって利用者が減少し、停滞している現象。ブログの役割が縮小し、SNSが主流となった。