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AIニュース2026年9月分Podcast:AI・生成AI(SI)・AIエージェント

AIニュース2026年9月分Podcast:AI・生成AI(SI)・AIエージェント
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2026年9月のAIニュースとして、米中首脳会談でAIを「スーパーインテリジェンス(SI)」と呼ぶことで合意した話題を紹介。これにより「.ai」から「.si」(スロベニア)ドメインへの移行が予想され、横田はongaku.siを取得した。生成AIの略もSIになる点に触れつつ、AI・生成AI・AIエージェントの違いを、指示待ち人間・一人前の社員・自ら計画し責任を取るベテラン社員に例えて解説。ChatGPTとGeminiが責任範囲の考え方を補足した。

詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=mwSbcCiuGps

0:00 📺 オープニング・ポッドキャスト同時配信のお知らせ 1:03 🌏 米中合意でAIは「SI(スーパーインテリジェンス)」に名称変更 2:04 🌐 .aiから.siへ?音楽.siドメイン取得とGPT-6 Astraで音声対話 3:00 💬 Geminiと対話:SIという呼び名は定着するか 4:02 🔎 ChatGPTの見解:先にドメインを押さえてAIとSIを併記 5:07 🔤 「生成AI」を略すとSIになる?言葉遊びで覚える新名称 6:14 📚 AI・生成AI・AIエージェントの違いと定義 7:25 💼 働く人で例えると?セミナー準備で見る3つの役割 8:33 👔 AIは指示待ち人間、生成AIは気が利く一人前の社員 9:38 🧭 AIエージェントは戦略を立て責任を取るベテラン・幹部社員 10:43 📝 3段階の例えを短い説明文にまとめる 11:54 ⚖️ 注意点:どれもAIの仲間、最終責任は誰が取るのか 13:00 🤖 AIが人権を持つ未来と「責任の範囲」の考え方 14:19 🎬 まとめ・エンディング

AIニュース2026年9月分Podcast:AI・生成AI(SI)・AIエージェント

来月に開催されるイベントにSunoPよこたん
プロデュースMiliaの曲が3つ流れるのが決定!
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp

その1つを本日に完成させました。

甦れ! 縄文 / Milia
https://www.youtube.com/watch?v=f5rs0FdSRAo

縄文の精神 / KeiVi
https://www.youtube.com/watch?v=fTP8wbac6fI

さて、本題です。

ChatGPT音声会話とGemini Liveと
僕の3人で対談し今回のAIについて
解説した様子をライブ配信しました。

AIニュース2026年9月分Podcast:AI・生成AI(SI)・AIエージェント

AIからSIへ グラレコ
AIからSIへ!3つのAIを働く人の成長段階で解説する
📅 2026年9月27日(日) 🎙️ 月1回 AIニュース × ポッドキャスト同時配信 🤖 ChatGPT(GPT-6 Astra 極高)× Gemini 音声対話
1🌏米中首脳会談で「AI」の呼び名が変わる

米中がAIをめぐる新たな対話の枠組みで合意。その中で、AIをスーパーインテリジェンス(SI)と呼ぶことで一致しました。

AIArtificial Intelligence
人工知能
⟹
SISuper Intelligence
超知能
🤔
なぜ変える?
「人工」というとフェイクや「人間が作ったもの」という印象があり、勘違いする人がいるから。
2🌐ドメインも「.ai」から「.si」へ?

AI企業が使ってきた〇〇.ai。これが〇〇.siになれば、スロベニアがバブルになるかも!

.ai
🏝️ アンギラのドメイン
  • カリブ海・西インド諸島
  • イギリス領の島
.si
🏔️ スロベニアのドメイン
  • 中央ヨーロッパ
  • オーストリアとクロアチアの間
🎵 ongaku.si 取得済み!
🧑‍💼
横田秀珠
AI関連サービスを持っている方は早い者勝ち。SIブームが来るかもしれないので取っておくといいですよ。
3💬「SI」は定着する? 2つのAIの反応
✨
Gemini
技術用語として定着するにはまだ時間がかかりそうというのが専門家の見方。今後はSIという名称で対話を進めます。
🟢
ChatGPT
呼び方を打ち出したことは確認できたけど、日常の言葉になるかは別の段階。ドメインを先に押さえて、発信では当面AIとSIを併記する進め方もあるよね。
4💡横田説:生成AIを略すと「SI」になる
生成AISeisei + Intelligence
=
SIAIよりすごそう!

AIと生成AIの違いが分からない人は多い。「AIからSIになったんだよ」と言えば、AIより進んだ感じが伝わる、という発想です。

🟢
ChatGPT
生成のSと知能のIでSI。言葉遊びとして覚えやすいし、生成AIに馴染みのある人が新しい呼び名を覚えるきっかけになりそう。
5🔍ごちゃ混ぜ注意!3つの言葉の定義
🧠 AI
注目点:全体の呼び名
コンピューターが人間のような知能を持つ技術全体
🎨 生成AI
注目点:作る能力
AIの中で、新しいコンテンツを作り出せる技術
🚀 AIエージェント
注目点:仕事を進める仕組み
自律的に目標に向かって行動できるシステム
📌 ChatGPTの指摘:この3つは同じ基準で分けた言葉ではない。生成AIもエージェントも「AIの仲間」。
6📝ChatGPTの例え:セミナー準備で使い分け
AI
📊 参加人数を予測する
生成AI
✏️ 告知文を作る
AI
エージェント
🗂️ 一連の作業を段取りして進める
会場を探す▶条件を比較▶足りない情報を追加調査▶比較表を作成
🧑‍💼
横田秀珠
いい例えですね。僕も使わせてもらいます。
7🪜横田流:働く人の3段階で例える
📋
AI
新入社員・バイト・パート
  • 言われたことはちゃんとできる
  • マニュアル人間・指示待ち人間
  • 最低限のことをこなす
💡
生成AI
入社3年で一人前
  • 言われたことはもちろんやる
  • 言われてないことも気を利かせる
  • 融通を利かせて臨機応変
  • 新しいことを自分で試す
🎯
AIエージェント
ベテラン・幹部社員
  • ビジョン・経営理念から目標を立てる
  • 自ら計画・戦略を考える
  • 自分で実行する
  • 責任も取れる

背景にある流れ:生成できないAI → トランスフォーマーで考えられるようになった生成AI(ChatGPT誕生) → 生成AIで自律的に動く(正確には生成AIエージェント)

8⚖️進化の3段階?それとも役割の違い?
🟢 ChatGPTの注意点
単純な進化というより役割の違いと言う方が誤解が少ない。責任を取る部分は人が担うと分けておくと安全。
VS
🧑‍💼 横田の見方
ベテラン社員にも指示待ちでする仕事はある。上の段階は下の段階を包括しているのは同じ。
✨
Gemini
AI=指示待ち、生成AI=自分で考えて動く、エージェント=責任を持って自立して働く。任せる範囲の違いが分かりやすくなりますね。
9🔮AIが責任を取る時代は来るのか
AIが
人権を持つ
➜
代わりに
税金を払う
➜
国の一員として
働く
➜
AI企業の下で
人間が働く

横田の考え:責任を取るところまでできて一人前のAIエージェント。ただし現実には最終責任は人間。責任の定義次第で、アルバイトやパートにも責任を取る範囲はあります。

✨
Gemini
責任の範囲を職務権限のように細かく分ける考え方は、AIが社会に溶け込む未来を想像する上で参考になります。
🟢
ChatGPT
さっきは最終責任に寄せすぎたかも。「任された仕事をやりきる責任」なら筋が通るよ。
✅仕事の完了を確認
🔁失敗したらやり直す
📣権限を超える判断は人に報告
10📌今日のまとめ
  1. 米中合意でAIはSI(スーパーインテリジェンス=超知能)へ
  2. 生成AIは略してSIでもいい!覚えやすい言葉遊び
  3. .aiドメインから.siドメインへ移るかも。早い者勝ちなので取っておこう
  4. AI=指示待ち、生成AI=一人前、AIエージェント=ベテラン幹部と働く人で例える
  5. 「責任」は範囲次第。今は人が最終責任、将来は社会で決めていくこと

AIニュース2026年9月分Podcast:AI・生成AI(SI)・AIエージェント

  1. はじめに
  2. 米中首脳会談で合意? AIの新しい呼び名「SI=スーパーインテリジェンス」とは
  3. .aiから.siへ? ドメイン事情と「生成AI=SI」という新しい読み方
  4. AI・生成AI・AIエージェントの違いを“働く人”に例えて整理する
  5. AIは「責任」を取れるのか? 人権と税金、そして責任の範囲という考え方
  6. おわりに
  7. まとめ
  8. よくある質問(Q&A)

はじめに

皆さん、こんにちは。ネットビジネスアナリストの横田秀珠です。

突然ですが、皆さんは毎日の会話の中で「AI」という言葉を何回くらい使っていますか? 仕事の打ち合わせでも、家族との雑談でも、ニュースを見ていても、もう「AI」という言葉を聞かない日はないですよね。僕自身もAI音楽をやっていますし、セミナーでもAIの話ばかりしていますので、たぶん1日に何十回も口にしていると思います。

ところが、その当たり前になった「AI」という呼び名が、もしかすると変わるかもしれない――そんなニュースが今月飛び込んできました。新しい呼び名は「SI」。なんだか聞き慣れないですよね。

今回の記事では、2026年9月27日(日)に配信した、毎月恒例の「今月のAIニュース」回の内容をブログ形式でじっくりお届けします。SIという新しい呼び名の話から始まり、ドメインの話、そして「AI」「生成AI」「AIエージェント」の違いを“働く人”に例えて分かりやすく整理する話まで、ChatGPTとGeminiという2人のAI(SI?)と一緒に議論した内容です。

言葉の定義があいまいなままだと、社内でも取引先とでも話がかみ合わなくなりがちです。コーヒーでも飲みながら、気軽に読み進めていただければうれしいです。


米中首脳会談で合意? AIの新しい呼び名「SI=スーパーインテリジェンス」とは

ステップ1:毎月恒例のポッドキャスト同時配信回

まずは番組の紹介から少しだけお付き合いください。

僕は毎日、ネットビジネスに関する情報を生中継で15分間お届けしています。今回は2026年9月27日の日曜日。この日は毎月恒例の企画、「ChatGPTとGeminiと対話」をテーマにした回でした。

この企画は、1ヶ月に1回のポッドキャストと同時配信になっています。その月にあったAIに関するニュースの中から、面白いトピックを取り上げて紹介していくという内容です。

進め方としては、GoogleのGeminiと、OpenAIのChatGPTの「音声ライブ」機能を使い、僕を含めた3人(人間1人+AI2人)で音声対話をしながら議論していきます。AI同士が意見を言い合ったり、僕の意見に突っ込んできたりするので、毎回なかなか面白い展開になるんですよ。

項目内容
配信日2026年9月27日(日)
配信形式生中継15分間+月1回のポッドキャスト同時配信
企画名ChatGPTとGeminiと対話(今月のAIニュース)
使用AI①Google「Gemini」の音声ライブ
使用AI②OpenAI「ChatGPT」の音声ライブ
今回のテーマAIの新しい呼び名「SI」/.siドメイン/AI・生成AI・AIエージェントの定義

ステップ2:今月のニュース「AIの呼び名をSIに」

さて、今回まず取り上げた1つ目のニュースです。

アメリカと中国が、AIをめぐる新たな対話の枠組みを設けることで合意した、というニュースがありました。先日行われた米中の首脳会談で、AI、つまり人工知能のことを「スーパーインテリジェンス」、略して「SI」という呼称で呼ぶことで合意したというんですね。

これ、かなり大きな話だと僕は思っています。これまで世界中で当たり前に使われてきた「AI」という言葉が、国のトップ同士の話し合いの中で「SI」という新しい呼び方に置き換えられようとしているわけですから。

ステップ3:そもそも「AI」とはどういう意味?

ここで、改めて「AI」という言葉の意味をおさらいしておきましょう。

AIは「Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)」の略です。直訳すると「人工的な知能」、日本語では「人工知能」と呼ばれていますよね。

ところが、この「人工」という言葉には、どうしても“フェイク”というか、“人間が作った作り物”というようなニュアンスがついて回ります。本物ではない、偽物っぽい、という印象を持つ人もいるわけです。

今のAIの実力を考えると、そういう言い方をしていると勘違いする人が出てきてしまう。だったら名前そのものを変えましょう、というのが今回の話なんですね。

ステップ4:新しい呼び名「スーパーインテリジェンス=超知能」

そこで新しく合意されたのが、「スーパーインテリジェンス(Super Intelligence)」、日本語にすると「超知能」という呼び方です。

呼び名英語表記日本語訳言葉が与える印象
AIArtificial Intelligence人工知能人間が作った“作り物”、フェイクっぽさ
SISuper Intelligence超知能人間を超えるほどの知能、すごさ・先進性

「人工」という言葉から「超」という言葉に変わるだけで、ずいぶん印象が違いますよね。「作り物の知能」から「人間を超える知能」へ。今のAIの進化のスピードを考えると、こちらの呼び方の方がしっくりくるという方もいるのではないでしょうか。

もちろん、名前が変わったからといって中身がいきなり変わるわけではありません。ただ、言葉が変わると、人の受け止め方や社会での扱われ方は確実に変わっていきます。だからこそ、この呼び名の変更はとても興味深いニュースだと僕は感じています。


.aiから.siへ? ドメイン事情と「生成AI=SI」という新しい読み方

ステップ1:「.ai」ドメインは実はアンギラの国別ドメイン

呼び名が変わると、実はインターネットの世界でも影響が出てきます。それが「ドメイン」です。

ドメインというのは、ホームページのアドレスの「〇〇.com」や「〇〇.jp」のような部分ですね。これまで、いろいろな会社さん、特にAI企業さんが「なんとかなんとか.ai」という、ドメインの後ろにつく部分に「.ai」を使ってきました。AIのサービスだと一目で分かるので、とても人気があったわけです。

ところがこの「.ai」、実はもともとAIのために作られたドメインではありません。「アンギラ」という国の国別ドメインなんです。アンギラは、カリブ海の西インド諸島に位置するイギリス領の島です。たまたま国の略称が「ai」だったので、世界中のAI企業がこぞってこのドメインを使ってきた、というわけですね。

ステップ2:「.si」はスロベニアのドメイン

では、呼び名が「SI」になったらどうなるでしょうか。「.si」というドメインはどこの国のものなのか、調べてみました。

すると、「.si」は「スロベニア」という国のドメインでした。スロベニアは中央ヨーロッパに位置する国で、オーストリアとクロアチアに挟まれている場所にあります。

ドメイン国・地域場所これまで/これから
.aiアンギラカリブ海の西インド諸島に位置するイギリス領の島これまでAI企業に大人気
.siスロベニア中央ヨーロッパ、オーストリアとクロアチアに挟まれた国SIブームで人気が出る可能性

アンギラが「.ai」の人気で注目されたように、もしSIという呼び名が定着すれば、これからはスロベニアの国がバブルになると僕は思っています。ちょっと面白い現象ですよね。

ステップ3:僕は「ongaku.si」を取りました

ということで、「なんとかなんとか.si」というドメインを取ったらいいんじゃないか、と僕は考えました。

僕もAI音楽をやっていますので、実際に取りましたよ。「ongaku.si」というドメインです。AI音楽がこれからSI音楽と呼ばれるようになるなら、ぴったりのドメインだと思っています。

皆さんの中で、AI関連のサービスなど何かを持っている方がいらっしゃったら、ぜひ「.si」のドメインを取ってみるといいかなと思います。もしかしたら、これからSIブームが来るかもしれません。ドメインは早い者勝ちですからね。よかったら今のうちに取っておくといいかなと思います。

もちろん、SIという呼び名が本当に定着するかどうかはまだ分かりません。ただ、ドメインは一度他の人に取られてしまうと、後から取り戻すのはとても大変です。「流行らなかったら小さな出費で済む、流行ったら大きなチャンスを逃さずに済む」と考えれば、先に押さえておく価値はあるのではないでしょうか。

判断流行った場合流行らなかった場合
今のうちに.siを取得する希望の名前を確保でき、先行者として有利ドメイン費用が少しかかるだけ
様子を見て取得しない希望の名前が他人に取られている可能性費用はかからない

ステップ4:今回の対話相手「GPT-6 Astra(極高)」と「Gemini」

前置きが少し長くなりましたが、ここからがいよいよ2人との対話です。

今回、ChatGPTのほうは「GPT-6」の「Astra(アストラ)」というモデルを使いました。僕もProプランで使えるようになったんです。設定を見ると、一番低いところだと「GPT-6のLuna(ルナ)」になっているんですけど、これを一番上まで上げました。一番上まで上げると「GPT-6 Astraの極高」というものになります。今回はこの設定で音声対話をやってみました。Geminiさんも同じように、音声で会話していきます。

対話相手使用したモデル・設定備考
ChatGPT(OpenAI)GPT-6 Astra の「極高」Proプランで利用。一番低い設定はGPT-6のLuna
Gemini(Google)Geminiの音声ライブChatGPTと同じく音声で対話

ステップ5:「SIって流行るの?」2人の反応

まずは「こんにちは」と話しかけると、Geminiが「こんにちは。AIについてのお話の続きをしましょうか? 何か気になることやお話ししたいことはありますか?」と返してくれました。

そこで僕が、「今日ね、AIっていう言い方を今まで普通にしてたんだけど、この言い方がどうも変わりそうなんですよ」と切り出すと、ChatGPTは「へえ」と反応。続けて「SIっていう言い方に変わるそうなので」と言うと、「ん? SI?」と少し驚いた様子です。

僕は「これからちょっと議論していきたいなと思ってるんですけど、SIっていうネーミング、これ流行るんでしょうかね? みんな切り替えてくれるんでしょうかね?」と投げかけました。ChatGPTは「ちょ、ちょっと待ってね。少し確認させて」と調べ始めます。

先に答えてくれたのはGeminiでした。Geminiによると、AIからSI、つまりスーパーインテリジェンスへの名称変更の議論は、アメリカ政府が提案している最新の動向ではあるものの、技術用語として定着するにはまだ時間がかかりそうだ、というのが専門家の間での見方だそうです。そのうえで「もちろん今後はご希望通りSIという名称で対話を進めてまいりますよ」と、ちゃっかり合わせてくれました。

僕も「そうだね。慣れてるものがあるので、なかなか切り替えは難しいと思うんだけど、でもこれが自然に切り替わっていくといいなと思いますよね」と応じ、SIドメインを取ったことも伝えました。

ステップ6:ChatGPTの提案「当面はAIとSIを併記する」

その後、ChatGPTも「今んとこ出てる情報をちょっと見てみるね」と最新の情報を確認してくれました。ChatGPTによると、トランプ大統領が「スーパーインテリジェンス」という呼び方を打ち出したということは確認できた、とのこと。ただし、それが日常の言葉として定着するかどうかは、また別の段階だろう、という見方でした。

僕も「そうだよね。まあ、慣れがあるからね」と同意しました。

そのうえでChatGPTが面白いことを言ってくれました。「ドメインを先に押さえておいて、発信では当面はAIとSIを併記するという進め方もできるよね」というものです。

これはとても現実的なアイデアだと思います。いきなり全部を「SI」に切り替えてしまうと、読む人が「SIって何?」と戸惑ってしまいます。でも「AI(SI)」のように両方を書いておけば、今までの人にも伝わるし、新しい呼び方にも少しずつ慣れてもらえます。

対応方針メリットデメリット
すぐにSIへ全面切り替え先進的な印象を与えられる読み手が理解できず、伝わりにくい
当面はAIとSIを併記従来の読者にも伝わり、新しい呼び名にも慣れてもらえる表記が少し長くなる
AIのまま使い続ける誰にでも分かるSIが定着したときに乗り遅れる可能性

「で、どんなドメインを取ったの?」とChatGPTに聞かれたので、「今回ね、僕はAI音楽をやってるんだけど、これもSI音楽になっちゃうんですが、そこでongaku.siっていうドメインを取りました」と答えました。

ステップ7:「生成AI」を略すと「SI」になる!

さて、ここで僕が以前から感じていたことを話しました。

AIの前に「生成」という言葉がついて、「生成AI」という言い方が、ChatGPTの誕生をきっかけに一般的になりましたよね。よく考えてみると、「生成AI」はS(Seisei)から始まります。ということは、生成AIを略したら「SI」なんですよね。

世の中には、「AI」と「生成AI」の違いが分からないという人がよくいます。だったら、生成AIを「SI」にしてしまえばいい。「AIからSIになったんだよ」と言えば、なんだかAIよりすごそうな感じが伝わるんじゃないかと思うんです。こういう意味でも、今回のネーミングの変更は面白いと僕は思っています。

ChatGPTも「ああ、なるほど」と反応し、「生成のSと、知能のインテリジェンスのIでSIっていう、そういう言葉遊びみたいな感じで、覚えやすさとしては面白いよね」と言ってくれました。さらに、「特に日本は、SIのSは生成のSでもあるよって言うと、生成AIに馴染みがある人がその新しい呼び名を覚えるきっかけにはなりそうだよね」とも付け加えてくれました。

読み方SI意味
米中合意の読み方Super(スーパー)Intelligence(インテリジェンス)超知能
横田流の日本語的な読み方Seisei(生成)Intelligence(インテリジェンス)生成AI

英語でも日本語でも「SI」になる、というのは偶然ですが、日本人にとっては新しい呼び名を覚えやすいきっかけになるのではないでしょうか。


AI・生成AI・AIエージェントの違いを“働く人”に例えて整理する

ステップ1:3つの言葉がごちゃごちゃになっている

ここからが、今日いちばん皆さんにお話ししたかったテーマです。

今、世の中には「AI」という言葉と、「生成AI」という言葉と、そして「AIエージェント」という言葉があります。この3つをごちゃごちゃにして使っている人がとても多いんですね。セミナーをしていても、「結局どう違うんですか?」という質問をよくいただきます。

そこで、この3つの定義を分かりやすく説明したいと思い、2人に「この3つの言葉、どういう風に使い分けますか?」と聞いてみました。

ステップ2:Geminiの定義 ――「技術」で分ける

ChatGPTが「今整理してるから」と考えている間に、Geminiが先に答えてくれました。

Geminiの説明はこうです。

  • AI:コンピューターが人間のような知能を持つ技術全体のこと
  • 生成AI:その中で、新しいコンテンツを作り出せる技術
  • AIエージェント:自律的に目標に向かって行動できるシステム

教科書的で、とてもきれいな整理ですね。

ステップ3:ChatGPTの定義 ――「同じ基準で分けた言葉じゃない」

続いてChatGPTです。ChatGPTはここで鋭い指摘をしてくれました。

「この3つは同じ基準で分けた言葉じゃないんだよね」

どういうことかというと、

  • AIは、全体の呼び名
  • 生成AIは、「作る能力」に注目した言い方
  • AIエージェントは、「仕事を進める仕組み」に注目した言い方

という風に整理すると分かりやすい、というのです。

言葉Geminiの定義ChatGPTの定義(何に注目した言葉か)
AIコンピューターが人間のような知能を持つ技術全体全体の呼び名
生成AIその中で新しいコンテンツを作り出せる技術「作る能力」に注目した言い方
AIエージェント自律的に目標に向かって行動できるシステム「仕事を進める仕組み」に注目した言い方

なるほど、と思いました。確かに、「大きさ」や「性能」の順番で並んでいるわけではなく、そもそも切り口が違う言葉なんですね。ここを理解しておくと、混乱がかなり減ると思います。

ステップ4:ChatGPTの「セミナー準備」の例え

ただ、これを一般の方に話すには、やはり例え話をしないとなかなか伝わりません。そこで僕は、「普通に働く人で考えたときに、AIと生成AIとAIエージェントはどういう風に定義したらいいと思いますか?」と聞いてみました。

するとChatGPTは、セミナーの準備を例にして答えてくれました。

作業該当するもの
参加人数を予測するAIの活用
告知文を作る生成AIの活用
会場を探して、条件を比較して、足りない情報を追加で調べて、比較表まで作る――この一連を段取りして進めるAIエージェント

そしてポイントとして、「生成AIもエージェントもAIの中の仲間であって、単純な進化の3段階ではない」ということを強調していました。

これはいい例えですね。面白いです。僕もセミナーでよくセミナー準備をしますので、とても身近でイメージしやすいです。「僕も使わせてもらいます」と言ったら、ChatGPTは「どうぞ、どうぞ」と快く言ってくれました。

ステップ5:横田流の整理 ―― 生成AIとAIエージェントの成り立ち

ここで、僕自身がいつもどう説明しているかをお話ししました。

AIというものは昔からありました。ただ、昔のAIは「考えることができない」、つまり「生成することができない」AIだったんですね。

それが、生成できるようになったから「生成」という言葉がついた。これが生成AIです。ChatGPTなどの誕生によって、いわゆる「ジェネレーティブ(Generative)」、そして「トランスフォーマー」という仕組みによって考えることができるようになった、というのが生成AIだと僕は考えています。

そしてAIエージェントは、正確に言うと「生成AIエージェント」だと思うんです。その生成AIを使って、もうちょっと自律的に何かができる。それをAIエージェントと言っているのだと思います。

呼び名横田流の成り立ち代表的なキーワード
AI昔からある。考えること・生成することができない従来型のAI
生成AI生成できるようになったので「生成」がついたChatGPTの誕生、ジェネレーティブ、トランスフォーマー
AIエージェント正確には「生成AIエージェント」。生成AIを使って自律的に動ける自律性

ステップ6:横田流「働く人」の3段階の例え

では、これを“働く人”に例えるとどうなるでしょうか。僕はこんな風に例えています。

① AI = マニュアル人間・指示待ち人間

AIは、言われたことしかできません。ただし、言われたことはちゃんとできる。いわゆる「マニュアル人間」とか「指示待ち人間」のような、最低限のことしかできない状態です。働く人を少し揶揄した言い方ではあるんですけど、こういう人のことをAIだと僕は思っています。

新入社員で入ったばかりの人や、アルバイト・パートの人は、たぶんこのAIレベルなんですよね。

② 生成AI = 気が利く・臨機応変に動ける一人前

生成AIは、言われたことはもちろんちゃんとやる。それに加えて、言われていないことでも気を利かせてやってみたり、自分で何か新しいことを融通を利かせてやってみたり、臨機応変に動けたりするものです。このぐらいできて、やっと「一人前」と言えるのではないでしょうか。

働く人で言えば、新入社員として入社して3年ぐらい経って、「まあ1人で何かできるかな」と言われるようになったのが生成AIだと思います。

③ AIエージェント = ベテラン社員・幹部社員

そしてAIエージェントになると、会社のビジョンや目標、経営理念などに対して、自分から目標を立てます。「言われたからやる」とか「言われたことプラス気の利いたことをやる」というレベルではなく、自分から計画を考え、戦略を立て、それを自分で実行して、責任を取ることもできる。いわゆるベテラン社員や幹部社員がやっていることが、AIエージェントだと言えばいいのではないかと思います。

段階働く人の例え具体的な人物像できること
AIマニュアル人間・指示待ち人間入ったばかりの新入社員、アルバイト・パート言われたことはちゃんとできる(最低限)
生成AI気が利く・臨機応変な一人前入社3年ぐらいで1人で何かできる社員言われたこと+気を利かせたこと、融通・臨機応変
AIエージェント自立・独立して仕事ができる人ベテラン社員・幹部社員ビジョンや経営理念に沿って目標・計画・戦略を立て、実行し、責任も取る

このように、人間の働く姿と同じように「AIにも3段階あるんだよ」と言うと、分かりやすいのではないかと思っています。

ステップ7:「進化の3段階」ではなく「役割の違い」

これに対してChatGPTは、「進化の3段階というよりは、役割の違いと言った方が誤解が少ないと思う」とコメントしてくれました。そして「必要なら、そのまま読める短い説明文に整えておくよ」と言うので、「よかったらまとめてみて」とお願いしました。

ChatGPTがまとめている間に、僕は改めて整理しました。僕がよく使っている「指示待ち人間」「マニュアル人間」から、「自分で考えて行動に移すことができる人間」へ、そして「責任を取って仕事ができる人間」まで。いわゆる自立して、独立して、自分で仕事ができる人間がAIエージェント、という風に分けて考えると分かりやすいと思っているんです。

すると、先にGeminiが短くまとめてくれました。

AIを指示待ち人間、生成AIを自分で考えて行動できる人間、そしてAIエージェントを責任を持って自立して仕事ができる人間と例えると、それぞれの役割の違いが分かりやすくなりますね。

ChatGPTも「その例えだと、任せる範囲の違いが伝わりやすいと思う」と賛成してくれました。ただし、ここで2つの注意点を挙げてきました。

  1. エージェントも生成AIも、全部ひっくるめてAIの仲間だということ。生成AIとエージェントは、どちらもAIの一種である
  2. 「責任を取る」という部分は、人が担うところとして分けておいた方が安全
観点横田の考えChatGPTの考え
3つの関係働く人と同じく3段階で考えると分かりやすい進化の3段階ではなく役割の違い。すべてAIの仲間
例えの効果一般の人にも伝わりやすい任せる範囲の違いが伝わりやすい
責任AIエージェントは責任を取るところまでできる責任は人が担うところとして分けた方が安全

ステップ8:ベテランにも「指示待ち」の仕事はある

この「すべてAIの仲間」という指摘について、僕も同じ考えです。

だって、指示待ち人間の仕事もありますし、ベテラン社員にだって指示を待ってする仕事があるわけです。気を利かせずに淡々とやる仕事もあります。ベテラン社員は、AIレベルの仕事も、生成AIレベルの仕事も、両方含めてやっている。だから、包括しているという意味では同じなんですね。

つまり、「AIエージェント」は「AI」や「生成AI」とまったく別のものではなく、それらを包み込みながら、さらに自律的に動ける存在だということです。

ChatGPTはここで、「例えば、任せられた範囲で段取りを考えて動くけれども、必要なところでは人に確認する担当者、みたいに言うとしっくり来ると思うよ」と提案してくれました。


AIは「責任」を取れるか? 人権と税金、そして責任の範囲という考え方

ステップ1:責任を取る仕事をAIがやる時代は来る

ChatGPTの「必要なところでは人に確認する担当者」という言い方は、確かにしっくりきます。そうなんです。でも、僕はあえて少し先の未来の話をしました。

僕は、責任を取る仕事をAIがやる時代が来ると思っています。そして、それは「AIが人権を持ったとき」だと考えているんですね。

ステップ2:人権を与える代わりに税金を払う

どういうことかというと、AIに人権を与える代わりに、その代わりAIが税金を払う。つまり、AIが人として、国の一員として働くようになる。そうなったときには、AI企業というものが存在して、そこの下で働く人間というのも出てくると思うんです。

そういう定義で言えば、責任を取るところまでできて、はじめて一人前のAIエージェントと言えるのではないかと僕は思っています。

もちろん現実には、最終責任は多分人間が取ると思います。ただ、これは「責任」の定義の仕方によりますよね。例えば、アルバイトでもパートでも、その人が責任を取る範囲というものはあるわけです。

観点現在横田が考える未来
AIの立場道具・システム人権を持ち、国の一員として働く
税金AIは払わない人権を与える代わりに税金を払う
会社のかたち人間の会社がAIを使うAI企業が存在し、その下で働く人間も出てくる
最終責任人間が取る責任を取るところまでできれば一人前のAIエージェント

ステップ3:Geminiの意見「責任を職務権限のように分ける」

「同じように考えていくといいかな」と話したうえで、2人に意見を聞いてみました。

まずGeminiです。

責任の範囲を職務権限のように細かく分ける考え方は、今後AIがより社会に溶け込んでいく未来を想像する上で非常に参考になりますね。

会社には「職務権限」というものがありますよね。この金額までは課長の判断でいい、この金額を超えたら部長の決裁が必要、といったものです。これと同じように、AIの責任の範囲も細かく分けていくという考え方ですね。

ステップ4:ChatGPTの意見「任された仕事をやりきる責任」

続いてChatGPTです。ChatGPTは、「責任と言っても、担当範囲があるよという、そういう整理だよね」と受け止めたうえで、「さっきは僕が最終責任に寄せて話しすぎたかもしれない」と、自分の意見を振り返ってくれました。こういうところ、AIとの対話で面白いところですよね。

そのうえでChatGPTは、「任された仕事をやりきる責任」という意味であれば、次のような役割にしておくのは筋が通る、と言います。

  1. 仕事の完了を確認する
  2. 失敗したらやり直す
  3. 権限を超える判断は人に報告する

さらに、「将来像の話はその上に重ねると、今できることと、これから社会で決めることが伝え分けやすくなると思うよ」とアドバイスしてくれました。

責任の種類誰が担うか具体的な中身
任された仕事をやりきる責任(今できること)AIエージェント仕事の完了を確認する/失敗したらやり直す/権限を超える判断は人に報告する
最終責任(現実)人間最終的な判断と結果への責任
将来の責任のあり方(これから社会で決めること)社会全体で議論AIの人権・税金・AI企業のあり方など

ステップ5:「両論」を並べてみると見えてくること

ここまでの議論を、僕なりに両論併記で整理してみます。

一方では、「責任は人間が取るもの。AIに責任を負わせるのは危険だ」という考え方があります。ChatGPTが最初に言っていた「責任を取る部分は人が担うところとして分けておいた方が安全」という意見は、まさにこちらです。今の法律や社会の仕組みを考えると、とても現実的な考え方です。

もう一方では、「アルバイトにもパートにも責任の範囲はある。AIにも、任された範囲での責任はある」という考え方があります。さらにその先には、AIが人権を持ち、税金を払い、自分で最終責任まで取る未来もあるかもしれない、という僕の考えもあります。

大事なのは、「責任」を「0か100か」で考えないことだと思います。職務権限のように範囲を区切って、「今のAIが担える責任」と「人間が担う責任」と「これから社会で決めていく責任」を分けて考える。そうすれば、AIに任せすぎて事故が起きることも、AIを怖がりすぎて活用できないことも、どちらも防げるのではないでしょうか。

ステップ6:今日のまとめ

最後に、今日お伝えしたことを改めて振り返ります。

  • AIと生成AI、そしてAIエージェントの定義
  • AIがSIとなったので、生成AIは略して「SI」でいいんじゃないか
  • ドメインが「.ai」ドメインから「.si」ドメインになるかもしれないので、早い者勝ちだから取っておきましょう

こういったことをお伝えしました。ネットビジネスアナリスト横田秀珠でした。ありがとうございました。


おわりに

今回は、2026年9月のAIニュースとして、米中首脳会談でAIを「スーパーインテリジェンス(SI)」と呼ぶことで合意したという話題からスタートしました。

「人工知能」の「人工」にはフェイクっぽさがあるから「超知能」へ――呼び名の変化は、ドメインの世界にも波及します。これまでAI企業に人気だったのはアンギラの「.ai」でしたが、これからはスロベニアの「.si」が注目されるかもしれません。僕も「ongaku.si」を取得しました。ドメインは早い者勝ちです。

そして、「生成AI」を略すと「SI」になるという日本ならではの読み方から、AI・生成AI・AIエージェントの違いを“働く人”に例えて整理しました。AIは指示待ち人間、生成AIは気が利く一人前、AIエージェントは責任を持って自立して働けるベテラン社員。ただし、3つは進化の段階ではなく役割の違いで、すべてAIの仲間です。

責任については、「任された仕事をやりきる責任」と「最終責任」を分けて考えることが大切です。AIが人権を持ち税金を払う未来まで見据えながら、今できることから活用していきましょう。


まとめ

  • 2026年9月、米中首脳会談でAI(人工知能)を「スーパーインテリジェンス(SI)=超知能」と呼ぶことで合意したというニュースがあった
  • 「人工(Artificial)」にはフェイク・作り物のニュアンスがあり、勘違いを避けるために呼び名を変える狙いがある
  • 「.ai」はカリブ海の西インド諸島にあるイギリス領の島「アンギラ」の国別ドメイン
  • 「.si」は中央ヨーロッパ、オーストリアとクロアチアに挟まれた「スロベニア」の国別ドメイン
  • 横田はAI音楽用に「ongaku.si」を取得。ドメインは早い者勝ちなので、AI関連サービスを持つ人は取得を検討するとよい
  • ChatGPTは「当面はAIとSIを併記する」という現実的な進め方を提案
  • 「生成AI」はSから始まるので、略すと「SI」になる。日本人が新しい呼び名を覚えるきっかけになる
  • ChatGPTの整理:AIは全体の呼び名、生成AIは作る能力、AIエージェントは仕事を進める仕組みに注目した言葉
  • 横田流の例え:AI=指示待ち・マニュアル人間(新入社員・アルバイト・パート)、生成AI=気が利く一人前(入社3年ぐらい)、AIエージェント=ベテラン社員・幹部社員
  • ただし3つは「進化の3段階」ではなく「役割の違い」で、すべてAIの仲間
  • 責任は「任された仕事をやりきる責任(完了確認・やり直し・権限外は人に報告)」と「最終責任(人間)」を分けて考える
  • 将来、AIが人権を持ち税金を払う時代になれば、責任を取るところまでできる一人前のAIエージェントが登場するかもしれない

よくある質問(Q&A)

Q1. 「AI」が「SI」に変わると、何が変わるのですか?

A. 呼び名が「Artificial Intelligence(人工知能)」から「Super Intelligence(超知能)」に変わることで、“作り物”という印象から“人間を超える知能”という印象に変わります。ただし、GeminiやChatGPTも指摘していたように、日常の言葉として定着するにはまだ時間がかかりそうです。当面は「AI(SI)」のように併記して発信するのが現実的だと思います。

Q2. 「.si」ドメインは今すぐ取ったほうがいいですか?

A. AI関連のサービスや事業を持っている方は、検討する価値があると思います。「.ai」がアンギラの国別ドメインとして大人気になったように、「.si」(スロベニアの国別ドメイン)も注目される可能性があります。ドメインは早い者勝ちなので、流行らなかったときの小さな出費と、流行ったときのチャンスを比べて判断するとよいでしょう。僕は「ongaku.si」を取得しました。

Q3. AIと生成AIの違いを一言で言うと?

A. 「生成できるかどうか」です。AIは昔からありましたが、考えること・生成することはできませんでした。ChatGPTの誕生などで、ジェネレーティブ、トランスフォーマーという仕組みによって考えて生成できるようになったのが生成AIです。働く人に例えるなら、AIは言われたことだけきちんとこなす指示待ち人間、生成AIは気を利かせて臨機応変に動ける一人前の社員です。

Q4. AIエージェントとは結局何ですか?

A. 正確に言えば「生成AIエージェント」で、生成AIを使って自律的に仕事を進める仕組みのことです。ChatGPTの例えでは、セミナー準備で会場を探し、条件を比較し、足りない情報を追加で調べ、比較表まで作る――この一連を段取りして進めるのがAIエージェントです。働く人に例えると、ビジョンや目標に沿って計画・戦略を立てて実行するベテラン社員・幹部社員にあたります。

Q5. AIエージェントに「責任」を任せても大丈夫ですか?

A. 「責任」の範囲によります。仕事の完了を確認する、失敗したらやり直す、権限を超える判断は人に報告する、といった「任された仕事をやりきる責任」ならAIエージェントに持たせるのは筋が通ります。一方、最終責任は現実には人間が取ることになるでしょう。職務権限のように責任の範囲を細かく分けて考えるのがおすすめです。将来、AIが人権を持ち税金を払うようになれば、責任のあり方も変わっていくかもしれません。

AIニュース2026年9月分Podcast:AI・生成AI(SI)・AIエージェント

🧠 SI(スーパーインテリジェンス)
SIとは「超知能」を意味するスーパーインテリジェンスの略称です。従来のAI(人工知能)は「人工」という言葉から作り物やフェイクの印象を与えるため、米中首脳会談で新たな呼称として合意されました。また「生成AI」の頭文字を取ってもSIになるため、AIより進化した存在として覚えやすく、今後の定着が注目されています。

🤝 米中AI対話
米中AI対話とは、アメリカと中国が人工知能をめぐって設けることで合意した新たな対話の枠組みのことです。AI開発で競い合う二大国が共通のルールや呼び方を話し合う場となり、今回はAIを「スーパーインテリジェンス」と呼ぶことが決まりました。世界のAI業界の用語やサービス名にも影響を与える可能性がある重要な動きです。

🌐 .siドメイン
.siドメインとは、中央ヨーロッパのスロベニアに割り当てられた国別ドメインです。AIがSIと呼ばれるようになれば、AI関連サービスが「〇〇.si」を使う流れが生まれるかもしれません。ドメインは早い者勝ちのため、横田はAI音楽向けに「ongaku.si」を取得しました。AI関連事業を持つ人は、今のうちに確保しておく価値があります。

🏝️ .aiドメイン
.aiドメインとは、カリブ海の西インド諸島にあるイギリス領アンギラの国別ドメインです。本来は国のためのものですが、「AI」と同じ綴りであることから、世界中のAI企業がサービス名に使い、大人気となりました。呼称がSIへ変わると、この人気が.siドメインに移る可能性があり、ドメイン選びにも時代の変化が表れています。

✨ 生成AI
生成AIとは、文章・画像・音楽などの新しいコンテンツを自ら作り出せるAIのことです。ChatGPTの誕生をきっかけに一般に広まりました。番組では、言われたことに加えて気を利かせた行動や臨機応変な対応ができる、入社3年目ほどの一人前の社員に例えられました。従来の決められた処理だけを行うAIとの違いを理解する鍵となる言葉です。

🤖 AIエージェント
AIエージェントとは、生成AIを活用しながら、目標に向かって自律的に計画を立て、作業を進めるシステムのことです。例えばセミナー会場を探し、条件を比較し、足りない情報を調べて比較表まで作る一連の段取りを任せられます。番組では、会社の目標に合わせて戦略を考え、実行まで担うベテラン社員や幹部社員に例えられました。

📋 指示待ち人間
指示待ち人間とは、言われたことは正しくこなすものの、自分から考えて動くことが少ない人を指す言葉です。マニュアル人間とも呼ばれます。番組では、従来のAIをこのタイプに例え、生成AIやAIエージェントとの違いを説明しました。ただし、ベテラン社員にも指示通りに行う仕事はあり、各段階は上位が下位を包み込む関係だと補足されています。

🔄 トランスフォーマー
トランスフォーマーとは、生成AIの土台となっている仕組み(モデル構造)のことです。文章の中で言葉同士がどう関係しているかを効率よく捉えられるため、自然な文章の理解や作成が可能になりました。ChatGPTをはじめとする多くの生成AIがこの技術を基盤としており、AIが「考えて生成する」ことができるようになった大きな転換点といえます。

🚀 GPT-6 Astra
GPT-6 Astraとは、OpenAIのChatGPTで使える最新モデルの一つです。番組ではProプランで利用でき、最も下位のLunaから最上位の「極高」まで性能を段階的に選べると紹介されました。今回は最上位設定にして音声対話を行い、GoogleのGeminiと同時に会話させることで、両者の受け答えや考え方の違いを比較しました。

⚖️ 責任範囲
責任範囲とは、任された仕事の中でどこまでを自分が担い、どこから上司や他者に判断を委ねるかという区分のことです。アルバイトにもベテランにもそれぞれの責任があるように、AIにも役割に応じた範囲を設ける考え方が紹介されました。将来AIが人権を持ち税金を払う時代が来れば、最終責任をAIが負う可能性にも話が及びました。

AIニュース2026年9月分Podcast:AI・生成AI(SI)・AIエージェント

AIからSIへ?2026年9月の米中合意で何が起きたのか

トランプ大統領の国連演説と米中首脳会談で打ち出された「SI」という呼称

2026年9月22日、トランプ米大統領は国連総会の一般討論演説で、「人工知能(Artificial Intelligence)」という名称は”作り物”のように聞こえると指摘し、今後アメリカではこの技術を「スーパーインテリジェンス(Super Intelligence)」、略して「SI」と呼ぶと表明しました。演説直後には、米国務省の国際機関担当局が、外交文書や声明で使う表記をAIからSIへ切り替えるよう職員に通達したと報じられています。

続く9月24日、ホワイトハウスで行われた米中首脳会談では、AIが主要議題の一つとなりました。翌25日にホワイトハウスが公表した成果文書(ファクトシート)では、両首脳がAIを「SI」と呼ぶことで一致したとされ、あわせて「米中スーパーインテリジェンス(SI)対話」という新たな対話の枠組みを設けてリスクと利点について協議すること、次回会合を11月までに開くこと、重大な事故が起きた際に通知し合う専用の連絡経路を設けることが盛り込まれました。

ここで押さえておきたいのは、今回の話題が「名前の変更」と「対話枠組みの新設」という二つの要素を含んでいる点です。ニュースの見出しでは呼称変更ばかりが目立ちますが、実務的に重要なのはむしろ後者です。AIの誤作動や悪用が国家間の緊張に発展するのを防ぐための、危機管理の仕組みづくりが一歩進んだことになります。

一方で、「Artificial=人工」という言葉には、たしかに”本物ではない””人間がこしらえたもの”というニュアンスがあります。AIの能力が人間の知的作業に迫るなかで、呼び名が実態に追いついていないという問題提起自体は、技術の受け止め方を考えるうえで一つの論点になり得るでしょう。

ただし、学術の世界で「スーパーインテリジェンス(超知能)」は、あらゆる分野で人間を大きく上回る知能を指す概念として使われてきた言葉です。現在のAIをそのままSIと呼ぶことには、専門家から違和感を示す声もあることは知っておく必要があります。

中国側は「人工知能」のまま――SIは本当に定着するのか

ホワイトハウスが「合意」と発表した一方で、中国側の発表には温度差がありました。中国国営の新華社通信が9月26日に伝えた首脳会談の合意内容では、対話枠組みの強化や連絡経路の設置については米側と同様の記載があったものの、呼称は従来どおり「人工知能」のままで、SIという言葉は使われていませんでした。中国外務省も報道官談話で、米側の立場を重視し表現を尊重するという趣旨を述べるにとどめ、自国がSIを採用するとは明言していません。

つまり正確には、「米中がSIを公式呼称とすることで完全に合意した」というより、「米国がSIを採用し、中国はその表現を尊重する姿勢を示した」というのが現時点の実態に近いと言えます。記事やSNSで発信する際は、この温度差を踏まえた表現にしておくのが安全です。

では、SIという呼び名は世の中に定着するのでしょうか。筆者は、短期的には「AI」がそのまま使われ続け、公的文書や一部の報道でSIが併用される状態がしばらく続くと見ています。言葉の定着は、政府の号令だけでは決まりません。企業のサービス名、教育の現場、検索キーワード、そして生活者の日常会話で使われて初めて広がっていくものです。「AI」は1950年代から70年近く使われてきた言葉で、日本でも「エーアイ」はすっかり生活語になりました。慣れ親しんだ言葉を切り替えるには、相応の時間がかかるでしょう。

ただし、SIという略称が「AIよりすごそう」「一段進んだもの」という印象を与えるのも事実です。マーケティングの観点では、新しい言葉は”新しさ”を伝える強力な武器になります。呼び名の変化は技術の中身そのものを変えるわけではありませんが、社会がAIをどう受け止めているかという”空気”を映す指標として、今後の動向をウォッチしておく価値は十分にあります。特に11月までに予定されている次回の米中SI対話で、中国側がどの呼称を使うかは一つの試金石になるでしょう。

そもそもAI・生成AI・AIエージェントは何が違うのか

AI(人工知能)は技術全体を指す「大きな箱」

AI・生成AI・AIエージェントの違いを理解するうえで最初に押さえたいのは、この3つが「同じ物差しで並べた言葉ではない」ということです。よく「AI→生成AI→AIエージェント」と進化の3段階のように説明されますが、正確には、AIという大きな箱の中に、生成AIやAIエージェントが含まれている関係にあります。

AI(人工知能)とは、コンピューターに人間のような知的な働き――認識する、予測する、判断する、学習する――をさせる技術全体の総称です。1956年のダートマス会議で「Artificial Intelligence」という言葉が使われて以来、ルールベースのエキスパートシステム、機械学習、ディープラーニングと、中身を変えながら発展してきました。

私たちの身の回りには、生成AIが登場する以前からAIがたくさんありました。迷惑メールの自動振り分け、ECサイトのおすすめ商品表示、スマートフォンの顔認証、店舗の需要予測などです。これらは「決められた目的に対して、データから答えを出す」ことが得意なAIで、分類・予測・認識といった仕事を担ってきました。

たとえばセミナーを開催する場面で考えると、過去の申込データから当日の参加人数を予測するのは、こうした従来型AIの得意分野です。与えられた問いに対して、正確に、速く答えを返してくれる存在だと言えます。

ここで大事なのは、生成AIもAIエージェントも「AIの仲間」であり、AIという言葉がすべてを包括しているという点です。ニュースで「AI」と言われたとき、それが従来型の予測AIを指しているのか、ChatGPTやGeminiのような生成AIを指しているのか、自律的に動くエージェントを指しているのかは、文脈から判断する必要があります。この混同こそが、「AIと生成AIの違いがよくわからない」という多くの人のつまずきの原因になっています。まずは「AI=全体の呼び名」と覚えておくだけで、ニュースや解説記事がぐっと読みやすくなるはずです。

生成AIとAIエージェントは「作る力」と「進める力」の違い

生成AIは、AIの中でも「新しいコンテンツを作り出す能力」に注目した呼び方です。文章、画像、音楽、動画、プログラムコードなどを、指示(プロンプト)に応じてゼロから生成します。2017年に発表されたTransformerという仕組みをベースにした大規模言語モデル(LLM)の登場で性能が飛躍的に向上し、2022年11月のChatGPT公開をきっかけに一般に広まりました。英語ではGenerative AIと呼ばれます。

これに対してAIエージェントは、「仕事を進める仕組み」に注目した呼び方です。目標を与えられると、達成までの手順を自ら計画し、検索やアプリ操作、データ登録といった外部ツールを使いながら複数のタスクを連続して実行し、結果を確認して必要ならやり直します。現在のAIエージェントの多くは生成AI(LLM)を頭脳として内蔵しているため、筆者は正確には「生成AIエージェント」と呼ぶべきものだと考えています。

先ほどのセミナーの例で整理すると、違いがよくわかります。

  • 参加人数を予測する → 従来型AIの活用
  • 告知文や案内メールを作る → 生成AIの活用
  • 会場候補を探し、条件を比較し、足りない情報を追加で調べ、比較表にまとめるところまで段取りして進める → AIエージェントの活用

つまり、生成AIの目的は「作ること」、AIエージェントの目的は「やり遂げること」です。生成AIは頼まれたものを高品質に作ってくれますが、次に何をするかは人が指示しなければ進みません。一方でAIエージェントは、ゴールに向けて自分で次の一手を考えて動きます。

2026年9月には、OpenAIがコンピューターやブラウザの操作を含む業務遂行を強みとする「GPT-6 Astra」を発表するなど、主要各社のモデル開発は明確に”実行力”へと軸足を移しています。「作るAI」から「動くAI」への重心移動は、まさに今進んでいる変化です。自社の業務で生成AIをどこまで活用できているかを振り返り、次にエージェントに任せられる業務はどれかを考えておくことが、これからのAI活用の分かれ道になるでしょう。

働く人に例えるとわかる3つのAIの違い

AIは「指示待ち・マニュアル型」、生成AIは「気が利く一人前」

技術的な定義だけでは、一般の方や社内研修の場ではなかなか伝わりません。そこで筆者がセミナーで使っているのが、「働く人」に例える方法です。

まず従来型のAIは、「言われたことは正確にやるが、言われたことしかできない人」です。マニュアルどおりの作業や、決められた手順の繰り返しは得意ですが、想定外の状況で融通を利かせることはできません。職場で言えば、入社したばかりの新入社員や、業務範囲が明確に決まっているアルバイト・パートの方の働き方に近いイメージです。少し厳しい言い方をすれば”指示待ち型””マニュアル型”ですが、決められた仕事をミスなくこなす力は、組織にとって欠かせない土台でもあります。

次に生成AIは、「言われたことはもちろん、言われていないことにも気を利かせられる人」です。「この資料をまとめて」と頼むと、要約するだけでなく、見出しを付けたり、読み手に合わせて言い回しを変えたり、足りない観点を補ったりしてくれます。臨機応変に工夫し、新しいものを生み出せる――入社3年目くらいで、ひとりで仕事を任せられるようになった”一人前”の社員に近い存在です。

この例えのポイントは、「任せられる範囲の違い」が直感的に伝わることです。従来型AIには手順まで細かく指示する必要があり、生成AIには目的と素材を渡せばある程度の形に仕上げてくれる。この差を理解しておくだけで、どの業務にどのツールを使うべきかの判断がしやすくなります。

ただし注意したいのは、一人前の社員でもマニュアルどおりにやるべき仕事はあるということです。生成AIも、決まった形式への変換や定型作業をこなせます。つまり上位の存在は下位の働き方を”包括”しているのであり、単純に置き換わるわけではありません。人間の組織と同じく、進化の段階というより「役割の違い」として理解するのが、誤解の少ない捉え方です。

AIエージェントは「計画し実行するベテラン・幹部社員」

そしてAIエージェントは、「目標から逆算して自分で計画を立て、実行し、結果に責任を持つ人」です。会社のビジョンや経営理念、部署の目標を理解したうえで、「言われたからやる」「言われたことに気を利かせる」という段階を超えて、何をすべきかを自分で考え、戦略を立て、関係者を動かしながらやり遂げる――いわゆるベテラン社員や幹部社員、プロジェクトマネージャーの働き方です。

たとえば「来月のセミナーを成功させて」と伝えるだけで、会場の候補出しから比較、日程調整、告知文の作成、申込フォームの設定、リマインドメールの送信まで、必要なタスクを分解して順番に進めていく。途中で情報が足りなければ自分で調べ、うまくいかなければ別の方法を試す。これがAIエージェントの理想的な姿です。

3つを整理すると次のようになります。

種類働く人に例えると得意なこと
AI(従来型)指示待ち・マニュアル型の新人分類・予測・認識など決められた作業
生成AI気が利く一人前の中堅社員文章・画像・音楽などの創作と工夫
AIエージェント計画して実行するベテラン・幹部目標達成までの段取りと遂行

この例えは、社内でAI活用を推進する担当者が、経営層や現場に説明するときにも役立ちます。「どの業務を新人レベルのAIに任せ、どこを一人前の生成AIに任せ、どこからをエージェントに任せるのか」という問いに置き換えると、導入計画が一気に具体的になるからです。

ただし、現在のAIエージェントは”ベテラン”と呼ぶにはまだ発展途上の部分もあります。権限の設定や人による確認のプロセスを組み込み、少しずつ任せる範囲を広げていくのが現実的な進め方です。

「責任」はどこまでAIに任せられるのか

責任には「範囲」がある――職務権限で考えるAIエージェント

AIエージェントを「責任を持って仕事ができる人」と例えると、「AIに責任なんて取れるのか」という疑問が必ず出てきます。ここで大切なのは、責任という言葉の定義です。

人間の組織でも、責任にはさまざまな範囲があります。アルバイトやパートにも「担当するレジを正確に締める」「任された作業を時間内に終える」という責任があり、中堅社員にはプロジェクトの品質に対する責任、幹部には部門の業績や経営判断に対する責任があります。責任は”ある・なし”ではなく、職務権限に応じてグラデーションで存在しているのです。

AIエージェントも同じように考えることができます。現時点で現実的なのは、「任された仕事をやり切る責任」です。具体的には、次のような役割です。

  • 与えられたタスクが完了したかを自分で確認する
  • 失敗やエラーがあればやり直し、別の方法を試す
  • 自分の権限を超える判断が必要な場面では、人に報告・確認する

これは、任された範囲で段取りを考えて動きつつ、重要なポイントでは上司に確認を取る”頼れる担当者”の姿と重なります。

企業がAIエージェントを導入する際には、この「権限の範囲」を明確に設計することが最も重要になります。どの金額までなら自動で発注してよいか、顧客へのメール送信は人の承認を挟むか、社外に公開する情報はどこまで扱えるか――こうしたルールは、人間の社員に職務権限規程を設けるのとまったく同じ発想です。

逆に言えば、権限設計があいまいなままエージェントに業務を任せると、誤った判断が連鎖して大きな損失につながるリスクがあります。生成AIにはもっともらしい誤情報を出力する「ハルシネーション」という弱点もあるため、確認のプロセスは欠かせません。今回の米中合意で、AIの重大事故時に通知し合う連絡経路が設けられたのも、国家レベルで”権限と責任の管理”が大きな課題になっていることの表れと言えるでしょう。

AIが責任を取る未来はくるか?人権・納税と最終責任の議論

では、AIが本当の意味で「最終責任」を取る時代は来るのでしょうか。現状の法制度では、AIは権利や義務の主体ではありません。AIが起こしたトラブルの責任は、AIを開発した企業や提供した事業者、あるいは利用した人や企業が負うことになります。したがって、今の段階で「最終責任は人間が担う」という前提は崩れていません。

一方で筆者は、長期的には責任の考え方そのものが変わる可能性があると考えています。仮にAIに一定の法的な地位――いわば”人権”に近いもの――が認められ、その代わりに税金を納めるといった形で社会の一員として位置づけられる時代が来れば、AIが経営する企業や、AIの下で人間が働くという構図も、決してSFだけの話ではなくなるかもしれません。そのとき初めて、「責任を取るところまでできる一人前のAIエージェント」が現実のものになるでしょう。

もちろん、これは現時点では将来像であり、社会的な合意や法整備が不可欠です。AIへの法的地位の付与については、国際的にも賛否が大きく分かれている論点です。大切なのは、「今できること」と「これから社会で決めること」を分けて考えることです。

ビジネスの現場で今すぐ意識すべきなのは、次の2点です。

  • AIエージェントに任せる仕事と、人が最終判断する仕事を明確に分ける
  • AIの判断過程や操作ログを記録し、問題が起きたときに検証できる体制を整える

この2つを押さえておけば、将来AIに任せる範囲が広がったときにもスムーズに移行できます。AIへの信頼は”一気に”ではなく”段階的に”積み重なっていくもの。人間の社員が経験を重ねて任される範囲を広げていくのと同じだと考えれば、過度に恐れる必要も、過度に期待する必要もありません。

SI時代に備えてビジネスパーソン・企業がやるべきこと

「生成AI=SI」という覚え方と、SIという言葉の注意点

AIからSIへという呼称変更の話題を聞いて、筆者が面白いと感じたのは、「生成AI」の頭文字もSだという点です。生成(Seisei)の「S」と、インテリジェンスの「I」を組み合わせれば、生成AIを略して「SI」と呼ぶこともできます。

「AIと生成AIの違いがわからない」という人は今も多くいます。そこで、「生成できない従来のAIがAI、生成できるようになったAIがSI」と説明すれば、”AIから一段進んだもの”というイメージが直感的に伝わります。これは公式な定義ではなく、あくまで覚え方の工夫ですが、セミナーや社内研修で違いを印象づける言葉遊びとしては有効だと考えています。

ただし、SIという言葉を使う際には注意点もあります。

まず、日本のIT業界では「SI」はシステムインテグレーション(Systems Integration)の略として定着しており、それを担う企業は「SIer(エスアイヤー)」と呼ばれています。また理科の世界では、国際単位系も「SI単位」です。文脈なしに「SI」とだけ書くと、読み手によってまったく別の意味に受け取られる可能性があります。

次に、学術的な「超知能」との混同です。AI研究の分野では、人間と同等の汎用的な知能を「AGI(汎用人工知能)」、それを大きく上回る知能を「ASI(人工超知能)」と呼び分けてきました。今回の政治的な呼称としてのSIは現在のAI全般を指すものであり、「人類を超えた知能がすでに実現した」という意味ではありません。ここを誤解したまま発信すると、読み手に過大な期待や不安を与えかねません。

SEOやLLMO(大規模言語モデル最適化)、GEO(生成エンジン最適化)の観点でも、当面は「SI(スーパーインテリジェンス)」「AI(人工知能)」のように正式名称や従来の呼び方を併記することをおすすめします。検索ユーザーとAI検索の双方が意味を取り違えないように書くことが、これからのコンテンツ作りの基本になります。

.aiから.siへ?ドメイン戦略と発信での併記術

呼称変更で思わぬ注目を集めそうなのが、ドメインです。これまで多くのAI関連企業やサービスが「〇〇.ai」というドメインを使ってきました。「.ai」はもともと、カリブ海の西インド諸島に位置するイギリスの海外領土・アンギラに割り当てられた国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)です。AIブームによって登録が急増し、小さな島の貴重な収入源になったことでも知られています。

では「.si」はどこの国かというと、中央ヨーロッパのスロベニアです。オーストリア、イタリア、ハンガリー、クロアチアと国境を接する国で、.siドメインはスロベニアの学術研究ネットワーク(ARNES)が管理しています。かつてはスロベニア国内の個人・法人などに登録が限られていましたが、2005年の規則改定で制限が緩和され、現在は国籍を問わず取得できます。国内外のレジストラ経由で登録でき、料金は業者によって異なります。

筆者もAI音楽の活動に合わせて「ongaku.si」を取得しました。もしSIという呼び名が広がれば、「〇〇.si」は”SIのサービス”であることを直感的に伝えるドメインになり得ます。短く覚えやすい文字列は早い者勝ちなので、AI関連のサービスやブランドを持っている方は、検討してみる価値があるでしょう。

ただし、ドメイン取得はあくまで”先行投資”であり、SIが定着する保証はありません。現実的な戦略としては、次のような”両にらみ”の進め方がおすすめです。

  • メインサイトは既存ドメインのまま運用する
  • .siドメインは防衛的に取得し、転送やキャンペーン用に活用する
  • 発信では当面「AI(SI)」のように併記し、両方のキーワードで見つけてもらえるようにする

呼び名が変わっても、技術の本質やビジネスで求められる価値は変わりません。AI・生成AI・AIエージェントの違いを正しく理解し、自社の業務にどう生かすかを考え続けることこそが、SI時代を生き抜く一番の備えになるはずです。


ファクトチェック・修正一覧(放送内容との照合)

#放送での発言確認結果記事での扱い
1米中首脳会談で、AIをSIと呼ぶことで「合意した」「合意」はホワイトハウスのファクトシート(9/25)の記載。中国・新華社の発表(9/26)にSIの文言はなく「人工知能」を維持。中国外務省は「米側の表現を尊重する」との談話にとどめた米側発表と中国側の温度差を明記
2「先日の米中首脳会談」2026年9月24日、ワシントンのホワイトハウスで開催。SI呼称はそれに先立つ9月22日の国連総会演説で表明日付を具体化
3AIの前身は「人工的=フェイクっぽいから名前を変える」トランプ大統領の国連演説での説明と一致そのまま採用
4.aiはカリブ海の西インド諸島に位置するイギリス領アンギラのドメイン正しいそのまま採用
5スロベニアは「オーストリアとクロアチアに挟まれている」正しいが不完全。イタリア・ハンガリーとも国境を接する4か国を記載
6.siドメインを取得できる国籍を問わず取得可能(2005年に登録制限緩和)取得条件を補足
7ChatGPTは「一番低いとこがGPT-6 Luna」「一番上がGPT-6 Astraの極高」OpenAIヘルプセンター上、通常のChatではGPT-6 AstraはPro/Business/Enterprise向けの「GPT-6 Pro」として提供。GPT-6 Sol/Lunaは9/22時点でChatGPT WorkとCodex限定で、通常チャットでは未提供。音声モードは推論時にGPT-5.6またはAstraを利用本文ではモデル選択画面の記述を避け、Astraの発表事実のみ記載(要実機確認)
8生成AIを略してSI公式な定義ではなく、横田氏独自の覚え方「覚え方の工夫」と明記
9AIエージェントは責任を取れる現行法ではAIは権利義務の主体ではなく、責任は開発・提供・利用する人や企業が負う現状と将来像を分けて記載
10「スーパーインテリジェンス」の意味学術的には人間を大きく上回る知能(ASI)を指す概念。政治的呼称のSIとは意味が異なる混同への注意を追記

参考情報源

情報源内容URL
日本経済新聞ホワイトハウス発表、新華社・中国外務省の反応https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB262EY0W6A920C2000000/
毎日新聞(Yahoo!ニュース)「合意」への疑義、中国発表は人工知能を維持https://news.yahoo.co.jp/articles/de15eecbf204bf3a282fd1aa6dce970b6cf13feb
共同通信(Yahoo!ニュース)AI名称「SI」で米中首脳が合意と発表https://news.yahoo.co.jp/articles/f2ea519b5b3ca35d9a9383f360c8d42dbb70f247
Axios米中SI対話・事故時の連絡経路https://www.axios.com/2026/09/26/us-china-ai-si-deal
Euronews国務省による「AI→SI」表記変更の通達https://www.euronews.com/2026/09/24/artificial-is-out-trump-orders-officials-to-call-it-super-intelligence-instead
South China Morning Post国連演説と中国への働きかけhttps://www.scmp.com/news/china/diplomacy/article/3368921/amid-many-thorny-issues-china-trump-pushes-rename-ai-superintelligence
OpenAIGPT-6 Astra発表https://openai.com/index/gpt-6-astra/
OpenAI ヘルプセンターChatGPTでのGPT-5.6/GPT-6 Proの提供範囲https://help.openai.com/en/articles/20001354-gpt-56-and-gpt-6-pro-in-chatgpt
OpenAIGPT-6 Sol/Luna発表(Work・Codex向け)https://openai.com/index/introducing-gpt-6-sol-and-luna/
ガートナージャパンAIエージェントと生成AIの違いhttps://www.gartner.co.jp/ja/articles/ai-agents
ソフトバンク ビジネスブログAIエージェントの定義https://www.softbank.jp/business/content/blog/202412/what-is-ai-agent
Wikipedia(.si).siドメインの管理団体ARNEShttps://ja.wikipedia.org/wiki/.si
webhosting.de.si登録制限の緩和(2005年)https://webhosting.de/ja/%E3%82%B7%E3%83%89%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3/

AIニュース2026年9月分Podcast:AI・生成AI(SI)・AIエージェント

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この記事を書いた人

横田 秀珠のアバター 横田 秀珠 (新潟)公立長岡造形大学 情報リテラシー論 講師

ネットビジネス・アナリスト。未経験のIT企業に就職し、たった3年で独立し、2007年にITコンサルタント会社のイーンスパイア(株)を設立し現在に至る。All About ProFile全専門家で全国1位のコラム評価を獲得した実績を持つ。全国で年間200回を超える講演も行う。