Xから飛んだHPに不具合? Xブラウザと他のSNSブラウザの違い

昨年に続きリピートありがとうございます。
美唄商工会議所のある円形の会議室で講演!
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp

さて、本題です。
10月からのX(Twitter)アプリのWebView仕様変更で
HPの反応率や滞在時間、直帰時間が激変してます。
https://x.com/zikilluu/status/1987814965588418807
そもそもWebViewというSNSブラウザとは何か?
https://www.youtube.com/watch?v=qPrXYp6FypI
Xから飛んだHPに不具合? Xブラウザと他のSNSブラウザの違い
2025年10月から発生 📅
X(旧Twitter)アプリのWebView仕様変更
ウェブページからすぐXのポスト画面に戻れるUIに変更
📊 衝撃的なデータ
「Xのポストに戻りやすくなった = すぐ離脱される」
X側の意図:なるべくアプリ内に滞在してほしい
- CTAボタンが機能しない – 広告の閉じるボタン、続きを読むボタンが押しても反応しない
- URLコピーの問題 – 外部サイトURLではなくXのポストURLがコピーされる
- 固定CTA非表示 – 下部の電話・問い合わせボタンが表示されない・機能しない
🔍 重要な事実
これはWebサイト側の不具合ではなく、WebView側の仕様変更の影響
→ ユーザーは「このサイト使いづらい」と感じて離脱
SNSブラウザーとは?
各SNSアプリ内で外部リンクを開く際に使用される専用ブラウザー
別名: WebView
LINEブラウザー
✅ URL正常コピー
ブラウザー選択可
✅ 最も親切
Instagramブラウザー
✅ URL正常コピー
Facebookブラウザー
✅ 短縮URL化
Threadsブラウザー
✅ URL正常コピー
TikTokブラウザー
⚠️ 外部警告あり
外部URLを正常にコピー
ユーザー体験良好
XポストURLがコピーされる
外部URLに飛べない
⚠️ UIの問題点
• すぐにXに戻れる = すぐに離脱される
• 表示領域が狭い = コンテンツが見づらい
• 戻り方が分かりづらい(左下の×ボタン)
- 電話番号リンクが押せない – タップしても反応なし
- 下部固定CTAボタンが表示されない – 電話・問い合わせ・LINE等
- 広告の閉じるボタンが機能しない
- 続きを読むボタンが反応しない
- 一部の予約ボタンが押せない
• Xからの流入を主軸にしているメディア
• 電話問い合わせをCTAに設定しているサイト
• 下部固定ボタンで誘導しているサービス
• 広告収益に依存しているサイト
X側の意図
🎯 ユーザーをアプリ内に留めるため
📊 外部サイトへの離脱データを収集
🔄 すぐにポストに戻れる「便利さ」の提供
ユーザー滞在時間増加
データ収集可能
直帰率増加・成約率低下
ビジネス影響大
1. 自サイトでの確認
• Xアプリから自分のサイトにアクセス
• CTAボタンが正常に機能するか確認
• 電話番号リンクをタップして確認
2. 分析と検証
• アクセス解析でX経由の直帰率をチェック
• 滞在時間の変化を確認
• コンバージョン率の推移を追跡
3. 暫定的な対応
• 上部や中部にもCTAを配置
• 外部ブラウザーで開くよう誘導
• 他のSNSからの流入を強化
X側の仕様改善を待つしかない
早急な対応を期待
🎯 重要ポイント
✓ 2025年10月のWebView仕様変更で深刻な影響
✓ 直帰率2倍、滞在時間半減の報告多数
✓ CTAボタン機能不全、URL共有の問題
✓ 他のSNSブラウザーとは明確に異なる動作
✓ 原因はWebサイト側ではなくX側の仕様
⚠️ 影響を受けている方へ
反応率の低下を感じたら、まず自サイトでXブラウザーの動作確認を!
問題があれば、X側の改善を待つか、他の流入経路を強化する対策を。
Xから飛んだHPに不具合? Xブラウザと他のSNSブラウザの違い
XアプリのWebView仕様変更により、Webサイト運営者に深刻な影響が発生。ポスト画面に戻りやすいUIになった結果、直帰率が2倍、滞在時間が半減、回遊数が激減。さらにXブラウザー経由ではCTAボタンや電話番号リンクが機能せず、URLコピーもポストのURLになってしまう問題がある。他のSNSブラウザー(LINE、YouTube、Instagram等)との比較を通じて、Xブラウザー特有の課題を解説。

- はじめに
- Xアプリのアップデートで何が起きているのか?深刻化するWebView問題
- 知らないと損する!SNSブラウザーの仕組みと各プラットフォームの違い
- Xブラウザーだけが抱える致命的な問題点とは
- よくある質問(Q&A)
- おわりに
はじめに
皆さん、こんにちは。ネットビジネス・アナリストの横田秀珠です。2025年11月14日金曜日、今日は最近Xで大きな話題になっている、非常に深刻な問題についてお話しします。それは、Xアプリのアップデートによって引き起こされているWebView(ウェブビュー)の仕様変更に関する問題です。一見するとユーザーに優しい改善のように見えるこのアップデートですが、実はWebサイト運営者にとって致命的な影響を及ぼしているのです。直帰率が2倍近くに上昇したり、平均滞在時間が半減したりと、深刻なデータが報告されています。この問題は、Xから集客しているサイトだけでなく、SNSでシェアされる可能性のあるすべてのWebサイトに影響を与える可能性があります。今回は、この問題の本質とSNSブラウザーの仕組みについて、詳しく解説していきたいと思います。
Xアプリのアップデートで問題点は?深刻化するWebView問題
最近、Xで話題になっているポストを紹介させていただきます。「10月からのX(旧Twitter)アプリのWebView仕様変更、これ本当に影響でかいです」という投稿です。ざっくり言うと、ウェブページからすぐXのポスト画面に戻れるようなUIになったということなのですが、一見ユーザーに優しそうに見えるこの変更が、Webサイト運営者にとっては致命的な問題を引き起こしているのです。
具体的なデータを見てみましょう。このポストによると、実際のサイトで以下のような影響が確認されています。まず、直帰率が2倍近くに上がったという報告があります。次に、平均滞在時間が半減してしまったというデータも出ています。さらに、回遊数が激減したという深刻な状況が報告されているのです。
これはどういうことかというと、「Xのポストに戻りやすくなった=すぐ離脱される」ということを意味しています。ユーザーがWebサイトを訪問しても、すぐにXのポスト画面に戻ってしまうため、サイト内でじっくりコンテンツを読んだり、複数のページを閲覧したりする機会が大幅に減少してしまっているのです。
しかも、厄介なのがそれだけではありません。XのWebView経由だと、「広告の閉じるボタン」や「続きを読むボタン」などのCTA(Call To Action:行動喚起)が機能しないことがあるという報告もあります。ユーザーがボタンを押しても反応しないという現象が発生しているのです。
これは、どうやらWebサイト側の不具合ではなく、WebView側の仕様変更の影響である可能性が高いと考えられています。当然、ユーザー体験は最悪になります。「なんかこのサイト使いづらいな」「閉じよ」という印象を持たれて離脱されてしまうわけです。でも、それはWebサイトが悪いのではなく、XのWebViewが悪いという状況なのです。
正直なところ、Xからの流入を主軸にしているメディアやサービスは、かなり厳しい状況になってくると思われます。X側としては「なるべくアプリ内に滞在してほしい」という意図があるのでしょうが、少なくともボタンが機能しないとか、広告が閉じられないみたいな、致命的なレベルの体験劣化は本当にやめてほしいと、早急に改善してほしいというのが多くのWebサイト運営者の声です。
この問題は本当に深刻です。Xから直接流入する場合だけでなく、どんな投稿であれ、SNSであれ、ウェブ広告であれ、SEO対策であれ、そこに訪れた人がその内容をXにシェアした場合、シェアしてクリックする場合も当然同じことが起きるわけですから、非常に広範囲に影響を及ぼす問題なのです。
そこで今日は、この問題について深く考えていくとともに、意外に知らない人が多い「SNSブラウザー」という考え方についても詳しく解説していきたいと思います。
SNSブラウザーの仕組みと各プラットフォームの違い
それでは、SNSブラウザーの話から順に説明していきたいと思います。実は、多くの人が意識していないかもしれませんが、各SNSアプリには独自のブラウザー機能が搭載されているのです。これを理解することで、先ほどお話したXの問題がより明確に見えてきます。
LINEブラウザーの仕組み
まず、みんなが一番使っているであろうLINEから見ていきましょう。LINEのアプリを開いて、何かリンクをクリックすると、ビョンと画面が開きますよね。この時、何で開いているかというと、LINEブラウザーで開いているのです。厳密にはWebViewという言い方をするのですが、分かりやすく言うとLINEブラウザーで開いていると思ってください。
その証拠に、画面下の方を見ていくと、右下に「···」というボタンがあると思います。ここを押してみると、「ブラウザーで開く」というメニューが表示されます。「ブラウザーで開く」というメニューがあるということは、今はブラウザーで開いていないということなのです。つまり、これはLINE上にまだいる、LINEアプリ上にいるということになります。
この「ブラウザーで開く」を押すと、自分が標準で設定しているブラウザー、例えばSafariなどに飛びます。そうすると、Safariの機能が使えるようになるわけですね。Safariで開いた場合と、LINEブラウザーで開いた場合では、下のメニューが違うことに気づくと思います。
LINEブラウザーの状態では、右下あたりに上向きの矢印↑があります。これを押すと共有メニューが表示されて、誰かに共有することができます。「リンクをコピー」を選ぶと、今見ているページのリンクをコピーできます。例えば、Xを開いて貼り付けてみると、ちゃんとホームページのアドレスがコピーされていることが確認できます。LINEの場合は、このように比較的シンプルな動作となっています。
YouTubeブラウザーの仕組み
続いて、ユーザー数の多いSNSということで、YouTubeを見ていきましょう。YouTubeアプリを開いて、動画の下にある「詳しくはブログで」というようなリンクを押してみます。すると、YouTubeの場合は「どのブラウザーで開きますか」という選択画面が表示されます。これは非常にありがたい機能ですよね。
ちなみに、ここではiPhoneの話をしています。Androidの方は、そもそも最初にGoogle Chromeブラウザーが入っているので、Chromeで開くことが多いと思います。iPhoneの場合、私はデフォルトのブラウザーアプリをSafariに設定しています。なぜかというと、Safariにしておくと、行き先のサイトにアプリがある場合は、アプリへ自動的に転送して飛ぶことができるからです。
例えば、YouTubeからInstagramへのリンクを開く場合、Chromeだとブラウザーで開いてしまい、「ログインしてください」と言われたりします。しかし、Safariだとちゃんとアプリに飛んでくれるのです。このように、YouTubeは「どこに飛びますか」と選択肢を提示してくれるので、SafariでもChromeでも選んで開くことができます。1回ビョンと選択画面が出るというワンステップは多いのですが、親切な設計だと言えます。YouTubeは一番問題ないSNSブラウザーの実装をしているわけです。
Instagramブラウザーの仕組み
次に多いのはInstagramですね。Instagramアプリの中で、何かリンクをクリックしてみましょう。すると、バンと画面が開きますが、これはInstagramブラウザーで開いています。下のメニューを見てもらうと、先ほどのSafariとは違うものが表示されていると思います。
画面の右上にある3つの点「···」を押してみると、「外部ブラウザーで開く」というメニューがあります。このメニューがあるということは、今は外部ブラウザーで開いていない、つまりInstagramブラウザーで開いているということになります。
この状態でシェアしようとする場合、画面下にある紙飛行機のマークを押すと、「どこにシェアしますか」と聞いてきます。ここで「リンクをコピー」を選ぶと、確かにリンクがコピーされます。そして、Xなどを開いてペーストしてみると、ちゃんとリンクが貼れています。
ただし、最後にパラメーターというものが付いています。Facebookの場合やInstagramの場合は、このようなパラメーターが付くのですが、まあ一応、ちゃんとURLを貼れているということまでは確認できました。このパラメーターは、どこから来たのかを追跡するための情報です。
Facebookブラウザーの仕組み
続いて多いのはFacebookです。Facebookアプリを開いて、私のページの中にあるリンクを押してみましょう。これも同様に、Facebookブラウザーで開いています。画面の右上の3つの点「···」を押してもらうと、「外部ブラウザーで開く」というメニューがあるので、今はFacebookブラウザーで開いていることが分かります。
画面の下には、先ほどの紙飛行機ではなく、矢印のボタンがあります。これが共有ボタンですね。このボタンを押して「リンクをコピー」を選ぶと、リンクがコピーされます。この状態でXに貼り付けてみると、URLは「https://fb.watch/ランダム英数字」という形式になっていると思います。
これは、Facebookの独自の短縮URLになっているのです。つまり、これで何を押したかを測定できるようになっています。Instagramのように長いURLでパラメータが入っているのではなく、非常にコンパクトになっています。ただし、短縮URLの行き先はyokotashurin.comへ飛ぶようになっているのですが、URLの設定方法はInstagramとは若干違うということが分かります。これがFacebookの特徴です。これはこれで面白い実装だと思います。
Threadsブラウザーの仕組み
続いて、Threadsを見てみましょう。Threadsアプリを開いて、リンクをクリックしてみると、これも同様にThreadsブラウザーで開いています。画面の右上の3つの点「···」を押すと、「外部ブラウザーで開く」というメニューが表示されるので、今は外部ブラウザーで開いていないということになります。
画面の下にある上向きの矢印↑を押すと、共有メニューが表示されます。ここでリンクをコピーして、Xに貼り付けてみると、Instagramと同じようにパラメーターが入っています。これもyokotashurin.comに飛ぶようにリンクを貼っているはずです。大体、主だったSNSはこのような感じです。
TikTokブラウザーの仕組み
最後に、TikTokも見ておきましょう。TikTokアプリを開いて、私のプロフィールにあるyokotashurin.comのリンクを開いてみます。すると、TikTokの場合は「TikTokを出て外部サイトを開こうとしています」という画面が表示されます。ここで「開きます」を選択すると、外部ブラウザーが開いたように見えます。
しかし、実はこれ、外部に行っていないのです。TikTok的には「外部に行かないで」ということを言っているのですが、実際には行っていないのです。にもかかわらず、画面の右上の3つの点「···」を押すと、同様に「ブラウザーで開く」というメニューが出ています。つまり、まだこれはTikTokブラウザーにいるということです。これはちょっとズルい実装ですよね。
このように、各SNSが自分たちのサービスから出て行って戻ってくるかどうかというデータを取っているわけです。TikTokの場合も「リンクをコピー」を選ぶと、外部に行ったということになり、TikTokからのリンクをコピーすることができます。ちゃんとリンクはコピーできているので、これはオッケーです。
このように、主だったSNS(LINE、YouTube、Instagram、Facebook、Threads、TikTok)は、それぞれ独自のブラウザー機能を持っており、多少の違いはあれど、基本的には外部ブラウザーで開くオプションを提供していたり、リンクのコピーができたりします。では、Xの場合はどうなのでしょうか?
Xブラウザーだけが抱える致命的な問題点とは
さて、ここで問題です。これがXだったらどうなるのかという話ですね。これを実際にやってみたいと思います。Xアプリを開いて、昨日のツイートか何かで見てみましょう。例えば、何かリンクがあるので、これをよく見てください。
UIの問題:画面が小さくなる
今、Xのアプリで開いた状態になっているのですが、この状態でURLを押してみると、こんな画面になります。明らかに他のSNSとはUIが違っています。というのは、画面の下に明らかに「Xのポストから来たよ」という画面が出ているのです。下に出ていますよね?
これを上とか下とかにスライドしていくと、上にスクロールすると下のXのポスト画面は消えているのですが、今度は下にスクロールしていくと、これがまた戻って表示されるのです。ということは、Webサイトを表示する画面が小さくて、画面がちっちゃいんですよ。こんな感じになってしまうのです。
これで今、Xブラウザーで開いていますので、他のSNSと同じように、画面の右下の3つの点「···」を押すと、「外部ブラウザーで開く」と表示されます。ここまでは同じですね。
リンクコピーの問題:外部URLがコピーできない
しかし、ここからが違うのです。今、Xブラウザーで開いているのですが、その時に「リンクをコピー」を押したらどうなると思いますか?Xブラウザーのリンクをコピーしたわけだから、外部サイトのURLがコピーされると思いますよね?
ところが、実際にXを開いて、ペーストしてみると、驚くべきことに、XのポストのURLがコピーされているのです。つまり、そのリンクをシェアしているXのポストのリンクがコピーされているということなのです。外部サイトのURLがコピーできていないのです。これが、他のSNSとは全く違う仕様になっているのです。
これが、私が最初のポストには書かれていなかったけれど、大きな問題だと思っている点です。つまり、外部リンクが本当のURLのところに飛べないという問題があるのです。ユーザーは外部サイトのURLをシェアしたいと思ってリンクをコピーしているのに、実際にはXのポストのURLがコピーされてしまうため、目的を達成できないのです。
CTAボタンの問題:電話番号やボタンが機能しない
もう一つ問題があります。これは私の他の例で見ていくと分かりやすいのですが、例えばFacebookブラウザーで私のサイトを開いた場合、画面を下にスクロールしていくと、一番下のところにCTA(Call To Action)と言いまして、電話とか、ご相談とか、LINEみたいなボタンがあると思います。
このボタンがあるということは、当然、電話ボタンを押せば電話が鳴るし、問い合わせボタンを押せばメールフォームに行くし、というような仕組みになっています。このようなボタンが下に固定で出ていると思います。Facebookブラウザーでは、これらのボタンがちゃんと出ていますよね?
ところが、これをXブラウザーで開いた場合、画面の下に行ってもさっきのボタンが出てこないのです。だから、下にCTA、つまり誘導するものを用意している場合には、下から飛べないという問題があるのです。これは、先ほど紹介したポストに書いていたように、Webサイト側に問題があるのではなく、Xブラウザー側に問題があるのです。これを直してくれないと、反応が取れないわけですね。
具体例:様々なサイトでの不具合
では、具体的にいくつかのサイトで見ていきましょう。例えば、このサイトがXでシェアされたとします。今、画面の下には固定でメールとか、LINEとか、YouTubeとかのボタンが出ていますよね。これであればオッケーなわけです。ちゃんとボタンが表示されています。
ところが、上に電話番号が出ているじゃないですか。この電話番号のボタンが押せないのです。電話番号のボタンが反応しないのです。だから、電話を使った反応を取るということができないという問題があります。
今度、2個目のサイトも見てみましょう。これも下の方にちゃんと固定でボタンが出ているから、これは良かったという話なのですが(ちなみに、これは私が使っているWordPressのテーマの問題でもあるのですが)、これはちゃんと出ています。では、左側の「電話」というボタンを押してみます。すると、電話のボタンが押せないのです。なんと、電話はかけられないのです。
一方、「カウンセリング」の方を押したら、こちら側はちゃんと飛べるのです。でも、電話の方は飛べないという問題があります。
しかも、ここから戻るには、このXブラウザーの左下にある×ボタンを押す必要があります。そうすると、XブラウザーからXに戻れるのですが、これが分かりづらいんですよね。下からずっとXのポストが出てきてという、UIがちょっと分かりづらくなっているのです。自分たちのXから離れてほしくないという気持ちはよく分かるのですが、UIがすごく分かりづらくなっているという問題点があると思います。
例えば、こちらのサイトも見てみましょう。これも一番下に「電話で予約」とでっかく出ているのですが、これを押してもボタンが反応しないのです。電話で予約が押せない。これ、押そうとしても押せないのです。しかし、「WEB相談」を押したら押せるのです。このように、特定のボタン、特に電話関連のボタンが機能しないという問題が確認されています。
問題の深刻さと改善への期待
これらの問題は、Webサイト運営者にとって非常に深刻です。直帰率の上昇、滞在時間の減少、回遊数の激減という数値的な問題だけでなく、ユーザーが実際に行動を起こそうとした時に、ボタンが機能しないという致命的な問題があるのです。
「広告の閉じるボタンが押せない」「続きを読むボタンが反応しない」「電話番号のリンクがタップできない」といった問題は、ユーザー体験を著しく損ないます。ユーザーは「このサイトは使いづらい」と感じて離脱してしまいますが、実際にはWebサイト側の問題ではなく、Xブラウザー側の問題なのです。
Xさんは改善してくれると思いますが、もし皆さんのサイトで反応率が悪いという場合は、このXブラウザーの問題が原因である可能性があります。ぜひ、自分のサイトでXブラウザーからの表示を確認してみることをお勧めします。
特に、Xからの流入を主軸にしているメディアやサービス、またはユーザーがXでシェアする可能性が高いコンテンツを提供している場合は、この問題を認識しておくことが非常に重要です。X側としては「なるべくアプリ内に滞在してほしい」という意図があるのでしょうが、ボタンが機能しない、広告が閉じられないといった致命的なレベルの体験劣化は、早急に改善してほしいというのが多くのWebサイト運営者の切実な願いです。
おわりに
今日は、Xアプリのアップデートによって引き起こされているWebView仕様変更の問題点について、詳しく解説してきました。10月からのアップデートにより、一見ユーザーに優しそうに見える「Xのポスト画面に戻りやすいUI」が実装されましたが、これがWebサイト運営者にとっては致命的な影響を及ぼしています。直帰率が2倍近くに上昇し、平均滞在時間が半減し、回遊数が激減するという深刻なデータが報告されています。さらに、CTAボタンが機能しない、外部サイトのURLが正しくコピーできないといった技術的な問題も存在します。これは単にXから直接流入する場合だけでなく、ユーザーがコンテンツをXでシェアした場合にも同様の問題が発生するため、非常に広範囲に影響を及ぼしています。各SNS(LINE、YouTube、Instagram、Facebook、Threads、TikTok)のブラウザーの仕組みと比較することで、Xブラウザーの問題点がより明確になりました。ぜひ、ご自身のWebサイトでXブラウザーからの表示を確認し、必要に応じて対策を講じることをお勧めします。
よくある質問(Q&A) {#qa}
Q1: SNSブラウザーとWebView(ウェブビュー)は同じものですか?
A: はい、基本的には同じ概念を指しています。WebViewは技術的な正式名称で、SNSアプリ内でWebページを表示するための機能のことです。「SNSブラウザー」という呼び方は、一般ユーザーにとって分かりやすいように説明するための言い方です。例えば、LINEブラウザー、Instagramブラウザー、Xブラウザーといった呼び方をしますが、これらは全てWebViewという技術を使って実装されています。各SNSが独自のブラウザー機能を持っており、外部サイトへのリンクをクリックした際に、アプリ内でWebページを表示する仕組みとなっています。
Q2: なぜXブラウザーでは外部サイトのURLがコピーできないのですか?
A: Xブラウザーで「リンクをコピー」を実行すると、外部サイトのURLではなく、そのリンクを含むXのポストのURLがコピーされる仕様になっています。これは、X側が自社プラットフォーム内での拡散を優先させるための設計だと考えられます。他のSNS(LINE、Instagram、Facebook、Threadsなど)では、外部サイトのURLが正しくコピーされるのに対し、Xだけがこの異なる仕様を採用しています。これにより、ユーザーが外部サイトのURLをシェアしたいと思っても、実際にはXのポスト自体が共有される形になってしまい、本来の目的を達成できないという問題が生じています。
Q3: Xブラウザーで電話番号のリンクやCTAボタンが機能しないのはなぜですか?
A: これは、Xブラウザーの仕様変更により、特定の種類のボタンやリンクが正常に動作しなくなったためです。特に、電話番号へのリンク(tel:プロトコル)や、画面下部に固定表示されるCTAボタンなどが影響を受けています。これはWebサイト側の不具合ではなく、XのWebView側の仕様変更の影響である可能性が高いとされています。さらに、Xブラウザーでは画面下部にXのポスト画面が常に表示されるため、本来画面下部に固定されるべきCTAボタンが表示されない、または押せないという問題も発生しています。これらの問題は、ユーザー体験を著しく損ない、Webサイトのコンバージョン率に深刻な影響を与えています。
Q4: iPhoneでSafariをデフォルトブラウザーに設定するメリットは何ですか?
A: iPhoneでSafariをデフォルトブラウザーに設定する最大のメリットは、リンク先のサイトに対応するアプリがインストールされている場合、自動的にそのアプリに転送される機能です。例えば、YouTubeからInstagramへのリンクを開く場合、Safariに設定しておけば、ブラウザーで開くのではなく、直接Instagramアプリが起動します。これにより、「ログインしてください」などの画面を回避でき、スムーズにコンテンツを閲覧できます。一方、Google Chromeをデフォルトにした場合、この自動転送機能が働かず、ブラウザー版で開いてしまうことが多いです。特にSNS間でのリンク移動が多い方には、Safariの設定がお勧めです。
Q5: Webサイト運営者はXブラウザーの問題にどう対応すればよいですか?
A: まず、自分のWebサイトをXブラウザーから実際に開いて、以下の点を確認することが重要です。(1)CTAボタンが正常に表示され、機能するか、(2)電話番号のリンクがタップできるか、(3)広告の閉じるボタンや「続きを読む」ボタンが機能するか、(4)画面下部の固定メニューが正しく表示されるか。問題が確認された場合の対応策としては、重要なCTAボタンを画面上部や中央部に配置する、電話番号だけでなくメールフォームやLINEなど複数の問い合わせ手段を用意する、Xからの流入だけに依存しない集客戦略を構築する、などが考えられます。また、X側の改善を待つことも重要ですが、それまでの間は代替手段を用意しておくことが賢明です。ユーザーに「外部ブラウザーで開く」を促す案内を表示するのも一つの方法です。
詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=gAlASgEYSis
0:00 📢 導入部分・問題提起
2:11 🔍 SNSブラウザーとは何か
3:11 💬 LINEブラウザーの動作確認
4:13 ▶️ YouTubeのブラウザー選択機能
5:06 📷 Instagramブラウザーの仕組み
6:03 👥 Facebookブラウザーと短縮URL
7:48 🧵 Threadsブラウザーの動作
8:53 🎵 TikTokブラウザーの特殊性
9:54 ❌ Xブラウザーの問題点
12:12 📞 CTAボタンが機能しない具体例
14:27 ✅ まとめ・改善の呼びかけ
上記の動画はYouTubeメンバーシップのみ
公開しています。詳しくは以下をご覧ください。
https://yokotashurin.com/youtube/membership.html
YouTubeメンバーシップ申込こちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCXHCC1WbbF3jPnL1JdRWWNA/join
Xから飛んだHPに不具合? Xブラウザと他のSNSブラウザの違い

🌐 WebView(SNSブラウザー) SNSアプリ内で外部リンクを開く際に使用される専用ブラウザー機能のことです。LINEブラウザー、Instagramブラウザー、Xブラウザーなど各SNSが独自のWebViewを持ち、外部サイトへの移動を監視しながらアプリ内で表示します。ユーザーの行動データを収集し、アプリからの離脱を防ぐ目的があります。画面下部の「ブラウザーで開く」メニューで外部ブラウザーへ切り替え可能です。
📊 直帰率 Webサイトを訪問したユーザーが、最初の1ページだけを見てすぐに離脱してしまう割合を示す指標です。X(旧Twitter)のWebView仕様変更後、ポスト画面に戻りやすいUIになったことで直帰率が2倍近くに上昇する事例が報告されています。直帰率の上昇はサイトのエンゲージメント低下を意味し、コンバージョン率や広告収益に悪影響を及ぼします。
🎯 CTA(Call To Action) ユーザーに具体的な行動を促すボタンやリンクのことで、「電話する」「問い合わせ」「予約する」などが該当します。Xブラウザーでは、CTAボタンが押しても反応しない、電話番号リンクが機能しないという致命的な問題が発生しており、Webサイト運営者にとって大きな課題となっています。これはサイト側の不具合ではなく、Xブラウザー側の仕様変更によるものです。
🔗 外部ブラウザー SNSアプリ内のWebViewではなく、Safari、Google Chromeなど独立したブラウザーアプリのことです。外部ブラウザーで開くことで、本来の機能が正常に動作し、ブックマーク、履歴管理、拡張機能などが利用可能になります。各SNSブラウザーには「外部ブラウザーで開く」メニューがあり、ユーザーが選択することで切り替えられます。
⏱️ 滞在時間 ユーザーがWebサイトに滞在している時間の長さを示す指標です。XのWebView仕様変更後、平均滞在時間が半減したという報告があります。ポスト画面への戻りやすさが強化されたことで、ユーザーがすぐに離脱してしまい、コンテンツを十分に読まれない状況が発生しています。滞在時間の減少はSEO評価やユーザーエンゲージメントにも影響します。
📱 UIデザイン ユーザーインターフェースのデザインのことで、画面の見やすさや操作のしやすさを決定します。Xブラウザーでは、画面下部に常にポスト画面が表示され、上下スクロールで表示・非表示が切り替わる特殊なUIを採用。これにより画面が狭くなり、下部固定のCTAボタンが隠れてしまう問題が発生しています。ユーザー体験を著しく損なう設計となっています。
🔄 リンクシェア WebページのURLを他のユーザーと共有する機能です。Xブラウザーでは、「リンクをコピー」を実行すると、本来のWebページのURLではなく、そのリンクを紹介しているXのポストURLがコピーされるという他のSNSと異なる仕様になっています。これによりユーザーが意図した情報共有ができず、混乱を招く原因となっています。
🔍 回遊数 ユーザーが1回の訪問で複数のページを閲覧した数を示す指標です。Xブラウザーの仕様変更により回遊数が激減したという報告があります。ポスト画面に簡単に戻れるようになったことで、サイト内の他のページを見ずにすぐ離脱してしまうユーザーが増加。回遊数の減少は、サイトの価値低下やビジネス機会の損失につながります。
🔐 URL短縮 長いURLを短い形式に変換する技術で、FacebookやInstagramなどが独自の短縮URLを使用しています。例えばFacebookは「fb.watch/ランダム英数字」という形式で、どのリンクがクリックされたかを測定できます。SNS事業者はこれによりユーザー行動を追跡し、マーケティングデータとして活用しています。
😫 ユーザー体験(UX) ユーザーがサービスやWebサイトを利用する際の総合的な体験のことです。Xブラウザーでは、ボタンが押せない、画面が狭い、戻り方が分かりづらいなど、ユーザー体験が最悪になっています。「このサイト使いづらいな」と感じて離脱されますが、実際はサイト側の問題ではなくXブラウザー側の仕様に起因しています。早急な改善が求められています。
超要約1分ショート動画こちら↓
https://www.youtube.com/shorts/dhTQrHdYAsw
Xから飛んだHPに不具合? Xブラウザと他のSNSブラウザの違い

#Xブラウザ #X #横田秀珠 #Xコンサルタント #Xセミナー #X講師 #X講演 #X講座 #X研修 #X勉強会

















