情報リテラシー論09テレビ衰弱と動画メディア’24長岡造形大学
昨夜は長岡造形大学の情報リテラシー論の
講義を終えて、隣接するホテルに移動(笑)
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp
Zoom会議の仕事でした。
ホテル飯が最高すぎた(笑)
さて、本題です。
恒例の長岡造形大学で行う
情報リテラシー論の講義が
今年も後期から始まりました。
https://www.nagaoka-id.ac.jp/about/academics/curriculum/liberal-arts/
テレビの衰弱と動画メディアとして
第9回目の講義を行ってきました。
https://www.youtube.com/watch?v=HhFUe6B2b-o
情報リテラシー論がある長岡造形大学
情報リテラシー論09テレビ衰弱と動画メディア’24長岡造形大学
情報リテラシー論の第9回目の授業で、テレビの衰弱と動画メディアについて解説。2011年の東日本大震災以降、テレビメディアの構造変化が加速し、地デジ化やスマートフォンの普及により、視聴者の動画視聴習慣が大きく変化。YouTubeの台頭、TVerなどの見逃し配信サービスの登場、VTuberの誕生など、動画コンテンツの多様化について詳しく説明。学生からの質問に答える形で、テレビと映画の違い、違法アップロードの問題、各配信サービスの特徴などについても言及。
情報リテラシー論09テレビ衰弱と動画メディア’24長岡造形大学
超要約1分ショート動画こちら↓
https://www.youtube.com/shorts/mV8JSrC03QU
テレビの衰退と動画メディアの台頭:メディア構造の変革
- はじめに
- テレビメディアの転換点
- 動画配信サービスの台頭
- YouTubeの進化と現状
- 新しい動画文化の形成
- おわりに
- よくある質問
はじめに
私たちの日常生活において、メディアの在り方は劇的に変化を続けています。かつてテレビは、家族が集まるリビングの主役として君臨し、情報や娯楽の中心的な存在でした。しかし、デジタル技術の進歩とインターネットの普及により、その構図は大きく変わりつつあります。スマートフォンの普及、動画配信サービスの台頭、そしてユーザー生成コンテンツの爆発的な増加により、私たちの映像視聴習慣は多様化し、個人化が進んでいます。本稿では、テレビメディアの衰退と新しい動画メディアの台頭について、その背景と影響を詳しく見ていきましょう。
テレビメディアの転換点
テレビメディアの大きな転換点は2011年の東日本大震災でした。この出来事を通じて、多くの人々がテレビCMによって支えられているメディアの構造を初めて意識することになりました。同年には地上デジタル放送への完全移行も実施され、テレビ視聴環境は大きく変化しました。
さらに翌年からのスマートフォンの普及により、従来ガラケーで可能だったワンセグ視聴から、YouTubeなどの動画プラットフォームへの移行が進みました。この変化は、視聴者の行動パターンを大きく変えることになりました。
動画配信サービスの台頭
2015年にはTVerが登場し、テレビ番組の見逃し配信という新しいサービスが始まりました。続いてAbemaTVが2016年にサービスを開始し、「ネットのテレビ」という新しい概念を提示しました。
2019年にはNetflixが日本市場で独走態勢に入り、オンデマンド型の動画視聴が一般化していきました。テレビのリモコンにも、動画配信サービスの専用ボタンが標準装備されるようになり、視聴者の利便性は大きく向上しました。
YouTubeの進化と現状
YouTubeの誕生以前、ウェブサイトに動画を埋め込むにはFlash Playerが必要でした。YouTubeの登場により、動画共有の敷居は大きく下がりました。現在では、全視聴者の約5%が動画投稿者となっており、クリエイターエコノミーが確立しています。
チャンネル登録者数や再生回数のランキングでは、個人クリエイターが上位を占めるようになり、広告収入による収益化も一般的になっています。コンテンツIDの導入により、著作権管理も厳格化され、プラットフォームとしての信頼性も向上しています。
新しい動画文化の形成
VTuberの登場や投げ銭システムの普及など、新しい動画文化が形成されています。特に日本のVTuberは、グローバルな影響力を持つようになっており、収益面でも大きな成功を収めています。
また、YouTubeのプレミア公開機能など、従来のテレビ的な同時視聴の要素も取り入れられ、視聴形態の多様化が進んでいます。
おわりに
テレビと動画メディアの関係は、対立から共存へと変化しつつあります。テレビ局による動画プラットフォームの活用や、動画プラットフォームによるテレビ的機能の導入など、両者の境界線は徐々に曖昧になってきています。今後は、それぞれのメディアの特性を活かしながら、視聴者のニーズに応える新しいサービスや表現方法が生まれていくことでしょう。
よくある質問
Q1: なぜTVerの広告は飛ばせないのですか?
A1: TVerは広告収入を重要な収益源としているため、広告の視聴を確実にするために広告スキップ機能を意図的に実装していません。これにより、広告主に対して確実な広告視聴を保証することができます。
Q2: YouTubeはなぜ急速に成長できたのでしょうか?
A2: Googleによる早期買収(サービス開始から約2年)と、その後の積極的な投資が大きな要因です。また、ユーザーフレンドリーなインターフェースと、クリエイターへの収益還元システムの確立も成長を加速させました。
Q3: なぜVTuberは日本で特に人気があるのでしょうか?
A3: 日本のアニメ文化との親和性が高く、投げ銭システムを通じたファンとの交流モデルが確立されているためです。現在、グローバルなVTuber市場での収益の大部分を日本のVTuberが占めています。
Q4: 動画配信サービスは今後どのように発展していくのでしょうか?
A4: より個人化された視聴体験の提供や、AIを活用したコンテンツレコメンデーション、さらにはVRやAR技術との融合など、新しい視聴形態の開発が進むと予想されます。
Q5: テレビ放送は将来的になくなるのでしょうか?
A5: 完全になくなる可能性は低いと考えられます。災害時の情報伝達や、大規模なライブイベントの同時配信など、テレビ放送ならではの特徴を活かした役割は今後も残ると予想されます。
詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=b2AIrKIw-vY
0:00 📺 導入と授業の概要説明
1:08 🔍 テレビ衰退の背景とメディアの変遷
2:19 🌐 テレビとインターネットの関係性
3:28 📊 YouTubeの誕生と影響
4:35 💰 YouTubeの収益化と投稿の現状
5:47 🚫 違法アップロードの仕組みと視聴のリスク
6:59 📡 テレビの電波とインターネットの違い
8:09 🎦 映画館とテレビの没入感の比較
10:23 🔁 テレビ広告とスマホ視聴の進化
11:31 🏠 テレビ視聴の個人化とスマホの台頭
12:38 💸 無料から有料化への流れと広告の役割
13:48 🌟 新しいビジネスモデルの可能性
上記の動画はYouTubeメンバーシップのみ
公開しています。詳しくは以下をご覧ください。
https://yokotashurin.com/youtube/membership.html
YouTubeメンバーシップ申込こちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCXHCC1WbbF3jPnL1JdRWWNA/join
情報リテラシー論09テレビ衰弱と動画メディア’24のキーワード
🎥 テレビの衰退
2011年の東日本大震災を契機に、テレビCMに依存した従来の放送モデルの限界が露呈。地デジ化やスマートフォンの普及と相まって、視聴者の離れが加速した現象。
📱 サイマル放送
テレビ放送と同時にインターネットで配信するサービス。従来のテレビ放送とインターネットの融合を示す重要な転換点となった新しい放送形態。
📺 TVerサービス
2015年に開始された見逃し配信プラットフォーム。広告を飛ばせない仕様で、テレビ局の収益モデルを維持しつつオンライン展開を実現。
🌐 YouTube
2005年に設立され、その後Googleに買収された動画プラットフォーム。当初は違法アップロードが問題となったが、現在は正規のコンテンツプラットフォームとして確立。
💰 コンテンツID
YouTubeの著作権保護システム。違法アップロードを防止し、権利者に適切な収益配分を行うための重要な技術的基盤。
🎮 VTuber
バーチャルYouTuberの略。投げ銭システムを活用した新しい収益モデルを確立し、特に日本で人気を博している新しいコンテンツクリエイター。
📡 地デジ化
アナログからデジタルへの放送方式の移行。テレビ視聴環境の大きな転換点となり、視聴者の受信環境に大きな影響を与えた。
🎬 オンデマンド配信
Netflix等に代表される、視聴者が好きな時に好きな作品を視聴できるサービス。従来のテレビ放送の時間的制約を解消。
📊 視聴者維持率
動画コンテンツがどれだけ視聴者を引き付けているかを示す指標。テレビと YouTubeなど、異なるメディア間の比較に使用される重要な指標。
💻 プレミア公開
YouTubeの同時配信機能。従来のテレビ的な一斉視聴の要素をオンライン空間に取り入れた新しい視聴形態。