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スライド共有SlideShare・SpeakerDeck・Docswell(ドクセル)等

SlideShare・SpeakerDeck・Docswell(ドクセル)随時更新まとめ
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飛行機の窓にカバーを掛けるのは
目に見せようとワザとしている?
イーンスパイアの横田です。
http://www.enspire.co.jp

先日はJALのサイバー攻撃により
システム不具合で到着が遅れて
困ったんですよね。

さて、本題です。

恒例となり調べ始めた企画ですが
2012年度SlideShare再生回数・年間ランキング上位20発表
https://yokotashurin.com/sns/2012slideshare.html
2013年度SlideShare再生回数・年間ランキング上位20発表
https://yokotashurin.com/sns/2013slideshare.html
2014年度SlideShare再生回数・年間ランキング上位20発表
https://yokotashurin.com/sns/2014slideshare.html
2015年度SlideShare再生回数・年間ランキング上位20発表
https://yokotashurin.com/sns/2015slideshare.html
2016年度SlideShare再生回数・年間ランキング上位20発表
https://yokotashurin.com/sns/2016slideshare.html
2017年度SlideShare再生回数・年間ランキング上位20発表
https://yokotashurin.com/sns/2017slideshare.html
2018年度SlideShare再生回数・年間ランキング上位20発表
https://yokotashurin.com/sns/2018slideshare.html
2019年度SlideShare年間ランキング再生回数・アクセス分析
https://yokotashurin.com/sns/2019slideshare.html
2020年度SlideShare年間ランキング再生回数・アクセス分析
https://yokotashurin.com/sns/2020slideshare.html
2021年度SlideShare年間ランキング再生回数・アクセス分析
https://yokotashurin.com/sns/2021slideshare.html
2022年度SlideShare年間ランキング再生回数・アクセス分析
https://yokotashurin.com/sns/2022slideshare.html
2023年度SlideShare年間ランキング再生回数・アクセス分析
https://yokotashurin.com/sns/2023slideshare.html
に続いて2024年も調べてみたのですが
この分析を今回で終了にした理由とは?
https://www.youtube.com/watch?v=0-Rm7BXwnrA

SlideShare
https://www.slideshare.net/

Speaker Deck
https://speakerdeck.com/

Docswell
https://www.docswell.com/

SlidePlayer
https://slideplayer.com

スライド共有SlideShare・SpeakerDeck・Docswell(ドクセル)等

2025年1月2日、SlideShareのアクセス分析を終了し、新たなスライド共有サービスの検討を開始しました。近年注目されるSpeaker DeckやDocswell、さらに国産でユーザーフレンドリーなDocswellが支持を集めています。スライド共有がSEOやSNS連携の一環として重要視される一方、生成AIツールで作成したスライドの共有プラットフォームの進化も期待されています。今後はスライド共有の最新トレンドを追跡し、効果的な活用法を提案していく計画が示されました。

1. SlideShareの歴史と現状

1.1 SlideShareの変遷

1.1.1 はじまりと買収の歴史

2006年10月、SlideShareはラシュミ・シンハ、ジョナサン・バウテル、アミット・ランジャンによって設立され、「プレゼンテーション資料のYouTube」を目指してサービスを開始しました。当時のウェブは動画共有サイトのYouTubeが爆発的な人気を博しており、ビジネスシーンで多用されるプレゼンテーション資料に特化した共有プラットフォームは、そのニッチな需要を捉え、瞬く間に注目を集めました。特に、PowerPointやPDFなどのファイルをアップロードするだけで、ウェブ上で簡単に共有・閲覧できる手軽さが、多くのビジネスパーソンや教育関係者に支持されました。また、ウェブサイトへの埋め込み機能や、資料へのコメント機能、SNSとの連携機能など、当時としては先進的な機能を備えていたことも、その人気の要因となりました。

2012年、SlideShareはその成長性と潜在能力を認められ、ビジネス特化型SNSであるLinkedInによって約1億1900万ドルで買収されました。この買収は、LinkedInが自社のプラットフォームにコンテンツ共有機能を強化し、ユーザーのエンゲージメントを高める戦略の一環として行われました。LinkedInのネットワークとSlideShareのコンテンツ共有機能が統合されることで、ビジネスプロフェッショナル向けの強力なプラットフォームが誕生し、さらなるユーザー獲得と成長が期待されました。

2016年には、今度はLinkedInがMicrosoftによって約262億ドルで買収され、それに伴いSlideShareもMicrosoft傘下に入ることとなりました。この買収は、Microsoftがビジネス向けクラウドサービスを強化し、Office 365などの製品とLinkedInのネットワークを連携させる戦略の一環でした。SlideShareはMicrosoftの製品エコシステムに組み込まれることで、より多くのユーザーにリーチし、ビジネスにおける情報共有プラットフォームとしての地位をさらに強化することが期待されました。

しかし、その後2020年には大きな転機が訪れます。ScribdがSlideShareをLinkedInから買収したのです。この買収の背景には、LinkedInがSlideShareを十分に活用しきれていなかったこと、そしてScribdが持つ電子書籍やオーディオブックの定額読み放題サービスとのシナジー効果が期待されたことが挙げられます。Scribdは、SlideShareの膨大なユーザーベースとコンテンツを自社のプラットフォームに取り込むことで、より包括的なドキュメント共有サービスを提供することを目指しています。買収後も、SlideShareは独立したサービスとして運営が続けられており、Scribdの技術とリソースを活用しながら、新たな成長を目指しています。

1.2 現在の状況

1.2.1 集客力と機能の低下

SlideShareはかつて、プレゼンテーション資料の共有プラットフォームとして圧倒的な存在感を放っていました。しかし、近年の状況は大きく変化しています。かつてほどの勢いは失われ、ユーザー数やアクセス数は減少傾向にあります。SimilarWebのデータによると、2023年11月の月間訪問者数は約1,600万と、全盛期と比べると大きく落ち込んでいます。この背景には、後述するような新興サービスの台頭や、SNSの普及による情報共有手段の多様化などが挙げられます。

また、SlideShareはかつてSEO効果が高いプラットフォームとして知られていました。スライド資料をアップロードすることで、検索エンジンからの流入が期待でき、ビジネスにおけるリード獲得やブランディングに有効な手段でした。しかし、近年ではそのSEO効果も低下していると言われています。これは、検索エンジンのアルゴリズムの変更や、コンテンツの質の低下、スパムコンテンツの増加などが原因と考えられます。

さらに、SlideShareのアナリティクスデータも、かつてほどの詳細な情報を提供できていないとの声もあります。以前は、スライドの閲覧数やダウンロード数、閲覧者の属性など、詳細なデータを分析することができ、マーケティング活動に役立てることができました。しかし、現在は基本的なデータしか取得できず、ユーザーの行動を詳細に把握することが難しくなっています。

これらの要因が重なり、SlideShareの魅力は薄れつつあります。実際に、多くのスライドがほとんど閲覧されていない状況が見受けられます。せっかく作成したスライドが、誰にも見られないまま埋もれてしまうというケースも少なくありません。これは、ユーザーにとって大きなデメリットであり、SlideShare離れを加速させる要因となっています。かつては、多くの人々に情報を届けるための有効な手段であったSlideShareですが、現在ではその役割を十分に果たせているとは言えない状況です。

2. 新興スライド共有サービスの台頭

2.1 Speaker Deck

2.1.1 概要と特徴

Speaker Deckは、2011年にZach Holman氏によって開発された、シンプルで使いやすいスライド共有サービスです。当初は、彼自身がカンファレンスで発表したスライドを共有するために作られた個人的なプロジェクトでしたが、その使い勝手の良さから徐々にユーザーを増やしていきました。特に、プログラミング関連のカンファレンスや勉強会での利用が多く、エンジニアコミュニティを中心に支持を集めています。

Speaker Deckの特徴は、そのシンプルさにあります。余計な機能は一切なく、PDFファイルをアップロードするだけで、すぐにスライドをオンラインで公開できます。ユーザー登録も簡単で、GitHubアカウントと連携することも可能です。また、スライドの埋め込み機能も提供されており、ブログやウェブサイトに簡単にスライドを掲載できます。

2012年には、GitHub社に買収されました。GitHubは、プログラマーにとって欠かせないソースコード共有サービスであり、Speaker Deckとの親和性は非常に高いと言えます。買収後も、Speaker Deckは独立したサービスとして運営され、GitHubとの連携機能が強化されました。例えば、GitHubのリポジトリから直接スライドをインポートできる機能などが追加されました。

しかし、2018年にはGitHubがMicrosoftに買収され、Speaker DeckもMicrosoft傘下に入ることになりました。その後、2020年には再び独立し、現在は再びZach Holman氏によって運営されています。独立後も、Speaker Deckは安定したサービスを提供し続けており、多くのユーザーに利用されています。

ラッコキーワードのデータによると、Speaker Deckの月間アクセス数は約24万件(2023年11月時点)です。SlideShareと比較すると規模は小さいですが、特定のコミュニティ、特にプログラマーの間では高い支持を得ていることがわかります。これは、Speaker Deckがシンプルで使いやすく、プログラミング関連のコンテンツ共有に適しているためと考えられます。

このように、Speaker Deckは、シンプルさと使いやすさを武器に、特定のユーザー層から支持を集めているスライド共有サービスです。特に、プログラミング関連の資料を共有したいユーザーにとっては、非常に魅力的な選択肢となっています。

2.2 Docswell(ドクセル)

2.2.1 特徴と機能

Docswellは、2021年にサービスを開始した、日本発のスライド共有サービスです。開発の背景には、SlideShareの使い勝手の悪さや、日本語対応の不十分さなど、既存のスライド共有サービスに対する不満がありました。Docswellは、これらの問題を解決し、日本のユーザーにとってより使いやすく、高機能なスライド共有サービスを提供することを目指して開発されました。

Docswellとは?
https://www.docswell.com/s/ku-suke/LK7J5V-hello-docswell

Docswellを提供する株式会社アプルーシッドのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/60342

Docswellの最大の特徴は、その豊富な機能です。まず、基本的なスライド共有機能としては、PDFファイルをアップロードするだけで、簡単にスライドをオンラインで公開できます。また、スライドのダウンロードを許可・禁止する設定や、コメント機能、いいね機能など、ユーザー間のインタラクションを促進する機能も備えています。

さらに、Docswellはスライドの上書き機能を備えています。これは、既に公開したスライドを新しいバージョンのスライドで置き換えることができる機能です。プレゼンテーション資料は、発表後に修正や加筆が必要になることが多いため、この機能は非常に便利です。SlideShareでは、スライドを更新する際には、古いスライドを削除して新しいスライドをアップロードする必要がありましたが、Docswellではその手間が省けます。

また、DocswellはYouTube動画の埋め込みにも対応しています。スライドの途中に動画を挿入することで、より分かりやすく、魅力的なプレゼンテーションを作成することができます。これは、SlideShareにはない機能であり、Docswellの大きな強みとなっています。

さらに、DocswellはSEO効果も期待できます。スライドのタイトルや説明文を適切に設定することで、検索エンジンからの流入を見込むことができます。これは、SlideShareのSEO効果が低下している現在、大きなメリットとなります。

Docswellは高画質にも対応しています。プレゼンテーション資料には、図表や画像が多く使用されるため、高画質で表示されることは非常に重要です。Docswellでは、スライドを拡大しても画質が劣化せず、鮮明な表示を維持できます。

また、Docswellは限定公開と全体公開の両方に対応しています。スライドを特定のユーザーだけに公開したい場合や、広く一般に公開したい場合など、用途に応じて公開範囲を設定できます。

このように、Docswellは、日本のユーザーのニーズに合わせて開発された、高機能なスライド共有サービスです。無料プランも用意されているため、誰でも気軽に利用を開始できます。

3. その他のスライド共有サービス

3.1 特定用途向けサービス

3.1.1 SlidePlayerなど

スライド共有サービスは、プレゼンテーション資料をオンラインで共有・閲覧できるプラットフォームとして、ビジネスや教育など、様々な分野で活用されています。SlideShareやSpeaker Deck、Docswellなどが広く知られていますが、これらの他にも、特定の用途に特化したサービスも存在します。

その一つがSlidePlayerです。SlidePlayerは、特に教育分野での利用を想定して開発されたサービスです。教師や講師が授業で使用するスライドを共有したり、学生がプレゼンテーション資料を公開したりする際に便利な機能を備えています。例えば、スライドに音声解説を付加できる機能や、クイズやアンケートを挿入できる機能など、教育現場での活用を想定した機能が充実しています。また、教育機関向けのプランも用意されており、学校単位での導入も可能です。

このように、SlidePlayerは、一般的なスライド共有サービスとは異なり、教育という特定の分野に特化することで、その分野のユーザーにとっての利便性を高めています。しかし、その一方で、汎用性は低く、ビジネスプレゼンテーションなど、他の用途での利用には適していないという側面もあります。

また、他にも特定用途向けのスライド共有サービスは存在します。例えば、Preziは、ズーミングUIを採用した、非線形なプレゼンテーションを作成できるツールです。その独特な表現方法は、一般的なスライドとは一線を画しており、特にクリエイティブな分野でのプレゼンテーションに適しています。しかし、その特殊な形式ゆえに、従来のPowerPointやKeynoteとの互換性は低く、利用シーンは限定されます。

このように、特定用途向けのスライド共有サービスは、その分野のユーザーにとっては非常に便利なツールとなり得ますが、汎用性には欠けるため、利用する際には注意が必要です。自分のニーズに合ったサービスを選択することが重要です。

3.2 AIを活用したサービス

3.2.1 Feloやイルシル

近年、AI技術の発展は目覚ましく、様々な分野で活用が進んでいます。スライド共有サービスの分野においても、AIを活用した新たなサービスが登場しています。その代表例が、Feloやイルシルといった、AIによるスライド生成サービスです。

Feloは、ユーザーが入力したテキストやキーワードに基づいて、AIが自動的にスライドを生成してくれるサービスです。例えば、「新製品の販売戦略」というテーマを入力すると、AIが関連する情報を収集し、適切な構成やデザインのスライドを自動的に作成してくれます。ユーザーは、生成されたスライドをベースに、必要に応じて修正や加筆を行うことで、効率的にプレゼンテーション資料を作成できます。

イルシルも、Feloと同様に、AIを活用したスライド生成サービスです。イルシルは、特に日本語に特化しており、日本語のテキストからでも精度の高いスライドを生成できます。また、ユーザーの好みや目的に合わせて、スライドのデザインやレイアウトをカスタマイズできる機能も備えています。

これらのAIスライド生成サービスのメリットは、何と言っても、スライド作成の手間を大幅に削減できることです。従来、スライド作成には、構成の検討、デザインの選択、情報の収集など、多くの時間と労力が必要でした。しかし、AIを活用することで、これらの作業を自動化し、効率的にスライドを作成できます。

さらに、これらのサービスは、スライドの生成だけでなく、共有まで一貫して行えるプラットフォームを提供しています。AIが生成したスライドを、そのままオンラインで公開したり、他のユーザーと共有したりすることができます。これにより、スライド作成から共有までのプロセスがシームレスになり、より効率的な情報共有が可能になります。

ただし、現時点では、AIが生成するスライドは、まだ完璧とは言えません。情報の正確性や表現の適切さなど、人間の目で確認・修正が必要な場合もあります。また、デザインやレイアウトも、ユーザーの意図と完全に一致するとは限らないため、微調整が必要になることもあります。

しかし、AI技術は日々進歩しており、今後、これらのサービスはさらに進化していくことが期待されます。将来的には、AIが人間の意図をより正確に理解し、より高品質なスライドを生成できるようになるでしょう。

4. スライド共有サービスの未来

4.1 進化の方向性

4.1.1 SNS的要素やSEOの取り入れ

スライド共有サービスは、単にプレゼンテーション資料をオンラインで共有・閲覧できるだけのプラットフォームから、より多機能でインタラクティブなコミュニケーションツールへと進化していくと考えられます。その進化の方向性の一つが、SNS的な要素の強化です。

現在でも、多くのスライド共有サービスには、コメント機能やいいね機能など、ユーザー間のコミュニケーションを促進する機能が備わっています。しかし、これらの機能はまだ限定的であり、SNSのような活発な交流を生み出すまでには至っていません。今後は、ユーザー同士がより自由に意見交換したり、情報を共有したりできるような機能が追加されていくでしょう。例えば、スライドを基にしたディスカッショングループの作成や、特定のテーマに関するスライドをまとめたコミュニティの形成などが考えられます。

また、SEO効果の向上も重要な進化の方向性です。SlideShareの衰退の一因は、SEO効果の低下にあります。ユーザーは、自分のスライドを多くの人々に届けたいと考えており、そのためには検索エンジンからの流入が不可欠です。新興サービスであるDocswellは、SEO対策に力を入れており、今後もこの傾向は続くと考えられます。スライドのタイトルや説明文だけでなく、スライド内のテキストも検索エンジンに認識されるようにするなど、より高度なSEO対策が施されていくでしょう。

さらに、ユーザーのエンゲージメントを高めるための施策も重要です。スライドの閲覧数やダウンロード数だけでなく、ユーザーがスライドをどのように閲覧しているか、どの部分に興味を持っているかなどを詳細に分析できるような機能が求められます。これらのデータを基に、ユーザーのニーズに合わせたコンテンツを提供したり、スライドの改善に役立てたりすることができます。

このように、スライド共有サービスは、単なる資料の置き場所ではなく、よりインタラクティブで、多くの人々に情報を届けられる、強力なコミュニケーションツールへと進化していくと考えられます。

4.2 新技術との連携

4.2.1 AI技術や動画生成サービス

スライド共有サービスの未来を考える上で、AI技術との連携は欠かせない要素です。既に、FeloやイルシルのようなAIを活用したスライド生成サービスが登場していますが、これはまだ始まりに過ぎません。今後、AI技術はさらに進化し、スライド共有サービスに大きな変革をもたらすでしょう。

例えば、AIがユーザーの発表内容や目的に合わせて、最適なスライド構成やデザインを提案してくれるようになるかもしれません。また、スライドの内容を自動的に要約したり、重要なポイントをハイライトしたりする機能も実現する可能性があります。さらに、AIがスライドの内容を多言語に翻訳してくれる機能も、グローバル化が進む現代社会において非常に有用です。

また、動画生成サービスとの連携も、スライド共有サービスの可能性を大きく広げます。現在、YouTubeなどの動画共有サイトが大きな人気を集めており、動画は情報を伝えるための強力な手段となっています。スライド共有サービスと動画生成サービスが連携することで、ユーザーはスライドに簡単に動画を組み込んだり、スライドを自動的に動画に変換したりできるようになるでしょう。

例えば、Vyondのようなアニメーション動画作成サービスと連携することで、ユーザーはスライド内に簡単にアニメーション動画を挿入できるようになります。また、スライドの内容を基に、AIが自動的にナレーション付きの動画を生成してくれるサービスも登場するかもしれません。

このように、AI技術や動画生成サービスとの連携は、スライド共有サービスをより魅力的で使いやすいものに変革する可能性を秘めています。ユーザーは、より簡単に、より効果的に情報を伝えることができるようになり、スライド共有サービスの利用シーンはさらに広がっていくでしょう。

4.3 ユーザーのニーズ

4.3.1 多様化するニーズへの対応

スライド共有サービスは、ビジネス、教育、研究など、様々な分野で活用されており、ユーザーのニーズも多様化しています。SlideShareのような従来型のサービスが衰退し、Speaker DeckやDocswellのような新興サービスが台頭している背景には、こうしたユーザーニーズの変化があります。

現代のユーザーは、単にスライドをオンラインで公開できるだけでなく、より多くの機能や利便性を求めています。例えば、スライドの上書き機能やYouTube動画の埋め込み機能は、Docswellがユーザーのニーズに応えて開発した機能です。また、高画質対応や限定公開機能なども、ユーザーからの要望が高い機能です。

さらに、多くのユーザーは、自分のスライドをより多くの人々に届けたいと考えています。そのためには、SEO効果の高いプラットフォームが求められます。SlideShareのSEO効果が低下している現在、DocswellのようにSEO対策に力を入れているサービスは、ユーザーにとって魅力的な選択肢となります。

また、モバイルデバイスからのアクセスに対応することも重要です。現在、多くのユーザーがスマートフォンやタブレットからインターネットを利用しています。スライド共有サービスも、モバイルデバイスで快適に閲覧・共有できることが求められます。

さらに、ユーザーは、自分のニーズに合ったプラットフォームを選択したいと考えています。例えば、プログラミング関連の資料を共有したいユーザーには、Speaker Deckが適しています。一方、ビジネスプレゼンテーションを共有したいユーザーには、DocswellやSlideShareが適しています。

このように、スライド共有サービスは、ユーザーの多様なニーズに対応していく必要があります。利便性や機能性だけでなく、多くの人々にリーチする能力も重要です。今後、スライド共有サービスは、ユーザーのニーズに合わせてさらに進化し、より使いやすく、より効果的な情報共有ツールとなっていくでしょう。そして、ユーザーは自分のニーズに最適なプラットフォームを選択することで、より効果的に情報を発信・共有できるようになるでしょう。

スライド共有サービスの変遷:SlideShareからDockswellまで

  1. はじめに
  2. スライド共有サービスの歴史と変遷
  3. SlideShareからの転換期
  4. 新興勢力:Speaker Deckの台頭
  5. 国産サービス:Docswellの特徴
  6. スライド共有の未来展望
  7. おわりに
  8. よくある質問(FAQ)

はじめに

スライド共有サービスは、ビジネスやプレゼンテーションの世界で重要な役割を果たしてきました。2006年のSlideShare登場から現在まで、このサービス領域は大きな変革期を迎えています。特に2020年以降、AIによるスライド生成や新しい共有プラットフォームの台頭により、そのあり方が大きく変わろうとしています。本記事では、長年SlideShareのアクセス分析を行ってきた経験を基に、スライド共有サービスの現状と未来について、詳しく解説していきます。

スライド共有サービスの歴史と変遷

SlideShareは2006年10月4日にサービスを開始し、その後数々の買収を経験しています。2012年にLinkedInに買収され、2016年にMicrosoftの傘下に入り、さらに2020年にはScribdに売却されました。この度重なる運営主体の変更は、サービスの質や方向性に大きな影響を与えました。

特筆すべきは、かつてSlideShareが持っていたSEO面での強みや、Web誘導のための効果的なプラットフォームとしての機能が、徐々に失われていったという点です。改善よりも改悪が目立ち、ユーザーにとっての価値が低下していったのです。

SlideShareからの転換期

現在、SlideShareの月間アクセス数は約76,000と推定されており、これは競合サービスと比較しても決して高い数字とは言えません。統計データや実際の利用状況を見ても、その影響力は確実に低下傾向にあります。

また、スライドの埋め込み機能や検索エンジンでの表示順位など、かつての強みが失われつつある現状も、サービスの転換期を示す重要な指標となっています。

新興勢力:Speaker Deckの台頭

2011年9月26日にサービスを開始したSpeaker Deckは、現在月間24万アクセスを記録し、SlideShareを大きく上回っています。後発ながら、使いやすさと高品質な表示機能で、特にエンジニアやIT関連のプレゼンテーション共有で人気を集めています。

GitHubによる買収と、その後の独立という経緯を経て、現在は独自の発展を遂げています。特に、はてなブックマークでの言及数や実際の利用者数を見ても、その影響力は確実に拡大しています。

国産サービス:Docswellの特徴

2021年にサービスを開始したDocswell(ドクセル)は、日本発のスライド共有サービスとして注目を集めています。主な特徴として以下が挙げられます:

  • 無料での利用が可能
  • スライド内のリンクがクリック可能
  • YouTube動画の埋め込みに対応
  • スライドの上書き機能(URL変更不要)
  • PDF・PowerPointファイルの直接アップロード対応
  • Google Analytics連携による詳細な分析機能

特に、全体公開と限定公開の使い分けが可能で、全体公開が25%、限定公開が75%という利用比率は、ビジネスユースにおける実態を反映しています。

スライド共有の未来展望

プレゼン生成AI(イルシル、Felo等)の台頭により、スライド作成から共有までのワークフローは大きく変わろうとしています。特に注目すべき点として:

  • AI生成スライドの共有プラットフォームの必要性
  • SNS的機能との融合可能性
  • プラットフォーム間の連携強化
  • モバイル対応の重要性

が挙げられます。

おわりに

SlideShareから始まったスライド共有サービスの歴史は、現在大きな転換期を迎えています。Speaker DeckやDocswellなど、新しいプラットフォームの台頭により、より使いやすく、より効果的な共有方法が模索されています。特にAIとの連携や、SNS的機能の実装など、今後の展開が非常に興味深い分野となっています。

よくある質問(FAQ)

Q1. SlideShareはまだ使えるのでしょうか?
A1. はい、現在も利用可能ですが、サービスの質は低下傾向にあり、新規での利用は推奨されません。

Q2. Speaker DeckとDocswellはどちらが使いやすいですか?
A2. 用途によって異なります。Speaker Deckは英語圏での共有に強く、Docswellは日本語対応と使いやすさに優れています。

Q3. プレゼン生成AIとの連携は可能ですか?
A3. 現時点では限定的ですが、FeloやイルシルなどのAIサービスと各共有プラットフォームとの連携が進みつつあります。

Q4. 無料で利用できるサービスはありますか?
A4. はい、DocswellやSpeaker Deckは基本機能を無料で提供しています。

Q5. スライドの検索エンジン対策には何が効果的ですか?
A5. 適切なタイトル設定、説明文の最適化、そしてGoogle Analytics連携による分析が効果的です。

詳しくは15分の動画で解説しました
https://www.youtube.com/watch?v=vAysmBhsCpc

00:00 – オープニング
01:08 – SlideShareの現状
02:18 – SlideShareを使わない理由
03:26 – SpeakerDeckの注目ポイント
04:34 – Docswell(ドクセル)の登場
05:43 – 他のスライド生成サービス
07:59 – Docswellの機能紹介
11:26 – スライド共有サービスの未来
12:34 – 生成AIとスライド共有の連携
13:42 – 今後の展望

上記の動画はYouTubeメンバーシップのみ
公開しています。詳しくは以下をご覧ください。

https://yokotashurin.com/youtube/membership.html
YouTubeメンバーシップ申込こちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCXHCC1WbbF3jPnL1JdRWWNA/join

スライド共有SlideShare・SpeakerDeck・Docswell(ドクセル)等

超要約1分ショート動画コチラ↓
https://www.youtube.com/shorts/61_zSAqgJZc

📊 SlideShare
2024年でSlideShareの分析を終了し、新たなスライド共有サービスにシフトしました。

🖼 Speaker Deck
使いやすさと高いアクセス数で注目を集めるスライド共有サービス。国際的な利用が進んでいます。

📄 Docswell(ドクセル)
国産スライド共有サービス。使いやすさやSEO対策での効果が期待されています。

🔍 SEOとスライド共有
スライド共有はSEOにおいて重要であり、検索エンジンでの可視性向上が狙えます。

🎨 生成AIスライド
生成AIツールで作成したスライドの共有が新たなニーズとして注目されています。

📱 SNS連携の重要性
スライド共有がSNS連携の一環として活用され、バズを生む可能性が指摘されています。

📈 Feloの進化
スライド生成AIの代表例として注目。Canvaや他ツールとの連携が進行中です。

📥 PDF対応
DocswellやNoLangなどのサービスがPDF対応を進化させ、利便性が向上しました。

🖥 スライドの全体公開
限定公開と全体公開の選択肢が重要であり、アクセス解析やシェア機能が求められています。

📂 スライド共有の未来
プレゼンテーション資料のSNS的利用や新たな共有プラットフォームの可能性が示唆されています。

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この記事を書いた人

横田 秀珠のアバター 横田 秀珠 (新潟)公立長岡造形大学 情報リテラシー論 講師

ネットビジネス・アナリスト。未経験のIT企業に就職し、たった3年で独立し、2007年にITコンサルタント会社のイーンスパイア(株)を設立し現在に至る。All About ProFile全専門家で全国1位のコラム評価を獲得した実績を持つ。全国で年間200回を超える講演も行う。