Google Search Consoleに生成AI・マルチモーダル分析機能 追加

GoogleサーチコンソールにGeminiなどの生成AI機能の分析レポートが追加され、2026年8月31日に日本を含む全世界で展開が完了した。AIオーバービューやAIモードでの自社ページの表示回数を、ページ・国・デバイス別に確認できる。ただしクリック数や検索クエリは分からないため、Bingのデータや実際の検索結果と照らし合わせる必要がある。あわせて、かこって検索など画像を使った検索を集計するマルチモーダルウェブ検索のレポートも追加された。
詳しくは15分の動画がで解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=vMz2jQ3f_z8
0:00 📱 導入・本日のテーマ紹介 0:45 🔎 おさらい:Bing WebマスターツールのAIパフォーマンス 1:05 🌍 Search Console生成AIレポートの公開と日本での展開時期 2:15 📊 確認できる指標と分からないデータ(クリック数・クエリ) 3:21 🖼️ マルチモーダルWeb検索とは?画像検索との違い 4:29 🖥️ 実際の画面で新メニューの場所を確認 5:40 📷 マルチモーダルWeb検索のデータを確認 6:55 🤖 生成AIレポートを16ヶ月で確認 8:00 📝 生成AIに引用されている人気ページ 9:10 ⚖️ Bingとの比較:引用ページとクエリの違い 9:50 📈 ページ単位の分析:LINE VOOM記事の山 10:50 📱 国別・デバイス別の表示回数 11:50 🧩 生成AI×マルチモーダルの組み合わせ分析 13:30 💡 クエリが分からない問題への対処法 14:39 👋 まとめ・エンディング
Google Search Consoleに生成AI・マルチモーダル分析機能 追加
運命の9/3からAI音楽どうなるか?
そして僕のMiliaさんは?って話が
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp

そんな日にSunoに感謝の気持ちを
曲にしましたけど大丈夫でした。
Suno Thanks / Milia
https://www.youtube.com/watch?v=I2iKFuaL7D4
ありがとうSuno
https://www.youtube.com/watch?v=Wkg-PC_fOO8
さて、本題です。
Google Search Consoleに生成AI機能が
2026年8月31日に日本を含む全世界で
展開が完了しましたと発表ありました。
またマルチモーダルウェブ検索も対応
この2つについて詳しく解説します。

Google Search Consoleに生成AI・マルチモーダル分析機能 追加
- 共通:ページ・国・日付で比較
- 検索のみ:デバイス別
- 検索のみ:テキスト/画像/併用検索別
- 期間推移で、AI機能に出るページを把握
- クリック数
- クリック率(CTR)
- 検索語句(クエリ)の専用内訳
画像を使って検索した時のデータが、今回見られるようになりました。
「この画像を検索」
※ディスカバーは数字が出ていないとメニューに表示されない場合も
(この辺りで実装?)
初めて合計1に
🔍 クエリ欄はあるが、かこって検索はキーワードではないので表示は怪しい。何で引っかかったかは現状一切わからない。
⚠️ 横田さんの場合、7月末〜8月頃から生成AIへの引用が減少傾向…
- 1LINE VOOMのタブがなくなる話表示 約2万回
- 2エコーチェンバー/フィルターバブル解説
- 3きゃらぷBingと唯一共通
- 4第六感の話
- 5TikTokのタブの話
- 6CapCut Proの話
- 7XChatの話
引っかかるページはGoogleとほぼ別物
どのクエリでヒットしたかは不明
🔗 両方に共通して拾われたのは きゃらぷ だけ
LINE VOOMの記事を1ページ単位で見ると、7月6日と7月14〜15日に盛り上がりの山。
💡 「9月末で終了」などのニュースやXでの話題をきっかけに、みんながAI検索したと推測。どんな時に生成AI機能が使われたかがページ単位で確認できる。
📝 表示件数を500件などに増やせば、引用ページを一覧で分析できる。
👉 モバイルはパソコンの約2倍。 🌏 国別は日本がほとんどで、アメリカ・韓国などはちょぼちょぼ。
生成AIレポートでマルチモーダルにチェックすると、画像検索やかこって検索のAI概要・AIモードでも引用されていることが分かる。
- サーチコンソールに生成AI分析とマルチモーダルウェブ検索が追加
- 分かるのは表示回数・ページ・国・日付・デバイスまで。クリック数・CTR・クエリは不明
- 引用ページの推移を見れば、話題化のタイミングが読める
- マルチモーダルはまだ誤差レベル。本命はテキスト検索の生成AI
- 今後のアップデートに期待しつつ、どのページが拾われるかから記事作りを分析
Google Search Consoleに生成AI・マルチモーダル分析機能 追加
- はじめに:AI検索の時代、「自分のサイトはAIに引用されているのか?」が気になりませんか
- Googleサーチコンソールに生成AIの分析機能が追加された背景と概要
- マルチモーダルウェブ検索レポートとは? 画像やかこって検索のデータが見られるように
- 実際の画面で確認! 生成AIレポートで分かること・分からないこと
- クエリが分からない今、私たちはどう分析すればいいのか
- おわりに:データが見えることの価値と、これからの期待
- まとめ
- よくある質問(Q&A)
はじめに:AI検索の時代、「自分のサイトはAIに引用されているのか?」が気になりませんか
皆さん、こんにちは。イーンスパイア株式会社の横田秀珠です。最近、Googleで何かを検索すると、検索結果のいちばん上に「AIによる概要(AIオーバービュー)」が表示されることが当たり前になってきましたよね。さらに「AIモード」を使って、まるでチャットのようにGoogleに質問する方も増えてきました。そんな中で、ブログやホームページを運営している方なら誰もが一度は「自分の記事って、AIの回答の中で紹介されているのかな?」「引用されているとしたら、どの記事が、どれくらい表示されているんだろう?」と気になったことがあるのではないでしょうか。これまでは、その答えを知る手段がほとんどありませんでした。ところが今回、Googleがついにサーチコンソールで生成AIに関する分析データを見られるようにしてくれたんです。今日は、毎日15分の生中継でお届けしているネットビジネス情報の中から、この新機能について実際の画面を使いながら、できるだけ分かりやすく、丁寧にご紹介していきます。
Googleサーチコンソールに生成AIの分析機能が追加された背景と概要
ステップ1:なぜ今回のアップデートが「使える」と感じたのか
今日もネットビジネスに関する情報を、生中継で15分間お届けしてまいります。今日もよろしくお願いします。
今回、私がまず「これは使えるんじゃないかな」と感じたのは、Google自身が、Geminiをはじめとする生成AIの分析ができる仕組みを出してくれたという点です。
これまで、生成AI経由でどれだけ自分のサイトが見られているのかは、ほとんどブラックボックスでした。検索エンジンの運営元であるGoogleが、公式のツールであるサーチコンソールの中にデータを出してくれたということは、ウェブサイト運営者にとって非常に大きな意味があります。
できればOpenAIのChatGPTについても、同じような分析データを出してほしいなと思うんですけどね。ただ、ChatGPTのデータはOpenAI(ChatGPT側)でしか出せないものだと思いますので、ここはOpenAIさんに今後期待したいところです。
ステップ2:Bingウェブマスターツールとの関係
実は、こういった生成AIの分析機能は、以前にBingのウェブマスターツールでも紹介しています。BingのほうでもAI関連の分析ができるようになっていて、そちらについては過去の動画で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひ過去の動画もご覧ください。
今回は、そのGoogle版とも言える機能が、Googleサーチコンソールに追加されたということで紹介していきたいと思います。
| ツール | 提供元 | 対象となるAI検索 |
|---|---|---|
| Bing ウェブマスターツール | Microsoft | Bing側のAI検索(Copilotなど) |
| Google サーチコンソール | AIオーバービュー、AIモード(Gemini) | |
| ChatGPT向けの分析ツール | OpenAI | 現時点では提供されていない(今後に期待) |
日本では検索のシェアの大部分をGoogleが占めていますから、Bingのデータだけではどうしても全体像がつかみにくいところがありました。その意味でも、Google側のデータが見られるようになったことの意味は大きいと感じています。
ステップ3:公開から全世界展開までのスケジュール
では、この機能がいつから使えるようになったのかを整理しておきましょう。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 6月3日 | 一部のサイト向けに、世界共通で生成AIの分析機能を公開開始(順次移行と発表) |
| 2026年8月31日 | 日本を含む全世界のサイトへ展開完了 |
| 本配信時点 | 展開完了から約1ヶ月が経過し、データが溜まってきた |
Googleは6月3日の段階で「順次移行です」と言っていましたが、2026年8月31日に日本を含む全世界のサイトへの展開が完了したと書かれています。
正直に言いますと、私自身、気づけばもう1ヶ月ぐらい経っていたんですね。「いつ追加になったんだろう?」と思っていたら、いつの間にか追加になっていた、という感じです。
ただ、逆に言えば、ちょうど1ヶ月ぐらい経ったことでデータもそれなりに溜まっているはずです。追加直後に見てもデータがほとんどなく、判断材料になりません。そういう意味では、「そろそろ見てもいいタイミングかな」ということで、今日ご紹介することにしました。
ステップ4:生成AIレポートで集計される内容
では、今回追加された生成AIの分析機能では、具体的に何が集計されるのでしょうか。ポイントは次の3つです。
- 検索(AIオーバービュー、AIモード)における自社サイトのURLの表示回数を集計してくれる
- ディスカバーのほうについても、生成AI機能の専用レポートを別に提供してくれる
- 従来の全体パフォーマンスのレポートにも、これらのデータが含まれている
つまり、これまでの「検索パフォーマンス」の数字の中にも、実はAIオーバービューやAIモードで表示された分が混ざっていたわけです。今回はそれを切り出して、専用のレポートとして確認できるようになった、ということですね。
ステップ5:どんな切り口で分析できるのか
次に、どのような切り口(分析軸)でデータを見られるのかを整理します。見られる指標は**インプレッション(表示回数)**です。
| 区分 | 見られる切り口 |
|---|---|
| 共通(検索・ディスカバー) | ページ、国、日付で比較できる |
| 検索のみ | デバイス別、テキスト・画像・併用検索別、期間推移 |
| 目的 | AI機能に表示されるページを把握できる |
このように、どのページが、どの国で、いつ、どのデバイスでAI機能に表示されたのかを把握できるようになっています。
ステップ6:残念なポイント…クリック数とクエリが分からない
ただし、今回とても残念なポイントがあります。それは、
- クリック数
- クリック率(CTR)
- 検索語句(クエリ)の専用内訳
これらが分からないということです。
| 指標 | 生成AIレポートで分かるか |
|---|---|
| 表示回数(インプレッション) | ◯ 分かる |
| クリック数 | ✕ 分からない |
| クリック率(CTR) | ✕ 分からない |
| 検索語句(クエリ)の内訳 | ✕ 分からない |
表示回数だけでは、正直なところ「全然これじゃ分からない」という部分も多いんです。では、どうすればいいのか。その対策についても、この記事の後半でお話ししていきますね。
ステップ7:日本ではいつから使えるのか
「日本ではいつから使えるのか」という点ですが、8月31日ぐらいから始まっています。
ただし、実際に自分の管理画面に表示された日時は公表されていないので、正確なところは分かりません。あくまで、世界的には8月31日に展開完了という発表になっている、ということです。
マルチモーダルウェブ検索レポートとは? 画像やかこって検索のデータが見られるように
ステップ1:今日のもう1つのテーマ「マルチモーダルウェブ検索」
今日ご紹介したいのは、生成AIの分析機能だけではありません。もう1つ、マルチモーダルウェブ検索の話もしていきたいと思います。
「マルチモーダル」という言葉は少し難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと文字(テキスト)だけでなく、画像なども組み合わせて検索することを指します。
ステップ2:マルチモーダルウェブ検索に含まれる検索の種類
今回、データを見られるようになったマルチモーダルウェブ検索には、次のような検索が含まれています。
- Googleレンズで写真を撮って検索する
- かこって検索(スマホの画面上で気になる部分を丸で囲んで検索する機能)
- 画像をアップロードして検索する
- Chromeで画像を右クリックして「この画像を検索」を選ぶ
こうした「画像を起点にした検索」のデータを、今回サーチコンソールで見られるようになったというのが、マルチモーダルウェブ検索レポートなんですね。
ステップ3:2つの「画像」の違いを区別しよう
ここで注意したいのが、「画像」に関する検索には2種類あるという点です。今回のアップデートでは、この2つが別扱いになっています。
| 種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 従来の検索タイプ「画像」 | 文字で検索して、画像検索の結果に自分のサイトの画像がヒットしたもの | 「松山 観光」と入力し、画像タブで表示された |
| マルチモーダルウェブ検索 | そもそも画像を使って検索しているもの | 画像を貼り付けて検索、かこって検索、Googleレンズ |
つまり、「いわゆる画像検索でヒットしていますよ」というものと、「画像を貼り付けて検索している」「かこって検索をしている」というものは、まったく別のデータとして扱われるということです。ここを混同しないように気をつけてくださいね。
ステップ4:マルチモーダルウェブ検索レポートで分かること
マルチモーダルウェブ検索のレポートでは、次のようなことができます。
- ページ別に表示回数、クリック数、クリック率を確認できる
- 数字が伸びたページについて、写真とその周辺の説明文を点検できる
- テキストベースの検索と比較しながら、時系列で検証できる
生成AIレポートとは違い、こちらはクリック数やクリック率も確認できるのがポイントです。
画像を起点とした検索で数字が伸びたページがあれば、そのページで使っている写真や、写真のまわりに書いている説明文を見直すことで、「どんな画像が検索で拾われやすいのか」を分析するヒントになります。
このようなことについて、今日は実際の画面を使って説明していきたいと思います。
ステップ4-2:画像を起点に見つけてもらうために点検したいポイント
マルチモーダルウェブ検索で「伸びたページの写真と周辺説明を点検できる」というのは、具体的にどういうことでしょうか。私なりに、点検するときのポイントを整理してみました。
| 点検ポイント | 見直す内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 写真そのもの | オリジナルの写真か、何が写っているか一目で分かるか | かこって検索やGoogleレンズは「写っているもの」を手がかりに検索するため |
| 写真の周辺の説明文 | 写真の直前・直後に、写っているものの説明があるか | 画像だけでは伝わらない情報を、周りの文章で補えるため |
| 画像の代替テキスト | 画像の内容を言葉で説明しているか | 検索エンジンが画像の中身を理解する手がかりになるため |
| テキスト検索との比較 | 同じページがテキスト検索ではどう評価されているか | 画像経由とテキスト経由で強みが違うかどうかが分かるため |
たとえば、スマホの画面をスクリーンショットで載せている記事なら、「どのアプリの、どの画面なのか」を写真のすぐ近くに書いておく。そうするだけでも、画像を起点に検索した人に見つけてもらいやすくなるかもしれません。まだデータは少ないですが、今のうちから意識しておいて損はないと思います。
ステップ5:サーチコンソールの画面を開いてみよう
では、早速ですが、Googleサーチコンソールの画面を見ていきましょう。
左のメニューの中に「検索パフォーマンス」という項目がありますよね。その中に、
- 検索結果
- ディスカバー
という2つの項目があります。
ステップ6:「ディスカバー」が表示されない人もいる
ここで1点補足です。「ディスカバー」は、もしかしたらメニューに出ていない方もいるかもしれません。
ディスカバーは、実際に数字(データ)が出ていないと、メニューに表示されないんですね。ですから、自分のサイトがまだGoogleディスカバーに表示されていない方は、メニュー自体が出ていない可能性があります。逆に、ディスカバーに表示されて数字が出るようになると、メニューに出てくるようになると思います。
ステップ7:「検索結果」の横に下向きの矢印が追加された
今回の変化として、上の「検索結果」のところに、下向きの矢印(三角)が出るようになりました。これまではただのメニューだったのですが、ここが押せるようになったんです。
この矢印を押していくと、「生成AI」という項目が追加されているのが確認できます。これで、生成AIに関するデータを見られるようになりました。
従来どおりの見方をしたい場合は、普通に「検索結果」を押せば、これまでと同じ画面が出てきます。もう一度繰り返しますと、「検索結果」を押すと、こんな感じの画面が表示されるんですね。
ステップ8:画面上に表示される案内メッセージ
「検索結果」の画面を見ていると、次のような案内が表示されています。
「マルチモーダルウェブ検索でのサイトのパフォーマンスを確認できます」
これが、今回追加されたマルチモーダルウェブ検索の機能です。
さらに、その下には次のような案内も出ています。
「Google検索の生成AI機能におけるサイトのパフォーマンスに関する詳細分析を確認できます」
こちらは、レポートを開くと生成AI機能における分析をしてもらえますよ、ということが書かれています。このように、2つの機能が追加されていることが画面上でも確認できます。
| 画面上の案内 | 対応する機能 |
|---|---|
| 「マルチモーダルウェブ検索でのサイトのパフォーマンスを確認できます」 | マルチモーダルウェブ検索レポート |
| 「Google検索の生成AI機能におけるサイトのパフォーマンスに関する詳細分析を確認できます」 | 生成AIレポート |
ステップ9:マルチモーダルウェブ検索に切り替えてみる
まずは1つ目の、マルチモーダルウェブ検索について見ていきましょう。
操作としては、今「ウェブ(テキストベース)」になっている検索タイプを、「マルチモーダル」のほうに切り替えます。そして「適用」を押します。
すると、マルチモーダルウェブ検索のデータがグラフとして表示されるようになります。
ステップ10:データはいつから取られているのか
グラフを見てみると、ある日より前のデータがありません。もしかすると、それより前はデータを取っていないのかもしれません。
私の場合は、9月の7日ぐらいからしかデータがないので、もしかしたらこのあたりで実装されたのかもしれませんね。
ステップ11:私のサイトの実際の数字
では、実際の数字を見ていきましょう。
正直、そんなに多くはありません。ですが、どうでしょうか。月に70件ぐらいの表示回数が出ています。
そして、実際にそれを見てクリックした人が、ようやく9月22日に1と出ています。つまり、初めて合計クリック数が1になったということです。1人、画像を起点にした検索から私のサイトに来てくれた人がいる、ということですね。
| 項目 | 私のサイトの数字 |
|---|---|
| データの開始時期 | 9月7日ごろから |
| 表示回数 | 月に70件ぐらい |
| クリック数 | 9月22日に初めて1(合計1) |
| クエリ | 欄はあるが、表示されるかは怪しい |
まだまだデータは少ないのですが、ようやく最初の1クリックが記録されました。
ステップ12:クエリはほぼ出てこない
レポートにはクエリ(検索語句)の欄も一応あります。ただ、かこって検索などはいわゆるキーワードで検索しているわけではないので、クエリが出てくるかどうかは怪しいです。
このような形で調べることができる、というのがマルチモーダルウェブ検索レポートです。
ステップ13:もっと詳細なデータが欲しい
とはいえ、もう少し詳細なデータが出ないと、何で引っかかったのかが一切分からないんですよね。
たとえば、
- どの**画像(写真)**がヒットしたのか
- かこって検索でどんなものが囲まれたのか
といった情報は、ぜひ欲しいところです。しかし、今のところ私の画面には、そういった情報は表示されていません。これが、マルチモーダルウェブ検索のほうの現状になります。
実際の画面で確認! 生成AIレポートで分かること・分からないこと
ステップ1:本題はここから、生成AIレポートを開く
そして、今日いちばん重要なのはここからです。生成AIのレポートを見ていきたいと思います。
先ほどの「検索結果」の横の下向き矢印から「生成AI」をチェックすると、生成AIに関するデータが表示されます。
ステップ2:期間を「3ヶ月」から「16ヶ月」に延ばす
初期状態では、期間設定が3ヶ月になっていました。これでは少し短いので、期間を長くしてみましょう。サーチコンソールでは16ヶ月ぐらいまでさかのぼれますので、いちばん長い期間で表示してみます。
| 期間設定 | 特徴 |
|---|---|
| 3ヶ月(初期設定) | 直近の動きを見るのに向いている |
| 16ヶ月(最長) | 長期的な傾向や、増減のきっかけをつかみやすい |
ステップ3:私のサイトでは引用が減っている?
16ヶ月で表示してみると、こんな形になりました。どうでしょうか。7月の終わりから8月ぐらいにかけて、私の場合は、生成AIに対しての引用が減っているような感じになっていますね。ちょっと残念です。
では、どんなページが生成AIに引っかかっているのかを、少し見ていきましょう。
ステップ4:生成AIに表示されている人気ページ
画面を拡大して見てみると、こんな感じになっていました。
| 順位 | ページの内容 |
|---|---|
| 1位 | LINE VOOMのタブがなくなることについて書いた記事 |
| 2位 | エコーチェンバー、フィルターバブルについての解説記事 |
| 3位 | 「きゃらぷ」について |
| 4位 | 第6感の話 |
| 5位以降 | TikTokのタブの話、CapCut Proの話、XChatの話 など |
このような形で並んでいます。
ステップ5:「表示回数」だけでは物足りない理由
右側には表示回数が出ています。いちばん多いLINE VOOMの記事は、2万回も表示されています。
ただし、ここで注意したいのは、これはあくまで「表示された」だけの回数だということです。クリックされたかどうかはカウントされていません。
私たちが本当に知りたいのは、やはりクリック数ですよね。もちろん、そもそも表示されなければクリックもされないわけなので、表示回数が分かることも大事です。でも、「クリック数を教えてよ」というのが正直なところです。
ステップ6:なぜGoogleはクリック数を出さないのか(私の推測)
ここからは私の推測なのですが、おそらくAIの回答の中に表示された記事は、あまりクリックされていないのではないかと思うんです。
もしそのクリック数を公開してしまうと、Google側としても「なんだ、AIに表示されてもクリックされないじゃないか」という話になってしまいます。ですから、あえて出せないのではないかという気もしています。
もちろん、これは推測ですので、Google側には別の理由があるのかもしれません。両面から考えると、
- 出さない理由の可能性①:クリックが少ないことが明らかになると、サイト運営者の反発を招く
- 出さない理由の可能性②:AIの回答の中のリンクは表示形式が多様で、クリックを正確に集計・定義するのがまだ難しい
といったことも考えられます。実際のところはどうなんでしょうかね。今後の発表に注目したいところです。
ステップ7:Bingのデータとまったく違うという面白い発見
面白いのは、16ヶ月で見たときに実際に拾われているページが、Bingのデータとまったく違うということです。
Bingのウェブマスターツールで引っかかっているページと共通しているのは、「きゃらぷ」くらいなんですね。それ以外は、おそらく共通しているものはありません。
| 比較項目 | Bing ウェブマスターツール | Google サーチコンソール |
|---|---|---|
| 引用されているページ | Google側とほぼ異なる | Bing側とほぼ異なる |
| 共通して引用されたページ | 「きゃらぷ」 | 「きゃらぷ」 |
| クエリ(検索語句) | 一応分かる | 分からない |
| 分かる単位 | クエリとページ | ページのみ |
Bingのほうは、一応クエリが分かるんです。ところがGoogleのサーチコンソールのほうは、クエリが分からず、ページしか分からない。そのため、実際にどういうキーワード、どういうクエリでヒットしているのかは、全然分からないという状況です。
同じ「AI検索」でも、GoogleとBingでは引用されるページがこれだけ違うというのは、とても興味深いポイントですね。
ステップ8:1ページ単位で分析してみる(LINE VOOMの例)
たとえば、いちばん上のLINE VOOMの記事を見ていきましょう。
ここは他のサーチコンソールのレポートと同じで、1ページ単位での分析ができます。グラフを見ていくと、
- 7月の6日
- 7月の14日、15日ぐらい
に、ちょっと盛り上がっている山を確認できます。
おそらくこのあたりで、「LINE VOOMが9月末で終了します」といったニュースが出たり、そのことについてX(旧Twitter)で話題になったりして、みんながAI検索を始めたのでしょうね。その結果、このような形で数字が出ているのではないかと思います。
このように、1ページ単位で、どういうタイミングで生成AI機能が使われたのかを確認できるというのは、とても便利なポイントです。
ステップ9:表示件数を500ページにして全体を見る
あと面白いのは、ページの表示件数を500ページなどに増やしてもらうと、たくさんのページが引用されていることが分かるという点です。
ですので、それぞれのページ単位で分析していくといいと思います。
ステップ10:国別のデータ
次は国です。国は、まあ当たり前ですよね。日本がほとんどで、あとはアメリカや韓国などがありますが、これはちょぼちょぼしかありません。
ステップ11:デバイス別のデータ
次にデバイスを見ていきましょう。
| デバイス | 表示回数 | 比較 |
|---|---|---|
| モバイル(スマホ) | 17万回 | 1位。パソコンの約2倍 |
| パソコン | 8万9000回 | 2位 |
| タブレット | ごく少数 | パソコンの1割弱、スマホと比べると5%ぐらい |
モバイルがいちばん上にあって、どのぐらいかというと17万回です。2位のパソコンが8万9000回なので、約倍のスコア、つまり2倍の差をつけているという感じです。
3番目にタブレットがありますが、タブレットはすごく少ないですね。パソコンの1割弱で、スマホと比べるとさらに少なく、5%ぐらいです。
AIオーバービューやAIモードは、やはりスマホで使われることが圧倒的に多いということが分かりますね。こういった傾向も見ることができます。
ステップ12:日付別のデータ
さらに日付についても調べられます。ただ、1日単位の推移は上のグラフで確認できるので、それで十分かと思います。
ここまでが、生成AI機能のレポートです。
ステップ13:生成AIレポートの中でも「マルチモーダル」が選べる
そしてもう1点。生成AI機能のレポートの中にも、実はマルチモーダルの選択肢が一応あるんです。
ここでマルチモーダルにチェックをつけてもらうと、表示されるページが変わります。私の場合は、
- YouTubeについての説明の記事
- 「ソウル」と書かれたページ(「これは何のページだろう?」と実際に開いてみると、「声優の魂は生き続ける」という話の記事でした)
- TikTokのタブの話
といったものが出てきました。
ステップ14:マルチモーダルでも生成AIはすでに始まっている
数は少なく、3回とか2回しか表示されていません。ですが、一応これでもマルチモーダルで生成AIが出ているということです。
たとえば、かこって検索や画像検索をしたときに、**AIによる概要(いわゆるAIオーバービュー)**が表示されたり、AIモードで検索しているときに私の記事がヒットして、生成AIが紹介してくれている、ということになります。つまり、マルチモーダルの生成AIも、実はもう始まっているということが分かります。
ステップ15:テキストベースとの圧倒的な差
ただし、ボリュームとしては全然少ないです。
| 検索タイプ(生成AIレポート内) | 表示回数(私の例) |
|---|---|
| マルチモーダル | 全部合わせて22 |
| テキストベース | 27万 |
マルチモーダルは全部合わせても22しかないのに対して、普通のテキストベースにすると27万です。もう話にならない差で、誤差ぐらいしかありません。
とはいえ、こうやって調べることができる、ということは覚えておいて損はありません。今は小さな数字でも、今後、かこって検索やGoogleレンズの利用が増えれば、ここの数字も伸びていく可能性があります。
クエリが分からない今、私たちはどう分析すればいいのか
ステップ1:最大の課題は「どのキーワードで引っかかったか」が分からないこと
ここまで見てきて、重要なのは結局、どういうキーワード、どういうクエリで引っかかっているのかが分からないという点です。
生成AIのレポートでは、ページは分かってもクエリは分かりません。では、どうすればいいのでしょうか。
ステップ2:通常の検索レポートのクエリを手がかりにする
ポイントは、生成AIではない、普通のサーチコンソールの機能を組み合わせることです。
通常の検索結果のレポートであれば、キーワード(クエリ)は普通に見られます。生成AIの場合は見られませんが、生成AIじゃない場合は見られるんですね。
そこで、次のような手順で確認していくのがおすすめです。
- 生成AIレポートで、AIに表示されているページを確認する
- 通常の検索結果レポートで、そのページのクエリを確認する
- そのクエリで実際にGoogle検索してみる(たとえば「YouTube番組機能」、あるいは「YouTube番組」というワードで検索してみる)
- 検索結果のAIオーバービューやAIモードに、自分のサイトがどのように出ているのかをチェックする
| 手順 | 使うもの | 分かること |
|---|---|---|
| ① | 生成AIレポート | AIに表示されたページ |
| ② | 通常の検索結果レポート | そのページのクエリ |
| ③ | 実際のGoogle検索 | AIオーバービュー・AIモードの回答内容 |
| ④ | 目視チェック | 自分のサイトがどう引用・紹介されているか |
こうやって地道にチェックしていかないと、今のところはちょっと分からないのかな、という気がしますね。
ステップ3:両面から見たこの方法の注意点
ただし、この方法にも限界はあります。両面から整理しておきましょう。
| 観点 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 通常レポートのクエリを流用 | 手元のデータだけで推測できる | 通常検索のクエリとAI検索での質問文は一致しないことも多い |
| 実際に検索して目視確認 | AIの回答の中身まで確認できる | AIの回答は毎回変わることがあり、手間もかかる |
AI検索では、ユーザーが長い文章で質問することも多いので、通常検索のキーワードとは違う形で引っかかっている可能性も十分にあります。あくまで「推測の手がかり」として使うのがいいと思います。
ステップ4:今後のアップデートに期待
Googleは、いずれまたアップデートしてくると思いますので、クエリやクリック数が見られるようになることを期待したいと思います。
ステップ5:現時点でできる、いちばん大事な分析
とはいえ、現時点でもどのページが引っかかっているのかということは分かりました。
ですから、次はそのページの中身を分析していくことが大事です。AIに引用されているページにはどんな特徴があるのか、どんなテーマで、どんな書き方をしているのかを見ていくと、今後どういうような記事を書けばいいのかということも分かってくるかもしれませんね。
たとえば私の場合なら、LINE VOOMのタブ終了、エコーチェンバーやフィルターバブル、TikTokのタブ、CapCut Pro、XChatなど、サービスの仕様変更や、用語の解説といった記事が引用されやすい傾向が見えてきます。こういった傾向をつかむことが、AI時代のコンテンツ作りのヒントになるはずです。
ステップ6:表示回数から「AIに選ばれやすい記事」の傾向を読み解く
クリック数が分からないとはいえ、表示回数のデータはそれだけでも十分に価値があります。ここでは、私が実際にデータを見ながら考えた「読み解き方」を整理してみます。
まず意識したいのは、AIに表示されるということは、AIが「この記事は質問への答えとして役に立つ」と判断したということです。つまり、表示回数が多いページは、少なくともAIからの評価は高いと考えられます。
私のサイトで上位に来ているページを見直してみると、
- サービスの仕様変更を扱った記事(LINE VOOMのタブ終了、TikTokのタブ、XChat など)
- 用語やしくみの解説記事(エコーチェンバー、フィルターバブル など)
- 新しいツールの紹介記事(CapCut Pro、「きゃらぷ」など)
といったものが多いことが分かります。どれも「〇〇って何?」「〇〇はどうなるの?」と、ユーザーがAIに質問しそうなテーマですよね。
| 記事のタイプ | AIに質問されやすい理由 | 私のサイトの例 |
|---|---|---|
| 仕様変更・終了のニュース | 「どうなるの?」「いつから?」と疑問が生まれやすい | LINE VOOMのタブ、TikTokのタブ |
| 用語・しくみの解説 | 「〇〇とは?」という定義の質問が多い | エコーチェンバー、フィルターバブル |
| 新ツール・新機能の紹介 | 情報がまだ少なく、まとまった解説が求められる | CapCut Pro、XChat、「きゃらぷ」 |
ステップ7:生成AI対策は「やりすぎ」にも注意
一方で、両面から考えておきたいこともあります。「AIに引用されるための記事」ばかりを狙って書くと、次のような落とし穴もあると私は考えています。
| 観点 | AIに引用されることのメリット | AIに引用されることの注意点 |
|---|---|---|
| 露出 | 検索結果のいちばん上で多くの人の目に触れる | 回答だけで満足され、サイトに来てもらえない可能性がある |
| ブランド | 「この分野に詳しいサイト」として認知される | 記事名やサイト名が目立たない形で引用されることもある |
| 記事の方向性 | 質問に答える分かりやすい記事が増える | 誰でも書ける解説ばかりになり、独自性が薄れるおそれがある |
AIが回答の中で内容を要約してしまうと、ユーザーはわざわざ記事をクリックしなくても用が済んでしまいます。だからこそ、AIの回答だけでは得られない、自分ならではの体験や視点、実際に試した画面の情報を記事に盛り込むことが大切だと思います。今日の記事のように、実際のサーチコンソールの画面で自分の数字を見せるといった一次情報は、AIが要約しきれない価値になるはずです。
ステップ8:定期的にチェックする習慣をつけよう
最後に、実際の運用面のおすすめです。生成AIレポートは、一度見て終わりにするのではなく、定期的にチェックするのがいいと思います。
| チェックの頻度 | 見るポイント |
|---|---|
| 週に1回 | 表示回数が急に伸びたページはないか、グラフに山ができていないか |
| 月に1回 | 上位ページの顔ぶれの変化、デバイス別の比率、マルチモーダルの数字の伸び |
| 数ヶ月に1回 | 16ヶ月の長期推移で、引用が増えているか減っているか |
私のように「7月の終わりから引用が減っている」といった変化に気づけるのも、長い期間で見ているからこそです。グラフの山を見つけたら、その時期にどんなニュースや話題があったのかを照らし合わせることで、AI検索がどんなきっかけで使われるのかが少しずつ見えてきます。
ステップ9:今日のまとめ
ということで、今日はここまでお話しさせていただきました。
今日は、Googleのサーチコンソールに、生成AIの分析機能、そしてマルチモーダルウェブ検索の機能を調べる方法が追加されましたので、実際の画面を使いながらご紹介いたしました。
おわりに:データが見えることの価値と、これからの期待
今回ご紹介したように、Googleサーチコンソールには2026年8月31日に日本を含む全世界へ「生成AI」のレポートが展開され、あわせて「マルチモーダルウェブ検索」のデータも見られるようになりました。生成AIレポートでは、AIオーバービューやAIモードで自分のサイトのどのページが、どの国で、どのデバイスで、いつ表示されたのかが分かります。一方で、クリック数やクリック率、クエリの内訳が分からないという大きな課題も残っています。私のサイトでは、LINE VOOMの記事が2万回表示され、デバイス別ではモバイルが17万回とパソコンの約2倍でした。マルチモーダルは22回とテキストベースの27万回に比べれば誤差ですが、画像起点の生成AIもすでに始まっています。クエリが分からない今は、通常の検索レポートのクエリを使って実際に検索し、AIの回答で自分のサイトがどう出ているかを確かめることが大切です。そして、引用されているページの中身を分析すれば、これから書くべき記事のヒントが見えてくるはずです。今後のアップデートにも期待しましょう。
まとめ
- Googleサーチコンソールに生成AI(AIオーバービュー、AIモード)の分析機能が追加された
- 6月3日に一部サイト向けに公開開始、2026年8月31日に日本を含む全世界へ展開完了
- 「検索結果」の横の下向き矢印から「生成AI」を選ぶとレポートが見られる
- 生成AIレポートで分かるのは表示回数(インプレッション)。ページ・国・日付、検索ではデバイス別・テキスト/画像/併用検索別も見られる
- クリック数・クリック率・クエリの内訳は分からない
- 私のサイトではLINE VOOMの記事が2万回表示、デバイスはモバイル17万回・パソコン8万9000回
- Bingとは引用されているページがほぼ異なり、共通は「きゃらぷ」くらい。Bingはクエリが分かる
- マルチモーダルウェブ検索(Googleレンズ、かこって検索、画像アップロード、Chromeの「この画像を検索」)のデータも見られるようになった
- マルチモーダルはクリック数・クリック率も確認可能。私のサイトは9月7日ごろからデータがあり、月70件ぐらい表示、9月22日に初クリック
- 生成AI×マルチモーダルは22、テキストベースは27万。規模はまだ誤差レベル
- クエリが分からない分、通常レポートのクエリで実際に検索し、AIの回答を目視確認するのが現実的
- 引用されているページの中身を分析して、今後の記事作りに活かそう
よくある質問(Q&A)
Q1. Googleサーチコンソールの生成AIレポートはどこから見られますか?
A. 左メニューの「検索パフォーマンス」の中にある「検索結果」の横に、下向きの矢印(三角)が表示されるようになっています。これを押すと「生成AI」という項目が追加されているので、それを選ぶとレポートが見られます。検索結果の画面に表示される「Google検索の生成AI機能におけるサイトのパフォーマンスに関する詳細分析を確認できます」という案内からも確認できます。
Q2. 生成AIレポートでクリック数は分かりますか?
A. 残念ながら分かりません。分かるのは表示回数(インプレッション)で、クリック数、クリック率、検索語句(クエリ)の専用内訳は表示されません。私の推測ですが、AIの回答に表示された記事はあまりクリックされておらず、それを公開するとGoogle側としても都合が悪いため出していないのではないか、とも考えています。
Q3. 「マルチモーダルウェブ検索」と従来の「画像」検索は何が違うのですか?
A. 従来の検索タイプ「画像」は、文字で検索して画像検索の結果に自分のサイトの画像がヒットしたものです。一方、マルチモーダルウェブ検索は、Googleレンズ、かこって検索、画像のアップロード、Chromeの右クリック「この画像を検索」など、そもそも画像を使って検索したものを指します。この2つはサーチコンソール上で別扱いになっています。
Q4. 生成AIにどんなキーワードで引用されているかを知る方法はありますか?
A. 生成AIレポートではクエリが分からないため、通常の検索結果レポートで該当ページのクエリを確認し、そのワード(例:「YouTube番組機能」「YouTube番組」)で実際にGoogle検索してみる方法があります。AIオーバービューやAIモードで自分のサイトがどのように出ているかを目視でチェックしましょう。なお、Bingのウェブマスターツールでは一応クエリが分かります。
Q5. 生成AIレポートのデータは、どのように記事作りに活かせますか?
A. 現時点でも「どのページがAIに引用されているか」は分かります。表示件数を500ページなどに増やして引用ページを一覧で確認し、1ページ単位でグラフの山(例:LINE VOOMの記事なら7月6日、7月14日・15日ごろ)とニュースやXでの話題を照らし合わせると、どんなタイミングでAI検索が使われたかが見えてきます。引用されているページの中身を分析すれば、今後どんな記事を書けばよいかのヒントになります。
Google Search Consoleに生成AI・マルチモーダル分析機能 追加

🔍 Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールとは、Googleが無料で提供しているサイト運営者向けの分析ツールです。自分のサイトがGoogle検索でどれくらい表示され、どれくらいクリックされたかを確認できます。今回、生成AI機能やマルチモーダル検索での表示状況を調べる新しいレポートが加わり、AI時代の検索対策に欠かせないツールになりつつあります。
🤖 生成AI機能レポート
生成AI機能レポートとは、サーチコンソールに新しく追加された、AIによる検索結果で自社サイトがどれだけ使われたかを見る分析画面です。「検索結果」メニューの下向き矢印から開けます。ページ・国・デバイス・日付ごとに表示回数を確認でき、どの記事がAIに引用されやすいかを把握するのに役立ちます。
📝 AIオーバービュー(AIによる概要)
AIオーバービューとは、Google検索の結果ページの上部に、AIが複数のサイトの情報をまとめた要約を表示する機能です。ユーザーはサイトを開かなくても答えを得やすくなります。その要約の引用元として自社サイトが表示されると、サーチコンソールの生成AI機能レポートに表示回数として記録されます。
💬 AIモード
AIモードとは、Google検索でAIと対話しながら調べものができる検索方法です。通常の検索のようにリンクの一覧を見るのではなく、質問に対してAIが文章で答え、その根拠として関連サイトを紹介します。AIオーバービューと同様に、ここで自社サイトが紹介された回数も生成AI機能レポートで集計されます。
📸 マルチモーダルウェブ検索
マルチモーダルウェブ検索とは、文字だけでなく画像なども使って行う検索のことです。Googleレンズ、かこって検索、画像のアップロード、Chromeの「この画像を検索」などが当てはまります。サーチコンソールでは、画像検索で表示された場合とは区別して集計され、ページ別の表示回数・クリック数・クリック率を確認できます。
⭕ かこって検索
かこって検索とは、スマートフォンの画面に表示されているものを指で丸く囲むだけで、その内容をGoogleで検索できる機能です。アプリを切り替えずに気になった商品や場所を調べられるのが特長です。キーワードを入力しない検索なので、サーチコンソールでは検索語句(クエリ)がほとんど表示されないと考えられています。
👀 インプレッション(表示回数)
インプレッションとは、検索結果などに自社サイトが表示された回数のことです。表示されただけで、実際にクリックされたかどうかは含まれません。生成AI機能レポートでは現在この表示回数しか分からないため、「どれだけ見られる機会があったか」は把握できても、「どれだけサイトに来てもらえたか」は判断できないという課題があります。
🖱️ クリック数・クリック率
クリック数とは検索結果から実際にサイトが開かれた回数、クリック率とは表示回数のうちクリックされた割合のことです。集客の成果を測るうえで最も大切な指標ですが、今回の生成AI機能レポートでは確認できません。AI検索ではあまりクリックされていない可能性があり、そのため公開されていないのではないかという見方もあります。
🔑 クエリ(検索語句)
クエリとは、ユーザーが検索するときに入力した言葉のことです。どんな言葉で自社サイトが見つかったかが分かれば、記事づくりに活かせます。しかし生成AI機能レポートではクエリが表示されないため、通常の検索レポートのクエリを参考に実際に検索し、AIの回答に自社サイトがどう出ているかを確かめる工夫が必要です。
🌐 Bingウェブマスターツール
Bingウェブマスターツールとは、Microsoftの検索エンジンBing向けに提供されているサイト分析ツールです。Googleより先に生成AIでの引用状況を分析できる機能を提供しており、こちらはクエリも確認できます。ただしGoogleとBingでは引用されるページがほとんど異なるため、両方のデータを見比べることで、より正確な傾向がつかめます。
Google Search Consoleに生成AI・マルチモーダル分析機能 追加

サーチコンソールに追加の「生成AIパフォーマンスレポート」とは?
生成AIパフォーマンスレポートとは?AIによる概要・AIモードでの表示回数を可視化
Googleサーチコンソールの「生成AIパフォーマンスレポート」は、Google検索の生成AI機能の中で、自分のサイトへのリンクが何回ユーザーに表示されたかを確認できる専用レポートです。対象となるのは、検索結果の上部に要約が表示される「AIによる概要(AI Overviews)」と、対話形式で深掘りできる「AIモード(AI Mode)」の2つ。さらに、スマートフォンのおすすめフィード「Discover」に組み込まれた生成AI機能についても、別の専用レポートが用意されています。
このレポートが画期的なのは、これまで「見えなかったもの」を切り分けられるようになった点です。以前から、AI機能で表示された回数は通常の検索パフォーマンスレポートの数字に含まれていました。しかし、従来の青いリンクで表示されたのか、AIの回答の中で参照リンクとして表示されたのかを区別する方法がありませんでした。そのため「表示回数は増えているのにクリックが伸びない」といった現象が起きても、原因がAI検索なのかどうか判断できなかったのです。
今回のレポートでは、AI機能内の表示だけを独立したビューで確認できます。なお、この数字は全体のパフォーマンスレポートにも引き続き含まれているため、「新たに増えた表示回数」ではなく「全体の内訳の一部を取り出したもの」と理解してください。
背景には、AI検索の急速な普及があります。Googleの発表では、AIによる概要の月間アクティブユーザーは25億人を超え、AIモードも月間10億ユーザーを突破しました。検索行動そのものがAIを介したものに変わりつつある今、自分のコンテンツがAIの回答にどれだけ採用されているかは、SEOの成果を測る新しい物差しです。LLMO(大規模言語モデル最適化)やGEO(生成エンジン最適化)に取り組むうえで、Google公式のデータが得られる意味は非常に大きいと言えます。
2026年8月31日に全世界展開完了、日本での提供状況と表示されない理由
このレポートは、2026年6月3日にGoogleが発表しました。ただし発表当初から全世界で使えたわけではなく、まずはイギリスの一部サイト運営者を対象に提供が始まり、テストを重ねながら対象を広げていく段階的なロールアウトでした。これはイギリスの競争・市場庁(CMA)の要請を受けた取り組みでもあります。
その後、Googleは公式ブログとヘルプページに「2026年8月31日付けで世界中のすべてのウェブサイトにリリースした」との注記を追加しました。日本のサイトもこの時点で対象に入っています。筆者も気づいたのは9月に入ってからで、展開完了からすでに約1か月が経過し、分析に使えるだけのデータが溜まってきたところです。まだ確認していない方は、今のタイミングで一度開いてみることをおすすめします。
一方で、メニューが見当たらないという声もあります。Googleのヘルプでは、表示されない理由として次の2点が挙げられています。
- 段階的に展開しているため、一部のプロパティはまだアクセスできない
- 生成AI機能で十分な表示回数を獲得していない
後者には、サイト側でAI機能への表示を除外(オプトアウト)している場合も含まれます。Discoverの生成AIレポートも同様で、Discoverでの表示実績が少ないサイトではメニュー自体が出てこないことがあります。
もう一つ重要なのが、データの開始日です。このレポートで確認できるのは2026年5月18日以降のデータのみで、それ以前にさかのぼることはできません。期間設定で「過去16か月」を選んでも、実際のグラフは5月中旬から始まります。AI検索の推移を長期で比較したいなら、今のうちに定期的にデータをエクスポートして自社で蓄積しておくことが大切です。
生成AIレポートで分かること・分からないこと
確認できる指標とディメンション(表示回数・ページ・国・デバイス・日付)
生成AIパフォーマンスレポートで確認できる指標は「表示回数(インプレッション)」の1つだけです。Googleのヘルプでは、表示回数を「Google検索の生成AI機能で、サイトへのリンクがユーザーに表示された回数」と定義しています。
データを切り分ける軸(ディメンション)は次の4つです。
- ページ:AI機能からリンクされたURL。リダイレクト後の最終URLで、原則として正規(canonical)URLに集計されます
- 国:検索が行われた国
- デバイス:パソコン・モバイル・タブレット(検索のレポートのみ)
- 日付:日・週・月単位で表示。時刻は太平洋時間(PT)基準
加えて、レポート上部の「検索タイプ」フィルタで「ウェブ:テキストベース」と「ウェブ:マルチモーダル」を切り替えられます。テキストベースは通常の検索窓に文字で入力した検索、マルチモーダルは画像を使った検索です。この点は後の章で詳しく解説します。
集計ルールにも注意が必要です。グラフの合計はプロパティ単位で集計されるため、同じAIの回答内に自サイトのリンクが2つ表示されても1回としてカウントされます。一方、ページ別の表では各ページが個別に数えられます。そのため、グラフの合計と表の合計が一致しないことがありますが、これは不具合ではありません。
また、表の行数上限(1,000行)など、通常の検索パフォーマンスレポートと同じ制約が適用されます。エクスポートボタンからグラフと表のデータをダウンロードできるので、スプレッドシートで月次の推移表を作っておくと社内報告にも使いやすくなります。
なお、Search Labsの実験機能のデータは含まれません。対象機能のリストは今後更新される予定とされているため、Googleの新しいAI機能が正式提供された際には、レポートの対象範囲も確認するようにしましょう。
クリック数・CTR・検索クエリが非公開である理由と注意点
このレポートの最大の弱点は、クリック数、クリック率(CTR)、平均掲載順位、そして検索クエリ(キーワード)が一切表示されないことです。通常の検索パフォーマンスレポートではこの4指標とクエリ別の内訳が見られるだけに、物足りなさを感じる方は多いはずです。
表示回数が分かることにも意味はあります。そもそもAIの回答に表示されなければクリックも発生しないため、「AIに採用されているページ」を把握するだけでも一歩前進です。しかし実務で本当に知りたいのは「AIの回答から実際に何人がサイトに来たのか」であり、「どんな質問でAIに引用されたのか」です。
なぜクリック数が出ないのか、Googleは理由を明らかにしていません。筆者の推測ですが、AIによる概要やAIモードでは回答の中で疑問が解決してしまい、参照リンクまで押されるケースは多くないのではないでしょうか。その実態が数字で示されると、サイト運営者の反発が強まりかねません。Googleはほかの指標も順次追加するとしているので、今後のアップデートに期待したいところです。
現時点で注意したいのは、次の3点です。
- 表示回数だけで成果を判断しない:表示回数が多いページでも、実際の流入につながっているとは限りません
- 通常レポートの数字と二重に数えない:AI機能の表示回数は全体レポートにも含まれています
- 複数のAI機能は合算:AIによる概要とAIモードを個別に分けて見ることはできません
流入の実態を知りたい場合は、Googleアナリティクス(GA4)の参照元データや、ページごとの流入推移と組み合わせて推測する必要があります。レポートは「AIにどのページが選ばれているか」を知る入口と割り切り、ほかのデータと掛け合わせて使いましょう。
生成AIレポートの見方と分析手順
生成AIレポートの開き方と期間設定のポイント
レポートの開き方は簡単です。サーチコンソールの左メニューにある「検索パフォーマンス」の中の「検索結果」を見てください。これまではクリックするだけの項目でしたが、横に下向きの矢印(三角)が表示されるようになっています。これを押して展開すると、新しく「生成AI」の項目が現れます。Discoverでの表示実績があるサイトでは、Discover側にも同様の生成AI項目が追加されています。
また、通常の「検索結果」レポートの画面上部にも、マルチモーダルウェブ検索でのパフォーマンスを確認できる旨の案内や、生成AI機能のレポートへの案内が表示されるようになりました。案内から直接開いても構いません。
レポートを開いたら、まず期間設定を見直しましょう。初期状態は「過去3か月」になっていることが多いので、「過去16か月」など最長に広げると全体の推移をつかみやすくなります。ただし前述のとおり、データが存在するのは2026年5月18日以降です。16か月を選んでも、実質は約4か月分のグラフになる点を理解しておきましょう。
期間を広げたら、グラフの形に注目します。表示回数が伸びているのか、減っているのかを見るだけでも重要な気づきがあります。筆者のサイトでは、7月末ごろから生成AI機能での表示回数が減少傾向にありました。AIが参照するサイトの選び方が変わったのか、自分の記事の内容が古くなったのか、原因を探る出発点になります。
日単位だけでなく、週単位・月単位にも切り替えられます。日単位は曜日による変動が大きいため、トレンドを見たいときは週単位、社内報告には月単位がおすすめです。グラフの最新部分が点線になっている場合は速報値で、数時間以内に数字が変わる可能性があります。最終的な数字で判断したい場合は、数日たってから確認するとよいでしょう。
ページ別・デバイス別の分析で見えてくるAI検索の実態(実データ例)
期間を設定したら、次は表のタブを切り替えて分析します。最も役立つのは「ページ」タブです。筆者のサイトでは、表示回数の多い順に「LINE VOOMのタブがなくなる」という話題の記事、エコーチェンバーやフィルターバブルの解説記事、TikTokやCapCut Proの機能解説などが並びました。1位のLINE VOOMの記事は約2万回表示されていました。
さらに面白いのは、特定のページに絞り込んで日別の推移を見ることです。LINE VOOMの記事では、7月上旬と中旬に表示回数の山がありました。LINE VOOMの提供終了に関するニュースが出たり、SNSで話題になったりしたタイミングで、多くの人がAIに質問したと推測できます。つまり、ニュースや話題の発生とAI検索の利用がどう連動するかを、ページ単位で読み解けるのです。
国別のタブでは、日本語サイトであれば当然ながら日本が大半を占めます。筆者のサイトでもアメリカや韓国などからの表示はごくわずかでした。
デバイス別の結果は示唆に富んでいます。筆者のサイトでは、モバイルが約17万回、パソコンが約8.9万回で、スマートフォンからの表示がパソコンの約2倍でした。タブレットはパソコンの1割弱と、ごく少数です。AI検索はスマートフォンで気軽に使われているといえます。AIの回答からリンクをたどってきた読者がスマートフォンで読みやすいかどうか、表示速度や見出し構成を改めて点検する価値があるでしょう。
表示件数を500件などに増やせば、AIに引用されているページを一覧で把握できます。上位のページには、時事性の高いニュース解説や、用語の意味を分かりやすく説明した記事が多い傾向がありました。自分のサイトで「どんなタイプの記事がAIに選ばれやすいのか」を見極め、今後の記事づくりに活かしていきましょう。
マルチモーダルウェブ検索レポートの使い方
マルチモーダル検索とは?Googleレンズ・かこって検索のデータが見られるように
もう一つの注目アップデートが、「マルチモーダルウェブ検索」のデータです。マルチモーダル検索とは、文字だけでなく画像や写真、スクリーンショットを使って行う検索のことです。Googleは2026年9月24日(米国時間)、検索パフォーマンスレポートと生成AIパフォーマンスレポートの両方に、マルチモーダルの検索タイプを追加したと発表しました。全世界で順次展開されています。
集計の対象となるのは、次の4つの経路からの検索です。
- Googleレンズ:スマートフォンのカメラで撮影して検索
- かこって検索(Circle to Search):Android端末の画面上で対象を丸で囲んで検索
- Google検索への画像アップロード
- Chromeの右クリック「この画像を検索」
使い方は、検索パフォーマンスレポートの上部にある検索タイプのフィルタで「ウェブ:マルチモーダル」を選んで適用するだけです。通常の文字入力による検索は「ウェブ:テキストベース」として区別されます。
筆者のサイトで確認したところ、月に70回ほどの表示があり、9月22日に初めてクリックが1回記録されました。まだ小さな数字ですが、画像をきっかけに記事へ訪れる読者が実在することが分かります。
注意点として、マルチモーダル検索ではクエリのデータは表示されません。画面上にクエリの欄はあっても、画像による検索にはキーワードが存在しないため、Googleは「クエリ」のディメンションを利用できないとしています。確認できるのはページ、国、デバイス、日付です。どの画像がきっかけで検索されたのかが分からないのは残念ですが、どのページが画像検索経由で見つけられているかは把握できます。
テキストベースとの比較と「画像検索」との違い
マルチモーダルのデータを見るときに混同しやすいのが、従来の「画像」検索タイプとの違いです。これまでもサーチコンソールには検索タイプとして「画像」がありました。これは、Google画像検索の結果の中で自分のサイトの画像が表示・クリックされたデータです。つまり「文字で検索して、画像がヒットした」ケースです。
一方、マルチモーダルは「画像を使って検索して、ウェブの検索結果に自分のページが表示された」ケースを指します。検索の入り口が画像なのか、表示された結果が画像なのかという点で、両者はまったく別物として扱われています。
マルチモーダルのフィルタでは、ページ別に表示回数・クリック数・クリック率を確認できます。表示回数が伸びたページがあれば、そのページに掲載している写真と、写真の周辺にある説明文を点検してみましょう。画像の内容とテキストが一致しているか、写真だけで何を示しているのかが伝わるか、alt属性が適切に書かれているかが、画像起点の検索で見つけてもらえるかどうかに関わってきます。
さらに、生成AIパフォーマンスレポートでもマルチモーダルのフィルタが使えます。筆者のサイトでは、YouTubeの機能解説や、声優に関する記事、TikTokのタブについての記事などが数回ずつ表示されていました。かこって検索やGoogleレンズで検索した際にAIによる概要が表示され、その中で筆者の記事が参照されたということです。画像起点のAI検索は、すでに始まっています。
ただし、ボリュームはまだ限定的です。筆者のサイトでは、生成AI機能のマルチモーダル表示は合計22回、テキストベースは約27万回と、誤差といえる程度の差でした。とはいえ、商品やグルメ、観光地、インテリアなど「カメラを向けたくなる対象」を扱うサイトでは、今後この数字が重要になる可能性があります。時系列でテキストベースと比較しながら、変化を追っていきましょう。
生成AIレポートを活かしたAI検索対策(LLMO・GEO)
クエリが分からない弱点を補う分析術:通常レポートとの突き合わせとBing併用
生成AIレポートではクエリが分からないため、「どんな質問でAIに引用されたのか」は別の方法で推測する必要があります。おすすめは、通常の検索パフォーマンスレポートとの突き合わせです。
手順は次のとおりです。
- 生成AIレポートで表示回数の多いページを特定する
- 通常の検索結果レポートで、そのページにフィルタをかけてクエリの一覧を確認する
- 上位のクエリを実際にGoogleで検索し、AIによる概要やAIモードで自分のサイトがどのように表示されるかを目で見て確かめる
たとえば「YouTube 番組機能」といったクエリで流入しているページなら、実際にそのキーワードで検索し、AIの回答の中で自分の記事がどの位置に、どんな文脈で引用されているかを確認します。手間はかかりますが、現時点ではこれが最も確実な方法です。
あわせて活用したいのが、Microsoftの「Bing Webmasterツール」です。2026年2月に追加された「AIパフォーマンス」レポートでは、CopilotなどのAI回答で自分のサイトが引用された回数に加え、AIが情報を探すために使った「グラウンディングクエリ」も確認できます。さらに、どのクエリでどのページが引用されたかを対応づけるレポートも追加されました。
筆者のサイトでGoogleとBingのデータを比較したところ、引用されているページはほとんど重なりませんでした。共通していたのは一部の記事だけです。AIごとに参照するサイトの傾向は異なると考え、両方のツールを並行して見ることで、AI検索全体での自サイトの立ち位置を立体的に把握できます。Bingのクエリ情報は、Googleで引用されているページのテーマを推測するヒントにもなるでしょう。
AIに引用されるページづくりとオプトアウト設定の考え方
レポートでAIに引用されているページが分かったら、次はその中身を分析し、ほかの記事づくりに活かしましょう。引用されやすいページには、時事性の高い話題をいち早く解説している、用語の意味を明確に定義している、見出しごとに結論が分かりやすく書かれている、といった共通点が見られることが多いです。Googleも2026年5月に、生成AI検索向けの最適化ガイドを公開しています。基本は、読者の疑問に正確かつ具体的に答える、質の高いコンテンツを作ることです。
分析の流れとしては、①引用されているページの構成と情報の鮮度を確認する、②表示回数が落ちたページの情報を最新に更新する、③引用が多いテーマで関連記事を増やす、の3段階で進めると効率的です。筆者のように表示回数が減少傾向にある場合は、まず上位ページの情報が古くなっていないかを点検しましょう。
もう一つ知っておきたいのが、レポートと同時に導入された「検索の生成AI」に関する設定です。サーチコンソールの「設定」から、サイトのリンクやコンテンツをAIによる概要・AIモード・DiscoverのAI機能に表示させないよう選択できます。この設定も2026年8月31日に全世界で利用可能になりました。
Googleは、この設定を通常のウェブ検索のランキング要因には使わないと説明しています。ただし、除外したサイトは生成AI機能からの表示や流入を一切受けられなくなります。また、AIの学習への利用を制御する「Google-Extended」とは別の仕組みです。
AI検索の利用者が増え続けている今、安易にオプトアウトすると新しい集客の入口を自ら閉ざすことになりかねません。多くのサイトにとっては、AIに正しく引用されるよう記事の質を高め、生成AIレポートでその成果を定期的に確認していくことが、これからのSEOの基本戦略になるでしょう。
ファクトチェック・訂正一覧
| 元原稿の内容 | 検証結果 | 記事での扱い |
|---|---|---|
| 6月3日に「一部のサイト向けに世界共通で」公開開始 | 6月3日の開始時はイギリスの一部サイトが対象(CMAの要請を受けた段階展開) | 英国の一部サイトから開始と訂正 |
| 2026年8月31日に日本を含む全世界へ展開完了 | Google公式ブログ・ヘルプに「2026年8月31日付けで世界中のすべてのウェブサイトにリリース」と注記あり | 正しい。そのまま採用 |
| 検索のみで「テキスト・画像・併用検索別」に見られる | 公式の検索タイプは「ウェブ:テキストベース」と「ウェブ:マルチモーダル」の2区分 | 公式名称に訂正 |
| 16か月で期間設定して推移を確認 | 生成AIレポートのデータは2026年5月18日以降のみ(遡及なし) | 期間を最長にしても実質約4か月分と補足 |
| マルチモーダルは9月7日ごろからデータがある(生成AI機能と同時期の追加と読める) | Googleのマルチモーダル検索タイプの公式発表は2026年9月24日(米国時間)。一部プロパティで9月上旬からのデータが表示される理由は公式に説明されていない | 公式発表日を記載し、筆者の観測データとして扱う |
| マルチモーダルでもクエリ欄はあるが出るか怪しい | Googleはマルチモーダルではクエリのディメンションを利用不可と明記 | 「表示されない」と断定して記載 |
| 生成AIレポートの表示回数は全体パフォーマンスにも含まれる | 公式ブログで明記 | 正しい。二重計上の注意として採用 |
| BingではクエリがわかるがGoogleはページのみ | BingのAIパフォーマンスはグラウンディングクエリとページのマッピングを提供。Googleはクエリ非対応 | 正しい。補足して採用 |
※筆者サイトの数値(LINE VOOM記事約2万回、モバイル約17万回・PC約8.9万回、テキストベース約27万回・マルチモーダル22回など)は元原稿の画面実測値で、外部検証の対象外です。
参照ソース
Google Search Consoleに生成AI・マルチモーダル分析機能 追加












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