MENU

LINE公式アカウント友だち登録はこちら↓

友だち追加数
ブログ毎日更新中
過去に投稿した記事

セミナー&講演テーマ

YouTube USTREAM 動画販促術
ソーシャルメディア活用術
ホームページ成功事例100連発
最新のSEO対策
初めてのIT販促

その他の業務

コンサルティング
ネットビジネス研究会
教材の販売
マスコミ取材実績
執筆実績
私たちも横田氏を推薦します

MetaのFacebook・Instagram・Threadsニュース(2025年8月分)

MetaのFacebook・Instagram・Threadsニュース(2025年8月分)
  • URLをコピーしました!

さて、夏休みも最終日。
いよいよ仕事しなきゃ!
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp

さて、本題です。

まずはMeta社の直近1ヶ月にあった
Facebook、Instagram、Threadsの
ニュースを振り返っていきましょう。

Facebookに関する直近1ヶ月のニュース
https://yokotashurin.com/facebook/facebook-news3.html#news
Instagramに関する直近1ヶ月のニュース
https://yokotashurin.com/sns/instagram2.html#news
Threadsに関する直近1ヶ月のニュース
https://yokotashurin.com/sns/threads.html#news
の2025年8月分を解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=Y1P90LRawIc

MetaのFacebook・Instagram・Threadsニュース(2025年8月分)

Meta社3大SNS最新動向レポート
📱 2025年8月Meta社3大SNS最新動向とインスタ責任者解説まとめ
👤 解説者情報

📊 ネットビジネス・アナリスト

横田秀珠さんによる15分生中継解説

📅 2025年8月17日(日曜日)配信

🎯 YouTubeメンバーシップ(月額190円〜)で詳細解説も視聴可能

⬇️ 3大SNS概要 ⬇️
🌐 Meta社3大SNSプラットフォーム
Instagram 📸
責任者が直接解説
新機能・仕様変更多数
Threads 🧵
広告機能本格運用
若年層に人気集中
📘 Facebook最新ニュース
🔐 セキュリティ警告
新しい詐欺手口が登場!mailto:リンクをクリックするとメーラーが起動し、知らずにメール送信してしまう可能性
🎬
ソーシャルネットワーク続編映画制作開始(「Facebookの闇を暴く」がテーマ)
📈
Meta社2025年第2四半期業績は好調を維持
🚨
SNSアカウント乗っ取り被害が増加中(Instagram, X, LINE含む)
⬇️ Instagram責任者解説 ⬇️
📸 Instagram責任者アダム・モッセリー解説
🎯 重要ポイント: リール動画で投稿頻度・アルゴリズム神話を解説
横田さんがAIツールで翻訳・解説を復活予定
1
📊
投稿頻度より質が重要 – 完璧な投稿回数は存在しない
2
🤖
アルゴリズム神話を破壊 – 似たコンテンツにいいね不要、自然な視聴で十分
3
🔗
“link in bio”は無害 – リーチ減少は嘘、投稿内容の質が最重要
4
📐
アスペクト比変更 – 3:4から4:5へ(スマホサイズ対応)
🆕 Instagram新機能・重要変更

✨ 3つの新機能追加

リポスト機能 – コンテンツ再投稿が可能

フレンドマップ – 友達の位置情報共有

フレンズフィード – 友達との繋がり強化

🎥 ライブ配信条件変更
1000人フォロワー以上
必要に(TikTok同様)
🔧 AI動画編集ツール
Restyleローンチ
(日本未対応)
横田さんの見解:リンク誘導投稿がダメなのは技術的問題ではなく、売り込み過多でエンゲージメント低下するため
💡 Instagram活用アイデア
  • ノート機能活用 – DM上部に「🈳あり」表示で予約促進
  • 一括アンフォロー – 過去90日間交流少ないアカウント確認可能
  • パーソナライズ強化 – 個人好みカスタマイズ機能追加
  • 10代保護機能 – ブロック・報告がより容易に
⬇️ Threads分析 ⬇️
🧵 Threads広告機能と利用状況

🎯 ターゲット層分析

18-34歳中心の若年層向けプラットフォーム

年配層の利用率は極めて低い傾向

👶 10代利用率
Facebook: 13%
Instagram: 78%
Threads: 17.9%
👨 20代利用率
Facebook: 16%
Instagram: 高水準維持
Threads: 11%
💰 Threads広告の特徴:
フィード広告のみ(動画広告なし)
• テキスト+画像形式で敷居が低い
• 地域別・趣味嗜好絞り込み可能
• 若年層向け穴場マーケティング
📊 全体総括・今後の展望
📈
Meta社全体の業績は好調を継続
🔐
セキュリティ対策がより重要に(詐欺手口の巧妙化)
🎯
Instagram機能拡充でマーケティング機会増加
👶
Threadsは若年層特化型プラットフォームとして確立
横田さんコメント:Threadsは2周年を迎えたが、新鮮味が薄れ動きが鈍化。今後の展開に注目が必要

MetaのFacebook・Instagram・Threadsニュース(2025年8月分)

ネットビジネス・アナリスト横田秀珠氏による2025年8月17日のライブ配信。Meta社の三大SNS(Facebook、Instagram、Threads)の最新ニュースを解説。Facebookではフィッシング詐欺の新手口やアカウント乗っ取りへの警戒を呼びかけ。Instagramでは投稿頻度よりも質が重要、リンク付き投稿がリーチを下げるのは嘘などアダム・モッセリー責任者の発言を紹介。新機能リポスト、フレンドマップ、AI動画編集ツールRestyle等も登場。Threadsでは若年層に人気で広告効果が期待できると分析。

  1. はじめに
  2. Meta社SNSの最新動向とFacebookセキュリティ情報
  3. Instagram大型アップデート解説:責任者が語る新機能と変更点
  4. Threads広告解禁と年代別利用状況の詳細分析
  5. おわりに
  6. よくある質問(Q&A)

はじめに

みなさん、こんにちは。お盆休みが明けた2025年8月17日、久しぶりに事務所からお届けする今回の配信では、Meta社が運営する三大SNS(Facebook・Instagram・Threads)に関する1ヶ月分の重要ニュースを一挙にご紹介いたします。詐欺対策から新機能、広告展開まで、ビジネスに直結する情報が盛りだくさんです。特にInstagramの責任者アダムモッセリーさんによる公式解説や、Threadsの年代別利用状況など、見逃せない内容となっています。ネットビジネスに携わる皆様にとって必須の最新情報を、分かりやすく解説してまいりますので、ぜひ最後までお付き合いください。

Meta社SNSの最新動向とFacebookセキュリティ情報

Facebook詐欺対策の最重要ポイント

今月特に注意していただきたいのが、Facebookを狙った巧妙なフィッシング詐欺の新手口です。従来とは異なり、今回仕掛けられているものは「mailto:リンク」を使用した手法となっています。このリンクをクリックすると、自動的にメーラーが立ち上がる仕組みになっており、知らないメールアドレスに対してメールを送信してしまうという危険性があります。皆さんには変なリンクをクリックしないよう、改めて注意していただきたいと思います。

SNSアカウント乗っ取り対策

さらに深刻な問題として、自分のSNSアカウントが知人に詐欺メッセージを送信してしまうケースが増加しています。Instagram、X(旧Twitter)、Facebook、LINEなど、主要なSNSプラットフォームすべてで乗っ取り被害が報告されています。

この手口の巧妙な点は、信頼関係を悪用することです。知人の名前でメッセージが届くと、多くの人が疑いを持たずに信用してしまいます。受信者として気をつけることはもちろん重要ですが、自分のアカウントが乗っ取られて他の人に迷惑をかけることも避けなければなりません。アカウントのセキュリティ対策は絶対に怠らないようにしましょう。

映画「ソーシャルネットワーク」続編始動

エンターテイメント分野では興味深いニュースがあります。「Facebookの闇を暴く ソーシャルネットワーク続編 映画 始動」という記事が発表されました。主演候補としてマイキー・マディソンとジェレミー・アレン・ホワイトの名前が挙がっています。

注目すべきは映画のトーンの変化です。1作目はFacebookが6億ユーザーまで成長した成功ストーリーとしての側面が強かったのに対し、2作目は「闇を暴く」というタイトルが示すように、より批判的な視点からFacebookを描く可能性があります。これは現在のSNSを取り巻く社会情勢を反映したものと考えられ、非常に興味深い作品になりそうです。

Meta社の業績動向

Meta社の2025年第2四半期業績ハイライトも発表されており、全体的に好調な数字を維持しているようです。詳細な分析は別途ご確認いただければと思いますが、引き続き安定した成長を見せているという印象です。

Instagram大型アップデート解説:責任者が語る新機能と変更点

アダムモッセリー責任者による公式解説

今回特に重要なのが、Instagram責任者のアダムモッセリーさんがリール動画で直接解説した内容です。AIツールを活用してこれらの貴重な情報を翻訳・解説することで、日本のユーザーにとって非常に価値の高い情報をお届けできるようになりました。

投稿頻度に関する誤解を解消

まず大きな話題となったのが、投稿頻度についての公式見解です。多くのユーザーが「1日に何回投稿するべきか」という質問を持っていますが、モッセリーさんは明確に「完璧な投稿回数は存在しない」と回答しています。

重要なのは投稿頻度よりも質だということが改めて強調されました。エンゲージメントを向上させるためには、投稿の数ではなく、コンテンツの質にフォーカスすることが最も効果的だという公式見解が示されました。

コンテンツ発見アルゴリズムの真実

多くのユーザーが抱いていた「似たようなコンテンツにいいねしないとアルゴリズムが学習しない」という考えについても、モッセリーさんが明確に否定しています。この神話を打破する形で、「興味のあるコンテンツを自然に見ていれば十分である」という公式見解が発表されました。

これは多くのユーザーにとって朗報です。無理に似たようなコンテンツにいいねする必要はなく、自然な行動でアルゴリズムは適切に学習してくれるということです。

3つの新機能発表

Instagramでは「最も大切な人と繋がる場所」をコンセプトとした3つの新機能が発表されました:

  1. リポスト機能: コンテンツの再投稿が可能になりました
  2. フレンドマップ: 友達の位置情報を地図で確認できます
  3. フレンズフィード: 友達との繋がりを強化する専用フィードです

これらの機能については、先日の動画で詳しく解説していますので、ぜひそちらも合わせてご覧ください。特にInstagramマップについては、今年5月にテスト機能として紹介していましたが、今回正式に全ユーザーに実装されることになりました。

Instagramの目的変化とプラットフォーム進化

モッセリーさんは、Instagramの目的が長年でどのように変化したかについても言及しています。写真共有アプリとしてスタートしたInstagramが、現在では総合SNSプラットフォームとして進化を遂げているという説明は、私が普段からお話ししている内容と一致しています。

「Link in Bio」神話の完全否定

長い間信じられてきた「リンクはバイオにあります」という表示がリーチを減少させるという話について、モッセリーさんは完全に否定しています。リーチを下げるという噂は嘘であり、投稿内容の質がリーチに最も影響するという公式見解が示されました。

ただし、私としてはこの点について補足したいことがあります。リンク付き投稿自体が問題ではなく、リンク誘導ばかりを目的とした売り込みが激しい投稿が問題なのです。そのような投稿ばかりしていると、ユーザーに嫌われ、結果的にエンゲージメントが下がってしまいます。技術的な制限ではなく、ユーザー体験の観点から注意が必要だということです。

ストーリー機能とプライバシー設定

ストーリー機能について重要な情報が公開されました。ストーリーを非表示にした人でも、ハイライトは見ることができるということです。これは、プライバシー設定が別々に管理されているためです。ストーリーとハイライトのプライバシー設定は独立しているため、それぞれ個別に管理する必要があります。

アスペクト比変更の背景

写真のアスペクト比が3対4から4対5に変更された理由についても説明がありました。これは現在のスマートフォンサイズに合わせるための変更です。昔のiPhone 3Gのようなデブっちょな端末から、現在の縦長デザインへの変化に対応したものです。

スマートフォンがさらに縦長になっていけば、将来的には5対6などのアスペクト比も検討される可能性があります。

パーソナライゼーション機能の強化

各人のInstagram体験をより個別化するためのパーソナライゼーション機能が追加されました。これにより、それぞれのユーザーがより自分好みにカスタマイズされたコンテンツを楽しめるようになります。

ただし、私が常々指摘しているフィルターバブルやエコーチェンバー現象のリスクも高まります。自分の偏った投稿に縛られてしまう可能性があるため、多様な情報に触れることを意識することが重要です。

バグ修正とAI動画編集ツール

コメントに返信した後、画面が自動的にトップに戻ってしまうバグについては、修正が完了しています。これはかなり前から報告されていた問題でしたが、現在は解決済みです。

新機能として、AI動画編集ツール「Restyle」がローンチされました。まだ日本では使用できませんが、まずプリセットから開始し、将来的にはオープンプロンプト対応も予定されています。

一括アンフォロー機能

複数アンフォローの新しい方法についても紹介されました。プロフィールの「フォロー中」から、過去90日間で交流の少なかったアカウントを確認でき、アンフォローを検討する際の参考にできます。

この機能については、改めて詳細な動画解説を検討していますが、画面上で「この人と交流が少なかった」という情報を見せる必要があるため、プライバシーの観点から慎重に検討中です。

ライブ配信の条件変更

重要な変更として、Instagramライブ配信にフォロワー1000人未満は配信不可という制限が正式に実装されました。TikTokでも最低1000人、YouTubeでは最低50人という制限があり、各プラットフォームで参入障壁が上がっている傾向があります。

ノートを活用した効果的な販促手法

私の知り合いが実践していた効果的な手法をご紹介します。Instagramのダイレクトメッセージ上部に表示されるノート機能に「🈳あり」(空きあり)と表示することで、予約可能な状況を効果的にアピールしていました。

このシンプルな表示により、ダイレクトメッセージを見ているユーザーから「今日空いているんですか?予約を入れてもいいですか?」といったメッセージが入りやすくなります。非常にシンプルですが効果的な手法だと思います。

10代保護のための新機能

Instagramでは10代ユーザーの保護を強化するため、ブロックや報告がより容易になる新機能が追加されました。近年、若年層のSNS利用に対してプラットフォーム側が非常に慎重になっていることが、この動きからもよく分かります。

Threads広告解禁と年代別利用状況の詳細分析

Threads広告の基礎知識

Threadsに関しては、「2025年最新版 広告とは 基礎知識から運用のコツまで解説」という記事が発表され、Threads広告についての詳細な情報が明らかになりました。

年代別利用状況の詳細データ

非常に興味深いデータが公開されました。年代別のSNS利用状況を見ると、驚くべき傾向が明らかになっています:

10代の利用率:

  • Facebook: 13%
  • Instagram: 78%(最も高い)
  • Threads: 17.9%(Facebookを上回る)
  • X(旧Twitter): 72.9%

20代の利用率:

  • Facebook: 16%
  • Instagram: 依然として高い
  • Threads: 11%(Facebookを下回る)
  • X: 78.3%

30代以降:

  • Threadsの利用率は一桁台まで落ち込む
  • 年代が上がるにつれて急激に減少

この数字から明らかなのは、Threadsが若い世代に特化したSNSプラットフォームだということです。10代ではFacebookよりもThreadsの方が人気ですが、年代が上がるにつれて利用率が大幅に下がります。

Threads広告の戦略的活用法

このデータを踏まえると、若い世代(18歳から34歳)をターゲットにしたい広告主にとって、Threadsは非常に有効な選択肢となります。Instagramも若い世代に人気ですが、競合が激しいため、穴場を狙うという意味でThreads広告も検討に値します。

Threads広告の特徴と制限

Threads広告の技術的な特徴は以下の通りです:

  • 広告形式: フィード広告のみ
  • コンテンツ形式: テキストと画像(動画は未対応)
  • ターゲティング: 地域別、趣味嗜好別の絞り込みが可能
  • 他のMeta広告との連携: FacebookやInstagram広告と同様のターゲティング機能

FacebookやInstagramの広告と比較すると、Threads広告は比較的シンプルで、動画などの複雑な要素がない分、参入障壁は低いと言えます。初めてSNS広告に挑戦する方にとっても取り組みやすいプラットフォームかもしれません。

Threadsの今後の展望

Threadsは先日2周年を迎えましたが、正直なところ、最近は新しい動きが少なくなってきている印象があります。ユーザー数は伸びてはいるものの、初期の勢いと比較すると、イノベーションのペースが落ちているように感じられます。今後どのような方向性で発展していくのか、注視していく必要があります。

おわりに

2025年8月のMeta社三大SNSに関するニュースをまとめてお届けしました。特に注目すべきは、Instagramの責任者による公式解説で多くの誤解が解消されたこと、そしてThreads広告の年代別データが明らかになったことです。Facebookでは詐欺対策が重要課題となっており、私たち利用者側でも十分な注意が必要です。Instagramでは投稿頻度よりも質が重要であることが改めて確認され、新機能の実装も活発に行われています。Threadsは若年層特化という明確な特色が見えてきました。この2週間は大変でしたが、なんとか乗り切ることができました。明日からまた出張生活となりますが、引き続き毎日更新を頑張ってまいります。ネットビジネスの最新情報を追い続け、皆様のビジネス成功に少しでもお役に立てるよう努めてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

よくある質問(Q&A)

Q1: Instagramの投稿頻度はどのくらいが理想的ですか?

A1: Instagram責任者のアダムモッセリーさんが公式に回答した通り、「完璧な投稿回数は存在しない」というのが正解です。投稿頻度よりもコンテンツの質が重要で、エンゲージメントに最も影響するのは投稿内容の質です。無理に多く投稿するよりも、価値のあるコンテンツを定期的に投稿することを心がけましょう。

Q2: Facebookの詐欺メールを見分ける方法を教えてください

A2: 最新の手口では「mailto:リンク」が使用されています。クリックするとメーラーが自動起動し、知らないアドレスにメールを送信させられます。怪しいリンクは絶対にクリックせず、送信者の身元を必ず確認してください。また、知人からの急な金銭要求メッセージには特に注意し、別の連絡手段で本人確認を行うことが重要です。

Q3: Threads広告はどのような業種に適していますか?

A3: 年代別データによると、Threadsは10代で17.9%、20代で11%の利用率があり、若年層に特化したプラットフォームです。そのため、18歳から34歳をターゲットとする業種(ファッション、音楽、ゲーム、教育サービス、美容関連など)に適しています。競合が少ない穴場的存在でもあるため、若年層向けビジネスには検討価値があります。

Q4: Instagramのリンク付き投稿は本当に問題ないのですか?

A4: 技術的にはリンク付き投稿がリーチを下げることはないと公式に発表されています。しかし実際の運用では注意が必要です。リンク誘導ばかりの売り込み色の強い投稿を繰り返すと、ユーザーに嫌われてエンゲージメントが下がります。技術的制限ではなく、ユーザー体験の観点から、価値提供とのバランスを考えることが重要です。

Q5: SNSアカウントの乗っ取りを防ぐにはどうすればよいですか?

A5: まず二段階認証を必ず設定してください。パスワードは複雑なものを使用し、定期的に変更することが基本です。怪しいリンクをクリックしない、公共Wi-Fiでのログインを避ける、アプリの権限を定期的に確認するなどの対策も有効です。もし乗っ取られた場合は、すぐにパスワード変更と友人への注意喚起を行い、各プラットフォームのサポートに連絡してください。

詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=iRKcnL1EmYE

0:00 📱 導入・今日のテーマ紹介
1:07 🎬 YouTubeメンバーシップ案内とInstagram責任者動画
2:10 🚨 Facebook詐欺・フィッシング手口の注意喚起
4:19 📊 Instagram責任者による投稿頻度とアルゴリズム解説
8:52 🛠️ Instagram新機能紹介(AI動画編集・一括アンフォロー)
10:54 🔒 Instagramライブ配信条件変更と10代保護機能
12:04 📈 Threads広告の基礎知識と年代別利用状況
14:25 👋 まとめと次回予告

上記の動画はYouTubeメンバーシップのみ
公開しています。詳しくは以下をご覧ください。

https://yokotashurin.com/youtube/membership.html
YouTubeメンバーシップ申込こちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCXHCC1WbbF3jPnL1JdRWWNA/join

MetaのFacebook・Instagram・Threadsニュース(2025年8月分)

📱 Meta社 FacebookやInstagram、Threadsを運営する大手テクノロジー企業。旧Facebook社から2021年に社名変更し、ソーシャルメディアプラットフォームの開発・運営を行っている。同社の三大SNSは世界中で数億人のユーザーを抱え、デジタルマーケティングやコミュニケーションの中心的存在となっている。企業の業績も好調で、継続的な機能アップデートと新サービス開発を進めている。

🎬 Instagram Meta社が運営する写真・動画共有SNS。写真共有アプリから総合SNSプラットフォームへと進化を遂げている。リール動画機能やストーリー機能、ライブ配信など多様なコンテンツ形式を提供。アルゴリズムによるパーソナライズされたコンテンツ配信が特徴で、特に若年層を中心に高い人気を維持している。ビジネス活用も盛んで、インフルエンサーマーケティングや企業の販促ツールとして重要な役割を果たしている。

📘 Facebook 世界最大級のソーシャルネットワークサービス。個人の日常共有からビジネス活用まで幅広い用途で利用されているが、近年は若年層の利用率が低下傾向にある。フィッシング詐欺やアカウント乗っ取りなどのセキュリティ問題が課題となっており、ユーザーには注意深い利用が求められている。一方で、詳細なターゲティング機能を持つ広告プラットフォームとしては依然として高い価値を持っている。

🧵 Threads Meta社が2023年に開始したテキスト中心のSNS。Twitterの競合として位置づけられ、特に10代から20代の若年層に人気が高い。年齢が上がるにつれて利用率は低下するが、若年層向けマーケティングには有効なプラットフォームとして注目されている。広告機能も提供開始され、フィード広告としてテキストと画像でのシンプルな広告配信が可能。2周年を迎えたが、成長ペースには課題も見られる。

🎣 フィッシング詐欺 偽のWebサイトやメールを使ってユーザーの個人情報を騙し取る詐欺手法。最近ではmailto:リンクを悪用した新しい手口も登場しており、クリックするとメールソフトが起動し、知らずにメールを送信してしまう危険性がある。SNSアカウントの乗っ取りにも発展する可能性があり、怪しいリンクをクリックしない、二段階認証の設定など予防策が重要。特にSNS利用者は常に警戒が必要。

⚙️ アルゴリズム SNSプラットフォームでユーザーに表示するコンテンツを決定する仕組み。Instagramでは「似たコンテンツにいいねしないと学習しない」という神話が否定され、興味のあるコンテンツを自然に見ているだけで十分だと説明されている。投稿の質がリーチに最も影響するとされており、ユーザーの行動パターンや関心に基づいて、パーソナライズされたコンテンツフィードを生成している。

💝 エンゲージメント SNS上でのユーザーとコンテンツの相互作用を示す指標。いいね、コメント、シェア、保存などの行動が含まれる。Instagramでは投稿頻度よりもコンテンツの質がエンゲージメントに重要だと強調されている。高いエンゲージメントを得るには、リンク誘導ばかりの売り込み投稿を避け、ユーザーにとって価値のある質の高いコンテンツを作成することが重要。エンゲージメント率はアルゴリズムにも影響する。

🎥 リール動画 Instagramの短尺動画機能で、最大90秒の縦型動画を投稿できる。TikTokに対抗して導入された機能で、音楽やエフェクトを使った創造的なコンテンツ作成が可能。発見タブやフィードで表示されやすく、リーチ拡大に効果的とされている。Instagram責任者のアダム・モッセリー氏も定期的にリール動画で機能説明や質問回答を行っており、プラットフォームの重要な情報発信ツールとなっている。

🤖 AI動画編集ツール(Restyle) Instagramが新しく導入したAI搭載の動画編集機能。現在はプリセットから開始する形式だが、将来的にはオープンプロンプト(自由入力)にも対応予定とされている。まだ日本では利用できないが、AIの力を使って簡単に高品質な動画コンテンツを作成できるツールとして期待されている。クリエイターの動画制作負荷を軽減し、より多くのユーザーが魅力的なコンテンツを作成できるようになる可能性がある。

📊 投稿頻度 SNSにコンテンツを投稿する頻度のこと。Instagram責任者は「完璧な投稿回数は存在しない」と明言し、投稿頻度よりもコンテンツの質が重要だと強調している。過度な投稿はフォロワーに嫌われる可能性があり、量より質を重視したコンテンツ戦略が推奨されている。ユーザーにとって価値のある投稿を適切なタイミングで行うことが、エンゲージメント向上とフォロワー維持につながる。

超要約1分ショート動画こちら↓
https://www.youtube.com/shorts/kyplX1oFyAo

MetaのFacebook・Instagram・Threadsニュース(2025年8月分)

I. Executive Summary: 戦略的転換点に立つ巨大企業

本レポートは、現在のMeta Platforms, Inc.が直面する「二重の責務」という中心的なテーマを解き明かすものである。一方では、同社はAIによって超高速化された成熟した広告事業(Family of Apps)を積極的に最適化し、その財務的基盤を盤石にするという責務を負っている。そしてもう一方では、その潤沢な資金を投じて、「パーソナルな超知能(Personal Superintelligence)」というビジョンに基づき、新世代のハードウェア(Reality Labs)を通じて提供される未来へと、コストとリスクの高い長期的なピボットを実行するという責務を担っている。

分析の結果、いくつかの重要な洞察が明らかになった。第一に、Metaの堅調な財務状況は、その裏で進行している壮大な戦略的賭けを覆い隠している。第二に、ソーシャルプラットフォームの進化は、ユーザーエンゲージメントを防衛し、新たな収益化の機会を創出するための計算された動きである。第三に、高度化するセキュリティ上の脅威、欧州連合(EU)との複雑な規制を巡る対立、そして映画『ソーシャル・ネットワーク』続編による企業イメージへの挑戦といった、外部からの圧力が増大している。

結論として、現在のMetaは安定した支配者の地位にあるのではなく、現在の力を最大限に活用することと、未来における自社の存在意義を確保することとの間で、ダイナミックかつ不安定なバランスを取り続けている企業として捉えるべきである。本レポートは、この広告帝国と未来のコンピューティングプラットフォームという二つの世界の狭間で、Metaがいかにして航路を定めようとしているのかを多角的に分析する。

II. 財務的基盤: 広告帝国を駆動するAIエンジン

Metaの2025年第2四半期決算は、同社の現在の強さと未来への野心の源泉を明確に示している。AIを中核的な広告システムに深く統合することが、いかにして現在の驚異的な成功を牽引し、同時に未来への莫大な投資を可能にしているかを詳細に分析する。

驚異的な財務パフォーマンス

2025年第2四半期の業績は、市場の予想を上回る力強い成長を示した。総収益は前年同期比22%増の475億1600万ドルに達し、純利益は同36%増の183億3700万ドルという記録的な水準を達成した 。この目覚ましい増収増益は、Facebook、Instagram、WhatsAppなどを含むFamily of Apps(FoA)セグメントの広告事業が絶好調であることを物語っている。

広告におけるAIの優位性

マーク・ザッカーバーグCEOが強調したように、この成功の核心にはAIの全面的な活用がある。特に、AIを活用した広告コンバージョンAPIは、Instagramで約5%、Facebookで約3%の広告コンバージョンを増加させるという具体的な成果を上げており、これはMetaのAI投資が直接的な収益向上に結びついていることを定量的に証明している 。もはやAIは将来の技術ではなく、Metaの収益を支える現在のエンジンそのものである。この高度に最適化されたAI駆動の広告機械こそが、同社の財務的基盤を形成しているのである。

セグメントの二項対立: FoA 対 Reality Labs

Metaの戦略を理解する上で、二つの主要部門の業績を対比させることが不可欠である。

  • Family of Apps (FoA): 売上高は471億4600万ドル(前年同期比22%増)、営業利益は249億7100万ドルという巨額に上る 。この部門は、会社全体の利益を生み出す「金のなる木」である。
  • Reality Labs (RL): メタバースやAIデバイスを手掛けるこの部門の売上高は5億3700万ドルに留まり、一方で営業損失は45億3000万ドルという驚異的な額に達している

この対照的な数字は、Metaの戦略的な資本配分を浮き彫りにする。すなわち、FoAが生み出す莫大なキャッシュフローを、現時点では収益性がなく、しかし未来の成長の核と位置づけるRL部門へと大規模に注ぎ込んでいるのである。


表1: Meta 2025年第2四半期 主要財務・事業指標

指標2025年第2四半期実績前年同期比変化率 (%)セグメント
総収益475億1600万ドル+22%全社
純利益183億3700万ドル+36%全社
FoA 売上高471億4600万ドル+22%FoA
FoA 営業利益249億7100万ドルN/AFoA
Reality Labs 売上高5億3700万ドル+5%Reality Labs
Reality Labs 営業損失45億3000万ドルN/AReality Labs
設備投資額(年間予測)660億~720億ドルN/A全社

将来のガイダンスと投資計画

Metaの将来予測は、この戦略のさらなる加速を示唆している。第3四半期の売上高は475億ドルから505億ドルと引き続き好調を見込んでいる 。しかし、最も注目すべきは2025年の設備投資額の予測である。前年の約300億ドルから大幅に増加し、660億ドルから720億ドルという巨額に達する見込みだ

この投資額の倍増は、単なる事業維持や段階的なアップグレードを遥かに超えている。これは、次世代のAIモデルのトレーニングと展開、そしてXRプラットフォームを支えるために不可欠なデータセンター、カスタムシリコン、その他のインフラに対する foundational な投資を意味する。Metaは短期的な利益率を犠牲にしてでも、AI時代における長期的な競争優位性を築くために、いわば「戦時下」の投資サイクルに突入したという明確なシグナルを市場に送っているのである。

III. 次の1兆ドルへの賭け: 「パーソナルな超知能」ビジョンの解体

Metaの長期戦略は、単なる「メタバース」という流行語を超え、AIを第一に据えた未来へと具体的に歩を進めている。そのビジョンを実現するための媒体として、新世代のハードウェアが中心的な役割を担う。本セクションでは、ザッカーバーグCEOが掲げる壮大なビジョンと、それを具現化するためのハードウェア戦略、そしてそれに伴う莫大な投資の論理を深く掘り下げる。

AIドクトリン: 「パーソナルな超知能」

ザッカーバーグCEOが提唱する「パーソナルな超知能(Personal Superintelligence)」は、MetaのAI戦略の核心である。これは「人間が望むあらゆることに役立つ、人間にとって究極のエンパワーメントのためのツール」と定義されている 。このフレーミングは極めて重要であり、AIを単なる機能ではなく、普遍的なユーティリティとして位置づけていることを示唆する。

Metaの目標は、この超知能を「すべての人に」提供することであり、一部の富裕層向けの高級品ではなく、マスマーケットへの普及を目指す戦略が明確に示されている 。このアプローチは、Apple Vision Proのような高価格帯のニッチ製品とは一線を画す。このビジョンへの本気度は、OpenAIの元幹部であるシェイジア・ジオ氏をトップに据えた専門研究部門「Meta Superintelligence Labs」の設立からも伺える

ハードウェアの最前線: AIの器

このAIビジョンを実現するための主要な媒体が、ハードウェアである。Metaのデバイスポートフォリオは、AIのためのセンサー兼インターフェースとして戦略的に設計されている。

スマートグラス (Ray-Ban/Oakley Meta)

現在販売されているスマートグラスは、単なるカメラ付きサングラスではない。ザッカーバーグCEOはこれをAIにとって「理想的なフォームファクター」と位置づけている 。なぜなら、これらのグラスはAIにユーザーの視覚と聴覚という感覚入力を提供し、周囲の状況を理解して文脈に応じた支援を可能にするからである。販売は好調と報告されており、赤字が続くReality Labs部門において重要な収益源となっている

次なる飛躍 – ディスプレイ搭載型グラス

次期モデルに関する噂は、Metaの戦略の次段階を示唆している。来たる開発者会議「Meta Connect」で「ウェアラブルに関する大きな発表」が予定されており、ディスプレイ搭載型の登場が有力視されている 。ヘッドアップディスプレイ(HUD)であれ、レンズ片隅の小型スクリーンであれ、ディスプレイの統合は、グラスを単なる情報収集・音声デバイスから、真の情報提示インターフェースへと進化させる決定的な一歩となる。これにより、スマートフォンへの依存を減らし、よりシームレスな体験が期待される 。しかし、そのためには高度なシステムと大容量バッテリーが必要となり、現行モデルの魅力であるスタイリッシュさを損なう「ゴツいデザイン」や、高価格化という課題も存在する

次世代インターフェース (sEMG)

Metaの研究はさらにその先を見据えている。表面筋電位(sEMG)を利用したリストバンド型コントローラーの研究は、ヒューマン・コンピュータ・インタラクションにおけるパラダイムシフトの可能性を秘めている 。この技術は、手首の筋肉が発する微弱な電気信号を読み取ることで、指のタップやスワイプといったジェスチャーを検出する。カメラに手を映す必要がなく、ポケットに手を入れたままでも操作が可能になるため、ARグラスの入力問題を解決する画期的なソリューションとなり得る 。将来的には、運動機能に障がいを持つ人々の自立支援や医療分野への応用も期待されている

Meta QuestとVRエコシステム

スマートグラスがAIの主戦場である一方、VRプラットフォームであるMeta Questも依然として重要である。最近の分析から、VR体験における「ゴルディロックスゾーン」、すなわち最適なセッション時間が20分から40分であることが判明した 。15分未満では装着の手間が体験価値を上回り、40分を超えると身体的疲労やVR酔いのリスクが高まる 。この知見は、コンテンツ開発者に対し、短いサイクルを組み合わせた設計や、20分以内に達成感を得られるようなゲームデザインを推奨する上で極めて重要である。さらに、ゲームプレイ中にSpotifyの音楽やポッドキャストをバックグラウンドで再生できる機能の追加は、没入感を深め、プラットフォームの多機能性を高めるエコシステムの強化策である

Reality Labsのパラドックス

Reality Labs部門が計上する第2四半期の45億3000万ドルという巨額の営業損失は、表面的な財務分析では理解しがたい 。しかし、これを単なる赤字として捉えるのは戦略的な誤りである。この損失は、Metaが次世代の支配的なコンピューティングプラットフォームと信じるものを構築するための研究開発費であり、インフラコストなのである。その潜在的なリターンは、数兆ドル規模で測られる可能性を秘めた、壮大な賭けの対価と理解すべきである。

この一連の開発トラック—AIの感覚器としてのスマートグラス、シームレスな入力装置としてのsEMG、そして情報出力装置としてのディスプレイ—を繋ぎ合わせると、Metaがスマートフォン後の時代を見据え、自社のAIを中核に据えたエンドツーエンドのエコシステムを構築しようとしている壮大な戦略が浮かび上がってくる。これは単なるデバイス販売ではなく、デジタルライフの中心地をスマートフォンから奪取するための周到な計画なのである。

IV. ソーシャルコアの進化: エンゲージメントの防衛と収益化の拡大

Metaの戦略は、未来への壮大な賭けだけでなく、現在の収益基盤であるソーシャルプラットフォームの絶え間ない進化にも支えられている。ここで行われるアップデートは、単なる新機能の追加ではない。競合に対するユーザーエンゲージメントの防衛、ソーシャルグラフの深化、そして新たな収益化機会の創出という、計算され尽くした戦略的な動きである。

Instagramの新たなソーシャル構造

Instagramは、ユーザー間のインタラクションと共有を促進するために、いくつかの重要な新機能を導入した。

Instagramマップ

この機能は、ユーザーが選択した友人と現在地を共有できるようにするもので、プラットフォームの役割を、友人が「何をしたか」を見る場所から、「今何をしているか」をリアルタイムで知る場所へと変貌させる 。これは、Snap MapsやAppleの「探す」アプリに直接対抗するものであり、現実世界でのリアルタイムな社会的連携というユースケースを捉えようとする野心的な試みである。過去のプライバシー問題を踏まえ、位置情報共有はデフォルトでオフになっており、共有範囲を細かく設定できるなど、ユーザーコントロールが重視されている点は特筆に値する 。この機能は、受動的なコンテンツ消費から能動的な社会的ユーティリティへとInstagramを進化させ、アプリの起動頻度とユーザーのプラットフォームへの即時的な繋がりを強化することを目的としている。

コンテンツの再投稿機能

公開アカウントのリール動画やフィード投稿を再投稿できる機能は、Twitter(現X)のリツイートやTikTokのStitch/Duet機能と同様のバイラルな共有メカニズムを導入するものである 。これにより、コンテンツの拡散速度と発見可能性が向上し、クリエイターは自身のフォロワー以外にもリーチを拡大する機会を得ることができる。

リールの「友達」タブ

リールフィードに新たに追加された「友達」タブは、ユーザーの友人が「いいね!」やコメントをしたコンテンツ、または友人自身が作成した投稿を表示する専用のフィードである 。これは、純粋なアルゴリズムによる「おすすめ」フィードとは異なり、ソーシャルグラフを活用してコンテンツの関連性を高める強力な社会的発見エンジンとして機能する。

Threadsという賭け: 新たな広告のフロンティア

Metaの新たなテキストベースSNS「Threads」は、広告プラットフォームとして本格的に始動した。これは、Metaの古典的な成功法則の再現である。

Threadsは月間アクティブユーザー数が2億人を超え、広告主にとって魅力的な規模のオーディエンスを形成している 。その最大の利点は、既存のMeta広告マネージャーに完全に統合されている点にある。これにより、広告主はFacebookやInstagramで培った強力なターゲティング技術、分析機能、クロスプラットフォーム運用能力を、Threads広告でもシームレスに活用できる

テキスト中心で会話が重視されるプラットフォームの特性は、ビジュアル主導のInstagramとは異なる広告コンテキストを提供する。これにより、B2B、ニュース、テクノロジーといった異なる業種のブランドにとって魅力的な選択肢となり得る 。また、サービス開始当初は広告主の競合が少ないため、比較的安価なCPM(1,000回表示あたりのコスト)で広告を配信できる点も、初期の採用を促す大きなインセンティブとなっている 。これは、既存のInstagramのソーシャルグラフを活用して巨大なユーザーベースを迅速に構築し、それを既存の非常に効率的な収益化エンジンに接続するという、Metaの比類なきスケーリング能力と収益化戦略を示す典型的な事例である。

プラットフォームの統治とキュレーション

Instagramがライブ配信の資格をフォロワー1,000人以上の公開アカウントに限定するという仕様変更も、戦略的な判断である


表2: 主要プラットフォームにおけるライブ配信要件の比較(2025年8月時点)

プラットフォーム最低フォロワー/登録者数その他の要件
Instagram1,000人公開アカウントであること
TikTok1,000人年齢制限など
YouTube50人チャンネルの確認など

この変更は、TikTokの要件と一致し、YouTubeよりも厳しい基準を設けるものである。この動きは、スパムや低品質なコンテンツを削減し、プラットフォームのリソースと発見機能をより確立されたクリエイターに集中させるための品質管理策と解釈できる。小規模クリエイターを抑制する意図ではなく、プラットフォーム全体の健全性とユーザー体験の向上を目的とした戦略的なキュレーションの一環と考えられる。

V. 信頼と安全という責務: 複数戦線にわたるリスクとの戦い

Metaは、財務的な成功の裏で、信頼と安全という極めて重要な、そして終わりのない戦いに直面している。本セクションでは、同社が講じる積極的な安全対策、進化し続ける外部からの脅威、そして企業の評判を揺るがしかねない文化的脅威という、三つの側面からこの戦いを分析する。

積極的防御: 脆弱なユーザーの保護

Metaは、特に若年層のユーザーを保護するため、技術的なソリューションと啓発活動を組み合わせた多層的な防御策を講じている。

10代ユーザー向け保護機能の強化

  • ダイレクトメッセージ(DM)の安全性向上: 見知らぬ相手からのDM画面上部に、相手のアカウント情報やブロック・報告ボタンを分かりやすく表示することで、若年層ユーザーが詐欺などのリスクを判断しやすくなった
  • 「ヌード保護」機能の自動適用: ヌードと疑われる画像をDMで受信した際に自動的にぼかしを入れるこの機能は、10代ユーザーにはデフォルトで有効化される。驚くべきことに、全ユーザーの99%がこの機能をオンのまま利用しており、その有効性の高さを示している
  • 疑わしい成人アカウントからの隔離: 10代ユーザーをブロックしたことがあるなど、疑わしい行動を取る成人アカウントが、若年層のアカウントを発見したり、交流したりすることを困難にする措置が講じられている

「STOP!セクストーション」キャンペーン

日本で展開されているこの啓発キャンペーンは、NPOや政府機関と連携し、性的な脅迫(セクストーション)の危険性について若年層や保護者を教育するものである 。これは、プラットフォーム上の技術的対策だけでは不十分であり、社会全体での教育と連携が不可欠であるというMetaの認識を示すものである。

受動的戦闘: 進化するセキュリティ脅威への対抗

Metaの積極的な防御策にもかかわらず、攻撃者は常にその裏をかく新たな手口を開発している。

「mailto:」フィッシング手口

これは、フィッシング詐欺における重大な進化である。従来の攻撃が、セキュリティフィルターに検知されやすい悪意のあるウェブサイトへのリンクを使用していたのに対し、この手口は「mailto:」リンクを悪用する 。ユーザーがメール内の「ユーザーを報告する」といったボタンをクリックすると、偽のウェブサイトに誘導される代わりに、ユーザーの標準メールクライアントが起動し、件名が自動入力された新規メール作成画面が開く

この攻撃の直接的な目的は、パスワードを盗むことではない。ユーザーがそのメールを送信してしまうと、攻撃者はそのメールアドレスが「有効」であり、持ち主がアクティブであることを確認できる 。これにより、そのユーザーは将来、より高度で個人に特化したソーシャルエンジニアリング攻撃の標的リストに加えられることになる。この手口は、技術的な脆弱性ではなく、人間の「アカウントを守らなければ」という緊急時の心理を巧みに突くものである。セキュリティ研究者は、こうした攻撃の標的がInstagramからFacebookユーザーへと移行していることも指摘しており、攻撃者が常に戦術を変化させていることを示している

この状況は、Metaが信頼と安全を巡る非対称な戦争に従事していることを示している。ヌード保護機能のようなプラットフォーム内の技術的対策は非常に効果的であるが、人間の心理を悪用するプラットフォーム外のソーシャルエンジニアリング攻撃に対しては脆弱である。Metaは自社の城壁を高くすることはできるが、城に至る道やそこを歩く人々の心理までを完全にコントロールすることはできない。この戦いに完全な勝利はなく、技術、教育、そして絶え間ない適応の組み合わせによる継続的な管理が求められる。

物語を巡る戦場: 『ソーシャル・ネットワーク』続編

Metaが直面するもう一つの脅威は、技術的なものでも財務的なものでもない。それは、企業の物語そのものに対する攻撃である。アカデミー賞受賞脚本家アーロン・ソーキンが監督・脚本を手掛ける『ソーシャル・ネットワーク』の続編は、同社にとって極めて大きな評判上のリスクとなる

この映画は、内部告発者フランシス・ホーゲンによる「Facebookファイル」を原案とし、Facebook(当時)の内部調査が、自社プラットフォームの若年層への悪影響や、2021年1月6日の米議会襲撃事件につながった誤情報拡散への関与を明らかにしていった経緯を描くとされる

これは、Metaが現在進めている若年層保護やプラットフォームの安全性向上といったメッセージと真っ向から対立する、同社の歴史上最もダメージの大きかった時期の物語を、影響力の大きい形で再生産するものである。一過性のニュースサイクルとは異なり、高く評価された映画は永続的な文化的遺物となり、一世代にわたって人々の企業に対する認識を形成する力を持つ。この物語による攻撃は、ユーザー、広告主、そして潜在的な従業員からの信頼を蝕み、規制当局に強力な弾薬を提供することで、PR声明や新機能の発表では対抗が困難な、長期的な戦略的逆風を生み出す可能性がある。

VI. 規制との反乱: Metaと欧州連合の対立

Metaの戦略は、技術開発や市場競争だけでなく、ますます複雑化するグローバルな規制環境との相互作用によっても形成されている。特に、EUのAI規制に対する同社の断固とした姿勢は、AIガバナンスを巡る世界的な議論における重要な転換点となる可能性がある。

拒絶という行動

Metaは、包括的な「EU AI法」への準拠を企業が円滑に進めるための自主的な枠組みである「AI協定(AI Pact)」への署名を拒否すると公式に発表した 。これは、EUの規制アプローチに対する公然たる異議申し立てである。

Metaが主張する論理

同社のグローバル問題担当責任者ジョエル・カプラン氏は、署名拒否の理由として二つの主要な懸念を挙げた。

  1. 法的な不確実性: この協定は「モデル開発者に多くの法的な不確実性をもたらす」
  2. 規制の過剰な介入: この協定には「AI法の範囲を遥かに超える措置」が含まれており、イノベーションを阻害する可能性のある過剰な規制介入である 。カプラン氏は、この枠組みが欧州を「AIに関して誤った道に導く」とまで断言している

産業界における広範な文脈

Metaの懸念は、全く孤立したものではない。シーメンス、エアバス、SAPを含む欧州の主要企業44社が、同様に成長と開発を妨げる恐れがあるとして、EU委員会に対し実施の「時計を止める」よう求める書簡を送っていたという事実が、この懸念の広がりを物語っている

しかし、このスタンスはAI業界内に明確な亀裂を生じさせている。OpenAIやMistral AIといった主要な競合他社は既にこの協定に署名しており、Microsoftも署名する見込みである 。これにより、Metaは他の懐疑的な企業と共に、グローバルなAI規制に対する分裂したアプローチの一方の極に位置することになる。

潜在的な影響

協定への参加は任意であるものの、不参加はEU規制当局からの監視強化や、より敵対的な関係につながる可能性がある。EU AI法自体は、違反した場合、全世界の年間売上高の最大7%に相当する巨額の罰金を科す権限を持つ、強力な法的拘束力を持っている 。Metaは、自主的で、かつ自社の見解では過度に制限的な行動規範に同意することなく、法律そのものを遵守できるという賭けに出ているのである。

この署名拒否は、単なる法的な意見の相違ではなく、根本的な戦略的宣言である。それは、EUが推進する予防原則に基づいた規制モデルよりも、米国流のより自由なイノベーションアプローチを是とする姿勢を明確に示すものである。これは、AIガバナンスの未来を巡るハイステークスな賭けと言える。この対立は、Metaにとって欧州という巨大市場における運営上および法務上の重大なリスクを生み出す。協定が意図していた「安全地帯」や簡素化されたコンプライアンスの道筋を自ら放棄することで、Metaは複雑なAI法をゼロから解釈する必要に迫られる。これは、意図しない法違反のリスクを高め、潜在的に巨額の罰金につながる可能性のある、計算されたリスクなのである。

VII. 統合と戦略的展望: Metaの未来への航路図

本レポートの分析を統合し、Metaの戦略的ポジションに関する包括的かつ未来志向の評価を提示する。

二重の責務の再確認

本レポートの中心テーマは一貫している。Metaの現在は、AIによって高度に最適化された広告という巨大な収益エンジンであり、その莫大な利益は、同社がパーソナルAIを搭載した次世代コンピューティングプラットフォームを支配するという、壮大な未来への賭けに資金を供給している。この二つの責務は、互いに依存し合う共生関係にある。

強み・弱み・機会・脅威(SWOT)の統合分析

  • 強み (Strengths): FoAエンジンが生み出す比類なき財務資源、数十億人規模の巨大なユーザーベース、コンシューマー向けVRにおける先行者利益、そして世界トップクラスのAI研究開発組織。
  • 弱み (Weaknesses): 広告市場への極端な財務的依存、ROIのタイムラインが不透明なReality Labsにおける継続的な巨額の現金流出、そして根深い社会からの信頼の欠如。
  • 機会 (Opportunities): AI搭載ウェアラブルによるスマートフォン後のコンピューティングパラダイムを定義し、支配する可能性。Threadsのような新プラットフォームの収益化。そして、AI技術を活用した新たな製品・サービスの創出。
  • 脅威 (Threats): EU AI法を筆頭とする世界的な規制圧力の激化、進化し続ける高度なサイバーセキュリティの脅威、AI(Google, OpenAI等)とハードウェア(Apple等)の両分野における熾烈な競争、そして『ソーシャル・ネットワーク』続編のような文化的イベントによる深刻な評判へのダメージ。

今後18~24ヶ月の主要なマイルストーンと指標

Metaの戦略の成否を判断する上で、以下のイベントと指標を注視する必要がある。

  • Meta Connectカンファレンス: 噂されているディスプレイ搭載型スマートグラスは発表されるか。これは、同社のハードウェア開発の進捗を測る重要な試金石となる
  • Reality Labsの財務状況: 巨額の営業損失を縮小させる兆しを見せるか、あるいは将来の収益化への明確な道筋を示すことができるか
  • EU AI法の執行: AI法が完全に施行された後、規制当局は協定に署名しなかったMetaをどのように扱うか。最初の主要な執行措置が重要なシグナルとなる
  • Threadsの普及と収益化: Threadsは成長軌道を維持し、収益に意味のある貢献をすることができるか
  • 『ソーシャル・ネットワーク』続編への社会的反応: 映画に対する批評家や一般社会の反応は、その評判への潜在的な影響を測る主要な指標となる

最終評価

結論として、Metaは今日のテクノロジー業界において、最も野心的で、最もハイリスク・ハイリターンな企業であると言える。同社は単なる既存事業の改良に留まらず、ヒューマン・コンピュータ・インタラクションにおける次の根本的なシフトを設計しようと試みている。その成功は決して保証されておらず、技術的ビジョンを完璧に実行する能力と、規制、セキュリティ、評判という地雷原を巧みに航行する能力にかかっている。

「二重の責務」は、脆弱なバランスの上に成り立っている。広告事業という現在の柱が揺らげば未来への投資は頓挫し、未来への賭けが失敗すれば企業の成長は停滞する。したがって、投資家や観察者は、Metaを単一の企業としてではなく、収益性の高い「現在」と、投機的で世界を変える可能性を秘めた「未来」との共生システムとして分析しなければならない。その航海の先にあるのが新たな大陸なのか、それとも嵐なのかは、まだ誰にもわからない。

#横田秀珠 #Facebookニュース #Instagramニュース #Threadsニュース #Metaニュース

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

横田 秀珠のアバター 横田 秀珠 (新潟)公立長岡造形大学 情報リテラシー論 講師

ネットビジネス・アナリスト。未経験のIT企業に就職し、たった3年で独立し、2007年にITコンサルタント会社のイーンスパイア(株)を設立し現在に至る。All About ProFile全専門家で全国1位のコラム評価を獲得した実績を持つ。全国で年間200回を超える講演も行う。