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Gemini音楽生成AI「Lyria3Pro」3分までOKプロンプト支援UI注目

Gemini音楽生成AI「Lyria3Pro」3分までOKプロンプト支援UI注目
  • URLをコピーしました!

第4回AI音楽ラジオまさかの
大事件が起きちゃいました?
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp


是非、以下より視聴ください。
https://www.youtube.com/watch?v=fb1xsBF9yG8

さて、本題です。

2026年3月25日、Googleは音楽生成AIの
「Lyria 3 Pro」発表 最長3分の楽曲作成、
イントロやコーラスの指定も可能です。
https://www.itmedia.co.jp/aiplus/articles/2603/26/news093.html

更に2026年3月27日、音楽生成AIのSunoは
最新モデルのv5.5を発表して対抗します。
https://www.youtube.com/watch?v=d2UYI8O7XFY

上記の続きの動画はYouTubeメンバーシップの
デイリー会員(190円/月)に限定公開しています。

詳しくは以下をご覧ください。
https://yokotashurin.com/youtube/membership.html
YouTubeメンバーシップ申込こちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCXHCC1WbbF3jPnL1JdRWWNA/join

生成AIによる動画・音声・スライド・カルーセル・図解による解説は無料

動画解説
https://www.youtube.com/watch?v=o7vjZMRMNas

音声解説
https://www.youtube.com/watch?v=Mndwz3TZuSI

スライド解説
https://www.youtube.com/watch?v=cAUyV1_Lcqo

リアル対話解説
https://www.youtube.com/watch?v=7Xf3U9pOAmE

キャラ対話解説
https://www.youtube.com/watch?v=kER0u2TqV7I

スライド
https://www.docswell.com/s/6534747/ZN7R6V-2026-03-28-031309

カルーセル
https://www.instagram.com/p/DWZcGrNDwW9/

漫画

インフォグラフィック解説

マインドマップ

Gemini音楽生成AI生成AI「Lyria3Pro」3分までOKプロンプト支援UI注目

Gemini×Lyria 3 Pro 音楽生成AI
🎶 Gemini×Lyria3 Pro搭載!音楽生成AIの新時代到来
🆕 速報ニュース2連発

BREAKING

❶ Suno v5.5 アップデート

自分の声・音を登録して歌わせることが可能に!

❷ Google Gemini に Lyria 3 Pro 搭載 📅

最長3分の楽曲を生成可能に

イントロ・バース・コーラスなど構成指定もOK

⬇️ 提供範囲 ⬇️
📡 Lyria 3 Pro の展開先
☁️
Google Cloud Vertex AI(企業向け)
🛠️
Google AI Studio / Gemini API(開発者向け)
🎬
Google Vids(動画作成アプリ)でLyria 3 & 3 Pro両対応
💎
Geminiアプリ有料ユーザー向けに長尺生成を提供開始
🆓
買収したProducerAIでは無料でも利用可能
🔒 著作権への配慮:学習にはYouTubeとGoogleが利用権を持つ素材を使用。特定アーティストの模倣は行わない設計
⬇️ おまけニュース ⬇️
🧠 Geminiの新機能「メモリ移行」
「メモリを移行しましょう」が画面右上に出現!
他のAIアプリ(ChatGPTなど)からメモリをインポートし、最初からやり直さずGeminiにスムーズに切り替え可能に
💬 横田氏の見立て:「ChatGPTからの移行が加速しそう。一方Claudeは人気が高く移行は少ないのでは」
⬇️ UIが面白い ⬇️
✨ 注目の新UI:プロンプト候補自動表示

テキストを入力するとリアルタイムで候補が出現!

例)「新年度の」と入力すると…

1
🎹
新年度の始まりを告げる明るいピアノと軽快なストリングスのオーケストラポップ
2
🎸
期待と不安が入り混じる温かいアコースティックギターのミディアムバラード
3
🛸
満員電車で宇宙への逃避を夢見る浮遊感のあるシンセポップ
候補をクリックするだけで次のステップへ進める! 従来の「1」「2」と番号入力するUIより格段に使いやすい。Claudeにも同様のUIが導入済み
⬇️ 実演デモ ⬇️
🎤 ライブデモ:三味線ロック × 花見

思考モードで実際に楽曲を生成してみた結果 👇

1
🎯
音楽を作成」にチェック → 思考モードに切替
2
🌸
「花見で」と入力 → テーマ候補が自動表示
3
🎸
「突風で弁当が飛ぶ様子を疾走感のある三味線ロックで」を選択
4
🎙️
追加指示:「イントロは三味線ソロ、コーラスは女性ボーカルで」
5
完成! → 2分34秒の楽曲が3分未満で生成
🤯 驚くべきポイント:
「3分の曲が3分以下で作れる」=再生時間 > 生成時間
人間は3分の曲に必ず3分以上かかる。AIは聴き終わる前に次の曲ができている時代に突入
⬇️ 品質評価 ⬇️
📊 Suno vs Gemini Lyria 3 Pro 品質比較
Suno v5.5 🏆
最長8分 / 高い日本語精度
カバー・スタイル指定・ペルソナ設定が充実
Lyria 3 Pro 🆕
最長3分 / 日本語にやや難
プロンプトからの生成のみ。機能は限定的

横田氏の評価(5段階)

総合力
Suno
Lyria
日本語力
Suno
Lyria
機能の豊富さ
Suno
Lyria
手軽さ
Suno
Lyria
💬 「Sunoのv4.5相当の実力。約2世代前の能力」「日本語の読みに課題あり(例:吹雪→ふくゆき)」「Sunoを知っていると使わないかも。ただ無料で使えるのは大きい」
⬇️ 課題と展望 ⬇️
⚠️ Lyria 3 Proの現状の課題
  • 歌詞非表示 – 生成後に「歌詞を教えて」と聞けば表示される
  • 機能不足 – 曲に後から歌詞を入れる、カバー、スタイル先行指定ができない
  • 日本語の発音 – 漢字の読み間違いが散見される
  • 長さ制限 – 最長3分。通常楽曲(4〜5分)には足りない
💡 裏ワザ:GeminiでスタイルをPrompt形式にエクスポート → Sunoに投げてより高品質に仕上げることも可能!
🚀 まとめ & 今後の注目ポイント

📈 音楽生成AI市場はさらに激戦へ

Suno v5.5 × Lyria 3 Pro × その他プレイヤーが三つ巴の競争。Googleの参入でクオリティ底上げと敷居の低下が同時進行

  • UIの進化 – プロンプト候補の自動提示で初心者にも優しい
  • 生成速度 – 再生時間以下で作れる=無限の生産性
  • 無料枠あり – ProducerAI経由で誰でも試せる
  • 要注目 – Suno v5.5の「自分の声で歌わせる」機能は後日詳報

Gemini音楽生成AI生成AI「Lyria3Pro」3分までOKプロンプト支援UI注目

GoogleのGeminiに音楽生成AI「Lyria 3 Pro」が搭載され、最長3分の楽曲が作成可能になった。プロンプト入力時に候補が自動表示される新しいUIが特徴的で、イントロやサビの指定もできる。実際に三味線ロックの曲を生成したところ、3分未満で完成したが、日本語の読み上げ精度や機能面ではSunoに2世代ほど劣る印象。ただし無料で利用できる点は魅力で、音楽AI市場の競争が激化している。また、Sunoも同日v5.5を発表し、自分の声を登録して歌わせる機能が追加された。

  1. はじめに
  2. 音楽生成AI界に激震!Suno v5.5とGoogle Lyria 3 Proの同時発表
  3. Lyria 3 Proの全貌 ― 搭載先・対象ユーザー・学習データまで徹底解説
  4. 実際に曲を作ってみた!驚きのUI体験と”3分以下で3分の曲”が生まれる衝撃
  5. Sunoとの比較で見えたLyria 3 Proの実力と課題
  6. おわりに
  7. よくある質問(Q&A)

はじめに

「AIが音楽を作る時代」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持たれるでしょうか? ほんの数年前までは「AIに作曲なんて無理でしょ」と思われていたのが、今ではプロンプトを数行打つだけで、ボーカル入りのフル楽曲が数分で完成してしまう――そんな驚きの時代に私たちは生きています。そして2026年3月、音楽生成AI界にまた大きな動きがありました。Googleが自社の大規模言語モデル「Gemini」に、最新の音楽生成AI「Lyria 3 Pro」を搭載したのです。さらに同じタイミングで、音楽生成AIの先駆者であるSunoもバージョン5.5をリリースするという、まさにダブルパンチのニュースが飛び込んできました。今回のブログでは、Lyria 3 Proを実際に触って曲を作ってみた体験を中心に、その機能やUI、そしてSunoとの比較まで、余すところなくお伝えしていきます。音楽生成AIに興味がある方はもちろん、「ちょっと気になるけどまだ触ったことがない」という方にも分かりやすくお届けしますので、ぜひ最後までお付き合いください。


音楽生成AI界に激震!Suno v5.5とGoogle Lyria 3 Proの同時発表

Suno v5.5で「自分の声」を歌わせることが可能に

2026年3月27日の朝、まず飛び込んできたのが音楽生成AIのSunoに関する速報でした。Sunoのバージョン5.5がリリースされまして、なんと自分の声や自分の音を登録して、それをAIに歌わせることができるようになったというアップデートがありました。これは非常に大きな進化ですよね。自分の声質をAIが再現して楽曲に乗せてくれるということですから、オリジナリティの面でも表現の幅の面でも、一気に可能性が広がります。この機能については非常に奥が深いので、また後日あらためて詳しく解説していきたいと思っています。

GoogleのGeminiに「Lyria 3 Pro」が搭載された

そのSuno v5.5の話題の前に、まず紹介したいのがこちらのニュースです。GoogleのGeminiに音楽生成AIの「Lyria 3 Pro」が搭載されました。これによって、最長3分の楽曲作成が可能になったほか、イントロ、バース(Aメロ)、コーラス(サビ)などの構成を細かく指定して作れるようになったということなんです。これまでのGeminiの音楽生成は30秒程度の短い楽曲しか作れなかったのですが、一気に3分まで伸びたわけですから、これはかなりのインパクトがあります。

さらに今回は、細かい機能面だけでなく、ユーザーインターフェース(UI)にも面白い変更があったので、その点も含めてじっくりお話をしていきたいと思います。


Lyria 3 Proの全貌 ― 搭載先・対象ユーザー・学習データまで徹底解説

どこで使えるの?搭載先を一挙紹介

今回のLyria 3 Proは、さまざまなGoogleのサービスに搭載されています。まず、企業向けにはGoogle CloudのVertex AIの中に搭載されました。そして開発者向けにはGoogle AI Studioの中にも搭載されています。さらにGemini APIの中にもこのLyria 3 Proが利用可能になったということが公式に発表されています。

加えて、動画作成アプリのGoogle VidsでもLyria 3とLyria 3 Proの両方が使えるようになりました。BGMを動画にサッとつけたいときなど、非常に便利に活用できそうですね。

有料ユーザー向け?無料ユーザー向け?気になる利用条件

ここで気になるのが「誰が使えるのか」という点ですよね。まず、Google WorkspaceユーザーやGoogle AI Pro/Ultra加入者向けには今週から展開が開始されるとのことです。そして一番の目玉として、GeminiアプリでもLyria 3 Proによる長尺生成が有料ユーザー向けに提供開始されたということで、ここは有料ユーザーが対象になっています。

一方で、Googleが2月に買収した音楽制作AIツール「ProducerAI」では、Lyria 3 Proを使った機能を世界中の無料および有料の加入者に提供するということで、こちらは無料でも使えるんですね。つまり、Geminiアプリ本体では有料プランが必要ですが、ProducerAI経由であれば無料ユーザーでもLyria 3 Proの恩恵を受けられるということになります。これはかなり太っ腹な展開です。

学習データと著作権への配慮

今回のLyria 3 Proについて、Googleは学習にはYouTubeとGoogleが利用権を持つ素材を用いており、特定アーティストの模倣は行わない設計だとしています。音楽生成AIの分野では、Sunoなどが著作権の問題でいろいろと指摘を受けた経緯がありますので、Googleとしてはその点をしっかりクリアにしているということですね。学習データの透明性を示しているという点では、ユーザーとしても安心して使えるポイントかなと思います。

おまけニュース:Geminiの「メモリ移行」機能が登場

ちなみに、Geminiを開いたときにもう一つ気になるニュースがありました。画面右上に「メモリを移行しましょう」という表示が出るようになっていたんです。これは、他のAIアプリからメモリをインポートして、最初からやり直すことなくGeminiにスムーズに切り替えられるという機能です。

これは地味にすごいことで、例えばChatGPTで蓄積してきた会話の文脈や好み・設定をそのままGeminiに持ってこられるということですから、乗り換えのハードルが一気に下がりますよね。今、Claudeがめちゃくちゃ人気があるので、ClaudeからGeminiに移行する人はそう多くはないかもしれませんが、ChatGPTユーザーにとってはかなり揺さぶられる機能ではないでしょうか。ChatGPTはこれでかなり危なくなってきたなという印象を受けました。


実際に曲を作ってみた!驚きのUI体験と”3分以下で3分の曲”が生まれる衝撃

思考モードで高品質な楽曲生成を

さて、ここからは実際にGeminiでLyria 3 Proを使って楽曲を作ってみた様子をお伝えしていきます。まず、Geminiの画面を開くと、下の方に「音楽を作ろう。思考モードでは、さらに高品質な長いトラックを生成できます」という案内が表示されます。つまり、高速モードではなく思考モードに切り替えた方が、より高品質な楽曲が生成できるということですね。思考モードはいわゆるProモードに近い仕組みで、AIがじっくり考えてから出力してくれるモードです。

「音楽を作成」にチェックを入れてスタート

操作方法はとてもシンプルです。まず「音楽を作成」にチェックをつけるか、もしくはツールの中から「音楽を作成」を選びます。すると「リミックストラックを選択しましょう」という表示が出てきます。これは以前からあった機能で、「どういう雰囲気の曲調ですか?」といったプリセットから選ぶこともできるものです。ただ、今回はそこは一旦置いておいて、自分でプロンプトを打って作っていきます。

そして、右下のモードを高速モードから思考モードに切り替えます。先ほどの案内にもあった通り、思考モードの方がクオリティが高い楽曲を生成してくれるということなので、今回はあえて思考モードで試してみることにしました。

プロンプト候補が自動で出てくる!画期的なUI

では、どういう曲を作りたいかのプロンプトを打っていきます。まもなく新年度が始まりますので、それにちなんだ曲を作ってみることにしました。

「新年度の」と入力し始めると、なんとそれに合わせてプロンプトの候補が自動的に表示されるんです! これがとても面白い。具体的にはこんな候補が出てきました:

  • 新年度の始まりを告げる明るいピアノと軽快なストリングスが響く、オーケストラポップがいいですか?」
  • 新年度の期待と不安が入り混じる、温かいアコースティックギターのミディアムバラードはいいですか?」
  • 新年度の朝、満員電車に揺られながら、宇宙への逃避を夢見る浮遊感のあるシンセポップがどうでしょうか?」

こんな風に、入力途中でインスピレーションを与えてくれるプロンプト候補が表示されるというのは、UIとしてかなり画期的だと感じました。画像生成や動画生成でも今後同じような仕組みが採用されるかもしれませんね。

候補を選ぶとさらに次の候補が繋がっていく

例えば3番目の「宇宙への逃避を夢見る浮遊感のあるシンセポップ」という候補、面白いですよね。これを選んでいくと、今度はその続きとなる候補が次々と表示されます。まさにランゲージモデル(言語モデル)ならではの体験です。

さらに別のテーマも試してみました。花見のシーズンなので「花見で」と打ってみると、花見をテーマにしたプロンプト候補がこのように表示されます。中でも一番下に出てきた候補がユニークでした:

「花見の最中に突然の突風で弁当が飛ばされる様子を、疾走感のある三味線ロックで表現した曲」

なんだこれ(笑)と思いつつも、面白いのでこれを選んでみます。すると「この曲のスタイルを選んでください」という形で、さらに詳細を詰めていく流れになるんですね。

ClaudeやChatGPTとの「選択UI」の違い

ちなみに、このように候補が出てきてクリックで選べるというUIは、実はClaudeでも同じような動きが導入されています。例えばClaudeで「花見を表現した曲の歌詞を書いて」みたいな感じで入力すると、3つぐらいの候補が出てきて「どれの続きを書きたいですか?」と聞いてくれるんですね。

以前のGeminiやChatGPTでは「1、2、3、どれがいいですか?」とテキストで選択肢が表示されて、ユーザーが「1」と入力しなければなりませんでした。しかし、Claudeでは入力しなくても選択肢をクリックするだけで選べるUIが搭載されています。そして今回のGeminiにも同じようなクリック式の選択UIが入ってきたので、非常に使いやすくなったなと感じています。

つまり、インスピレーションとして次のワードが表示され、それを選んでどんどん繋げていける。プロンプトを一から全部自分で考えなくても、AIと対話しながら曲のイメージを固めていけるというわけです。

さらに細かい指示を追加して楽曲を生成

先ほど選んだ「花見の最中に突風で弁当が飛ばされる三味線ロック」をベースに、もう少し具体的に指示を加えてみました。「イントロは三味線のソロで始まり、コーラス(サビ)は女性ボーカルで」という追加のプロンプトを入力します。

このように、大まかなテーマをAIの候補から選びつつ、自分なりの細かいこだわりを追加指示として入れられるのが、このUIの優れたポイントです。

「3分の曲を3分以下で作れる」という衝撃

さて、プロンプトを入力してエンターキーを押すと、楽曲の生成が始まります。ここで重要なのが、今までは30秒の曲しかできなかったのが、3分までできるようになったという点です。まだSunoのように8分や通常の4〜5分といった長尺楽曲には対応していませんが、3分あればYouTubeショートならショート扱いになりますし、縦向き動画のBGMとしては十分に使える長さです。

ちなみに、この曲を生成している間、リアルタイムのライブ配信で編集・カットなしでお届けしていたのですが、どのぐらいの時間で3分ぐらいの曲ができるかというのが見どころでした。

ここで声を大にして言いたいのが、音楽生成AIのすごいところは「3分の曲を3分以下で作れる」ことだということです。人間が音楽を作るとき、3分の曲は絶対に3分以上かかりますよね。当たり前のことですが、仮にその場で即興で歌い始めて、演奏者全員が即興で演奏してくれたとしても、録音に最低3分はかかるわけです。つまり、3分未満で3分の曲を作ることは物理的に不可能なんです。

ところがAIは違います。実際に見てもらった通り、3分経たないうちに曲が完成しました。つまり、再生にかかる時間よりも、生成・制作にかかる時間の方が短いということです。これが意味するところは、作り続ければ「聞き終わる前に次の曲がもうできている」という状態になるということ。これは本当に衝撃的な事実です。


完成した楽曲を聴いてみた

さて、完成した楽曲を実際に聞いてみましょう。出来上がったのは2分34秒の曲でした。

再生してみると、イントロは確かに指示した通り三味線のソロから始まっています。そしてサビでは女性ボーカルが入ってきて「舞い散る花びらと〜」という歌詞が流れてきます。指示通りの構成でちゃんと曲が出来上がっていますね。

歌詞の内容としてはこのような感じでした:

青畳み広げた春の贅沢、淡い雲が重なる枝の下。
宴の札、雪は静かに消え、箸を取る寸前、影が走る。
吹雪が牙を剥き、弁当箱は空へ!
春の嵐、笑いも悲鳴も飲み込んで。
桜に混ざり追いかけても追いつかぬ風。
空っぽの御膳を見つめれば、袖に隠した牡丹の甘さ。
誰かが笑い、誰かが風を呪う。
満開の嘘、儚すぎる宴。
吹雪が牙を剥き、弁当箱は空へ!
春の嵐、笑いも悲鳴も飲み込んで。
舞い散る桜に混ざり追いかけても追いつかぬ……
箸の先つかめない夢。
春は残酷、冷たく美しい。
花吹雪が牙を剥き、弁当は空へ!
春の嵐、笑いも悲鳴も飲み込んで。
桜に混ざり追いかけても追いつかぬ風の彼方……。

テーマに沿った情景的な歌詞が自動生成されており、花見の突風で弁当が飛ばされるという面白い状況が、しっかりと三味線ロックの楽曲に仕上がっていました。


Sunoとの比較で見えたLyria 3 Proの実力と課題

クオリティはSunoの「2世代前」くらい

実際に聞いてみた率直な感想としては、Sunoで言うところのバージョン5.5……今日リリースされましたが、5までもいっていないかなという印象です。だいたいSunoのバージョン4.5ぐらいの実力という感じがしますので、Sunoよりも2世代ぐらい前の能力かなという評価です。

日本語の発音にはまだ課題あり

また、日本語の処理にもまだ課題が見られました。例えば「吹雪が」というフレーズを、おそらく「ふくゆき」のように読んでいたんですね。日本語の漢字の読み方がまだ正確ではないところがあり、日本語対応の面ではまだSunoに劣っているという印象を受けました。

無料で使える点と参入障壁の低下は大きい

ただし、このクオリティのものが無料で利用できるというのは非常に大きなポイントです。音楽生成AIを試してみたいけれど有料サービスにはまだ手が出ない、という方にとっては、参入の敷居が大幅に下がったことは間違いありません。これによって、音楽生成AI市場はますます激戦になっていくだろうという予感がします。

歌詞の表示やスタイル情報の確認もできる

ちなみに、生成された楽曲には最初から歌詞が表示されるわけではないので、ちょっと使いづらい部分はあります。しかし、「この曲の歌詞を教えて」とGeminiに尋ねれば、ちゃんと歌詞を出してくれます。

さらに、「この曲のスタイルを教えて」と聞けば、テンポやメインジャンル(三味線ロックなど)といった情報も教えてくれます。これをプロンプト形式にしてもらうこともできるので、その情報をSunoに投げて同じようなスタイルの曲を作るという応用も可能です。異なる音楽生成AIを組み合わせて使うという、新しいワークフローが生まれそうですね。

Sunoと比較した場合の機能面での差

とはいえ、現状のLyria 3 Proは機能面ではまだまだSunoには及びません。例えば、曲を先に生成してからそれに歌詞を載せるペルソナ(歌い手のキャラクター)を設定する既存の曲をカバーするスタイルを先に決めてから作らせる、といった高度な機能はLyria 3 Proでは全然できません。

こうした点を考慮すると、Sunoの視点から見れば**「おもちゃ程度」**という評価になってしまうかもしれません。ただ、クオリティ自体は2世代前ぐらいのレベルまで追い上げてきているというのが現状で、Googleの技術力を考えればここからの進化も十分に期待できるところです。

インストゥルメンタル楽曲の作成なども可能

もちろん、ボーカル入りの楽曲だけでなく、イントロだけのシンセ・インストゥルメンタルを作るなど、さまざまな作り方ができると思います。使い方のアイデア次第では、動画のBGMやポッドキャストのジングルなど、活用の幅は広いでしょう。


おわりに

今回は、GoogleのGeminiに新たに搭載された音楽生成AI「Lyria 3 Pro」について、実際に楽曲を生成しながら徹底的にレビューしてみました。最長3分の楽曲が生成可能になったこと、プロンプト候補が自動表示される画期的なUI、そして3分の曲が3分以下で完成するというAIならではの驚異的なスピード感など、見どころが多い進化でした。一方で、Sunoと比較するとクオリティは2世代ほど前のレベルであること、日本語の発音精度にまだ課題があること、歌詞の後入れやペルソナ設定などの高度な機能は未搭載であることなど、改善の余地も多く残されています。しかし、無料でも使えるルートが用意されている点や、Google全体のエコシステムに組み込まれている点は大きな強みであり、今後の進化次第では音楽生成AI市場の勢力図が大きく変わる可能性を秘めています。皆さんもぜひ一度、Geminiで音楽生成AIの世界を体験してみてください。


よくある質問(Q&A)

Q1. Lyria 3 Proは無料で使えますか?

A. GeminiアプリでLyria 3 Proの長尺生成を利用するには有料プラン(Google AI ProまたはUltra)への加入が必要です。ただし、Googleが買収した音楽制作AIツール「ProducerAI」経由であれば、無料ユーザーでもLyria 3 Proの機能を利用することができます。まずは無料で試してみて、本格的に使いたくなったらGeminiの有料プランを検討するのが良いでしょう。

Q2. Lyria 3 Proで作れる楽曲の長さはどのくらいですか?

A. 現時点では最長3分までの楽曲を生成することが可能です。以前の30秒から大幅に伸びましたが、Sunoのように4〜5分、さらには8分といった長尺楽曲にはまだ対応していません。ただし、YouTubeショート用のBGMや短い動画のBGMとしては十分に実用的な長さと言えます。

Q3. 日本語の歌詞で楽曲を生成できますか?

A. はい、日本語の歌詞付き楽曲を生成することは可能です。ただし、漢字の読み方が不正確な場合がある(例:「吹雪」を正しく「ふぶき」と読まずに誤読する)など、日本語の発音精度にはまだ改善の余地があります。Sunoの方が現時点では日本語の処理は優れているという印象です。

Q4. Sunoとどちらを使うべきですか?

A. 現時点では、楽曲のクオリティや機能の豊富さではSunoの方が優れています。歌詞の後入れ、ペルソナ設定、スタイル指定、カバー機能など、Sunoにしかない機能も多くあります。一方で、Lyria 3 ProはGoogle Workspaceとの連携やGeminiとの統合といった独自の利点があり、無料で試せるルートもあるため、用途や目的に応じて使い分けるのがおすすめです。

Q5. Lyria 3 Proのプロンプト候補機能とは何ですか?

A. これはLyria 3 Proの楽曲生成時に搭載された新しいUI機能で、プロンプトを入力し始めると、その内容に合わせて自動的に楽曲のアイデア候補が表示されるというものです。例えば「新年度の」と入力すると、オーケストラポップやミディアムバラード、シンセポップなど、さまざまなジャンル・雰囲気の候補が提示されます。候補をクリックするだけで選択でき、さらに次の候補が繋がって表示されるため、プロンプトを一から考えなくても、AIと対話しながら直感的に曲のイメージを固めていくことができます。

詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=XPYeNGWEw6s

0:00 👋 導入・Suno v5.5速報と本日のテーマ紹介
1:05 📰 Lyria 3 Proのニュース詳細と提供先の整理
2:11 ⚖️ 学習データの権利処理について
2:20 🖥️ GeminiのUIデモ開始・メモリ移行機能の紹介
3:09 🧠 思考モードで高品質な音楽生成が可能に
3:23 🎵 音楽作成モードの使い方とリミックストラック
4:05 ✨ プロンプト候補が自動表示されるUI紹介
5:14 🤖 Claudeにも似た選択肢UIがあるという話
6:25 🎸 イントロ・コーラスなど具体的な指示を入力
7:31 ⏱️ 3分の曲を3分未満で生成できるスゴさ
8:38 🔊 生成された楽曲を実際に試聴
11:29 📊 Sunoとの比較・日本語の読み精度についての評価
12:38 📝 歌詞やスタイル情報の取得方法
13:45 🎯 まとめ・現時点の評価と今後の展望

上記の続きの動画はYouTubeメンバーシップの
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詳しくは以下をご覧ください。
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Gemini音楽生成AI生成AI「Lyria3Pro」3分までOKプロンプト支援UI注目

🎵 Lyria 3 Pro GoogleがGeminiに搭載した最新の音楽生成AIモデル。従来の30秒制限から最長3分の楽曲生成が可能になり、イントロ・バース・コーラスといった楽曲構成の指定にも対応した。YouTubeやGoogleが利用権を持つ素材で学習しており、特定アーティストの模倣を行わない設計になっている。

🎤 Suno v5.5 競合の音楽生成AIサービスSunoの最新バージョン。自分の声や音を登録して歌わせる機能が新たに追加された。Lyria 3 Proと比較するとクオリティや機能面で2世代ほど先を行っており、ペルソナ設定やカバー機能など高度な楽曲制作が可能な点で優位性がある。

💬 プロンプト候補表示 Geminiの新しいUI機能で、音楽生成時にキーワードを入力すると、それに合わせた具体的なプロンプト候補が自動的に表示される仕組み。ユーザーはゼロから指示文を考える必要がなく、候補をクリックするだけで楽曲のテーマや雰囲気を指定できるため、音楽制作の敷居を大きく下げている。

🧠 思考モード Geminiの生成モードの一つで、高速モードよりも高品質で長尺のトラックを生成できる。音楽作成時にはこのモードが推奨されており、AIがより深く考えて楽曲を組み立てるため、完成度の高い出力が期待できる。Proモードと同等の効果があると考えられている。

⏱️ 生成時間と再生時間の逆転 音楽生成AIの革新性を象徴する現象。人間は3分の曲を録音するのに最低でも3分かかるが、AIは3分未満で3分の楽曲を完成させる。つまり聴き終わる前に次の曲が出来上がるという状況が生まれ、音楽制作の根本的な概念を覆す可能性を持っている。

📲 メモリ移行機能 Geminiに新たに搭載された、他のAIアプリからメモリ(会話履歴や設定情報)をインポートできる機能。ChatGPTなどからの乗り換えを容易にし、ゼロからやり直す必要なくスムーズに移行できる。競合サービスからのユーザー獲得を狙った戦略的な機能といえる。

🖱️ クリック選択式UI 従来のAIチャットでは選択肢に対して番号を手入力する必要があったが、ClaudeやGeminiではクリックするだけで選べるUIが実装されている。この仕組みにより操作の手間が省け、インスピレーションを繋げながら直感的に作業を進められるようになった。

☁️ Google AI Studio / Vertex AI Googleが提供する開発者向け・企業向けのAIプラットフォーム。今回のLyria 3 ProはこれらのプラットフォームやGemini APIにも搭載され、アプリ開発者が自社サービスに音楽生成機能を組み込めるようになった。Google Vidsでの利用にも対応している。

🎸 ProducerAI Googleが2月に買収した音楽制作AIツール。Lyria 3 Proを活用した機能が無料・有料ユーザー双方に提供される。Gemini本体が有料ユーザー限定なのに対し、こちらは無料でも使えるため、音楽AI体験への入口として幅広いユーザーにアクセスを開放している。

🇯🇵 日本語音声の精度課題 Lyria 3 Proで生成した楽曲では、「吹雪」を正しく読めないなど日本語の発音精度に課題が残っている。Sunoと比べても日本語対応はまだ不十分であり、日本語楽曲の自然な歌唱という点では今後の改善が期待されるポイントとなっている。

超要約1分ショート動画コチラ↓
https://www.youtube.com/shorts/1NeTMPESR7Q

Gemini音楽生成AI生成AI「Lyria3Pro」3分までOKプロンプト支援UI注目

Gemini音楽生成AI生成AI「Lyria3Pro」3分までOKプロンプト支援UI注目

Lyria 3 Proの概要とLyria 3からの進化点

2026年3月25日、Google DeepMindは音楽生成AIモデル「Lyria 3 Pro」を正式に発表しました。これは同年2月にGeminiアプリへ統合されたLyria 3の上位版にあたるモデルで、音楽生成AIの世界に新たな選択肢を提示する存在として大きな注目を集めています。Lyria 3が最大30秒のトラック生成に限られていたのに対し、Lyria 3 Proでは約6倍にあたる最長3分間のフルレングス楽曲を生成できるようになりました。これにより、YouTubeショートやポッドキャストのBGMなど、実用的なコンテンツへの活用が現実的になっています。

さらに注目すべきは「楽曲構造の理解力」が飛躍的に向上した点です。従来のモデルではプロンプトに沿った雰囲気の音楽を生成するにとどまっていましたが、Lyria 3 Proではイントロ・バース(Aメロ)・コーラス(サビ)・ブリッジといった楽曲のセクション構成をプロンプトで細かく指定できるようになりました。たとえば「イントロは三味線のソロで始まり、サビは女性ボーカルで」といった具体的な指示にも対応します。48kHzステレオ出力というスペックも、プロフェッショナルグレードの品質を目指す姿勢の表れといえるでしょう。

Lyria 3 Proが利用できるプラットフォームと料金体系

Lyria 3 Proは複数のGoogleプラットフォームにわたって段階的に展開されています。一般ユーザー向けにはGeminiアプリが中心で、有料サブスクリプションプランの加入者が利用対象です。1日あたりの生成上限はプランごとに異なり、Google AI Plusでは10曲、Proでは20曲、Ultraでは50曲となっています。無料ユーザーはLyria 3(30秒版)のみ利用可能で、3分までのフルレングス生成を行うにはいずれかの有料プランへの加入が必要です。

ビジネス・開発者向けの展開も充実しています。企業向けにはGoogle CloudのVertex AIでパブリックプレビューとして提供され、大規模な音声コンテンツ制作に対応します。開発者向けにはGoogle AI StudioおよびGemini APIを通じてLyria 3 Proが利用可能になっており、API経由の料金はフルレングス1曲あたり約0.08ドル、30秒クリップは約0.04ドルと比較的手頃な価格設定です。さらに、Googleが2026年2月に買収した音楽制作AIツール「ProducerAI」でも、世界中の無料・有料ユーザーに向けてLyria 3 Proを活用した機能が順次提供されています。動画編集アプリGoogle Vidsでも、Workspace顧客やGoogle AI Pro/Ultra加入者向けにカスタム音楽の追加機能が展開を開始しました。


Gemini音楽生成AIの使い方|Lyria 3 Proで楽曲を作成する手順

Geminiアプリでの音楽生成ステップバイステップガイド

Geminiアプリで音楽を生成する手順は非常にシンプルです。まず、Geminiアプリ(gemini.google.com)にアクセスし、有料プランにログインした状態で画面下部のツールメニューから「音楽を作成」を選択するか、チェックボックスをオンにします。ここでのポイントは、モードの選択です。Googleは「思考モード」での利用を推奨しており、高速モードよりも高品質な楽曲が生成されるとされています。

プロンプト入力欄にどのような楽曲を作りたいかを自然な文章で記述します。例えば「桜をテーマにした、アコースティックギターのミディアムバラード」のように、ジャンル・ムード・楽器・テーマを組み合わせて指示します。Geminiの特徴的な新UIとして、テキストを入力し始めるとAIが文脈に応じたプロンプト候補を自動表示してくれる機能が搭載されています。「花見で」と入力するだけで、複数の具体的な楽曲コンセプトが提案され、クリックするだけで選択できます。

プロンプトが確定したらエンターキーを押すと、楽曲の生成が始まります。3分の楽曲であっても、生成時間は実際の楽曲の再生時間よりも短いケースが多く、待ち時間は比較的短いといえます。生成された楽曲にはカスタムカバーアートも自動生成され、ダウンロードや各プラットフォームへの共有が可能です。なお、生成されたすべての楽曲にはAI生成コンテンツを識別するための電子透かし「SynthID」が自動的に埋め込まれます。

高品質な楽曲を生成するためのプロンプトのコツ

Lyria 3 Proで狙い通りの楽曲を生成するには、プロンプトの書き方が鍵を握ります。まず基本構成として「ジャンル+ムード+楽器+テンポ+テーマ」の5要素を意識しましょう。たとえば「明るいシンセポップ、BPM120、夏の海辺をドライブするイメージ」のように複数の情報を盛り込むと、AIがより正確に意図を汲み取ってくれます。

Lyria 3 Proの強みである楽曲構造の指定も積極的に活用しましょう。「イントロはピアノソロで静かに始まり、バースでバンドサウンドが加わり、コーラスで一気に盛り上がる」といった展開指示を加えることで、ただランダムに生成されるのではなく、意図した楽曲の流れを実現できます。テキストプロンプトに加えて、画像をアップロードすることでその雰囲気やカラーをもとに楽曲のムード・スタイルを反映させる「画像入力」機能も利用可能です。

日本語でのプロンプト入力にも対応していますが、現時点では日本語の歌詞の発音精度に課題が残ります。漢字の読み間違いや不自然なイントネーションが発生することがあるため、日本語ボーカル曲を作成する際は歌詞をひらがなやカタカナで記述するなどの工夫が効果的です。インストゥルメンタル楽曲であればこの問題は発生しないため、BGM用途では言語を気にせず活用できます。なお、Geminiに「この曲の歌詞を教えて」と質問すれば、生成された楽曲の歌詞を後から確認することも可能です。


Lyria 3 ProとSuno v5.5を徹底比較|音楽生成AI対決

音質・楽曲クオリティの比較

2026年3月、音楽生成AI市場ではGoogleのLyria 3 ProとSunoのv5.5がほぼ同時期にリリースされ、両者の実力比較に大きな関心が集まっています。結論から言えば、現時点での楽曲クオリティはSuno v5.5がリードしている状況です。Suno v5.5はv3時代から指摘されていた「AI特有のノイズ(シャイマー)」が大幅に軽減され、ボーカルの生々しさや生楽器のアコースティックな響きにおいて大きな進化を遂げています。

一方、Lyria 3 Proは楽曲としての完成度は一定水準に達しているものの、実際に試した印象としてはSunoのv4.5前後の実力という評価が多くのレビュアーから寄せられています。特に日本語の歌詞処理においては、漢字の読み間違いや不自然な発音が散見され、Sunoが先行して改善を進めてきた日本語対応力との差は明確です。楽器の音色のリアルさやミキシングのバランスにおいても、Sunoが蓄積してきたノウハウには及ばない部分があります。

ただし、Lyria 3 Proにはそれ自体の強みがあります。48kHzステレオ出力に対応している点、Googleの広大なエコシステム内でシームレスに活用できる点、そしてAPIを通じた開発者向けの統合が容易な点は、Sunoにはない独自の価値です。音楽制作の「品質」だけでなく「活用のしやすさ」という観点では、Lyria 3 Proが優位に立つ場面も少なくありません。

機能・カスタマイズ性・料金プランの違い

機能面での比較では、Suno v5.5が圧倒的に多機能です。Suno v5.5では自分の声を録音またはアップロードして楽曲に使える「Voices」機能、自身の音楽をアップロードしてモデルをカスタマイズできる「Custom Models」、そして利用傾向から好みを学習する「My Taste」という3つの新機能が追加されました。さらに、Suno Studioではドラム・ベース・ボーカルなどパート別のステム編集が可能で、楽曲を完成品としてだけでなく「編集可能な制作素材」として扱えます。最大8分以上の楽曲生成にも対応しており、フルレングスの楽曲制作に適しています。

対してLyria 3 Proは、最大3分という生成時間の制約があり、ペルソナの設定やカバー機能、細かいスタイル指定といったSunoの多彩な機能には及びません。現状ではテキストプロンプトまたは画像入力による生成が中心で、生成後の編集機能も限定的です。歌詞やスタイルの情報は後からチャットで確認できますが、Sunoのように楽曲を部分的に修正したり、特定のパートだけを差し替えたりする高度な編集はできません。

料金面ではLyria 3 Proが魅力的です。Gemini APIでは1曲あたり約0.08ドルと非常に安価で、ProducerAI経由であれば無料ユーザーでも利用が可能です。Sunoの有料プランはProが月額10ドル(約500曲)、Premierが月額24ドル(約2000曲)となっており、本格的な音楽制作を行うならSuno、手軽にBGMを生成したいならLyria 3 Proという棲み分けが現実的でしょう。


Gemini音楽生成AIの活用シーンと実践テクニック

YouTubeショート・SNS動画のBGM制作に活用する方法

Lyria 3 Proが最も力を発揮するのが、YouTubeショートやTikTok、Instagramリールなどの短尺動画向けBGM制作です。最長3分の楽曲を生成できるため、YouTubeショートの上限である60秒はもちろん、3分までのショート扱いの動画にも一本の楽曲でカバーできます。従来のストック音楽サービスでは「探す」作業に膨大な時間がかかりましたが、Lyria 3 Proなら動画のテーマに合わせたプロンプトを入力するだけで、オリジナルのBGMが数分で完成します。

実践テクニックとして、動画の内容に合わせたプロンプト設計が重要です。たとえば料理動画であれば「軽快なジャズ、カフェの雰囲気、アコースティックギターとブラシドラム」、旅行Vlogであれば「壮大なシネマティックサウンド、オーケストラとエレクトロニカの融合」のように、視聴者に伝えたい雰囲気を言語化します。また、Geminiのプロンプト候補機能を活用すれば、思いつかなかったアイデアをAIが提案してくれるため、クリエイティブの幅が広がります。

Google Vidsとの連携も見逃せないポイントです。Google WorkspaceユーザーであればGoogle Vids内で直接Lyria 3 Proによるカスタム音楽を追加でき、動画制作のワークフローがGoogleエコシステム内で完結します。プレゼンテーション動画やマーケティング動画など、ビジネスシーンでの活用にも最適です。生成楽曲にはSynthIDの電子透かしが埋め込まれるため、AI生成コンテンツであることの透明性も確保されています。

開発者・ビジネス向けAPI活用とProducerAIの可能性

Lyria 3 Proのもうひとつの大きな強みが、API経由での利用可能性です。Gemini APIを通じてプログラムから音楽生成を行えるため、アプリやサービスに音楽生成機能を組み込むことが容易になりました。具体的なユースケースとしては、ゲームアプリでのダイナミックBGM生成、フィットネスアプリでのワークアウトに合わせた楽曲生成、動画制作パイプラインにおける自動BGM付与などが挙げられます。Lyria RealTimeモデルを使えば、WebSocket経由でリアルタイムの音楽ストリーミング生成も実現可能です。

開発者がすぐに試せる環境も整っています。Google AI Studioでは「Background music for Videos」「Alarm Clock」「Lyria Studio」「Lyria Rhythm」といったデモアプリが公開されており、実装のイメージを掴むことができます。たとえば「Background music for Videos」デモでは、動画をアップロードするとGemini 3 Flashが内容を解析し、その映像にマッチするサウンドトラックをLyria 3 Proが自動生成するという仕組みを体験できます。

ProducerAIは、Googleが買収した音楽制作AIツールで、対話型インターフェースで楽曲を制作できるのが特徴です。テキストチャットや音声対話を通じて、AIプロデューサーと会話しながら楽曲を仕上げていく「エージェント型ワークフロー」を実現しています。Lyria 3 Proエンジンを搭載しつつも、より直感的でクリエイティブな制作体験を提供する位置づけで、今後のアップデートによるクオリティ向上が期待されています。Vertex AIではエンタープライズ向けに大規模な音声コンテンツ制作にも対応しており、ビジネスの規模に応じた柔軟な活用が可能です。


Gemini音楽生成AIの著作権・安全性と今後の展望

著作権保護とSynthID電子透かしの仕組み

AI音楽生成で最も関心が高いテーマのひとつが著作権問題です。Lyria 3 Proは、この点において慎重な設計が施されています。まず学習データについて、GoogleはYouTubeおよびGoogleが利用権を持つ素材のみを用いてトレーニングを行っており、特定アーティストの模倣は行わない設計であることを公式に表明しています。プロンプトにアーティスト名を含めた場合でも、モデルはそれを広義のインスピレーションとして解釈し、類似したスタイルや雰囲気の楽曲を生成する仕組みになっています。

すべての生成楽曲には「SynthID」と呼ばれる不可視の電子透かしが自動的に埋め込まれます。SynthIDはGoogle DeepMindが開発した技術で、楽曲が編集・加工された後でも残り続けるため、どのプラットフォームに楽曲が流通してもAI生成コンテンツかどうかを検出できます。Geminiアプリでは検証機能も提供されており、音声ファイルをアップロードして「Google AIで生成されたものか」と尋ねるだけで、SynthIDを確認して判定してくれます。

一方、音楽業界全体ではAI生成楽曲をめぐる法的議論が活発に進行しています。SunoやUdioは大手レーベルから著作権侵害で提訴され、その後和解に至っていますが、Googleは自社サービスのデータを学習に活用することで、こうしたリスクを最小限に抑えようとしています。ただし、米著作権局は「AIが自律的に作曲した楽曲の著作権は認められない」とする判断を示しており、生成楽曲の権利帰属は今後もグレーゾーンとして残る可能性があります。利用規約の確認と、最新の法的動向へのキャッチアップが引き続き重要です。

音楽生成AI市場の未来とLyria 3 Proの今後の進化

2026年は音楽生成AIにとって大きな転換点です。GoogleのLyria 3 Pro参入により、これまでSunoとUdioの二強体制だった市場に「第三極」が本格的に登場しました。Googleの強みは何といってもGeminiの1億人以上のユーザーベースとGoogle Workspaceという広大なディストリビューションネットワークです。さらにYouTube、Google Vids、Vertex AIといった自社サービスとの垂直統合により、「音楽を作って→動画に乗せて→配信する」までの一連のワークフローをGoogle内で完結させることが可能になりつつあります。

音楽生成AIの製品サイクルも急速に加速しています。Googleは2025年4月のLyria 2、2026年2月のLyria 3、そして2026年3月のLyria 3 Proと、通常は年単位だったモデル更新を数か月単位に短縮しています。Sunoもv3からv5.5まで急速にバージョンアップを重ねており、競争が技術進化を加速させている状況です。現時点ではクオリティ面でSunoに遅れを取っているLyria 3 Proですが、Googleの技術力とリソースを考えれば、次世代モデルで一気に差を詰めてくる可能性は十分にあります。

今後の注目ポイントとして、オープンソースモデルの台頭も見逃せません。Suno v4.5相当の品質をローカル環境で実現する「ACE-Step 1.5」のようなモデルも登場しており、音楽生成AIの「民主化」はさらに進むと予想されます。プロの音楽制作者にとっては「AIを使いこなせるかどうか」が競争力に直結する時代が到来しつつあり、Lyria 3 Proをはじめとする各ツールの特性を理解し、目的に応じて最適なものを選択するスキルがますます重要になっていくでしょう。


【まとめ】

GoogleのLyria 3 Proは、Geminiアプリを通じて最長3分の楽曲を手軽に生成できる音楽生成AIとして、2026年3月に登場しました。楽曲構造の指定やマルチモーダル入力に対応し、API経由での開発者向け統合も充実しています。現時点の楽曲クオリティではSuno v5.5がリードしていますが、Googleの広大なエコシステムとの統合力、手頃な価格設定、そして急速な進化のスピードを考えると、今後の音楽生成AI市場でLyria 3 Proが存在感を高めていくことは間違いありません。目的に応じて最適なツールを選び、AIを「新たな創作の筆」として活用していきましょう。

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この記事を書いた人

横田 秀珠のアバター 横田 秀珠 (新潟)公立長岡造形大学 情報リテラシー論 講師

ネットビジネス・アナリスト。未経験のIT企業に就職し、たった3年で独立し、2007年にITコンサルタント会社のイーンスパイア(株)を設立し現在に至る。All About ProFile全専門家で全国1位のコラム評価を獲得した実績を持つ。全国で年間200回を超える講演も行う。