ChatGPT「Writing tones」と「Ask User Question」機能の使い方

2026年7月、ChatGPTに2つの新機能が追加されました。1つは回答前にAIが質問を投げ、選択肢から選ばせる「Ask User Question」。5つ目が自由入力になっており、ツリー形式で条件を絞り込んでから答えが返ってきます。もう1つは同じ依頼に3種類の文章案をタブで出す「Writing tones」。ただし必ず起動するわけではなく、プロンプトに機能名を添えると発動しやすい傾向です。案は3つが上限で、気まぐれな面も残ります。
詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=HTMbjBGs0qs
0:00 📱 導入・今日のテーマ紹介 0:19 🆕 ChatGPTに追加された新機能2つの概要 0:40 ❓ 回答前に質問する機能(7/22投稿の紹介) 1:02 🏷️ 正式名称なし「Ask User Question」という呼び方 1:40 ✍️ Writing tones(7/24公式発表)3つのタブ切り替え 2:09 🔍 かつてのGoogle検索AIの複数案表示との類似 2:30 💬 Xのバズ投稿デモで3つの案が出た実例 3:17 3️⃣ トーンは3つが限界・4つ5つは出せない 3:55 🎵 実演:AI音楽の文章を3パターン→起動せず 4:25 🔄 「3つのトーン」に言い換えても発動しない 5:00 ⚖️ 複数の答えを出させることの意義 5:34 🗾 新潟観光PRの3パターンは成功した例 6:40 🧪 同じ文章をコピーして再現テスト 7:00 ⚠️ 狙って使いこなす機能ではないという結論 7:48 📋 2つ目:選択肢を出す機能(Claudeが得意だった) 8:20 🍜 そばサイト制作で選択肢を出させてみる 8:53 🎯 5つの選択肢と自由入力・絞り込み型の質問 10:01 🎁 以前のショッピング機能と同じ仕組み 10:25 🎸 実演:AI音楽制作でAsk User Questionを付けて検証 11:07 🎼 用途・雰囲気を選んで曲の提案が完成 12:19 ✈️ 新潟観光で再現性をチェック・発動を確認 13:28 🇯🇵 日本語「選択肢を出して」では起動しない 14:37 👋 まとめ・気まぐれだが面白い新機能
ChatGPT「Writing tones」と「Ask User Question」機能の使い方
いわき法人会さん100名近い参加だそうです!
ありがとうございます。凄すぎ(笑)
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp/

さて、本題です。
回答する前に選択肢を表示する「Ask User Question」
https://x.com/JustinBleuel/status/2079669875782393959
3つのトーンをタブで切り替える「Writing tones」https://x.com/ChatGPT/status/2080427827854491756
の2つが追加されました。
「Ask User Question」はBard(現Gemini)にあったよね?
「Writing tones」は今でもClaudeにある機能だよね?
実際に使ってみると、再現性が高い機能ではない?

ChatGPT「Writing tones」と「Ask User Question」機能の使い方
選ばせてから答えを作る
タブで見比べられる
※「Ask User Question」は公式名称ではなく、ChatGPT自身が提案した呼び名。日本語なら「対話型確認質問」。
1つの文章依頼に対して、AI側が勝手に3パターン用意してタブで並べてくれる機能。
画像生成のように10案並べば便利だが、上限は3案。候補の切り口もAI側が決める。
縦に3つ並ぶだけ
コピーの手間がかかる
見比べがラク
これが本来の姿
「3パターン」「3つのトーン」と言い方を変えても必ず発動するわけではない。同じ文章をコピペして再現できる時と、できない時がある。
もともとClaudeが得意としていた「答える前に選ばせる」やり方が、ChatGPTにも登場。ツリー形式で条件を順に絞り込んでいく。
プロンプトの後ろに Ask User Question と付け足す。「3つの選択肢を出して」と頼むだけでは、ただ選択肢を列挙して終わることが多い。
選択肢は5つ/うち4つが候補、5つ目が自由入力。自由記入を選んでも、そこからさらに質問が続く。
※編集ノーカットのライブ配信での検証結果。英語表記のほうが通りやすい一方、日本語で言えたほうが本当は使いやすい。
- Google Bard時代:Gemini以前、生成結果を複数案出す仕組みがあった。今は廃止 → ChatGPTが再び戻してきた形
- Claude:回答前に選択肢を出して選ばせるやり方が得意だった
- ChatGPTのショッピング機能:「予算は?」「誰向け?」と聞いてくる流れが、通常のチャットにも入ったイメージ
回答が1つだけだと正しいかどうか判断しにくい。だから——
- 最低でも2案は出させる
- 賛成・反対の両方の立場で答えさせる
- 見比べてから自分で選ぶ
今回の2機能は、この考え方をChatGPT側が標準で用意してくれたもの。
狙って必ず起動させられるものではなく、AIが忖度して汲み取ったときに出てくる気まぐれな機能。出たらラッキーくらいの距離感で。
- Ask User Question:後ろに付けるとほぼ発動。5択(うち1つは自由入力)をツリー状に重ねて条件を絞り込む
- Writing tones:1依頼から3案をタブ表示。上限は3つ、4つ以上は不可
- どちらも確実には起動しない。気まぐれだが、複数案を見比べる習慣づけには面白い機能
ChatGPT「Writing tones」と「Ask User Question」機能の使い方
- はじめに
- ChatGPTに静かに追加された2つの新機能とその出どころ
- 「Writing tones」3つのトーンをタブで切り替える機能の正体
- 実演して分かった「絶対には起動しない」という現実
- 「Ask User Question」回答前に選択肢を出させる機能の使い方
- おわりに
- よくある質問(Q&A)
はじめに
生成AIの世界は、本当に目が離せません。昨日まで「できなかったこと」が、今日には当たり前のようにできるようになっている。しかもその変化は、大々的な発表会やプレスリリースを伴わないことのほうが、むしろ増えてきました。気づいたら画面の見た目がちょっと変わっていて、「あれ、こんなボタンあったっけ?」と首をかしげる。そんな出会い方をする新機能が、いまとても多いのです。
今回取り上げるのも、まさにそういうタイプの新機能です。2026年7月29日水曜日、ネットビジネスに関する情報を15分間の生中継でお届けする配信の中で、ChatGPTに追加された2つの機能を紹介しました。ひとつは、回答を書き始める前にこちらへ選択肢を提示して質問してくる「Ask User Question」。もうひとつは、1つの文章に対して3つのトーン違いの候補をタブで切り替えられる「Writing tones」です。
どちらも派手さはありません。けれど、使ってみると「AIとの付き合い方」そのものが少し変わる。そんな性質を持った機能です。しかも面白いことに、この2つは「呼べば必ず出てくる」ものではありませんでした。生中継のノーカットで何度も試した結果、見えてきたクセと、それでも使う価値がある理由を、順を追ってお伝えしていきます。
ChatGPTに静かに追加された2つの新機能とその出どころ
今日のテーマは「ChatGPTの新機能が2つ」
今日もネットビジネスに関する情報を、生中継で15分間お届けしてまいります。今日は2026年7月29日水曜日になりましたが、この日のテーマとして取り上げたいのが、ChatGPTに追加になった新機能です。しかも1つではなく、2つあります。
まず全体像から整理しておきましょう。追加されたのは次の2つです。
- 回答前に選択肢を表示する機能——ここでは仮に「Ask User Question」と呼びます
- 3つのトーンをタブで切り替えられる機能——こちらは「Writing tones」という名前がついています
この2つについて、今日は具体的に話をしていきたいと思うんですが、まずは「そもそもこれ、本当に新機能なの?」という裏付けの部分から確認していきましょう。というのも、こういう機能は先ほども申し上げたとおり、公式ブログでドンと発表されるとは限らないからです。今回も、情報の出どころはX(旧Twitter)の投稿でした。
1つ目の出どころ:2026年7月22日の開発者の投稿
まず1つ目です。こちらは開発者の方なんですかね、おそらくOpenAIの中の方だと思われる方が書かれている文章なんですが、これが2026年7月22日付で投稿されているものになります。英文で書かれていますので、ちょっと訳してみます。
ChatGPTにライティング機能が追加になりました。ChatGPTは今、書き始める前に文脈を理解するために、いくつかの的を絞った質問をすることができます。つまり、やり取りが少なくて済む、よりパーソナライズされたドラフトが得られ、最初からより良い結果を得られます。試してみて感想を教えてください。
——という風に書かれているんですね。これが1つ目の機能です。
ポイントは「書き始める前に」という部分です。従来のChatGPTは、こちらが何かお願いをすると、まず書き始めてしまう。それが的外れだったら、こちらが「違う、そうじゃなくて」と修正を入れる。その往復が何度か発生する、というのが普通の流れでした。それを、書き始める前に「ちょっと確認させてください」と質問を挟むことで、往復回数そのものを減らそう、という発想です。「よりパーソナライズされたドラフトが得られる」というのは、まさにその質問を通じてこちらの文脈を吸い上げるからですね。
名前がついていないので、ChatGPT自身に聞いてみた
ところが困ったことに、この1つ目の機能には名前がついていません。投稿でも機能名としては明示されていないんですね。ブログや配信で紹介するときに名前がないと不便ですから、これはもうChatGPT本人に聞いてみるしかない、ということで実際に聞いてみたところですね、一応ね、こう考えてくれたんです。
その回答が「公式にはないんですが、一応『Ask User Question』、日本語で言えば対話型確認質問という風に呼んだらいいんじゃないですか?」というものでした。あくまでChatGPTさんが提案してくれた呼び方であって、正式名称ではありません。ただ、呼び名がないと話が進まないので、この記事でも以降は「Ask User Question」で通していきます。こういう感じの機能というものが、1つ目ですね。
2つ目の出どころ:2026年7月24日の公式投稿
そして2つ目の機能がこちらなんですけど、こちらは2026年7月24日に投稿されています。しかもこれ、ChatGPTから公式に出ているものです。そこにはっきりと「Writing tones」と書いてありますので、この機能が追加になっている、ということなんですね。
ただし、こちらも困ったことがありまして、説明がほとんどないんです。「Writing tones」という名前と、動作しているイメージだけ。なので、実際に何ができるのかは触ってみて確かめるしかありません。
一応、分かる範囲で言うと、選択肢として3つ、ここにタブで切り替える形が用意されていて、1つの文章に対して3つの候補が出てくる、というものです。同じ依頼に対して、トーンの違う3案が並列で提示される。そして、タブをクリックすることで見比べられる。そういう機能ですね。
これ、懐かしくないですか?
これ、懐かしいですよね。懐かしいというか、覚えてますかね? 随分昔の話なんですけど、Googleがですね、まだGeminiという名前になる前の「Bard」だった頃に、AIの生成結果に対して複数の回答案を出すという機能があったんですよ。3つだったかな? あれ、2つだけだったかな? というくらいの記憶なんですが、とにかく「1つの質問に対して複数のドラフトを出す」という仕組みが、確かにあったんです。
ところが、Googleはこれを今やめちゃいましたけどね。GeminiになってからはUIがシンプルになって、回答は基本1つになりました。
それをなんか、ChatGPTがもう1回戻してきた、という感じがしますよね。AI業界というのは、こういう「一度捨てられたUIが、別の会社で復活する」ということが本当によく起こります。当時は「複数案なんて邪魔」と判断されたものが、使い手のリテラシーが上がった今なら「複数案こそありがたい」に変わっている、ということなのかもしれません。
いずれにせよ、これが追加になっています、ということなんですね。では、今日はこの2つについて具体的にやっていきたいと思います。
「Writing tones」3つのトーンをタブで切り替える機能の正体
偶然出てきた「証拠」から見ていきます
さあ、では早速ですが、実は偶然に出てきたというものがあるので、その証拠の分から見ていきたいと思うんですけど、こちらになります。ここにね、昨日たまたまですね、やり取りしている中で出てきたものがあるので紹介したいと思います。
どういうやり取りだったかというと、Xで話題になっている投稿があって、「Xで以下の投稿がバズっているので、こういう文章があって……」という内容を貼り付けたんですね。そして、これについて「もっといいのを出して」と案を出させていたわけなんです。
そうするとですね、返ってきたものがイマイチだったんですよ。なので、こう言ってみたんですね。「このようなやり取りを140字にして」と。文字数を絞れば、キレが出るかなという狙いです。ところが、それでもまだ物足りない。そこでさらに「全然面白くないから、もう1回考え直して」という風に言ったんですね。
そうしたらですね、こうです。今3つ選択肢が出てますよね。
3つの候補が「タブ」で並んだ
出てきたのは、次の3パターンでした。
- 社長オチパターン
- ズル論争パターン
- 言い訳消滅パターン
このように、タブを切り替えて3つを同時に出すっていうことができるようになりました。これがですね、いわゆるこの「3つのトーンで返事を書く」というモード、つまり「Writing tones」なんです。
ここで大事なのは、3つが単に縦に並んでいるのではなく、タブで切り替わるという点です。縦に並んでいると、どうしても上から順に読むことになりますし、比較しづらい。タブで切り替わると、同じ位置に別の案が表示されるので、差分が非常に分かりやすいんですね。文章を比較検討するときに、この「同じ場所で切り替わる」というのは、地味なようでいて相当効きます。
上限は「3つ」まで。それ以上は出ない
これね、いろいろやってみたんですけど、3つが限界でしたね。3つ以上出ないです。4つ5つは出ないです。
これはちょっと残念なポイントでした。個人的には、これ10個ぐらい出れば、いわゆる画像生成と同じように便利かなと思ったんですよ。画像生成って、4枚とか、サービスによってはもっとたくさん一度に出してくれて、その中から「これ!」と選ぶ流れが定着していますよね。文章もあの感覚で、10案くらいバーッと出してくれて、そこから選べるなら、コピーライティングの現場などで相当使えると思ったんです。
でも、3つしか出ないので。まあ、3つあれば「比較」という行為は成立しますから、そこは割り切りどころかもしれません。
3つの「切り口」を決めるのはAI側
もう1つ、押さえておきたい仕様があります。それは、3つの候補もAI側が考えて、3パターン用意してくる、ということです。
つまり、こちらが「この3つの方向性で出して」と指定するのではなく、AIが勝手に「じゃあこの依頼なら、社長オチと、ズル論争と、言い訳消滅の3方向でいこう」と決めてくるわけですね。先ほどの新潟の観光PRの例でも、後ほど触れますが「王道」「グルメ」「情緒」という切り口をAI側が設定してきました。
これをどう捉えるかは、人によって分かれると思います。「自分で切り口を指定したいのに」と感じる人もいるでしょう。一方で、「自分では思いつかない切り口を提示してくれる」というメリットもあります。特にアイデア出しの初期段階では、後者の価値は小さくありません。自分の頭の中にある選択肢だけで回していると、どうしても発想が同じ方向に固まりますからね。
そういうイメージだと思ってください、というのが「Writing tones」の基本的な理解になります。
実演して分かった「絶対には起動しない」という現実
実際にやってみましょう
じゃあこれね、実際にちょっとやってみたいと思うんですけど。ChatGPTを開きましたので、ちょっとやってみましょうか。
こんな感じで入力してみます。
AIを使って音楽を作る方法についての文章を3つのパターンで作って
と、仮に言った場合に、これで作ってくれると思うんですが……ただこれね、絶対に起動するわけじゃなくて、これ起動しないですね。
このように普通に、昔にあったCanvas機能みたいなのが起動して、3つこうやってね、縦に出してくる場合があるので、横にこう並ぶってことは絶対じゃないんですよ。
なので、どっちがいいのか分かんないけど、これだとですね、まあいいんだけど、これコピーしなきゃいけないので、ちゃんと切り替えられている方がいいかなという気はするんです。同じ「3案出てくる」でも、タブで切り替わるのと、テキストとして縦に3つ並ぶのとでは、使い勝手が違いますからね。でも、このようにね、絶対には出てこないんですよ。
言い方を変えてみる:「パターン」ではなく「トーン」なら?
なので、今これちょっと言い方を変えてみます。言い方を変えて、「パターン」だからダメなんかなと思うじゃないですか? 機能名が「Writing tones」なんだから、「トーン」という単語を使えば反応するんじゃないか、という仮説ですね。
なので、ここんとこを「パターン」じゃなくて「トーン」とかにしますよね?
この内容を3つのトーンで作って
と。という感じに、じゃあ言ってますね。
これでも多分出ない。……はい、こうなっちゃうんですよ。3つのトーン、確かに3つのトーンにはなってんだけど、いわゆる僕の求めているようなタブの切り替えにはならないわけですね。
内容としては指示通り、トーン違いの3案が生成されています。でも、それはあくまで「文章として3つ書かれている」だけで、UIとしてのタブ切り替えは発動していない。ここが分かれ目です。なのでこれ、絶対じゃないんですね。
そもそも「複数案を出させる」という考え方は正しい
ただこれ、僕はいつも言っているやつですよね。
その、回答は1個出すと、それが正しいかどうかっていう判断がしにくいので、最低でもね、2つ出しましょう、とか、あとは賛否を出そうと。これについての良い立場と悪い立場という、賛成・反対2つの立場での答えを返しましょう、ってよく言っていると思うんですけど、このような形のものっていうのは確かにいいかなと思います。
ここは、機能の有無に関係なく大事な話です。AIの回答が1つしかないと、人間はそれを「唯一の正解」として受け取ってしまいがちなんですね。比較対象がないと、良し悪しを判断する基準そのものが持てないからです。ところが2つ、3つ並べると、途端に「こっちのほうがしっくりくる」「こっちは言い過ぎだな」といった判断ができるようになる。選択肢は、判断力を取り戻すための装置なんです。
その意味で、「Writing tones」という機能が目指している方向性そのものは、非常に理にかなっていると言えます。
うまくいった例:「新潟の観光PR」
で、これ偶然なんですけど、僕がうまくいったのがあるので、ちょっと紹介するとこちらですね。
新潟の観光PRする文章3パターンで書いて
と言ったら、この時は「3パターン」でいってますよね。さっきダメだった言い方です。でもこのように3つ、今出てきてますよね。
選択肢は、次の3つでした。
- 王道パターン——観光についてのオーソドックスな紹介文
- グルメの切り口を変えたパターン——食に振った内容
- 情緒パターン——雰囲気や感情に訴える書き方
この3つが出てきていると思うんですが、ちゃんとタブで切り替わっています。同じ「3パターンで書いて」という言い方なのに、AI音楽のときは出なくて、新潟観光のときは出た。この差は何なのか、というのが気になるところですよね。
再現性の検証:同じ文章をコピペしてみる
じゃあこれ、全く同じ文章をコピーしまして、ChatGPTを新しく開いてちょっとやってみますね。
同じ文章をコピペしましたよ。で、エンターしますね。これでまあうまくいけばいいんだけど。ライブ配信なので、正直、うまくいかないことを祈っております。うまくいかないほうが「絶対じゃない」という説明の証拠になりますからね。
……あ、**うまくいっちゃった。**これ、うまく3つ切り替えて出てきたね。面白くない。こういうことです。
いや、あ、これはね、逆に証拠になりましたけど。こう、3つ今切り替えでね、出ましたね。つまり、「新潟の観光PRする文章3パターンで書いて」という依頼に関しては、別のチャットでも再現するということが確認できたわけです。これは大きな発見です。まぐれではなく、この依頼内容なら安定して発動する。
じゃあ、さっきの文はどうか
じゃあこれでうまくいったので、じゃあさっきの文でうまくいくかって話ですよね。
で、ここのとこを、
AIで音楽を作る方法についての文章を3パターンで書いて
という風に言ってますね。新潟観光のときと同じ「3パターンで書いて」という言い回しに揃えました。で、これでちゃんと動くかって話です。
だから「3パターン」って言い方がいいのか、「3つのトーン」って言い方がいいのか、いろんな言い方があると思うんだけど、**絶対ではない。**これ、起動しないでしょ?
なので、絶対じゃないんだけど、こう聞いても出ないんだったら、結果的にどういうことかというと、AIがこの答えに対して、自分がなんか出した方がいいなと思った場合に、何て言うの、こっちを忖度して汲み取ってくれて出してくれるような機能なんですね。
つまり、この機能を「使いこなそう」というものではないという風に思ってもらえばいいかなと思うんです。呪文を唱えれば必ず発動する、という類のものではない。AIの側が「この依頼はトーンの違いを見せたほうが親切だな」と判断したときに、勝手に出てくる。そういう性質のものです。
言い換えれば、発動しなくてもガッカリする必要はないということでもあります。出たらラッキー、くらいの距離感で付き合うのが精神衛生上いいでしょうね。これが「Writing tones」という機能になります。
ということで、1つ目でした。
「Ask User Question」回答前に選択肢を出させる機能の使い方
もともとはClaudeが得意としていた機能
で、2つ目がね、これがまたなかなか、思ったことがうまく出てこないんですけど、でも、うまく出たものを使うしかないので、それで紹介したいと思いますが、選択肢が出るっていうパターン、つまり「Ask User Question」のほうです。
これ、以前に僕もちょっと話したことがありますけど、もともとClaudeが得意としていたものなんですよ。今までClaudeでは、生成結果の中に選択肢が出てきて、回答する前に「どれですか?」っていう風に選ばせてから回答させる、というのがあって、僕、これ、この機能がかなり好きだったんですね。
なぜ好きだったかというと、こちらが最初のプロンプトで全部を言語化しなくて済むからです。人間って、自分が何を欲しいのかを最初から完璧に言葉にできるわけじゃないんですよ。「そばのサイトを作りたい」とは言えても、「誰向けで、目的は何で、掲載範囲はどこまでで」なんて、聞かれて初めて考えることのほうが多い。選択肢を提示されると、人は自分の要望を発見できるんです。
なんだけど、この機能がChatGPTに入ってきた、ということで、ちょっとご覧ください。
まずは普通に頼んでみる
「新潟市のそばサイトを作りたい」と言って……これ、**出ないんですよ。**普通に回答が返ってくるだけです。なかなか出ないので、これを例えばここんとこで、言い方を足してみます。
そばサイトを作りたい。3つの選択肢を出して
と。「3つの選択肢を出して」とかと言ってやった場合、さあこれ、偶然うまくいったらいいんだけど。え? 何言っても、ライブ配信なんで。
はい、ここなんですよね。で、普通にこうやって「選択肢を出して」って言ったら、**こうやって選択肢を出してくるんですよ。**っていうのも普通なんだけど——これは、文章の中に選択肢が箇条書きで書かれているだけであって、こちらがクリックして選べるUIにはなっていないんですね。ここが決定的に違います。
「Ask User Question」を後ろにくっつけると発動する
これ、今皆さんに見てもらったように、「Ask User Question」っていうのを後ろにくっつけてやったところ、このような形で発動しました。
まず、「サイトの目的を決めましょう」と言ってきて、**「誰向けのそばサイトを作りたいんですか?」**ということで、こうね、これ今5つから選ぶようになってます。で、5つ目がいわゆる自由入力、自由記入っていう感じになっているんですね。
これ、地味に親切な設計です。用意された4つがどれもピンとこないときに、自分で書ける逃げ道がある。選択肢UIって、選択肢が的外れだと途端にストレスになるものですが、5つ目があることでそれを回避しています。
ツリー形式でどんどん絞り込まれていく
で、これで例えば「このそば店を探す観光客に向けて作りたいよ」って言った場合に、これを選ぶと、そしたら今度は**「サイトの主な目的は何ですか?」**に進みます。
ここで、
- 観光客を集客する
- そば店を紹介する
- 地域情報を発信する
とか出てきまして、「地域情報を発信する」に例えば選びますね。
はい、そしたら**また次の選択肢が出てくるんですよ。**で、今度は「掲載する情報の範囲は?」っていうことで、いわゆるこう、なんて言うんですかね、ツリー形式になっているわけですね。
で、今度は「新潟市全域なんですか?」「おすすめの店のみなんですか?」ということで、新潟市全域にしましょうか。そうすると、ようやく答えが返ってくる。
質問が1回で終わらず、選ぶたびに次の質問が枝分かれしていく。これがツリー形式ということです。ヒアリングシートを対話でやっているようなイメージですね。
実はショッピング機能で見たことのある挙動
これはちょっと前にあったChatGPTのショッピング機能もこんな感じでしたよね。「クリスマスのプレゼントを考えたいんだけど」って言うと、「予算は?」とかね、「誰向けですか?」とか聞いてきて、それに答えていくと提案が出てくる、というものがあったと思うんだけど。
あの機能が、まあ普通のチャット機能の中に入ったと思ってもらえばいいかなと思います。ショッピングという特定用途に限定されていた対話フローが、汎用のチャットに降りてきた、ということですね。これは結構大きな話だと思います。
再現性の検証その1:AIで音楽を作りたい
では、今言ったやり方でうまくいったので、ちょっとやってみたいと思うんですけど。はい、では新規作成で、この「Ask User Question」っていうのをやったら本当に起動するのかって話ですね。
で、ここを書いてですね、「AIで音楽を作りたい」、はい、で、これに「Ask User Question」っていうのをつけたら、これで起動するのかって話ですね。はい、やってみましょう。何せ、ライブ配信です。編集ノーカットでやっておりますので、さあこれで本当に出てくればいいんですけど。さあ、ちゃんと僕のね、忖度してくれると思うんだけど。
お、出るぞ。お、出た。出ました。
**「どんな曲を作りたいですか?」**ということで、はい、明るいポップです。……あ、熱いロックにしましょう。熱いロックです。
で、そうすると次に**「曲の用途は何ですか?」**っていうことで、そうですね、商用利用する。
はい、次は**「曲の雰囲気は?」**ってことで、力強い、爽やか、ダーク、感動的とありまして、ダークにしましょう。ダークでいくと、これで「こういう曲はどうでしょうか?」っていうのを思考して出してくると。
**「Ask User Question」をつけると起動しそうですね。**はい、そしたらこんな形でですね、こういう風に曲を作ったらどうでしょうか?っていう案が出てきましたね。
再現性の検証その2:新潟の観光
じゃあ本当にこれだと絶対に出るのかって話なので、ちょっともう1回ぐらいやらないと再現性が高くないので、やってみましょう。
はい、例えば「作りたい」じゃ、ちょっと面白くないので、何しましょうか。そうですね、「新潟の観光について教えて」と。「新潟に観光」、「新潟に観光」……「新潟に観光で行きたいんだけど教えて」。
で、これで言うと「どういうような観光目的なんですか?」っていう感じで聞いてくると嬉しいんですけど。さあ、**生中継です。何があるか分かりません。**はい、やってみましょう。
さあ、これでちゃんと選択肢が出てくるんであれば、このやり方だと必ず発動する、と言えるわけです。
お、発動するね。「Ask User Question」をつけたら発動しますね。
はい、選択肢はこうです。
- 「グルメを楽しみたい」んですが
- 「絶景や自然を巡りたい」んですが
- 「温泉でゆっくりしたい」んですが
- 「名所を効率よく回りたい」んですか?
- そして5番目——5番目が今回もありますね
5番目の自由入力、ちょっとやってみましょうか。子供向け、子供向けで観光に行きたい。ちょっと今回は自由記入にしてみました。
そうすると、**「子供の年齢は? 未就学児ですか? 小学生ですか? 中高生ですか? 幅広い年齢向けですか?」**って聞いてくるので、例えば「中高生です」と選んでますね。
そうすると**「旅行の日数は? 日帰りですか? 1泊2日ですか? 2泊以上ですか? 未定ですか?」**というので、1泊にしましょう。
**を、「Ask User Question」ってやると起動しそうですね。**はい、そうすると答えを書いてくるということですね。
自由入力を選んでも、そこで対話が終わらずに、ちゃんと次の質問へつながっていく。ここはよくできています。
日本語で「選択肢を出して」ではダメだった
はい、これを、「Ask User Question」って言い方をしてもいいんだけど、ちょっと英語なので言いづらいんですよね。毎回これを打つのは面倒ですし、音声入力ではさらに厄介です。本当はここ、「選択肢を出して」、「選択肢を出して」みたいな形の日本語が言えれば1番いいかなと思うんですけど。
はい、これで聞いてみましょう。さあ、AIさん忖度してね。今ライブ配信中ですから。
ここで「思考中」って出た後に、ここの、ここに違いが出ますよね。こう、よく見てくださいね。
……あ、**これダメです。**これ多分、普通に答えが出てくると思います。はい、普通に答えていきますね。
やはり日本語の「選択肢を出して」では、あのクリックできるUIは発動せず、文章として選択肢が書かれるだけになってしまいました。ということは、現時点では英語の「Ask User Question」というキーワードそのものがトリガーとして効いている可能性が高い、ということになります。
こんな感じでですね、使ってもらうといいのかなと思っておりますので、「Ask User Question」っていう言い方をするとほぼ出てきていたので、皆さん、やってみましょう。これ、ただ、こう出てきますね。こうじゃないですよね、という違いを見比べてもらうと分かりやすいと思います。
今回の仕様のまとめ
ということで、今回確認できた仕様を整理しておきます。
- Ask User Question——5つの選択肢があって、5つ目が自由入力。残りを4つの選択肢から選ぶというものができる。選ぶとさらに次の質問へ進むツリー形式
- Writing tones——トーンはですね、3つから選ぶことになります。3つ以上、今んとこできません
というものがあるので、よかったら使ってみてください。
はい、ということで、今日はChatGPTの新機能、非常に簡単なもんなんですけど、ちょっと気まぐれ感はありますが、面白い機能なので、ぜひ皆さん使ってみてください。
おわりに
今回は、2026年7月に追加されたChatGPTの2つの新機能を取り上げました。1つは、回答を書き始める前に選択肢つきの質問を投げてくる「Ask User Question」。もう1つは、1つの依頼に対してトーン違いの3案をタブで切り替えられる「Writing tones」です。
どちらも、生中継のノーカットで何度も実演した結果、共通の性質が見えてきました。それは**「必ず発動するわけではない」**ということです。「3パターンで書いて」という同じ言い方でも、新潟観光の依頼では出て、AI音楽の依頼では出ない。日本語で「選択肢を出して」と言っても発動せず、英語で「Ask User Question」と添えるとほぼ発動する。AIがこちらを忖度して、出したほうがいいと判断したときに出てくる——そういう機能だと理解しておくのが実態に合っています。
とはいえ、方向性そのものは非常に good です。回答が1つだけだと、それが正しいかどうかを判断する基準が持てません。だからこそ、複数案を出させる、賛否両論を出させる、というのは以前から繰り返しお伝えしてきた考え方です。今回の新機能は、その発想をUI側から後押ししてくれるもの。気まぐれではありますが、出たときの便利さは本物です。ぜひ一度、試してみてください。
よくある質問(Q&A)
Q1. 「Ask User Question」は公式の機能名なのですか?
いいえ、公式の名称ではありません。2026年7月22日にX上で投稿された内容には、この機能の名前が明記されていませんでした。そこでChatGPT本人に「この機能、なんて呼べばいい?」と聞いてみたところ、「公式にはありませんが、『Ask User Question』、日本語で言えば『対話型確認質問』と呼んではどうですか」と提案してきた、という経緯です。あくまで便宜上の呼び名ですが、面白いことに、この言葉をプロンプトの後ろに添えると実際に機能が発動する確率が非常に高くなりました。名前として通用しているようです。なお、もう一方の「Writing tones」のほうは、2026年7月24日にChatGPT公式から投稿されているので、こちらは公式名称と考えて差し支えありません。ただし、詳しい説明は付いていませんでした。
Q2. 「Writing tones」で4つ以上の案を出すことはできますか?
**できません。現時点では3つが上限です。**実際に4つ、5つと指定して試してみましたが、3つ以上は出てきませんでした。個人的には、10個ぐらい出てくれれば、画像生成で複数枚から選ぶのと同じような感覚で使えて相当便利だと思ったのですが、そこまでは対応していません。また、3つの候補の「切り口」を決めるのもAI側です。たとえば新潟の観光PRを頼んだときは「王道」「グルメ」「情緒」という3方向をAIが勝手に設定してきました。こちらから「この3つの方向で」と細かく指定するタイプの機能ではない、と理解しておくといいでしょう。ただ、自分では思いつかない切り口が出てくるという点では、アイデア出しの段階でむしろ有利に働く場面もあります。
Q3. なぜ同じ言い方をしても、出るときと出ないときがあるのですか?
これが今回いちばん強調したいポイントで、この2つの機能は「絶対に起動する」ものではないからです。実演では、「新潟の観光PRする文章3パターンで書いて」ではタブ切り替えが発動し、別のチャットでコピペしても再現しました。ところが、まったく同じ「3パターンで書いて」という言い回しで「AIで音楽を作る方法についての文章」を頼むと発動しませんでした。「3つのトーンで作って」と機能名に寄せた言い方をしても同様です。結局のところ、AIが「この依頼は複数案を見せたほうが親切だな」と判断したときに、こちらを忖度して出してくれる仕組みだと考えられます。つまり、呪文を覚えて使いこなす類の機能ではないということです。出たらラッキー、くらいの距離感で付き合うのが現実的です。
Q4. 「選択肢を出して」と日本語で頼んでもダメなのでしょうか?
実演した限りでは、日本語の「選択肢を出して」ではUIとしての選択肢は発動しませんでした。厳密に言うと、何も起きないわけではなく、回答文の中に選択肢が箇条書きで書かれる形にはなります。しかしそれは従来からできていたことで、クリックして選び、そのたびに次の質問へ枝分かれしていく、という体験にはなりません。一方、英語で「Ask User Question」と添えた場合は、「AIで音楽を作りたい」でも「新潟に観光で行きたいんだけど教えて」でも、繰り返し発動しました。英語なので少し言いづらいのが難点ですが、確実性を優先するなら現状はこの言い方を使うのがよさそうです。今後のアップデートで日本語表現でも通るようになることを期待したいところですね。
Q5. この2つの機能は、結局どんな場面で役に立つのですか?
考え方の土台としてお伝えしたいのは、AIの回答が1つしかないと、それが正しいかどうかを判断しにくいということです。比較対象がないと、良し悪しを測る基準そのものが持てません。だから以前から、最低でも2つ出させる、あるいは賛成の立場と反対の立場の両方から答えさせる、といったことを繰り返しお伝えしてきました。「Writing tones」は、まさにその「複数案を並べて比べる」をUI側から支えてくれる機能です。キャッチコピーや紹介文など、正解が1つに定まらない文章を書くときに効きます。一方の「Ask User Question」は、こちらが要望をうまく言語化できていない段階で有効です。「そばサイトを作りたい」としか言えなくても、誰向けか、目的は何か、掲載範囲はどこまでかと順に聞かれることで、自分の要望を発見できます。以前のショッピング機能に近い体験が、通常のチャットに降りてきたと考えると分かりやすいでしょう。
ChatGPT「Writing tones」と「Ask User Question」機能の使い方

❓ Ask User Question
ChatGPTが回答を書き始める前に、ユーザーへ確認の質問を投げかける機能のことです。公式な名称ではなくChatGPT自身が提案した呼び名ですが、プロンプトの末尾にこの言葉を添えると発動しやすくなります。日本語では「対話型確認質問」と表現されます。
🎭 Writing tones
1つの依頼に対して、文章の候補を3種類同時に生成し、タブで切り替えて見比べられる機能です。2026年7月24日にChatGPT公式から発表されました。候補の切り口はAI側が判断して用意し、現時点では3つが上限となっています。
🎨 トーン
文章の調子や雰囲気、語り口のことを指します。同じ内容でも、明るい調子・落ち着いた調子・情緒的な調子で印象は大きく変わります。今回の新機能では、AIが自動で3つの異なるトーンを用意し、目的に合うものを選べるようになりました。
🌳 ツリー形式
枝分かれする木のように、質問と回答を段階的に絞り込んでいく構造のことです。「誰向けか」→「目的は何か」→「範囲はどこまでか」と順に選択を重ねることで、最初の曖昧な依頼が具体的な条件へと整理されていきます。
✍️ 自由入力
用意された選択肢の中に当てはまるものがない場合に、自分の言葉で答えを書き込める欄のことです。今回の機能では5つ目の項目がこれにあたり、想定外の要望も伝えられるため、選択肢方式の窮屈さを補う役割を果たします。
🖼️ Canvas
ChatGPTに搭載されている、文章や制作物を専用の画面で編集できる機能のことです。今回の検証では、3案を求めた際にタブ切り替えではなくCanvasが起動する場合もあり、どちらの表示になるかはAI側の判断に委ねられています。
🐦 Bard
GoogleがGemini以前に提供していた対話型AIの名称です。かつて回答候補を複数表示する仕組みを備えていましたが、後に廃止されました。今回ChatGPTが導入した複数案表示は、この考え方が形を変えて戻ってきたとも言えます。
⚖️ 両論併記
1つの物事について、賛成の立場と反対の立場の両方を並べて示す考え方です。AIの回答が1つだけだと正しいかどうか判断しにくいため、最低でも2案、あるいは賛否の両方を出させることが、鵜呑みを防ぐ有効な使い方になります。
🔁 再現性
同じ手順を繰り返したときに、同じ結果が得られる度合いのことです。今回の新機能は「1回うまくいった」だけでは判断できないため、複数回試して発動するかを確かめる姿勢が、AIの機能を見極めるうえで欠かせません。
🤝 忖度
相手の意図を推し量って先回りすることです。今回の新機能は明確な操作ボタンではなく、AIが「選択肢を出した方がよさそうだ」と判断したときに動く仕組みのため、使いこなすというより、AIの汲み取りに委ねる性質の機能だと言えます。
ChatGPT「Writing tones」と「Ask User Question」機能の使い方

ChatGPT「Writing tones」と「Ask User Question」機能の使い方
Writing tonesは「文体を設定値として持たせる」仕組み
Writing tones(ライティングトーン)とは、ChatGPTの出力する文章の「口調・語感・温度感」を、その都度プロンプトで指示するのではなく、あらかじめ設定値として保持させる仕組みの総称です。従来は「丁寧な口調で書いて」「専門的に書いて」と毎回入力する必要がありましたが、現在のChatGPTはトーンをプリセットとして選択できます。プリセットは「フレンドリー」「プロフェッショナル」「簡潔」「率直」といった選択肢から選ぶ形式で、選んだトーンに応じて出力が調整されます。語彙のレジスター(フレンドリーは口語的、プロフェッショナルは硬い語彙)、文の長さ(簡潔は短文、詳細は長文)、書き出しと締めのパターン(フレンドリーは温かい挨拶を添え、率直は省く)といった要素が同時に変化します。 My Writing Twin
この仕組みの原型は2025年11月に整備されました。「デフォルト」「フレンドリー」「効率的」「プロフェッショナル」「率直」「風変わり」といった刷新プリセットが用意され、加えて回答の簡潔さ・温かさ・スキャンしやすさ、絵文字の使用頻度といったより細かい制御も導入されています。さらに2025年12月19日の更新では、プリセット選択に加えて個別特性を単独調整できるようになり、「温かさ」「熱量」「見出し・リストの量」「絵文字の量」をそれぞれ増減できます。 openaiopenai
重要なのは、これが「その場かぎりの指示」ではなく「アカウント全体に効く設定」だという点です。2025年11月7日以降、パーソナライズ設定やカスタム指示の変更は、新規チャットだけでなく既存の会話も含めた全チャットに即時適用されるようになりました。つまりトーンは「毎回頼むもの」から「一度決めれば効き続ける資産」に変わったわけです。文体のブレは、ブログ運用でもSNS運用でもブランド毀損に直結します。Writing tonesは、その属人性をシステム側に移管する機能だと理解しておくと使いこなしやすくなります。 openai
Ask User Questionは「AIから聞き返させる」逆質問の仕組み
もう一方のAsk User Question(アスクユーザークエスチョン)は、ChatGPTが回答を出す前に、ユーザーへ確認の質問を投げ返す挙動を指します。日本語圏では「逆質問」と呼ばれてきた技法で、ユーザーが情報を与えたうえでAIにさらに深く質問させることで、より具体的で有益な回答を引き出せるほか、逆質問を通じて新たな視点を得ることもできるという使われ方をしてきました。プロンプトの情報が不足しているときにChatGPTが「どんな業界を想定していますか?」などと聞いてくる場面が、まさにこれにあたります。 withAISyuutoku
かつては手動プロンプトで発動させるテクニックでしたが、現在はモデルとUIの両面で組み込みが進んでいます。2025年11月の買い物リサーチ機能では、必要なものを説明するとChatGPT側が明確化のための質問を投げ、ネット上を深くリサーチしたうえで選択肢とトレードオフを含むパーソナライズされたガイドを返す設計になっています。またGPT-5.1の発表時点で、ユーザーが特定のトーンやスタイルを求めていることをChatGPTが察知した際、設定画面に移動しなくても会話中に能動的に設定更新を提案する挙動が導入されています。 openaiOpenAI
ただし逆質問は「多ければよい」わけではありません。2026年5月にリリースされたGPT-5.5 Instantは、細部を落とさずにより引き締まった直接的な回答を返し、不要なフォローアップ質問を減らす方向に調整されています。つまり現在のChatGPTは「聞き返すべきときだけ聞き返す」バランス設計に寄っており、ユーザー側が意図的に逆質問を求める場面と、AIが自動判断する場面が併存している状態です。この二層構造を理解しておくことが、Ask User Questionを使いこなす前提になります。 openai
Writing tonesの使い方と具体的な設定手順
パーソナライズ設定からトーンを指定する基本操作
Writing tonesの設定は、ChatGPTの「設定(Settings)」内の「パーソナライズ(Personalization)」から行います。パーソナライズは以前のように別モーダルで開くのではなく設定画面内に統合されており、パーソナリティの選択、カスタム指示の追加、メモリの更新を同じ場所で管理できます。手順としては、①右上のアカウントアイコンから設定を開く、②パーソナライズを選ぶ、③ベーススタイル/トーンのプリセットを選択する、④必要に応じて「温かさ」「熱量」「見出し・リストの量」「絵文字の量」のスライダーを調整する、という流れです。 openai
プリセット選びの実務的な指針を挙げます。ブログ記事やオウンドメディアなら「プロフェッショナル」を基準に、温かさを一段上げると硬すぎない解説文になります。SNS運用なら「フレンドリー」+絵文字を控えめ、見出し・リストを減らす設定が読みやすい投稿文につながります。社内資料や議事録なら「効率的」または「簡潔」を選び、絵文字をゼロ、リストを多めにすると構造化された出力になります。壁打ち・企画立案では「率直」が有効で、迎合的な同意ではなく反論を含む応答が得やすくなります。
注意点として、プリセットは恒久的ではありません。2026年3月17日には「Nerdy(オタク的)」ベーススタイルが提供終了となり、選択していたユーザーはデフォルトのパーソナリティへ移行しました。特定プリセットに業務フローを依存させると、廃止時に文体が丸ごと変わるリスクがあります。事業者としては「どのプリセットを使っているか」ではなく「どういう文体を実現したいか」を言語化してドキュメント化しておくべきです。プリセットはあくまで初期値、実際の運用はこの後に説明するカスタム指示との併用で固めるのが定石です。 openai
カスタム指示5,000文字とWriting tonesを併用する上級テクニック
プリセットだけでは表現できない細かいニュアンスは、カスタム指示(Custom Instructions)で補完します。ここで2026年7月の重要アップデートが効いてきます。2026年7月15日、ChatGPTのカスタム指示の文字数上限が引き上げられ、Plus・Pro・Enterprise・Business・Educationのユーザーは従来の1,500文字から5,000文字まで保存できるようになりました。応答スタイルや挙動をカスタマイズできる余地が大幅に拡大しています。 openai
5,000文字あれば、単なる「丁寧に書いて」ではなく、実質的なトーン&マナー規定を丸ごと格納できます。推奨する記述構成は次の通りです。①一人称と読者の呼称(「弊社」か「当社」か、「あなた」か「皆さん」か)、②禁止表現リスト(過度な感嘆符、「〜ではないでしょうか」の多用、AIらしい定型句など)、③文長と段落設計(1文60文字以内、1段落4文以内など)、④専門用語の扱い(初出時に定義を添える/添えない)、⑤良い出力例と悪い出力例を各2本ずつ。特に⑤の実例提示は効果が大きく、抽象的な形容詞を並べるより出力が安定します。
さらに、モデル側の指示追従性も向上しています。GPT-5.1以降のモデルはカスタム指示への追従性が改善され、トーンと挙動をより精密に制御できるとされています。2026年6月24日のGPT-5.5 Instant更新でも、複数の制約や要件を含むリクエストに対して、すべての条件に応答する信頼性が高まっています。長文のトーン規定を書いても無視されにくくなった、ということです。なお全社運用ではプロジェクト機能を併用し、プロジェクト単位の指示でブランドごとのトーンを切り替える設計が実務的です。 OpenAIopenai
Ask User Questionの使い方と精度を上げる指示の出し方
逆質問を意図的に発動させるプロンプトの書き方
Ask User Questionを能動的に使う最短ルートは、プロンプトの冒頭で「回答を出す前に質問すること」を明示的に指示することです。テンプレートとしては次の形が実務で機能します。
「〇〇を作成してください。ただし、いきなり作成せず、成果物の品質を左右する不明点を最大5つ、優先度の高い順に質問してください。私が回答したのち、必要なら追加質問をし、十分な情報が揃った段階で作成に着手してください。」
ポイントは3つあります。第一に質問数の上限を切ること。上限を指定しないと20問並べられて回答が面倒になり、結局使われなくなります。第二に優先度順を指定すること。これによりAIが「何が成果物の品質を決めるか」を自己申告することになり、その並び自体が要件定義のヒントになります。第三に着手条件を明示すること。「十分な情報が揃った段階で」と書かないと、質問だけを繰り返して前に進まないループに陥ります。
この技法が特に効くのは、抽象度の高い依頼です。「営業資料の作り方を教えて」とだけ入力すると一般論しか得られませんが、業界・対象者・レベル感といった具体条件を加えることで、業務に直結する実用的なアウトプットが得られます。逆質問は、この具体条件をユーザーの頭の中から引き出す装置として働きます。また、質問が複数の内容を含んでいたり背景情報が不足していると、AIはどこに重点を置くべきか判断しづらくなり、回答が散漫になったり欲しい情報に辿り着くまで何度もやり取りが必要になります。先に聞き返させることは、遠回りに見えて総往復数を減らす合理的な手段なのです。 AI MarketAI Market
選択肢型の回答で往復回数を減らす運用のコツ
逆質問を実務で回すうえで最大の障壁は「質問に答えるのが面倒」という点です。ここを解決するのが選択肢型(single select/multi select)の指定です。プロンプトに「質問には必ずA/B/Cの選択肢を添えてください。私は記号だけで答えます」と加えるだけで、返信コストが劇的に下がります。スマホから使う場合は特に効果が大きく、自由記述を求められると入力が止まりますが、記号選択なら数秒で返せます。
さらに応用として「AIが推奨する選択肢に★を付けてください」と指示すると、判断そのものを委任できます。決めきれない項目は★をそのまま採用し、こだわりのある項目だけ自分で選ぶ、という運用が可能になります。この「デフォルト値付き選択肢」は、AIとの共同作業の往復回数を体感で半減させます。
モデル側の進化も追い風です。2026年6月24日のGPT-5.5 Instant更新では、質問の背後にある本来の目的を特定する能力と、複数ターンにわたって文脈を維持する能力が向上しました。ユーザーが制約を追加したり、意味を明確化したり、回答に異議を唱えたりした場合、元のアプローチを繰り返すのではなく、より効果的に適応するようになっています。つまり「聞き返し→回答→修正指示」というループが、以前より少ない回数で収束します。長時間タスクを扱うChatGPT Workでも、進捗を追い、質問に答え、方向性を変更し、重要なアクションを承認するという対話型の進行が前提になっており、逆質問はもはや小技ではなくワークフローの標準構成要素になりつつあります。 openaiopenai
2つの機能を組み合わせた実務ワークフロー
コンテンツ制作(ブログ・SNS)での使い分け
コンテンツ制作では、この2機能は「入口」と「出口」で役割が分かれます。入口=Ask User Questionで企画の解像度を上げ、出口=Writing tonesで文体を統一する、という設計が最も再現性が高くなります。
具体的な運用手順は次の通りです。①事前にカスタム指示へ自社メディアのトーン規定を5,000文字で格納しておく。②新規記事の企画時、「このキーワードで記事を作る前に、想定読者・記事のゴール・差別化軸について選択肢付きで質問して」と依頼する。③選択肢に答えて要件を確定させる。④構成案を生成し、確定後に本文を執筆させる。⑤出力された本文のトーンがブレていれば、その場で「もう少し温かく」「絵文字を減らして」と伝える。
⑤の微調整が会話中に効くのが現在のChatGPTの強みです。特定のトーンやスタイルを求めていることをChatGPTが察知すると、設定画面に移動せずとも会話中に設定更新を提案してくる挙動が導入されており、その設定はいつでも調整・削除できます。執筆環境も整備が進んでおり、2026年6月8日以降、ライティングブロックはエッセイ、PRD、レポート、ブログ記事、メモなどの長文用途をカバーし、長い原稿は集中できるフルスクリーンエディタで開けます。ライブラリへの保存、目次表示、ダウンロードにも対応しています。トーン設定を効かせたまま長文をエディタ上で仕上げられる環境が揃った、と捉えてください。 OpenAIopenai
SNS運用ではトーンを分ける必要があります。X向けは「簡潔+絵文字ゼロ」、Instagram向けは「フレンドリー+温かさ高め」といった具合に、プロジェクト単位で指示を切り替えると媒体ごとの最適化が効率化します。
ビジネス実務(社内文書・メール・提案書)での使い分け
ビジネス実務では、逆質問の価値がコンテンツ制作以上に高まります。社内文書やメールは「誰に何を伝え、どう動いてほしいか」が明確でないと成立しないためです。ここでAsk User Questionを使うと、送信前に自分の意図が整理されるという副次効果が得られます。
推奨する運用は「トーンの三段階分け」です。社内向け(効率的・絵文字ゼロ・リスト多め)、取引先向け(プロフェッショナル・温かさ中・リスト少なめ)、経営層向け(簡潔・結論先出し・1画面完結)。この3パターンをカスタム指示内に名前付きで定義し、「社内モードで書いて」と呼び出す形にすると切り替えが一瞬で済みます。
提案書や見積根拠のような重要文書では、逆質問を必ず挟むべきです。「この提案書を作る前に、先方の課題認識・意思決定者・競合状況・予算感・納期について、選択肢付きで質問して」と指示すれば、抜け漏れが構造的に減ります。GPT-5.4 Thinkingでは思考のプランを先に提示し、作業中に途中で方向修正できるようになっており、追加のやり取りなしに求める成果物へ近づける設計になっています。長い文書ほど、後から全面書き直しになるコストが大きいため、前段の確認は投資対効果が高い工程です。 openai
メール作成では、GmailやOutlookを接続している場合、同じ会話内でChatGPTに下書き作成と送信を依頼でき、下書きを確認してからChatGPTを離れずに送信できます(Plus・Pro・Business・Enterpriseのウェブ版で利用可能)。トーン設定と逆質問を組み合わせたうえで、そのまま送信まで完結できる導線が整っています。 openai
導入時の注意点とこれからのAI活用戦略
迎合性・ハルシネーション・トーン崩れへの実務的対処
3つの落とし穴を押さえておく必要があります。第一に**迎合性(sycophancy)**です。トーンを「フレンドリー」「温かさ高め」に振りすぎると、AIが批判を避けて同意ばかり返す傾向が強まります。企画の壁打ちや原稿レビューでは、意図的に「率直」を選び、「賛成できない点を必ず3つ挙げて」と明示する運用が有効です。OpenAI自身もトーンの過剰さを課題として調整を重ねており、2026年3月16日にはGPT-5.3 Instantのフォローアップのトーンを改善し、「もしよければ〜」「信じられないでしょうが〜」といった思わせぶりな言い回しを減らす更新が行われています。 openai
第二に**ハルシネーション(もっともらしい誤情報)**です。トーンを整えると文章の説得力が上がるため、誤りが見抜きにくくなるという逆説的なリスクがあります。数値・固有名詞・日付は必ず一次情報で裏取りしてください。2026年5月のGPT-5.5 Instantは、精度が重要なプロンプトにおいて事実面での信頼性が高まったとされていますが、検証工程を省略してよい水準ではありません。 openai
第三にトーン崩れです。会話が長くなるとトーン設定が薄れ、途中から文体が変わることがあります。対策は、長文タスクを一つの会話に詰め込まず、章単位でスレッドを分けること、そして重要な出力の直前に「トーン規定を再確認して」と一言添えることです。また2026年6月22日以降、10,000文字を超える貼り付けは自動的に添付ファイル化され、コンテキストウィンドウを大量消費しない仕組みになっています。長文素材はテキスト直貼りではなくファイル添付で渡すほうが、指示の効きが安定します。 openai
事業者が今から準備すべきトーンガイドラインとナレッジ設計
最後に、事業者視点での中長期戦略に触れます。Writing tonesとAsk User Questionが示しているのは、AI活用の主戦場が「プロンプトの巧拙」から「設定資産の整備」へ移りつつあるという事実です。5,000文字のカスタム指示枠は、事実上「AI向けブランドブック」の格納場所です。ここに何を書けるかが、組織のアウトプット品質を決めます。
今から着手すべきは次の3点です。第一にトーンガイドラインの言語化。従来は編集者の暗黙知だった「うちらしい文章」を、禁止表現・推奨表現・良い例/悪い例の形で明文化します。第二に逆質問テンプレートの標準化。企画立案、提案書作成、記事執筆など業務種別ごとに「AIに聞かせるべき項目リスト」を作り、部署内で共有します。これは実質的に業務の要件定義テンプレートであり、AIを使わない場面でも有用です。第三に属人化の解消。個人アカウントの設定に依存すると、担当者交代でノウハウが消えます。プロジェクト機能や共有プロジェクトを使い、組織資産として管理してください。
方向性としても、ChatGPTは「質問して答えをもらう」段階から「仕事を任せて完了させる」段階へ移行しています。2026年7月9日に登場したChatGPT Workは、長時間かつ複雑なタスクを扱うエージェントとして、接続したアプリやファイルを横断し、文書・スプレッドシート・プレゼン・レポートを完成させる設計になっています。任せる範囲が広がるほど、「どう書いてほしいか(トーン)」と「何を確認すべきか(逆質問)」を事前に定義しておく価値は増大します。この2機能は小さなUI機能に見えて、実は組織のAI活用成熟度を測る試金石だと捉えるべきでしょう。 openai












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