音楽生成AI「Suno」・AI音楽ニュース2026年7月分(AI音楽ラジオ)

2026年7月の音楽生成AI関連ニュース14件を振り返る内容。Sunoではスマホでの音声登録、iMessageでの曲生成、曲の長さ指定機能、API提供検討など機能拡充が進む一方、ワーナーとの契約でYouTube音源の無断学習疑惑が浮上。SpotifyはAIとの対話で選曲する新機能や露骨表現の激減、旧譜比率の増加が話題に。業界ではAI生成曲のラベル付けが進む。ソニーはUdio訴訟で3万曲追加申請が却下。ローリング・ストーンズのAI活用や、AI音楽の大量生成が創造性を脅かす「スロップ」問題にも言及した。
詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=-RV6cLBtlyM
0:00 🎙️ 導入・企画紹介 1:07 🎤 Suno Voicesを活かす6つのコツ 2:13 💬 iMessageからテキスト作曲機能 2:13 ⏱️ Suno新機能・デュレーション解説 3:15 🎚️ 曲の長さを調整するスタイル指定 4:25 🔌 Suno開発者向けAPI提供検討 4:25 ⚖️ Suno対ワーナー・開示拒否の対立 5:35 🗣️ SpotifyのAI対話型音楽選び機能 6:39 🚫 Spotifyで露骨な表現の曲が急減 7:49 🗑️ Spotify・AI曲7万5千曲削除 8:59 📉 ヒットチャートの旧譜化が加速 11:06 🏷️ ストリーミング業界のAIラベル付け 12:13 ⛔ ソニー対Udio・3万曲追加却下 12:13 🎸 ローリングストーンズとAI 13:21 ⚠️ AI音楽のスロップと創造性の危機
音楽生成AI「Suno」・AI音楽ニュース2026年7月分(AI音楽ラジオ)
お陰様でSuno総再生回数が70万回を超えて
フォロワーも1.4Kのフォロー2で計算式(笑)
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp/

ありがとうございます!
さて、本題です。
直近1ヶ月にあった音楽生成AIや
AI音楽に関するニュース15件を
取り上げて詳しく解説しました。
音楽生成AI「Suno」・AI音楽ニュース2026年7月分(AI音楽ラジオ)
音楽生成AI「Suno」・AI音楽ニュース2026年7月分(AI音楽ラジオ)
- はじめに
- 新企画スタート!SunoとAI音楽の最新機能ニュース
- Spotifyの新機能と音楽業界に起きている変化
- 著作権問題とAI音楽をめぐる訴訟の行方
- AIラベル付けの動きとAI音楽が抱える課題
- おわりに
- よくある質問(Q&A)
はじめに
こんにちは。ネットビジネスに関する情報を生中継でお届けしている配信も、いよいよ2026年7月22日水曜日を迎えました。今日もよろしくお願いいたします。
みなさんは最近、AIで作られた音楽を耳にする機会が増えたと感じていませんか。SunoをはじめとするAI音楽ツールの進化はとても速く、毎日のように新しいニュースが飛び込んできます。実はこれまで「AI音楽ラジオ」というビデオポッドキャストの中でニュース解説をやってきたのですが、あまりにもニュースが多すぎて解説しきれなくなってきました。そこで今回から、直近1ヶ月にあったニュースを月に1回振り返る形で、別立てで定期的にお届けしていこうと思っています。
今回は14個ものニュースが集まりました。Sunoの新機能から、Spotifyの動向、レコード会社との著作権をめぐる争い、そしてAI音楽が抱える課題まで、盛りだくさんの内容です。それでは早速、一緒に見ていきましょう。
新企画スタート!SunoとAI音楽の最新機能ニュース
ネットビジネスに関する情報を生中継でお届けしてまいります。今日もよろしくお願いします。今日は2026年7月22日水曜日になりました。
新しい企画を考えましたので、こちらのテーマをやっていきたいと思います。2026年7月まで音楽生成AIのSunoやAI音楽に関する注目ニュースということで話をしてきたと思うのですが、現在「AI音楽ラジオ」というビデオポッドキャストの中でニュースの解説をやっています。しかし、その中だとニュースが多すぎて解説しきれなくなってきたので、別立てでやっていこうかなということで、直近1ヶ月にあったニュースを月に1回振り返っていく形を定期的にやっていこうと思っていますので、よろしくお願いいたします。今回も14個ほど入っていますので、これらのニュースを見ていきたいと思います。
早速紹介していきたいと思うのですが、まず1つ目です。「Suno Voicesを生かす6つのコツ」ということで、PCでは自分の声を登録してその声で歌わせる機能があるのですが、これがスマホからもできるようになるという新機能がありまして、僕はアーリーアクセスのような権利を得てゲットしているのですが、未だにこれをやっていなくて、昨日この機能ではなく別の方法で声を録音したのをやってみたのですが、良かったら皆さんもやってみましょうということで1つ目のニュースを紹介しました。
続いてSunoに関する2つ目です。「音楽生成AIのSunoがiMessageでテキストから曲生成機能を提供開始」ということで、これについても後日詳しく解説しようかなと思っているのですが、今非常に話題になっているのは、メールのやり取りやLINEのやり取りをスクリーンショットに撮って、それをSunoで音楽にするというのがTikTokで流行っていまして、これを受けてSuno側も乗っかっていこうということで、いろいろなアップデートをしております。この点についても「AI音楽ラジオ」の方で喋っていますが、こちらも良かったら皆さん見ておきましょうということで、追って紹介したいと思っています。
続いてこちらです。「Suno新機能 Duration解説」ということで、クリエイトするときに曲の長さをカスタム指定できるようになりました。例えば3分の曲に設定すると、ショート動画扱いの曲が作れるのでYouTubeの戦略的にかなりやるべきやり方なんですよね。ですのでフルで3分というような形の設定ができるようになったのは、結構面白いかなと思います。
続いてこちらです。今度は逆にSunoで曲の長さを調整するスタイルがあるということで、スタイルの中に「short」を入れたり、sec/second、logo、jingle、sting、loopのようなものを入れてもらうと、曲の長さをコントロールできるというようなことをYouTubeで解説しているのを見かけました。こういうやり方もあるということで、長さに関するいろいろなプロンプトの例が出ていますので、参考にしてみるといいかなと思います。
続きまして、「Suno、開発者向けにAPI提供を検討」ということです。外部アプリ、ゲーム、動画サービスなどでテキストでプロンプトを送信すると、それがSuno側に届いて音楽が生成され、それが戻ってきて音楽ができるというAPI連携を考えているということで、これが始まってくるとかなりすごい気がするんですよね。いわゆるスマートスピーカーなどに入ってくる、Amazonなどでも出るという噂があるのですが、「Suno、何々の曲をかけて」ではなく「作って」と言うと、その場でつくった曲が流れるというのが始まるという噂があるのですが、まさにこのAPIあればできるようになっていくんじゃないかなと思います。
Spotifyの新機能と音楽業界に起きている変化
では続きましてはこちらです。「Suno vs レコード大手 ワーナー契約の開示拒否がさらに焦点へ」ということで、今揉めていまして、色々な開示請求も行っているのですが、Suno側も反論していまして決着がつかず、Sunoが反論書を提出し開示拒否の姿勢をさらに強めるということなのですが、これ「AI音楽ラジオ」の方でも喋ったのですが、実はYouTubeの音楽を学習に使っていたのではないかという疑惑が今出ていまして、なぜそれが分かったかというと、Apple MusicやAmazon Musicと違ってYouTubeは元々あった音楽を圧縮して投稿する形になっているのですが、その圧縮の仕方がどうも他のサービスとは違うらしいんですね。その学習を調べると、圧縮すると音質が悪くなるというものがYouTubeと一致しているということで、「YouTubeから学習させたでしょ?」ということが言われています。これが明らかになってしまうと、今までの契約がどうなるのかというのが今後注目な感じがしております。ワーナーと和解したという話があるのですが、これがもしかしたらもう一度崩れるかもしれないということで注目のニュースになっております。
今度は Spotifyに関するニュースなのですが、「AIと会話して音楽を選ぶ新機能」ということで、世の中この流れが進んでいますね。いわゆるChatGPTなど対話型AIが登場したことによって、こういうインターフェースの中で対話してコミュニケーションしてコンテンツを出すという仕組みがどうも一般的な流れになってきました。こんな曲を聴きたいんだけどと言うと、そういうプレイリストを作って再生してくれる形ですね。今まではキーワードを検索してプレイリストを探すということはありましたが、もう対話型になっていくと。実はInstagramも同じような機能を試すということが発表されていまして、自分の好きなテーマを聴くとフィードが流れてくるということを始めることが発表されているのですが、これも同じような流れなのかなという気がしております。
続きまして、「Spotifyで露骨な表現の曲が急減」ということです。これ面白い傾向かなと思っているのですが、昔は74%くらい暴力的な表現やロックが流行っている時はそういう曲が多かったのが、ここ3年くらいで激減しているということで、なぜこのクリーン化が進んだのかというと、ヒップホップなどの商業的存在感が低下したり、カントリーミュージックが成長したりしていて、音楽の聴き方が変わってきているのではないかと言われています。Spotifyなどを使って食卓やドライブなどでみんなで聴く機会が増加したことによって、暴力的な表現や露骨な表現のものは子供の前で聴かせられないということで、そういう傾向になっているのではないかという気がします。僕もすごく感じていて、日本の音楽も反骨精神バリバリで戦争反対といった曲がいっぱいあったのですが、最近はおとなしい感じがするんですよ。そういうメッセージ性のあるアーティストが売れないというか、もしかしたら影響があるのかなという気がしています。
続きまして、「Spotify AI曲 7,500万曲削除は誤解」ということです。7,500万曲を削除したということがニュースになっているのですが、それがAIの曲かというとそういうことではなく、過去にそういうことがあったという発表がニュースになっています。結局、Spotifyが問題視しているのはYouTubeと同じで、短期間での大量投稿、同一・類似音源の重複配信、アーティスト名やタイトルを使った検索順位の不正操作(誰々の歌を何々調に歌ってみたというようなもの)、再生数を稼ぐための不自然に短いトラック、不正再生や水増しストリーミング、実在アーティストの声の無許可ボイスクローンなどで、このようなものが対象になっているということですね。
続きまして、「ヒットチャートの旧譜化が加速」というものです。Spotifyのヒットチャートでは5年以上前にリリースされた旧譜が急増しているということで、日本のデイリーチャートトップ200のうち、なんと51.5%は旧譜(5年以上前の曲)だということで、これは僕が年末にいつも話しているところなのですが、カラオケや年間ランキングなどにも出ていて、ずっと長年ヒットしている曲が入っています。昔のカラオケランキングは当時のヒット曲で占めていた気がするのですが、だいぶ変わってきているのでSpotifyの方にも影響があるのは確かかなと思います。グローバルチャートでも同じで旧譜が全体の47.5%あるということで、この傾向はまだまだ続くのかなと。しかも5年前を旧譜と定義付けしていますが、僕的には1年以上前は旧譜ですよねと考えていくと、新譜というのは実はかなり少なくなっていると言えますので、サブスクやストリーミングになったからこその影響なのかなという気がしております。
著作権問題とAI音楽をめぐる訴訟の行方
続いて「音楽ストリーミング業界 AIラベル付けを歓迎」ということです。Spotify、Apple Music、YouTube Music、Amazon Musicなどで、AIが作った完全生成の曲なのか、それとも人間が制作したものをAIが補助したAI支援なのかというタグ付け・ラベル付けをしましょうという動きがあります。これは良い動きじゃないかなと思うんですよね。ごまかして人間なのかAIなのか似せて作るのではなく、最初から明示した方が良いと思います。だから僕なんかも今そうしていますし、AI音楽と付けたり、YouTubeにアップしても自動的にラベルが付くようになっていますが、こういう動きは良いことかなと思っています。混乱することによってAI音楽に関して不信感や不快感を持つ人が増えているのが事実なので、しっかりしていくのは大切かなという気がします。
続いて「ソニー、Udio訴訟で3万曲追加申し立て却下」ということです。元々ソニー・ミュージックエンタテインメントがUdioに対して著作権侵害で裁判を起こしているわけですが、333点を対象に裁判を行ったものの「実はそれ以外にもこんなにあるのではないか」ということで3万曲を追加申請したのですが、調査するのが大変すぎて申し立ては却下となったことがニュースになっています。
続いて「ザ・ローリング・ストーンズとAI」ということで、新作におけるAIとの関わり方が記事になっていました。非常に興味深くて、大御所のローリング・ストーンズがAIに対して前向きな捉え方をしているというのは非常に嬉しいですね。彼らとしても現役で頑張っているからこそ、AI時代に生き残っていくための向き合い方を考えていると思うんですよね。変に反発するのではなく向き合うくらいAIが普及したんだなという気がします。
AIラベル付けの動きとAI音楽が抱える課題
最後のニュースです。「AI音楽のスロップとは?」ということで、便利さの裏にある創造性と文化の危機という話題です。数字で見ていくと本当によく分かって、18%のミュージシャンがAI生成音楽の影響で収益が減少したと回答しています。そして77%のリスナーがAI生成音楽よりも人間が作った音楽を好むと回答しています。回答しているのに収益が減少しているというのはどういうことなんだという話ですね。そしてAI生成音楽の投稿数が2023年から2024年で10倍に増加しているということで、さらに加速していると思います。また70%の音楽関係者がAIによる大量生成が音楽の価値を下げると懸念していますが、これはあるかなという気がしております。
僕もSunoで音楽をたくさん作っているのでその1人かもしれませんが、クオリティの高いものを出し続けているつもりですので、これからもAI音楽に関するニュースを紹介していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
おわりに
今回は2026年7月までの直近1ヶ月にあったAI音楽関連の14ニュースを一挙にご紹介しました。振り返ると、Sunoの声登録機能やiMessage連携、Duration指定、API提供の検討など、機能面での進化が非常に目覚ましいことが分かります。一方で、SunoとワーナーやソニーとUdioといった、AI学習をめぐる著作権問題は依然として大きな火種を抱えたままです。
Spotifyでは対話型AIによる選曲機能が登場し、露骨な表現の曲が減少し、さらにヒットチャートの旧譜化が進むなど、音楽の聴かれ方そのものが変化してきています。またストリーミング各社が足並みをそろえてAIラベル付けを進めようとしている点は、混乱や不信感を防ぐうえで前向きな動きと言えるでしょう。
同時に「AI音楽のスロップ」が示すように、大量生成が音楽の価値を下げるという懸念も現実のものとなっています。だからこそ、クオリティの高いものを届け続ける姿勢が大切だと感じます。これからも毎月このニュース振り返りをお届けしていきますので、ぜひ楽しみにしていてください。今日もありがとうございました。
よくある質問(Q&A)
Q1. Sunoの声登録機能(Suno Voices)はスマホでも使えるようになったのですか?
A1. はい。これまでPCで自分の声を登録して歌わせる機能がありましたが、これがスマホからもできるようになるという新機能が登場しています。アーリーアクセスのような形で先行利用できる場合もあります。
Q2. Sunoで曲の長さを指定するにはどうすればよいですか?
A2. 新機能のDurationで曲の長さをカスタム指定できるようになりました。また、スタイル欄に「short」「sec/second」「logo」「jingle」「sting」「loop」などの語を入れることでも長さをコントロールできます。3分の曲に設定するとショート動画扱いの曲が作れるため、YouTube戦略上も有効です。
Q3. SunoとワーナーやソニーとUdioの著作権問題は今どうなっているのですか?
A3. Sunoはワーナーとの開示請求に対し反論書を提出し、開示拒否の姿勢を強めています。背景にはYouTubeの音楽を学習に使ったのではないかという疑惑があり、和解が再び崩れる可能性も指摘されています。ソニー対Udioでは、3万曲を追加申請したものの調査が困難として却下されました。
Q4. Spotifyのヒットチャートで旧譜が増えているというのは本当ですか?
A4. 本当です。日本のデイリーチャートトップ200のうち51.5%が5年以上前の旧譜で、グローバルチャートでも47.5%を占めています。サブスクやストリーミングが主流になったことによる影響と考えられています。
Q5. AI音楽の「ラベル付け」とは何ですか?なぜ重要なのですか?
A5. 完全にAIが生成した曲なのか、人間の制作をAIが補助したAI支援なのかを明示するタグ付けの動きです。Spotify、Apple Music、YouTube Music、Amazon Musicなどが歓迎しています。ごまかさず最初から明示することで、AI音楽への不信感や不快感、混乱を防ぐことができるため重要とされています。
音楽生成AI「Suno」・AI音楽ニュース2026年7月分(AI音楽ラジオ)

🎵 Suno
テキストのプロンプトから楽曲を自動生成するAI音楽サービス。声を登録して歌わせる機能や曲の長さ指定など機能拡充が進み、iMessageからの曲生成やスマホ対応も開始。TikTokでの流行を背景に急速にアップデートを重ね、AI音楽分野を牽引する存在となっています。
🔌 API連携
外部のアプリやゲーム、動画サービスからテキストでプロンプトを送信すると、Suno側で音楽が生成されて戻ってくる仕組み。Sunoが開発者向けに提供を検討中で、実現すればスマートスピーカーに「曲を作って」と話しかけてその場で楽曲が流れるといった使い方も可能になると期待されています。
⚖️ 無断学習疑惑
AIが著作権者の許諾なく既存の楽曲を学習データに使う問題。SunoがYouTubeの音楽を学習に使ったのではという疑惑が浮上。YouTube特有の音声圧縮による音質劣化が学習結果と一致することが根拠とされ、ワーナーとの和解が再び崩れる可能性が注目されています。
💬 対話型音楽選曲
ChatGPTのような対話型AIを通じて、聴きたい曲のイメージを言葉で伝えるとプレイリストを作成・再生してくれる新機能。Spotifyが導入を進めており、従来のキーワード検索型から対話型へとインターフェースが移行する流れを象徴しています。
🧹 クリーン化
Spotifyで暴力的・露骨な表現の曲が近年急減している傾向。ヒップホップの商業的存在感低下やカントリーの成長、家族やドライブでみんなで聴く機会の増加などが背景とされ、子供の前で聴かせにくい表現が敬遠されるようになったと分析されています。
🗂️ 旧譜化
ヒットチャートで5年以上前にリリースされた古い楽曲の比率が増加する現象。日本のデイリーチャートトップ200では旧譜が51.5%、グローバルでも47.5%を占めます。サブスクやストリーミングの普及により、新譜が相対的に少なくなる傾向が加速しています。
🏷️ AIラベル付け
楽曲がAIによる完全生成なのか、人間の制作をAIが補助したAI支援なのかを明示するタグ付けの取り組み。Spotifyやapple Music、YouTube Musicなど主要サービスが歓迎しており、AI音楽への不信感や混乱を避けるための透明性確保の動きとして評価されています。
📊 不正ストリーミング
再生数を不正に稼ぐ行為の総称。短期間の大量投稿、同一・類似音源の重複配信、アーティスト名を悪用した検索順位操作、不自然に短いトラック、水増し再生、無許可のボイスクローンなどが該当。Spotifyが問題視し削除対象としている手法です。
📉 Udio訴訟
ソニー・ミュージックエンタテインメントがAI音楽サービスUdioに対して著作権侵害で起こした裁判。当初333点を対象としていましたが、さらに3万曲を追加申請したところ、調査負担が大きすぎるとして申し立てが却下されたことが報じられました。
🌊 AIスロップ
AIが大量生成する低品質・粗製濫造な音楽コンテンツを指す言葉。18%のミュージシャンが収益減少を報告し、77%のリスナーが人間制作の音楽を好むと回答。投稿数は1年で10倍に急増し、音楽の価値低下や創造性・文化の危機が懸念されています。
音楽生成AI「Suno」・AI音楽ニュース2026年7月分(AI音楽ラジオ)
Sunoの2026年7月最新アップデート|機能面の進化を追う
iMessageキーボード連携で「テキストがそのまま曲になる」時代へ
2026年7月、Sunoは音楽制作のハードルをさらに一段引き下げる大型アップデートを投入しました。2026年7月15日、iOS版Sunoの最新バージョンをインストールしたユーザーは、iMessageのキーボード内から直接曲を作成し、送信できるようになりました。使い方はきわめてシンプルで、チャット内の「+」アイコンをタップしてiMessageの拡張機能からSunoを選び、声で録音するかキーボードで歌詞を打ち込み、スタイルを選んで曲を生成し、そのままメッセージとして送るという流れです。 SunoSuno
生成される楽曲はチャット向けに最適化されており、テキストまたは音声プロンプトから約30秒のオーディオクリップを作成できます。ただし注意点として、受信側もSunoアプリをインストールしていなければ、生成された曲を再生できません。この点は導入のハードルにもなり得ますが、逆にSunoユーザー同士のコミュニティ内で「曲で返信し合う」新しいコミュニケーション文化を生む可能性を秘めています。 Gadget HacksTechBriefly
この機能が話題を集めた背景には、既に流行していた「トークスクリーンショットを曲にする」ムーブメントがあります。会話をスクリーンショットで撮り、スマホ内蔵のOCRでテキストを抽出してSunoに貼り付けると、約60秒でボーカル・歌詞・伴奏付きのフル楽曲が返ってくるという遊び方がTikTokで拡散し、Suno側もそれを公式に取り込む形でiMessage連携を打ち出したと考えられます。SNSでのバイラルを前提に「作る→貼る→投稿する」までを最短化した戦略的アップデートといえます。 Engadget
API提供の検討開始が示す「音楽生成の外部連携」という次の地平
もう一つ、開発者や事業者にとって見逃せないのがAPIをめぐる動きです。2026年7月1日、SunoのChief Product Officerであるジャック・ブロディ氏がLinkedInで開発者向けAPIを検討中であることを明らかにし、早期アクセスを希望する開発者を募る申込フォームを公開しました。ブロディ氏はこれを、いわゆる「パートナー主導型モデル」の前段階と位置づけています。 Gptproto
ただし現時点では過度な期待は禁物です。2026年7月時点で、Sunoはセルフサーブ型の公開APIをリリースしておらず、限定されたパートナー群を対象に開発者APIを検討していると認めたものの、エンドポイントや一般向け料金、ドキュメント、公開時期は公表していません。市場には第三者が提供する「Suno API」を謳うサービスが複数存在しますが、これらは独立して運営されており、追加の技術的・ライセンス的な確認が必要です。 MusicGPTMusicGPT
それでも、公式APIが実現した際のインパクトは計り知れません。外部アプリやゲーム、動画サービスからプロンプトを送信し、生成された楽曲を受け取る連携が可能になれば、スマートスピーカーに「この雰囲気の曲を作って」と話しかけるだけでその場でオリジナル曲が流れる、といった体験が現実味を帯びます。音楽生成が「単体ツール」から「あらゆるサービスに組み込まれる基盤」へと進化する分岐点として、今後の続報に注目が集まります。
楽曲コントロールを極める|長さ調整とプロンプト活用術
Duration指定とスタイルプロンプトで「狙った尺の曲」を作る
2026年7月のアップデートでは、楽曲の「長さ」を思い通りにコントロールする手段が拡充されました。従来は生成される尺をユーザーが細かく指定しづらかったものの、新たにDuration(長さ)のカスタム指定が可能になり、たとえば3分ちょうどの楽曲を狙って作れるようになっています。これはYouTube運用の観点で戦略的な意味を持ちます。尺を意図的に設計できれば、ショート動画向けの短尺曲とフル尺の楽曲を目的別に作り分けられ、プラットフォームごとの最適化がしやすくなるからです。
一方で、正攻法のDuration指定とは別に、スタイル欄への記述で長さを操るテクニックも実践者の間で共有されています。スタイルのプロンプトに「short」を加えたり、「sec/second」「logo」「jingle」「sting」「loop」といったキーワードを入れることで、生成される楽曲の長さや性格をある程度コントロールできる、というものです。ジングルやサウンドロゴのような短い音素材が欲しい場面では、こうした語彙を使い分けることで一発生成の精度が上がります。
重要なのは、この2つのアプローチを状況に応じて併用することです。厳密に尺を固定したいならDurationのカスタム指定を、雰囲気や用途に寄せて柔軟に長さを調整したいならスタイルプロンプトを、という具合に目的から逆算して選ぶのが実務的です。動画BGM、SNS用ショート、店舗内ループ音源など、出口となる媒体を先に決めてから生成条件を組み立てると、無駄な作り直しを減らせます。「まず尺の設計、次に音の設計」という順序を意識するだけで、Sunoの生成効率は大きく変わってきます。
Suno Voicesとボイス機能を活かす実践のヒント
Sunoの表現力を一段引き上げる機能として、自分の声を登録してその声で歌わせる「Suno Voices」があります。2026年7月には、これまでPCが中心だったこの声の登録・活用機能が、スマホからも扱えるように広がりつつあります。アーリーアクセス段階の権利を得て先行して触れているユーザーもおり、モバイルだけで声の収録から楽曲化まで完結できる方向へと進化しています。
Suno Voicesを活かすコツは、いきなり完璧を狙わないことです。まずは短いフレーズやクリアな発声のサンプルを用意し、ノイズの少ない環境で録音することが、後段の生成品質を左右します。録音方法は登録機能を使う王道だけでなく、別途録音した音声素材を持ち込む方法もあり、目的や手持ちの機材に合わせて選べます。「登録機能が使えないから諦める」のではなく、代替の録音ワークフローを知っておくことが、実際に手を動かすうえでの安心材料になります。
こうしたボイス機能は、単なる遊び以上の価値を持ちます。自分の声を核にした楽曲は他者との差別化がしやすく、AI生成が飽和する時代においてオリジナリティの源泉になり得ます。前述のiMessage連携でも声からの生成が可能になっており、Sunoは「テキスト起点」と「音声起点」の両輪で入力体験を拡張しています。まだ試していない機能があるなら、まずは小さく試作してみることをおすすめします。実際に一曲作ってみることで、パラメータの効き方や自分の声との相性が体感的に理解でき、次の制作に確実に活きてきます。
著作権と訴訟の最前線|Suno・Udioをめぐるレーベルとの攻防
ワーナーとの和解と、YouTube学習疑惑という新たな火種
Sunoをめぐる法的状況は、2026年に入って大きく動いています。2025年11月、ワーナー・ミュージックは訴訟を取り下げ、その代わりに初となるライセンス提携を結びました。Sunoはアーティストの声や肖像に関するオプトインを備えたライセンス型モデルへの移行を約束しています。この和解に伴い、2026年にSunoは新たなライセンス済みモデルを立ち上げ、既存モデルは非推奨化され、今後は音声のダウンロードに有料アカウントが必要になるといったプラットフォーム側の実装変更も予定されています。 MatrixFlowDigital Trends
しかし、和解ムードに水を差す新たな疑惑が7月に浮上しました。2026年7月15日に404 Mediaが報じたところによると、Sunoのソースコード流出により、同社が「YouTube Music」やDeezer、Genius、ストック音楽ライブラリなどから大量の音楽や歌詞をスクレイピングしてAIを学習させていたことが判明したとされています。このソースコードは、Sunoが同意や適切なライセンスなしにアーティストの楽曲を使用したという著作権侵害訴訟での主張を裏付けるものでもあるようです。 AI MusicpreneurAI Musicpreneur
一方、和解に応じなかったソニーとユニバーサルとの係争は激化しています。両社はボストンで訴訟を続けており、2026年5月、ディスカバリー(証拠開示)でSunoが数百万曲を学習に使っていた可能性が示されたことを受け、対象を560曲から61,026曲へ拡大する申し立てを行いました。これは法定損害賠償額を90億ドル超に押し上げる可能性のある動きです。学習データの出所という「ブラックボックス」がこじ開けられつつある今、いったん成立したはずの契約関係が再び揺らぐ展開も否定できません。 MatrixFlow
Udio訴訟の行方とアーティスト団体の反発
Sunoと並んで訴えられているUdioをめぐっても、注目すべき司法判断が出ています。2026年7月、SunoはボストンのコートにUdioの並行訴訟を補足資料として提示しました。ニューヨークの裁判官が、ソニーによる30,442曲を追加するほぼ同一の申し立てを退けていたからです。楽曲を後から大量に追加しようとする原告側の試みに司法がブレーキをかけた形で、この判断はSuno側の防御にとって追い風となり得ます。Udioに対しても同様に、ソニー・ミュージックが著作権侵害で提訴しているものの、3万曲超を追加しようとする申し立ては退けられました。膨大な楽曲を一件ずつ精査する負担の重さが、審理の現実的な制約として立ちはだかっているのです。 MatrixFlowMatrixFlow
さらに複雑なのは、レーベル対AI企業という単純な構図に収まらない対立が生まれている点です。2026年6月5日、全米音楽家連盟(AFM)が、ユニバーサルとワーナーを相手取りニューヨーク連邦地裁に提訴しました。両レーベルが、AFM所属ミュージシャンの演奏を含む音源をAI学習用にライセンス提供しながら、当の演奏家には報酬も情報開示もしていないとして、団体労働協約違反にあたると主張しています。つまり、レーベルがSunoやUdioと結んだ和解・ライセンス契約そのものが、演奏家側から「頭越しの取引だ」と批判されているわけです。 Ledge
この一連の動きが示すのは、AI音楽の著作権問題が「学習は合法か違法か」という二項対立を超え、「収益をどう分配し、誰にどこまで開示するか」という次の段階へ移りつつあるという現実です。クリエイターとしてSunoを使う立場であれば、生成物の商用利用条件やダウンロード権限が今後のライセンスモデルで変わり得ることを念頭に置き、利用規約の更新を継続的にチェックしておく姿勢が欠かせません。
配信プラットフォームの地殻変動|対話型AIと聴かれ方の変化
Spotifyの対話型AI「Talk to Spotify」が変える音楽の探し方
音楽の「作り方」だけでなく「探し方」も、AIによって根本から変わり始めています。Spotifyは2026年7月14日、「Talk to Spotify」と呼ばれる対話型AI機能のベータ提供を開始しました。これはPremium会員向けの機能で、音声またはテキストで双方向にやり取りしながら、再生中のコンテンツを操作したり、その内容について学んだりできるものです。従来のようにキーワードで検索してプレイリストを探すのではなく、会話を重ねながら聴きたい音楽像に近づけていく体験へと移行しています。 The American BazaarTNW | Apps
使い方は驚くほど自然です。ユーザーは「まだ聴いたことのないアーティストをかけて」とSpotifyに頼み、その後「Bad Bunnyを追加して」「もっとアップビートにして」といったフォローアップで絞り込めます。Now Playing画面からは、アルバムの背景にあるインスピレーションやリリース時期、ジャンルについて質問することもできます。現時点では米国・アイルランド・スウェーデンの18歳以上のユーザーを対象に、iOSとAndroidでベータ提供されています。 TechCrunchTechCrunch
注目すべきは、これがSpotify単独の動きではなく、業界全体の潮流だという点です。ChatGPTに代表される対話型AIの登場以降、「検索して選ぶ」から「話しかけて出してもらう」へというインターフェースの転換が、あらゆるコンテンツ領域で一般化しつつあります。実際、Instagramなども好きなテーマを伝えるとフィードが流れてくる類似機能を試すと発表しており、音楽・映像・情報のいずれもが同じ「対話型キュレーション」へ収束し始めています。Sunoの生成側とSpotifyの発見側が、どちらも会話をハブに据えつつある構図は象徴的です。
AIラベル付けの標準化と、旧譜化・クリーン化する音楽消費
配信側でもう一つ重要なのが、AI生成コンテンツの「明示」をめぐる標準化の動きです。2026年7月10日、レコード業界の主要団体がAIラベリングシステムを提案し、SpotifyやApple Musicといったサービスと連携してラベルを付与する計画であることが報じられました。既にSpotifyは2026年4月16日からDDEX標準に基づくAI Creditsを、Apple Musicは3月4日からTransparency Tagsを配信要件として導入しており、完全にAI生成されたスパム的なアップロードは引き続き削除されます。EU域内では、AI法第50条により、AI生成音声の機械可読なマーキングが2026年8月2日から強制力を持つようになります。 LabelGrid
これは健全な方向性といえます。人間かAIかをごまかして似せるのではなく、最初から明示するほうが、リスナーの不信感や混乱を防げるからです。DeezerとIpsosによる9,000人のリスナー調査では、97%がAI楽曲を人間の作品と聞き分けられなかった一方、80%が完全なAIトラックには明確なラベル付けを望んでいました。聞き分けられないからこそ、開示が信頼の前提になるという構図です。 LabelGrid
同時に、音楽の「聴かれ方」そのものも静かに変質しています。2026年4月時点で、Deezerには1日あたり約75,000曲もの完全AI生成トラックが届いており、これはプラットフォームへの全アップロードの44%以上に相当します。作り手が飽和する一方で、リスナーの嗜好はむしろ落ち着いた方向へ向かい、露骨な表現の曲が減少し、ヒットチャートでは5年以上前の旧譜が大きな割合を占めるようになっています。食卓やドライブでみんなで聴く場面が増え、子供の前でも流せる音楽が選ばれやすくなった——生成AIが供給を爆発させる裏で、消費の側は「安心して繰り返し聴けるもの」へ回帰している。この非対称こそが、2026年のAI音楽シーンを読み解く鍵といえるでしょう。 Dynamoi
AI音楽の光と影|「スロップ」問題とクリエイターの生存戦略
数字で見るAI音楽の現実|収益・選好・大量生成のジレンマ
利便性の裏側で、AI音楽は「スロップ(粗製乱造されたコンテンツ)」という深刻な問題を抱え始めています。これを象徴するのが、当事者たちの声を数字で捉えたデータです。18%のミュージシャンがAI生成音楽の影響で収益が減少したと回答し、一方で77%のリスナーはAI生成音楽よりも人間が作った音楽を好むと答えています。人間の音楽が支持されているにもかかわらず、作り手の収益は削られている——この矛盾こそがスロップ問題の核心です。
背景にあるのは、圧倒的な供給過剰です。AI生成音楽の投稿数は2023年から2024年にかけて10倍に増加しており、この勢いはさらに加速していると見られます。前述のとおり、Deezer一社だけでも1日7万曲超のAIトラックが押し寄せている現実を踏まえれば、個々の楽曲がリスナーに届く確率は構造的に低下し続けています。実際、70%の音楽関係者がAIによる大量生成が音楽の価値を下げると懸念しており、この危機感は業界に広く共有されています。
しかも、この大量生成の少なからぬ部分が純粋な創作ではありません。Deezerは、AI生成トラックが生んだストリーミングのうち最大85%が不正だったと報告しています。Spotifyも、なりすましやAIを使った不正への対策を進める中で、過去1年間に7,500万を超える「スパム的な」楽曲を削除しています。注意したいのは、この7,500万曲がすべてAI生成として消されたわけではないという点です。短期間の大量投稿や、実在アーティストになりすます行為が対象であり、AIそのものではなく「不正利用」が問題視されているのです。 Dynamoi + 2
スロップ時代を生き抜くために|クオリティと誠実さという差別化
では、この飽和した環境でクリエイターはどう振る舞うべきでしょうか。ヒントは、大御所アーティストの姿勢に見て取れます。ザ・ローリング・ストーンズのような現役の大御所が、AIに対して反発ではなく前向きに向き合う姿勢を見せていることは示唆的です。AI時代に生き残るには、技術を敵視するのではなく、自らの表現を拡張する道具として取り込む——その柔軟さが、キャリアの長さを支える一因になっています。
生存戦略の第一は、量ではなく質で勝負することです。1日数万曲が投下される世界で埋もれないためには、生成の手軽さに甘えず、企画・歌詞・アレンジ・仕上げの各段階で人間の意図と手を加え、聴くに値するクオリティを担保し続ける必要があります。Suno Voicesで自分の声を核に据えたり、Durationやスタイルプロンプトで媒体に最適化したりといった、本記事で触れた機能の使い分けは、まさにこの差別化のための具体的な武器になります。
第二は、誠実さを競争優位に変えることです。AIラベル付けの標準化が進む今、AI利用を隠すのではなく堂々と開示するほうが、長期的な信頼を築けます。YouTubeにアップすれば自動でラベルが付く時代であり、透明性はもはやコストではなく資産です。作り手が飽和し、消費者が安心して聴けるものを求めるという2026年の非対称を踏まえれば、答えは明快です。AIを味方につけつつ、人間ならではの創造性と誠実さで質を積み上げること——それこそが、スロップの海で選ばれ続けるための唯一の航路といえるでしょう。
音楽生成AI「Suno」・AI音楽ニュース2026年7月分(AI音楽ラジオ)












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