ソーシャルメディアがエジプト政権を崩壊させた訳ではない
ソーシャルメディア対応が大変で
私の生活が崩壊しないか怖い
イーンスパイアの横田です。
http://www.enspire.co.jp
こんなに沢山のソーシャルメディアと
まさにクラウド上で生活しているみたい(笑)
さて、ソーシャルメディアと言えば
エジプト政権がが崩壊したニュースでも
よく取り上げられていますよね。
その事を動画で整理してみました。
http://www.youtube.com/watch?v=TPJ7AGTE7cE
お忙しい方はスライドをアップしておきますね。
怖いのは一人のカリスマの力ではなく
弱い力の集合体が強い政権を倒した事。
ソーシャルメディアが凄いのではなく
あらゆるツールやメディアを使いこなした
エジプトの人間力が素晴らしいですね。
—2016.1.26追記—
「アラブの春」はソーシャルメディアによってもたらされたといっても過言ではありませんが、同時にソーシャルメディアによって破壊され、現在「春」を経験した多くの国では革命以前より深い混沌が社会を支配しています。
http://piano-tree.hatenablog.com/entry/2016/01/15/004538
1.は上でお話したとおり。2.はlikeやshareに代表されるように、本来であれば共感度や共感するポイントに差があるべきいくつもの共感を、一つにまとめて「1M likes」などと定量化してしまうシステムを指摘しています。これはlikeに色をつけられる新しい機能でいくらか緩和するでしょうが、本質的には変わらないでしょう。そもそもが上記のような問題意識から生まれた機能と想像します。3.ですが、ソーシャルメディアにおいては時にlikeされることが目的化し、解りやすく共感を集めやすい記事をshareしたりコメントをつけてポストする傾向があるように思われます。右翼・左翼という言葉を最近またよく聞くようになりましたが、中核派・革マル派などの「派」の時代から、暴走族・たけのこ族など「族」の時代を経て、さらに渋谷「系」、〇〇「推し」と、グループが多様化し構成員の絆がゆるくなり相互の対立も緩和する一方だった時代の流れに大きく逆行する現象です。ここには3.のポイントが大きく関係していて、極端な思想に立脚したほうが共感を得られる投稿の予測がつきやすくなる、という真理が働きます。
これらのことが社会にもたらす帰結は、アラブの春で証明された通りです。深い思考と哲学に基づく個人のリーダーシップの欠如と、上下左右への大きく乱暴な振れです。ソーシャルメディアがもたらす利便性を享受しながら同時に、我々は深い思考を取り戻す必要がある