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情報リテラシー論04ソーシャルメディアの台頭’25長岡造形大学

情報リテラシー論04ソーシャルメディアの台頭’25長岡造形大学
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音楽イベントに自分が音楽生成AIの
アーティストとして出演することに
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp

アーティストの気持ちが初めて分かった。

正解のない満点のない世界で
自己表現することの大切さ。

さて、本題です。

恒例の長岡造形大学で行う
情報リテラシー論の講義が
今年も後期から始まりました。
https://www.nagaoka-id.ac.jp/about/academics/curriculum/liberal-arts/

ソーシャルメディアの台頭として
第4回めの講義を行いました。
https://www.youtube.com/watch?v=j5uWIHamEDY

情報リテラシー論04ソーシャルメディアの台頭’25長岡造形大学

情報リテラシー論04ソーシャルメディアの台頭’25長岡造形大学

ソーシャルメディアの台頭 – グラフィックレコーディング
📊 SNSの変遷とAI時代の情報発信の未来を探る
🏛️ 講義概要

長岡造形大学 情報リテラシー論 第4回

テーマ: ソーシャルメディアの台頭

講師: ネットビジネス・アナリスト 横田秀珠

📅 2025年10月22日 | 📚 全52ページのスライド

⬇️ SNSの変遷 ⬇️
🔄 巣移りの儀式を繰り返してきたSNS
🇯🇵 日本の変遷
GREE → mixi
→ Twitter
→ Facebook
→ Twitter(戻る)
→ Instagram(現在最多)
🌍 アメリカの変遷
Friendster
→ MySpace
→ Facebook
📍ここで定着
※TwitterやInstagramには大規模移行せず
🔍 興味深い発見
• 日本は一度TwitterからFacebookに移行後、再びTwitterに戻るという珍しい動き
• アメリカはFacebookで安定し、巣移りが止まった
• 日本では現在Instagramがユーザー数トップ
📱 なぜFacebookが世界最大なのか?
🎯 Facebook の戦略: いいとこ取り

様々なWebサービス・SNSの優れた機能を全て取り込んで自分のものに

Facebook が真似した機能(一部)
ストーリーズ機能(Snapchatから)
リール動画(TikTokから) – 2020年追加
ライブオーディオ(Clubhouseから) – 2021年開始 → 現在終了
BeReal機能 – 2022年テスト → 結局未実装
💡 最近の傾向
2020年のリール動画追加以降、大きな新機能追加なし
SNS全体が頭打ち状態の可能性も?
⬇️ 三大プラットフォーム戦略 ⬇️
🏢 人・情報・端末を制する者
👥 Facebook
人間を制する
人間が使うなら人間側を把握すれば勝てる
🔍 Google
情報を制する
人間は結局情報を探しに来る
📱 Apple
端末を制する
結局端末を使うから端末を抑えれば全て抑えられる
🔀 TwitterとFacebookの違い
🐦 Twitter (X)
緩いつながりの良さ
• 情報を制する
• 匿名性が高い
• リアルタイム性重視
👥 Facebook
友達との交流
• 6次の隔たり理論
• 実名制(最近は緩和)
• 人間関係重視
📌 Facebookの大きな変化

元々は実名制が最大の特徴だったが…

→ 個人アカウントで最大4つのプロフィール設定が可能に!

匿名でも利用可能になった(オンラインサロン需要などに対応)

🎯 3つのSNSの使い分け戦略
1
🐦
Twitter(X)緩く繋がる
⬇️
2
👥
Facebook友達になる
⬇️
3
💬
LINEリアルに繋がる
🌏 グローカル(Glocal)な人間関係
物理的に近い距離 → LINE
精神的に近い距離 → Facebook
緩い繋がり → Twitter

※グローカル = グローバル + ローカルの造語
⬇️ 日本独自の特徴 ⬇️
🇯🇵 日本人とSNSの関係
📊 海外のSNS成功事例が通用しない理由
  • 人見知りの激しさ – ネットで知り合ってリアルで会うのが苦手(最近はマッチングアプリで変化も)
  • 投稿する人が少ない – 海外と比べて発信者の割合が低い
  • 自己中心的な利用 – 世界と違って個人間のつながりより自分の情報収集重視
📝 ブログからnoteへの進化
📰 従来のブログ
• 広告だらけ
• デザインがごちゃごちゃ
• 更新のハードルが高い
📓 note
• シンプルなデザイン
• 広告が入らない
• 記事を有料販売可能
治安の良さ
💡 noteが成功した理由
• 2014年開始から11年間地道に成長
• ブログとSNSの良いところを融合
• 街づくりのコンセプト: 誰でも住める、気配が感じられる
• ようやく黒字化達成!
📉 LINEブログが衰退した理由

スマホファーストにしすぎた

→ PCから更新できない = 長文を書きにくい = 致命的!

⬇️ 検索行動の変化 ⬇️
🔍 Google検索からSNS検索へ
情報との出会い方の変化
古き良き時代: 縁で繋がる
Google時代: 検索で繋がる
SNS時代: X・Instagram・YouTubeで検索
⚠️ SNS検索の注意点
フィルターバブル: 自分の都合のいい情報しか見ない
エコーチェンバー: 考えが偏る可能性
→ 情報収集には注意が必要!
⚠️ AI時代の課題 ⚠️
🤖 生成AIがSNSに与える影響
📊 衝撃的なデータ

オンラインで公開されている記事の約半数が生成AI

🤖 AI生成コンテンツの問題点
  • 本物か嘘か見分けにくい動画が増加
  • 欲しい情報が見つかりづらくなった
  • AIがAIの作った記事を学習 → 精度が落ちる懸念
  • AI生成イラスト・Bot・デマニュースが溢れる
💰 なぜAI記事を投稿しまくるのか?
答え: お金になるから!
楽して稼げるビジネスモデルとして成立している
🔮 AIとSNSの未来
💡 提案されている解決策
🏷️
AI用とそれ以外で住み分けができたらいいな
🔐
電子透かし・AIラベルの必須化(まだ完全ではない)
🔄
AIサービスがSNS化し、SNSからAIが離れる流れ?
🤔 根本的な問い

そもそもSNSに何を求めているのか?


• リアルなやり取り → LINE・DMで十分
• 自分の思いを表現 → 架空でも本物でも何でもいい?

SNSの価値を考え直すチャンス
🎓 学生からの声(抜粋)
検索行動について
「最近はGoogleよりもX・インスタ・YouTubeで検索することが多いです」
noteについて
「シンプルなデザインで初期threadsのような治安の良さ・居心地の良さを感じて、普通に個人的に記事を見るようになりました」
AI生成コンテンツについて
「リアルとAIが完全に別れたSNSがあった方がありがたいと感じた」
情報の見分け方
「生成AIに騙されることが多くなってきた。本当に欲しい情報が見つかりづらくなった気がします」
ハヤカワ五味さんの言葉
「自分の発言をプリントアウトして体に貼って歩けるか?というネットリテラシーの考え方がとてもいいなと思いました」
📌 まとめ
🌟 この講義の重要ポイント
  • SNSの巣移りは日本と海外で異なる傾向
  • 3大プラットフォームは人・情報・端末でそれぞれ戦略が異なる
  • 日本人独自のSNS利用特性を理解する
  • 検索行動の変化: GoogleからSNS検索へ
  • AI時代の課題: 情報の真偽を見極める力が重要に
  • SNSの価値を改めて考え直す時期
🔮 これからの展望
• SNSとAIの住み分けが進む可能性
• 情報リテラシーの重要性がさらに高まる
• リアルとオンラインの融合はさらに加速
• マイナスの力はプラスの10倍 – ストレスに注意!

情報リテラシー論04ソーシャルメディアの台頭’25長岡造形大学

ネットビジネス・アナリストの横田秀珠氏による長岡造形大学の情報リテラシー論第4回講義。ソーシャルメディアの変遷について解説。日本のSNSは巣移り現象があり、Facebook、Twitter、Instagramへと移行。世界ではFacebookが最大。SNSとブログの違い、noteの台頭、AI生成コンテンツの増加とその問題点、リアルとAIの住み分けの必要性などを議論。学生からの質問に答える形で、SNS時代の情報発信やリテラシーについて解説している。

  1. はじめに
  2. ソーシャルメディアの巣移りと定着〜日本と世界の違い
  3. SNSの多様化とコミュニケーションの変化
  4. SNSの光と影〜依存からAI生成コンテンツまで
  5. おわりに
  6. よくある質問(Q&A)

はじめに

皆さんは普段、どのようなソーシャルメディアを使っていますか?Instagram、X(旧Twitter)、Facebook、それともLINE?今や私たちの生活に欠かせない存在となったソーシャルメディアですが、その歴史を振り返ると、実に興味深い変遷を遂げてきました。2025年10月現在、ソーシャルメディアは新たな局面を迎えています。生成AIの台頭によって、私たちが目にするコンテンツの約半数がAIによって作られているという驚くべき現実があります。本記事では、長岡造形大学の情報リテラシー論第4回目の講義内容をもとに、ソーシャルメディアの台頭から現在に至るまでの変化、そして未来への展望について詳しく解説していきます。実名SNSと匿名SNSの違い、日本特有のSNS文化、そしてAI時代のSNSのあり方まで、幅広くお伝えしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。


ソーシャルメディアの巣移りと定着〜日本と世界の違い

ソーシャルメディアの世界では、「巣移りの儀式」という現象が長年語られてきました。これは、ユーザーが新しいプラットフォームが登場するたびに、古いサービスから新しいサービスへと移行していく現象を指します。しかし、興味深いことに、この巣移りの傾向は日本と世界で大きく異なる様相を見せているのです。

アメリカにおけるソーシャルメディアの変遷を見てみましょう。最初にFriendsterが登場し、次にMySpaceへと移行し、そしてFacebookへと巣移りが起こりました。しかし、ここからが重要なポイントです。TwitterやInstagramといった後発のSNSが登場した後も、アメリカではFacebookからの大規模な移行は起きませんでした。現在でもFacebookが最もユーザー数の多いプラットフォームとして君臨しているのです。

一方、日本の状況はどうでしょうか。日本では、GREE、mixi、Twitter、Facebook、そしてInstagramへと、巣移りが継続的に起こってきました。特に興味深いのは、日本では一度TwitterからFacebookへ移行した後、再びTwitterに戻るという現象が見られた点です。そして現在では、Instagramが日本で最もユーザー数の多いSNSとなっています。このように、日本においては巣移りの儀式が実際に起きており、世界とは異なる独自のSNS文化が形成されてきたのです。

では、なぜFacebookは世界一のユーザー数を維持できているのでしょうか。その理由は、Facebookが様々なウェブサービスやSNSの良いところを全て取り込んで、自分のものにしてきたからです。他社の優れた機能を積極的に模倣し、取り込めないサービスについては買収を繰り返してきました。この戦略によって、Facebookは総合的なソーシャルプラットフォームとしての地位を確立したのです。

具体的な例を見てみましょう。2020年にClubhouseという音声SNSが話題になると、2021年にはFacebookもライブオーディオ機能を追加しました。また、2022年にはBeRealという「リアルな瞬間を共有する」というコンセプトのSNSが注目を集めると、Facebookもその機能のテストを開始しました。ただし、BeReal機能は結局正式に追加されることはなく、ライブオーディオ機能も現在は廃止されています。

実は、Facebookの新機能追加の動きは最近落ち着きを見せています。最後に追加された主要な機能は、2020年のリール動画です。それ以降、特に目立った新機能は追加されていません。これは、SNS業界全体が成熟期に入り、革新的な新機能が生まれにくくなっている状況を反映しているのかもしれません。SNS各社が頭打ち状態になっているとも言えるでしょう。


SNSの多様化とコミュニケーションの変化

ソーシャルメディアは、それぞれ異なるコミュニケーション方法と目的を持っています。この違いを理解することが、効果的なSNS活用の鍵となります。

まず、TwitterとFacebookの違いを見てみましょう。Twitterの最大の特徴は「緩いつながりの良さ」です。実際に会ったことのない人とも気軽にフォローし合い、情報交換ができる点が魅力です。一方、Facebookは「友達との交流」を重視しており、「6次の隔たり理論」に基づいています。これは、世界中の誰とでも平均6人を介してつながっているという理論で、Facebookはこの人間関係のネットワークをデジタル化したものと言えます。

興味深い視点として、大手IT企業のアプローチの違いがあります。Facebookは「人間を制する」という戦略を取っています。つまり、人間側を把握すれば、自分たちのウェブサービスを使ってもらえるというアプローチです。一方、Googleは「情報を制する」戦略です。人間は結局情報を探しに行くのだから、情報を抑えれば自分たちのサービスを使うだろうという考え方です。そして、Appleは「端末を制する」戦略を取っています。結局ユーザーは端末を使うのだから、端末を抑えれば全てを抑えられるという発想です。これらの戦略の違いは、各社のビジネスモデルの根幹をなしています。

さて、Facebookといえば「実名制」が大きな特徴でしたが、最近になって大きな変化がありました。個人アカウントで最大4つのプロフィールを設定できるようになり、実質的に匿名でも利用できるようになったのです。この変更の背景には、オンラインサロンの普及があります。Facebookグループをオンラインサロンのプラットフォームとして利用する人が増えた際、「実名では参加したくない」という声が多く上がりました。この要望に応える形で、複数プロフィール機能が実装されたのです。

しかし、実名制が完全に無意味になったわけではありません。むしろ、実名で検索できることこそがFacebookの最大の強みと言えます。Facebookは、個人を検索できる「ハローページ」と、会社名を検索できる「タウンページ」を一緒にしたようなサービスなのです。特にビジネスの場面では、この実名検索機能が非常に有効です。BtoB(企業間取引)の取引先を見つける際、Facebookの個人アカウントを通じて経営者とつながることができます。経営者とのつながりを作るには、Facebookが最強のツールと言えるでしょう。

さらに、名刺管理サービスの「Eight」も、実名でつながるSNSとして注目されています。Eightは、ビジネスの場で交換した名刺をデジタル化し、そのまま実名SNSとして機能させるサービスです。中途採用やキャリアアップにも活用できるプラットフォームとして、ビジネスパーソンの間で利用が広がっています。

ここで、3つの主要なソーシャルメディアの位置づけを整理してみましょう。まず、Twitterで緩くつながります。共通の興味や話題で知り合った人と、気軽にフォローし合う関係です。次に、実際に会ったり、もっと親しくなったりした人とはFacebookで友達になります。そして、本当に密接な関係になった人、頻繁に連絡を取り合う人とはLINEでリアルにつながります。このように、関係性の深さに応じてプラットフォームを使い分けることで、効果的なコミュニケーションが可能になるのです。

興味深い思考実験があります。「あなたはどちらからポンジュースを買いますか?」という質問です。一方は覆面をした知らない人、もう一方は顔を出している知っている人。当然、多くの人は顔を出している知っている人から買いたいと思うでしょう。これは、人は知らない人から物を買いにくいという心理を示しています。そういう意味では、実名で顔が出ているFacebookのようなプラットフォームは、ビジネスや信頼関係の構築において高い評価を得ているのです。

人間関係のつながり方も、時代とともに変化してきました。古き良き時代は「縁」で繋がっていました。地縁、血縁、学縁といった物理的な縁がベースでした。Google時代になると、「検索」で繋がるようになりました。興味のあることを検索して、そこから情報や人とつながっていく時代です。そして、SNS時代の現在は、「SNS」で繋がります。共通の趣味や関心事を通じて、世界中の人とつながることができるようになったのです。

人間関係は「グローカル」になりました。グローカルとは、グローバルとローカルを組み合わせた造語です。物理的に近い距離にいる人、例えば家族や同僚とはLINEで繋がっています。精神的に近い距離にいる人、つまり価値観や興味が合う人とはFacebookなどで繋がっています。そして、ネットを通して知り合った緩い繋がりの人とはTwitterで繋がっているのです。このように、リアルとインターネットの融合、ローカルとグローバルの融合が起こっており、人間関係も多層的に可視化できるようになりました。


SNSの光と影〜依存からAI生成コンテンツまで

ソーシャルメディアには、素晴らしい側面がある一方で、様々な問題も存在します。その中でも特に注目すべきなのが、SNS依存とSNS中毒の問題です。

SNSでストレスを感じると、実はSNS依存になりやすく、SNS中毒に陥りやすいという研究結果があります。ここで重要なのが「マイナスの力はプラスの力の10倍の威力がある」という法則です。つまり、マイナス=プラス×10という関係が成り立つのです。この話は非常に重要で、SNSにおける負の感情やストレスは、正の感情や楽しさの10倍も強い影響を与えるということです。これが、SNS依存のメカニズムの一つとなっています。炎上や批判に巻き込まれた時の精神的ダメージが大きいのも、この法則で説明できます。

一方で、SNSを通じて素晴らしい出会いが生まれることもあります。有名な事例として、ある人がTwitterで6年間も返信し続け、最終的にInstagramで交際を宣言したというケースがあります。このように、SNSを適切に活用することで、知り合いから友人へ、そして恋人へと関係を発展させることも可能なのです。

しかし、日本人のSNS利用には独特の傾向があります。海外のSNS成功事例が日本では必ずしも通用しないのは、日本人の人見知りの激しさが関係しています。海外の人はネットで知り合ってリアルで会うことに抵抗が少ない傾向がありますが、日本人は長らくそれを苦手としてきました。ただし、最近ではマッチングアプリの普及もあり、この状況は改善されつつあります。日本も徐々に海外並みになってきたと言えるでしょう。

もう一つ興味深いのは、投稿している人の割合です。日本人は世界と比べて、SNSに投稿している人が少ないというデータがあります。つまり、多くの人が情報を受け取る側に回っており、発信する側は限られているのです。また、日本人は世界と違って、個人間のつながりよりも自己中心的にSNSを利用しているというデータも出ています。自分の興味のある情報を得るために利用し、他者との深いつながりを求めない傾向があるということです。

さて、最近のSNSにおいて最も大きな変化をもたらしているのが、生成AIの存在です。驚くべきことに、オンラインで公開されている記事の約半数が生成AIによって作られているというデータがあります。AIが急速にコンテンツ制作の現場に入り込んできているのです。

この状況には大きな懸念があります。AIが作った記事をAIがまた学習し始めることによって、AIの精度が落ちるのではないかという問題です。オリジナルの人間が作った情報ではなく、すでにAIが生成した情報を学習することで、AIの品質が低下する可能性があるのです。これは「AIの劣化コピー問題」とも呼ばれており、今後の大きな課題となっています。

Googleは、AI生成コンテンツをあまり評価しないという方針を取っています。ただし、これはAIが作ったものだからダメというわけではありません。AIが作っているコンテンツの質が低いからダメなのです。世の中に公開されている情報を折り混ぜて作った記事よりも、世の中に公開されていない独自の情報で作った記事の方が優秀であることは当たり前です。ここにAIの大きな欠点があります。AIは既存の情報を組み合わせることはできても、真に新しいオリジナルの情報を生み出すことはできないのです。

実際、最近のXやYouTubeでは、生成AIで制作された同じような記事をたくさん見かけるようになりました。これは一般的にAIが普及していることを示す一方で、本当に欲しい情報が見つかりにくくなったという声も多く聞かれます。AI生成コンテンツが大量に流通することで、情報の海の中から価値ある情報を見つけることが困難になっているのです。

なぜAI記事を投稿しまくる人がいるのでしょうか。その答えは、お金になるからです。結局のところビジネスなのです。楽して稼げるという動機でAI生成コンテンツを量産している人が多く存在します。これは、コンテンツの質よりも量を重視する、SEOやアルゴリズムの問題点とも関連しています。

この状況に対して、多くの人が不満を感じています。学生からの感想にも、「AIで作られた動画が回ってくるとテンションが下がる」「本物か嘘か見分けにくい動画が多い」「AI生成イラストやAI Botのデマニュースに溢れるTwitterにマイナスイメージを抱いた」といった声が寄せられています。

そこで、リアルとAIで完全に別れたSNSがあった方がありがたいという意見も出てきています。人間が作ったコンテンツを楽しむSNSと、AIが作ったコンテンツを楽しむSNSを分けるべきだという考え方です。AIサービスがSNS化して、従来のSNSからAIが離れていくという流れは、今後実際に起こる可能性があります。

ただし、ここで考えるべきは「そもそもSNSに何を求めているか」という根本的な問いです。リアルなやり取りを求めているのであれば、別にLINEやDMでも良いわけです。公開されている場所でやり取りするものは、結局自分の思いや自分が思いついたことを発信する場であり、それが架空であれ本物であれ何でも良いという考え方もあります。SNSに何を求めているのかを再考するチャンスが、今まさに訪れているのかもしれません。

AI生成コンテンツへの対策として、メタデータとしてプロンプトやAIで生成されたことの証拠を埋め込むことが必須になってほしいという意見もあります。実際、最近では電子透かしやAIラベルといった技術が導入され始めていますが、まだ完全ではありません。この分野の技術がさらに発展することが期待されています。

noteというブログサービスの成功も、この文脈で興味深い事例です。古いブログサービスが衰退している中で、noteがよく利用されている理由は、シンプルなデザイン、広告が入らないこと、そして記事を有料で販売できることにあります。ただし、noteも最近は広告を導入する方向に動いており、今後どうなるか注目されています。noteが2014年にサービスを開始してから11年が経ちますが、地道に堅実にユーザー数を増やし続け、ようやく黒字化を達成しました。ビジネスモデルとしては成功と言えるでしょう。

noteの成功要因として、ブログの良いところとSNSの良いところをうまく組み合わせた点が挙げられます。広告でごちゃごちゃしない、シンプルで初期threadsのような治安の良さや居心地の良さを感じられる点が、多くのユーザーに支持されています。あるイベントでnoteの担当者が、サービス設計を街づくりに例えて説明していたという話もあります。誰でも住める、街の雰囲気や住民同士の気配が感じられるという点が、noteのユーザー数が伸び続けている理由なのです。

一方、LINEブログが衰退した理由として考えられるのは、スマホファーストにしすぎた点です。PCからブログの更新ができなかったことが致命的だったと考えられます。結局、長い文章を書くにはスマホでは限界があり、多くの人がパソコンから文章を書いています。あまりにもスマホファーストにしすぎたことが、LINEブログの欠点だったのかもしれません。

最近では、Google検索よりもXやInstagram、YouTubeで検索して情報を得ることの方が多いという人も増えています。これは一過性の現象ではありますが、ゼロから増えたということは確かな事実です。ただし、SNSでの検索は自分の都合の良い情報しか得られず、考えが偏るという問題があります。これはフィルターバブルやエコーチェンバーと呼ばれる現象で、注意が必要です。

テレビ番組も大きく変化しています。FOD配信やTVerなどの見逃し配信が当たり前になり、SNSでの告知にも力を入れるようになっています。TVerの広告は実は非常に儲かるビジネスモデルになっており、テレビ局の新たな収益源となっています。この話題については、また動画編の講義で詳しく扱う予定です。

YouTubeもコロナ禍で大きく利用者を伸ばしました。特にショート動画の影響が大きいと言えます。しかし、最近では生成AIで作られた動画が増えており、これが視聴体験を損なっているという声もあります。

最後に、SNSと社会運動の関係について触れておきましょう。「アラブの春」のデモの背景にSNSが大きく関わっていたことは有名ですが、当時はFacebookだけが注目されていました。しかし実際には、Facebook以外のSNSも大きく関わっていたのです。SNSによる情報の広がりは凄まじいものがあり、社会を動かす力を持っていることを改めて認識する必要があります。


おわりに

ソーシャルメディアの台頭から現在に至るまでの変遷を振り返ってきました。日本と世界でのSNSの巣移りの違い、TwitterとFacebookに代表される異なるコミュニケーションスタイル、実名制と匿名制の使い分け、そして最新の生成AI問題まで、ソーシャルメディアは常に進化し、新たな課題に直面してきました。特に印象的なのは、生成AIの台頭によってSNSの在り方そのものが問われている現状です。オンライン記事の約半数がAI生成という現実は、私たちに「SNSに何を求めるのか」という根本的な問いを投げかけています。リアルな人間のつながりを求めるのか、情報の効率的な取得を求めるのか、あるいは自己表現の場を求めるのか。それぞれの目的に応じて、適切なプラットフォームを選び、使い分けることが重要です。今後、リアルとAIでSNSが分かれていく可能性もありますが、どのような形に進化していくにせよ、私たちユーザー自身がメディアリテラシーを高め、批判的思考を持ちながらSNSと向き合っていくことが求められています。ソーシャルメディアは、これからも私たちの生活に深く関わり続けるでしょう。その変化を理解し、賢く活用していくことが、デジタル時代を生きる私たちに必要なスキルなのです。


よくある質問(Q&A)

Q1: なぜ日本ではSNSの「巣移り」が起こりやすいのですか?

A1: 日本でSNSの巣移りが起こりやすい理由は、いくつかの要因が考えられます。まず、日本人は新しいものへの好奇心が強く、流行に敏感な国民性があります。また、実名制のFacebookよりも匿名性の高いTwitterやInstagramの方が、日本人の「人見知り」の文化に合っていたという点も重要です。さらに、日本では個人間のつながりよりも、自分の興味のある情報を得ることを重視する傾向があり、その時々で最も使いやすいプラットフォームへと移行していくのです。世界ではFacebookが一つのプラットフォームとして定着した一方、日本では用途や流行に応じて複数のSNSを使い分ける文化が根付いたと言えるでしょう。

Q2: Facebookの最大の強みは何ですか?ビジネスでどう活用すべきですか?

A2: Facebookの最大の強みは「実名検索ができること」です。これは、個人を検索できるハローページと会社を検索できるタウンページを一つにしたような機能であり、他のSNSにはない大きな優位性です。ビジネス活用においては、特にBtoB(企業間取引)で威力を発揮します。経営者や意思決定者と直接つながることができ、信頼関係を構築しやすいのです。顔が見える実名でのつながりは、ビジネスにおいて非常に重要な信頼の証となります。また、Eightという名刺管理SNSも併用することで、より効果的なビジネスネットワークを構築できます。人のつながりを大切にしたいなら、Facebookで友達を顧客にするというアプローチが最も有効です。

Q3: 生成AIがSNSコンテンツの約半数を占めるようになった今、どう対処すべきですか?

A3: 生成AIコンテンツが急増している現状では、メディアリテラシーを高めることが最も重要です。まず、情報源を確認する習慣をつけましょう。オリジナルの取材や独自の視点が含まれているかどうかを見極めることが大切です。また、複数の情報源をクロスチェックすることで、AIが生成した画一的なコンテンツと人間が作ったオリジナルコンテンツを区別できるようになります。さらに、今後はリアルとAIでSNSが分かれていく可能性もあるため、自分が何を求めているのか(人間とのつながりか、効率的な情報収集か)を明確にして、適切なプラットフォームを選ぶことが重要です。AIラベルや電子透かしといった技術の発展にも注目しましょう。

Q4: SNS依存やSNS中毒にならないためにはどうすればいいですか?

A4: SNS依存を防ぐためには、まず「マイナスの力はプラスの力の10倍」という法則を理解することが重要です。SNSでストレスを感じると、それが依存や中毒につながりやすくなります。対策としては、利用時間を設定する、通知をオフにする、寝る前のスマホ利用を控えるなどの基本的な方法が有効です。また、SNSで何を求めているのかを自問自答することも大切です。リアルな友人とのつながりを求めているならLINEやDM、緩いつながりならTwitter、ビジネスの関係ならFacebookというように、目的に応じて使い分けることで、不必要にSNSに時間を費やすことを避けられます。そして、ハヤカワ五味さんの言葉にあるように、「自分の発言をプリントアウトして体に貼って歩けるか?」という視点を持つことで、責任ある発信を心がけましょう。

Q5: TwitterとFacebookとLINE、それぞれをどう使い分けるべきですか?

A5: 三つのSNSは、関係性の深さに応じて使い分けるのが効果的です。まず、Twitterは「緩くつながる」ためのツールです。共通の興味や話題で知り合った人と気軽にフォローし合い、情報交換をする場として活用します。次に、Facebookは「友達になる」ためのプラットフォームです。実際に会ったことがある人や、もっと親しくなりたい人とつながります。特にビジネスの文脈では、経営者や取引先とのつながりを作る場として最適です。そして、LINEは「リアルにつながる」ためのツールです。頻繁に連絡を取り合う家族、親友、恋人など、最も密接な関係の人とのコミュニケーションに使います。このように、物理的距離と精神的距離、そして関係性の深さに応じて三つを使い分けることで、グローカル(グローバルとローカルの融合)な人間関係を効果的に管理できるのです。

詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=PrME8PKVxpI

0:00 👋 導入・授業の概要説明
1:02 📱 ソーシャルメディアの変遷と移行
2:39 🔄 Facebookの機能追加とSNSの停滞
3:30 🌐 人間・情報・端末を制する企業戦略
4:20 ⚠️ SNSストレスと依存症の問題
5:14 💼 Facebookのビジネス活用法
6:01 🌏 グローカルな人間関係とSNS
6:50 🤔 日本人のSNS利用特性
7:42 📝 noteの人気の理由とブログの変化
8:30 💰 noteのビジネスモデルと広告戦略
9:24 📲 LINEブログの衰退とSNS検索の増加
10:14 📺 テレビとSNSの融合
11:07 🤖 AI生成コンテンツの増加と問題点
11:58 ⚖️ GoogleのAIコンテンツ評価
12:48 🚨 AIコンテンツによるSNSの質低下
13:40 🔍 SNSの本質とAI規制の必要性
14:36 🏫 まとめと学生への返答

上記の動画はYouTubeメンバーシップのみ
公開しています。詳しくは以下をご覧ください。

https://yokotashurin.com/youtube/membership.html
YouTubeメンバーシップ申込こちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCXHCC1WbbF3jPnL1JdRWWNA/join

情報リテラシー論04ソーシャルメディアの台頭’25長岡造形大学

📱 ソーシャルメディア FacebookやTwitter、Instagramなどのユーザー同士がつながり情報を共有できるオンラインプラットフォームです。日本では「巣移りの儀式」として次々と新しいSNSへ移行する現象が見られますが、世界的にはFacebookが最大のユーザー数を維持しています。情報発信のハードルを下げ、リアルタイムでの情報共有を可能にした革新的なメディアです。

🔄 巣移りの儀式 ユーザーが新しいSNSプラットフォームへと次々に移行していく現象のことです。日本ではGREE、mixi、Twitter、Facebook、Instagramと移行してきましたが、アメリカではFacebookで落ち着いています。日本人特有のトレンドへの敏感さと新しいものへの好奇心が背景にあります。

👤 実名制SNS Facebookのように本名で登録・利用するソーシャルメディアです。ハローページとタウンページを組み合わせたような機能を持ち、人と人のリアルなつながりを重視します。ビジネスシーンでは経営者同士のつながりや取引先を見つけるのに有効で、特にBtoB取引において強みを発揮します。

📝 note 2014年に開始されたシンプルなデザインのブログサービスです。広告が入らず、記事を有料販売できる点が特徴で、従来のブログとSNSのいい所を組み合わせています。地道に11年かけてユーザー数を伸ばし、ようやく黒字化を達成しました。ブログのごちゃごちゃした広告がない清潔なデザインが支持されています。

🌐 グローカル グローバルとローカルを合わせた造語で、物理的に近い人とはLINE、精神的に近い人とはFacebook、緩い繋がりはTwitterというように、距離感に応じて使い分ける人間関係の在り方を表します。リアルとインターネット、ローカルとグローバルの融合を示す概念です。

🤖 AI生成コンテンツ ChatGPTなどの生成AIが作成した記事や動画のことです。オンライン記事の約半数がAI生成と言われ、SNSに溢れるようになりました。既存情報の寄せ集めで独自性に欠けることが多く、本当に欲しい情報が見つかりにくくなる問題や、AIが作った記事をAIが学習することによる精度低下の懸念があります。

💭 フィルターバブル SNSのアルゴリズムにより、自分の興味や考えに合った情報ばかりが表示され、異なる視点や意見に触れにくくなる現象です。エコーチェンバーとも呼ばれ、考えが偏り視野が狭くなるリスクがあります。情報収集の際には意識的に多様な情報源に触れる注意が必要です。

👁️ ネットリテラシー インターネット上で適切に情報を扱い、発信する能力のことです。ハヤカワ五味さんの「自分の発言をプリントアウトして体に貼って歩けるか?」という考え方に代表されるように、本人が特定される時代には最初からバレてもいい内容を発信すべきという意識が重要です。

🔍 SNS検索 GoogleなどのWeb検索エンジンではなく、TwitterやInstagram、YouTubeなどのSNS内で情報を検索することです。特に若い世代で増えており、リアルタイム性の高い情報や口コミを求める傾向があります。ただし情報の偏りに注意が必要で、Web検索との使い分けが大切です。

📊 SNS依存 ソーシャルメディアの過度な利用により日常生活に支障をきたす状態です。SNSでストレスを感じることがさらに依存を深め、SNS中毒に陥りやすくなります。マイナスの力はプラスの力の10倍の威力があるとされ、ネガティブな影響が大きいため適切な距離感を保つことが重要です。

超要約1分ショート動画こちら↓
https://www.youtube.com/shorts/c0LXrF-9KF0

情報リテラシー論04ソーシャルメディアの台頭’25長岡造形大学

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横田 秀珠のアバター 横田 秀珠 (新潟)公立長岡造形大学 情報リテラシー論 講師

ネットビジネス・アナリスト。未経験のIT企業に就職し、たった3年で独立し、2007年にITコンサルタント会社のイーンスパイア(株)を設立し現在に至る。All About ProFile全専門家で全国1位のコラム評価を獲得した実績を持つ。全国で年間200回を超える講演も行う。