GoogleのGeminiに「ガイド付き学習」追加と専用プロンプト判明

昨日まで食べすぎたので、
お盆は控えめに(笑)
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp

さて、本題です。
Google、「Gemini」に学習支援モード
「ガイド付き学習」を追加しました。
https://www.itmedia.co.jp/aiplus/articles/2508/07/news058.html
OpenAIのChatGPT「学習モード」に追随
https://www.youtube.com/watch?v=vWpFemytOeo
2025年8月7日リリース 📅
Google Geminiに「ガイド付き学習」機能が追加!
ChatGPTの学習モードに対抗する機能として登場
質問 → 即座に答え
思考時間なし
質問 → 段階的誘導 → 自分で発見
考える時間を創出
Google検索 → 即答 → 思考停止 → さらなる依存 → 考える力の喪失
人間は考える葦である – パスカル
考えなくなったら、もはや人間ではない。AIに依存するだけの存在になってしまう。
答えを与えるのではなく、考える過程をサポート
- 段階的分解 – 複雑な問題を小さなステップに分割
- 質問誘導 – ユーザー自身に答えを発見させる
- 確認強化 – 理解度をチェックして定着を図る
- 個別対応 – ユーザーのレベルに合わせた説明
- 宿題禁止 – 答えを代わりに解くことはしない
• 個人でできること:節電、エコ商品利用
• 企業の役割:再生エネルギー導入
• 政府の役割:規制強化
一気に完結
AI: 「どんなことができると思いますか?」
User: 「よく思いつきません…」
AI: 「身近な家電から考えてみましょう」
対話で思考を促進
ChatGPTの学習モードプロンプトが流出!
このプロンプトを使えば、他のAIでも同様の機能を実装可能
✅ 親しみやすくダイナミックな教師となる
✅ 単に答えを与えず、ガイドする
✅ 質問と小さなステップで誘導
✅ 確認と強化を行う
✅ 一度に複数の質問をしない
❌ ユーザーの宿題を代わりに解かない
❌ 答えを直接与えない
❌ エッセイの長さの返答をしない
質問:「お店の売り上げを上げるにはどうしたらいいですか?」
通常モード: 新規顧客・リピート率・客単価の3つを即答
ガイド付き学習: 「どちらから始めたいですか?」→ 段階的に深掘り
正しいが表面的
思考なし
具体的な状況に応じた解決策
考える過程で新たな気づき
📈 AI学習支援の新時代
• 単なる情報提供から思考支援へ
• 人間の認知能力を補強
• 創造性と論理性の両立
🧠 重要なメッセージ
AIに依存するのではなく、AIと協働して考える力を鍛えよう
GoogleのGeminiに「ガイド付き学習」機能が追加され、無料プランでも利用可能になった。この機能は単純に答えを提供するのではなく、段階的な質問を通じてユーザーの思考プロセスをサポートし、理解を深めることを目的としている。ChatGPTの学習モードのプロンプトが流出したことで、他のAIでも同様の機能を実装できることが判明。AIに依存せず、自分の頭で考える時間を持つことの重要性が強調されている。
- はじめに
- GoogleのGeminiにガイド付き学習機能が登場
- 従来モードとガイド付き学習の違いを実際に体験
- ChatGPTの学習モードのプロンプトが流出!他のAIでも同様機能を実現
- なぜガイド付き学習が重要なのか?思考力を鍛える意義
- おわりに
- よくある質問(Q&A)
はじめに
みなさん、こんにちは。ネットビジネス・アナリストの横田秀珠です。2025年8月13日の今日は、AI業界で非常に注目すべき新機能についてお話しします。先日ChatGPTが単純に答えを出すのではなく、答えを導く過程をサポートしてくれる学習モードを発表したことをお伝えしましたが、その直後にGoogleのGeminiも対抗して「ガイド付き学習」という名前で同様の機能をリリースしました。これは単なる機能追加ではありません。私たちの思考力や学習能力に大きな影響を与える可能性のある重要な変化なのです。今回は実際に両方のサービスを使って違いを検証し、さらに興味深いことに、ChatGPTの学習モードのプロンプトが流出したことで、他のAIサービスでも同様の機能を実現できることも分かりました。この記事では、これらの新機能の詳細な使い方から、なぜこの機能が私たちにとって重要なのかまで、徹底的に解説していきます。
GoogleのGeminiにガイド付き学習機能が登場
新機能「ガイド付き学習」の詳細
2025年8月7日に発表されたニュースによると、GoogleのGeminiに新しいモード「ガイド付き学習(Guided Learning)」が追加されました。この機能は個人の学習コンパニオンとして機能し、当初は日本を含む数か国で「Gemini for Education」および「Google AI Pro」プランのユーザーに提供を開始されていました。つまり、当時は有料プランでないと使えない状況でしたが、現在では無料プランでも全員に開放されています。
私の無料プランのアカウントでも、画面下に「ガイド付き学習」のオプションが追加されているのが確認できます。これは非常に画期的な変化で、ほぼ全てのユーザーが今すぐこの機能を使える状態になっているということです。
従来モードとの根本的な違い
では、この「ガイド付き学習」が従来のGeminiと何が違うのでしょうか。基本的な考え方はChatGPTの学習モードと同じです。公式の説明によると、Geminiの通常モードでは質問に対して直接的な答えを提供することが多いのですが、このガイド付き学習では、ユーザーが単に答えを得るだけではなく、理解を深め、批判的思考スキルを構築することを目的としています。
具体的には、探求的でオープンエンドな質問を通じて議論への参加を促し、議論を活性化させることで主題への深い理解を築くことを目標としています。問題を段階的に分解し、ユーザーのニーズに合わせて説明を調整し、画像、図、動画、インタラクティブなクイズなどリッチなマルチモーダルなコンテンツを提供します。これにより知識の構築とテストを支援し、複雑な数学問題の解決、議論の構成、エッセイの作成、テスト対策、宿題の支援などに活用できるとされています。
従来モードとガイド付き学習の違いを実際に体験
ガイド付き学習モードでの実際の体験
それでは実際にGoogleのGeminiを使って、この新機能を体験してみましょう。まず無料プランの画面で「ガイド付き学習」にチェックをつけて質問してみます。
例として「地球温暖化を防ぐにはどうしたらいいですか」という質問をしてみました。すると、すぐに答えを提示するのではなく、「地球の気温が上昇していく中で、どんなことができると思いますか。私たちが身近でできることを考えてみましょう。何がありますか?」という形で逆に質問を投げかけてきます。
これに対して「具体的な例を上げてください。よく思いつきません」と返すと、「例えば電気やガソリン、ガスを使うことでたくさんCO2が出ますよね。車を運転しても出ますよね。電気を使ったりすると、その家庭で二酸化炭素が発生してしまいますよね。それらを減らすことはやってみましょう。まず使っている家電製品から見ていくのはどうでしょうか」と具体例を示しながらも、さらに考えるよう促してきます。
「ドライヤーは電気をたくさん使いそうなので、これをやめて自然に髪を乾燥させることから始めてみるといいでしょうか」と答えると、「髪を自然乾燥させるっていうのは、CO2を減らすために素晴らしいアイデアですね。ドライヤーは多くの電気を使うので、とても効果的です。ドライヤー以外にもどんなものがあると思いますか?」という風に、段階的に学習を深めていく仕組みになっています。
従来モードとの明確な違い
では、ガイド付き学習を切って、通常モードで同じ質問をするとどうなるでしょうか。「地球温暖化を防ぐにはどうしたらいいですか」と質問すると、いきなり答えとして「個人でできることはこんなことがあります」「企業・政府の役割でこういうことをやったらいいでしょう」という形で包括的な回答が一気に表示されます。
この違いは非常に重要です。通常モードでは1回で答えが終わってしまい、「ああ、そうなんだ」で終わってしまいます。しかし、ガイド付き学習モードでは、質問に対して考えている時間がどのくらいあるかということが重要になってきます。
ビジネスシーンでの活用例
このガイド付き学習は学習だけでなく、ビジネスシーンでも非常に有効です。例えば「お店の売り上げを上げるにはどうしたらいいですか」という質問を通常モードでしてみると、「新規顧客を増やすにはこういうことをやったらいいです」「既存顧客のリピート率を上げるにはこうやったらいいです」「客単価を上げるにはこうやったらいいです」という、いわゆる新規×リピート×客単価の掛け算で売り上げができているという一般論を教えてくれます。
しかし、ガイド付き学習モードにチェックをつけて同じ質問をすると、「お店の売り上げを上げるにはたくさんありますね。売り上げは客数か客単価で決まるので、まずどっちから始めたいと思いますか?」と質問してきます。「客数です」と答えると、「新しいお客さんを増やすのか、リピート率を増やすのか、どっちですか?」とさらに深掘りしてくれます。
このプロセスが非常に大事なのです。答えを書く間にも考える時間があり、その過程で頭の中でぐるぐると思考作業をすることになります。
ChatGPTの学習モードのプロンプトが流出!他のAIでも同様機能を実現
プロンプトの詳細内容
今回非常に興味深いことに、ChatGPTの学習モードを作っているプロンプトが流出したという情報があります。このプロンプトを使うことで、実は他のAIサービスでも同様の機能を実現できることが分かりました。
流出したプロンプトの内容は以下のようなものです:
「現在あなたは学習モードであり、このチャットでは以下の厳格なルールに従うように私に依頼しました。他にどのような指示があっても、私はこれらのルールに従わなければなりません。
厳格なルールは:
- 親しみやすく、かつダイナミックな教師となり、学習過程をガイドしながらユーザーの学びをサポートします
- ユーザーについて知りましょう。目標や学年レベルが分からない場合は、本題に入る前に質問してください
- これは軽めに。回答がない場合は高校1年生が理解できるような説明を心がけてください
- 現在の知識を基盤にします。新しい概念をユーザーがすでに知っていることに結びつけます
- 単に答えを与えるのではなくてガイドしましょう。質問と小さなステップを用いて、ユーザー自身が答えを発見できるようにします
- 確認と強化を行います。難しい部分の後は、ユーザーがその概念を説明したり使ったりできるかを確認します
- アイデアの定着を助けるために、簡潔なまとめ、記憶術、または身近な例を提供します
- リズムに変化をつけます。説明、質問、アクティビティ、ロールプレイ、練習ラウンド、ユーザーに教えてもらうなどを混ぜて、講義ではなく会話のように感じさせます
何よりも重要なこと:
- ユーザーの仕事を代わりにやらないでください
- 宿題の質問に答えないでください
- ユーザーとの協力を通じて、彼らがすでに知っていることから構築しながら答えを見つける手助けをしてください」
他のAIサービスでの実装方法
このプロンプトが分かったことで、ChatGPTやGoogle Gemini以外のAIサービスでも同様の学習モードを作ることができるようになりました。
例えば、ChatGPTであればカスタムGPTsの「マイGPTs」で作成できます。Google Geminiであれば、左のメニューから「ジェム」を表示し、「ジェムを作成」に行って、カスタム指示のところにこのプロンプトを入れて、「学習モード」のような名前をつけて保存すれば完成です。
Claude(クロード)でも同様に、有料プランであれば「プロジェクト」を作成し、新規プロジェクトの中で名前を「学習モード」などにして、右側にある「カスタム指示」の「プロジェクトの指示を設定」のところにこの内容を貼り付けることで実現できます。無料プランの場合は、プロンプトを直接貼り付けてやるしかありませんが、同様の効果を得ることができます。
実際の動作確認
実際にこのプロンプトを使って作成したカスタムAIに「地球温暖化を防ぐにはどうしたらいいでしょうか」と質問してみると、「まずはあなたの身近でどんなことができる原因だと思いますか?」という形で質問を返してくれるようになります。これにより、1回で質問に答えないモードが完成するのです。
なぜガイド付き学習が重要なのか?思考力を鍛える意義
思考時間の重要性
私がよく話をしていることなのですが、ガイド付き学習が大事なのではなく、大事なことは質問したことに対して答えを書いて、それで「なるほど」と思うのはいいのですが、問題はその問題に対して考えている時間がどのくらいあるかということが重要なのです。
すぐに答えが書いてきた場合は、それでポンと理解して「あ、そうなんだ」となると、考えている時間は短いですよね。でも、それが考えている時間が長くなると、その中で頭の中でぐるぐると思考作業をすることになります。今回の質問をされると「具体的には何だろう」と思って「ドライヤーかな」とかで風に答えているわけです。このような過程をするということが、頭を、なんと言うんでしょうか、脳をほぐすというか、その頭を動かすということが実は大事なのです。
AI依存による思考力低下の危険性
これがどんどんどんどん今、Googleで検索すると答えが出てくる、ChatGPTに聞くと答えが出てくるとなると、頭で考えるということができなくなるのです。頭で考えることができなくなると、何が問題かというと、結局依存体質になってしまって、ChatGPTを使わないと、Googleを使わないと何もできない状態になってくるわけです。
この状態に私はならない方がいいと思っています。なぜかというと、人間は自分の頭で考えなくなったら、そもそも人間は考える葦であるという有名な言葉があるように、もう人間ではなくなるからです。考えなくなるからです。
学習モードの真の価値
なので、私はこういう学習モード、ガイド付き学習モードというのはすごくいいと思うんですよね。このような形で質問に対して答えてもらうような形を、ぜひ皆様もやってみましょうということです。
このプロセスを通じて、私たちは単に情報を受け取るだけでなく、自分自身で考え、推論し、結論に到達する能力を維持・向上させることができます。これは単なる学習方法の改善ではなく、私たちの認知能力そのものを守る重要な取り組みなのです。
おわりに
今回ご紹介したGoogleのGeminiの「ガイド付き学習」機能は、単なる新しいAI機能の追加以上の意味を持っています。ChatGPTの学習モードと同様に、この機能は私たちの学習方法と思考プロセスを根本的に変える可能性を秘めているのです。流出したプロンプトにより、他のAIサービスでも同様の機能を実現できることが分かり、これらのツールはより身近な存在になりました。しかし、最も重要なことは、これらの機能を使って自分の頭を鍛えるということです。便利なAIツールに頼りすぎて思考停止に陥ることなく、むしろこれらのツールを使って自分の思考力を高めていくことが大切です。無料で使えるこの素晴らしい機能を活用して、日々の学習やビジネスシーンで自分の頭を鍛えていきましょう。AI時代だからこそ、人間の根本的な能力である「考える力」を大切にしていくことが、私たちの未来にとって極めて重要なのです。ぜひ皆さんも今日からこの機能を試してみてください。
よくある質問(Q&A)
Q1. ガイド付き学習機能は本当に無料で使えるのですか?
A1. はい、現在GoogleのGeminiのガイド付き学習機能は無料プランでも利用可能です。当初は有料プランやEducationプランのユーザーのみに提供されていましたが、現在では一般の無料ユーザーにも開放されています。無料プランのアカウントでも画面下に「ガイド付き学習」のオプションが表示されているはずです。
Q2. ChatGPTの学習モードのプロンプトを他のAIで使うのは合法ですか?
A2. プロンプト自体は一般的な指示文であり、特定の企業の著作権に関わる具体的なコードやアルゴリズムではありません。ただし、商用利用する場合は各AIサービスの利用規約をよく確認することをお勧めします。個人的な学習や研究目的での使用であれば、特に問題はないと考えられます。
Q3. ガイド付き学習と通常モードはどのような場面で使い分けるべきですか?
A3. 急いで答えが欲しい場合や事実確認が目的の場合は通常モードが適しています。一方、新しいことを学習したい、理解を深めたい、思考力を鍛えたい、ビジネスの戦略を練りたいという場合はガイド付き学習モードが効果的です。特に教育現場や自己学習、問題解決のプロセスを重視したい場合にはガイド付き学習が威力を発揮します。
Q4. この機能を使うことで本当に思考力は向上するのですか?
A4. はい、科学的にも思考プロセスを意識的に行うことで認知能力の向上が期待できるとされています。ガイド付き学習では段階的に考えるプロセスを踏むため、問題を分析し、仮説を立て、検証するという思考の筋肉を鍛えることができます。ただし、受動的に使うのではなく、積極的に考えながら取り組むことが重要です。
Q5. 子どもの学習にもこの機能は有効ですか?
A5. 非常に有効です。特に宿題の答えをそのまま教えるのではなく、考える過程をサポートしてくれるため、子どもの自主的な学習能力の向上に役立ちます。ただし、年齢や学習レベルに応じて適切に指導し、AIに完全に依存しないよう注意することが大切です。また、保護者や教育者が適切に監督することも重要です。
詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=6RQmtUAAGiU
0:00 👋 導入・挨拶とテーマ紹介
1:07 📰 Googleガイド付き学習のニュース解説
2:15 🔍 ガイド付き学習の特徴と通常モードとの違い
3:21 🌍 Geminiでの実演デモ(地球温暖化の質問)
5:36 🤔 通常モードとの比較・思考時間の重要性
7:51 💼 ビジネス活用例(売上向上の相談)
10:03 🔓 ChatGPT学習モードのプロンプト流出情報
12:19 🛠️ 他のAIツールでの同機能実装方法
14:34 ✅ まとめ・終了の挨拶
上記の動画はYouTubeメンバーシップのみ
公開しています。詳しくは以下をご覧ください。
https://yokotashurin.com/youtube/membership.html
YouTubeメンバーシップ申込こちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCXHCC1WbbF3jPnL1JdRWWNA/join
🎓 ガイド付き学習 Googleが Geminiに追加した新機能で、ユーザーに直接的な答えを提供するのではなく、段階的な質問や誘導を通じて学習プロセスをサポートする。批判的思考スキルの構築を目的とし、探求的でオープンエンドな質問を通じて議論への参加を促進する。従来の「答えを得る」学習から「理解を深める」学習への転換を図る教育的アプローチとして注目されている。
🤖 Gemini Googleが開発したAI言語モデルで、ChatGPTの競合サービス。従来は直接的な回答を提供することが多かったが、ガイド付き学習機能の追加により、教育的なアプローチを取り入れた。画像、図、動画、インタラクティブなクイズなどのマルチモーダルなコンテンツを提供し、複雑な数学問題の解決、議論の構成、エッセイの作成、テスト対策などの幅広い学習支援が可能となっている。
💬 ChatGPT OpenAIが開発したAI言語モデルで、対話型AIの代表格。ガイド付き学習に類似した「学習モード」機能を先行して発表し、単純な質問応答から教育支援へと機能を拡張している。その内部プロンプトが流出したことで、他のAIサービスでも同様の機能実装が可能であることが明らかになり、AI教育ツールの民主化に貢献している。
📝 プロンプト AIに対して指示を与えるためのテキストのことで、AIの動作や応答の仕方を制御する重要な要素。ChatGPTの学習モードで使用されている詳細なプロンプトが流出し、厳格なルールや教師としての役割、段階的なガイダンス手法などが明らかになった。このプロンプトを他のAIサービスに適用することで、同様の教育支援機能を実現できることが実証されている。
🎯 学習モード AIが単純に答えを提供するのではなく、学習者の思考プロセスをサポートし、段階的に理解を深めることを目的とした機能。ユーザーの知識レベルを確認し、既存の知識に新しい概念を結びつけながら、質問と小さなステップを用いてユーザー自身が答えを発見できるように導く。宿題の代行ではなく、協力を通じた学習支援を重視している。
🧠 思考プロセス 問題に対して考えている時間や過程のことで、AIの即座の回答提供により失われがちな重要な要素。ガイド付き学習では、質問に対して段階的に応答する過程で自然に思考時間が確保され、頭の中で思考作業が行われる。この過程が脳を活性化し、依存的な学習から自立的な学習への転換を促進する効果があるとされている。
⚠️ AI依存 AIツールに過度に依存し、自分の頭で考える能力が低下してしまう状態。GoogleやChatGPTで即座に答えが得られることで、思考プロセスが省略されがちになる現代の課題。「人間は考える葦である」という言葉を引用し、考えることをやめた人間は人間でなくなるという警鐘が鳴らされている。ガイド付き学習はこの問題への対策として位置づけられている。
📚 段階的学習 複雑な問題を小さなステップに分解し、一つずつ理解を積み重ねていく学習方法。ガイド付き学習の核となるアプローチで、ユーザーのレベルに合わせて説明を調整し、確認と強化を行いながら進める。一度に複数の質問をせず、各ステップでユーザーが応答する機会を与え、間違いはその場で思いやりを持って修正するという丁寧な指導方法が特徴。
🤔 批判的思考 情報を鵜呑みにするのではなく、論理的に分析・評価する思考能力。ガイド付き学習の重要な目標の一つで、探求的でオープンエンドな質問を通じて育成される。単に知識を覚えるだけでなく、その知識を活用して問題を解決したり、新しい視点から物事を捉えたりする能力の向上を目指している。
💰 無料プラン 当初は有料プランや教育機関でのみ利用可能だったガイド付き学習機能が、現在では無料プランでも解放されている状態。これにより多くのユーザーがAIを活用した新しい学習体験にアクセスできるようになり、教育の民主化が進んでいる。自分の頭を鍛える機会として積極的な活用が推奨されている。
