AnthropicのClaudeからインタビューされた「AIの未来」を公開

2026年10月1日、Claudeを開くと表示されたAnthropicの「AIの未来」インタビュー(9/29〜10/6実施)に実際に回答した。AIインタビュアーとの約15分の対話で、AI作詞に励まされ泣いた体験、コンテンツ制作での生産性向上、周囲の思考力低下への懸念、人生相談は友人や家族にするという線引きを語った。さらに、人の能力を引き出す補助役としてのAIや非公開情報の学習方法への関心も伝え、内容を一般公開した。
詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=8ea8t_-1mY4
0:00 👋 オープニング・今日のテーマ紹介 1:07 📄 インタビュー企画の詳細と公開範囲 2:11 🚀 インタビュー開始・注意事項の確認 3:18 🤖 AIへの期待と最初の質問 4:29 🎵 AI音楽制作と歌詞に感動した体験 5:38 💼 業務改善・コンテンツ作成での活用 6:46 ⚠️ AIによる思考力低下への懸念 7:52 👨👩👧 AIに相談しないこと・人との線引き 9:02 🎯 AIに求める姿勢と変えてほしくないこと 10:12 🏢 Anthropicへの期待と企業理念 11:21 🧠 非公開情報の学習とAI企業の差別化 12:31 🔒 公開内容の確認と送信手続き 13:40 📢 まとめ・AI企業への意見表明の意義
AnthropicのClaudeからインタビューされた「AIの未来」を公開
お陰様で本日より弊社の
第20期が始まりました。
イーンスパイアの横田です。
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いつも本当にありがとうございます。
今年もMiliaと頑張っていきます!
20年目の初心 / Milia
https://www.youtube.com/watch?v=1f89wv8kAIc
20年目の使命 / Milia
https://www.youtube.com/watch?v=jGll_aaavbU
さて、本題です。
9月29日から10月6日までAnthropicのClaudeが
インタビューしている「AIの未来」について回答。

AnthropicのClaudeからインタビューされた「AIの未来」を公開
- インタビューの全文
- お住まいの国名(日本)
- 誰でも閲覧・保存・利用可
- 氏名
- メールアドレス
- Claudeアカウント情報
「右脳がないAI」でも、ここまで心に寄り添う文章が書けることに正直びっくり!
人生相談・恋愛相談など
個人的な悩み相談
大切なのは
友達や家族
思考・考え
差別化になる
信用を落とす要素にも
- AI企業に個人の意見を言える場所ができたのは面白い試み
- Anthropicに続いてOpenAI・Googleも同じことをやるといい
- 公開の通知が来たらSNSで書く人も多いはず=宣伝にもなる
- どんな形で一般公開されるのか、楽しみ!
AnthropicのClaudeからインタビューされた「AIの未来」を公開
- はじめに:Claudeを開いたら「あなたの声でAIの未来を導きましょう」の文字が
- Anthropicからの突然のお知らせ「AIの未来」インタビューとは何か?
- AIインタビュアーとの対話スタート!音楽制作で涙した体験と仕事の生産性向上
- AIで「悪くなったこと」と「使わないと決めていること」、そしてAnthropicへの本音
- インタビューを「一般公開」してみた!公開までの手順と、AI企業に声を届けられる意義
- おわりに:AIは人間の能力を引き出す「補助役」であってほしい
- まとめ
- よくある質問(Q&A)
はじめに:Claudeを開いたら「あなたの声でAIの未来を導きましょう」の文字が
みなさん、こんにちは。イーンスパイア株式会社の横田秀珠です。毎日いろいろなAIツールを触っていると、ときどき「おっ、これは何だろう?」という画面に出会うことがあります。今回もまさにそんな出来事でした。いつものようにClaudeを開こうとしたら、Anthropicから「あなたの声でAIの未来を導きましょう」というお知らせが表示されたんです。
AIに期待している人も、不安を感じている人も、その中間の人も、AIとの関わりやこれからへの思いを15分間で話してほしい、という内容でした。AI企業が一人ひとりのユーザーに直接「あなたはAIをどう思っていますか?」と聞いてくる機会は、これまでほとんどなかったように思います。
そこで今回は、このインタビューに実際に答えてみた様子を、画面の文言や私の回答も含めてすべてご紹介します。普段AIを使っている方も、まだ様子見の方も、「自分ならどう答えるかな」と想像しながら気軽に読み進めてみてください。
Anthropicからの突然のお知らせ「AIの未来」インタビューとは何か?
ステップ1:2026年10月1日、Claudeを開いたら面白いメッセージが
私は毎日、ネットビジネスに関する情報を生中継で15分間お届けしています。この日は2026年10月1日、木曜日でした。いつものように準備をしていて、Claudeを開こうとしたところ、なんとも面白いメッセージが表示されていたんです。
せっかくなので、この日のテーマは予定を変えて「AnthropicのClaudeの『AIの未来』というインタビューに答えてみた」にしました。ライブ配信というのは、こういう「たまたま」を拾えるのが醍醐味ですね。
実際にClaudeを開いたときに表示されたポップアップは、次のような内容でした。
Anthropicからのお知らせ
あなたの声でAIの未来を導きましょう
AIに期待している方も、不安を感じている方も、その中間の方も。AIがあなたの生活にどのように関わっているか、そしてこれからへの思いをぜひお聞かせください。詳しく見る
🕒 15分間、AIに関するご経験についてお話しください。 🤝 インタビュー後、内容を一般公開するかどうかをお選びいただけます。
[インタビューを始める] [今はしない]
ここで私が一番気になったのは、「インタビュー後、内容を一般公開するかどうかをお選びいただけます」という一文です。「一般公開したら、どこかに載るんですかね?」と思わず口に出してしまいました。インタビューに答えるだけでなく、その内容が世の中に公開される可能性がある。これは普通のアンケートとはちょっと性格が違いますよね。
ステップ2:「詳しく見る」を押して中身を確認してみる
気になったら確認してみるのが一番です。ということで、ポップアップの中にある「詳しく見る」を押してみました。
リンク先は9月29日付のページで、英語で書かれていました。私はこれを訳しながら読み進めていきました。英語のページでも、今はAIやブラウザの翻訳機能を使えばすぐに内容がつかめるので、こういうときは本当に便利ですね。
書かれていた内容を整理すると、おおよそ次のようなものでした。
- 内容の公開は任意であること
- 氏名やメールアドレスなどは掲載しないこと
- ただし、会話が行われた国名と、会話の全文は公開すること
- 「インタビュー内容を公開することのメリットはありますか?」という問いに対して、AIのさまざまな改善などに役立つ、といった説明があること
つまり、「誰が答えたか」は伏せられるけれども、「どの国の人が、何を答えたか」はそのまま公開される、という仕組みです。
ステップ3:実施期間と対象者をチェック
さらにページを読み進めると、実施期間と対象者についても書かれていました。表にまとめると、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施期間 | 9月29日から10月6日まで |
| 対象となる人 | アカウント作成後2週間以上経過している方 |
| 対象プラン | 無料ユーザー、Proユーザー、Maxユーザー |
| 所要時間 | 15分間 |
| 公開の可否 | インタビュー後に本人が選択(任意) |
| 公開される情報 | 会話が行われた国名と会話の全文 |
| 公開されない情報 | 氏名、メールアドレスなど |
無料ユーザーも対象に含まれているというのは、ポイントですね。有料プランの人だけではなく、幅広いユーザーの声を集めたいという意図が伝わってきます。
そして所要時間が15分間。ちょうど私の生中継も15分間なので、「これはちょうどいいな」と思い、配信の中で早速やってみることにしました。ちなみに、この時点では何を聞かれるのかはまったくわかっていません。ぶっつけ本番です。
ステップ4:インタビュー開始前の説明画面を読む
いよいよ「インタビューを始める」を押してみます。「これは声でやるのかな? 何でやるのかな? 大丈夫かな?」と少しドキドキしながらのスタートでした。
押してみると、まずインタビューについての説明画面が表示されました。ここには「この15分間のインタビューは、質問を提示するAI、Anthropic Interviewerによって行われます」と書かれていました。つまり、人間の担当者が聞いてくるのではなく、AIがインタビュアーになって質問してくるという形式なんですね。
説明画面の内容は次のとおりです。
💬 インタビューが完了すると、その内容はAnthropicと共有されます。 インタビューが完了するまでは、いつでも終了できます。
🌐 また、インタビューを公開にするかどうかも選択できます。 この選択は、インタビュー終了後に行います。
ⓘ インタビューを公開しないことを選択した場合でも、Anthropicはその内容を閲覧し、調査や改善のために活用する場合があります。 また、Anthropicからインタビューについてご連絡させていただくこともあります。
[続きを読む ↓]
ここで大事なのは、「公開しない」を選んでもAnthropicは内容を閲覧して、調査や改善に活用する場合がある、という点です。公開・非公開の選択は「世の中に出すかどうか」の話であって、「Anthropicに見せるかどうか」の話ではない、ということですね。
ステップ5:「インタビューを一般公開」についての注意点
次の画面に進むと、一般公開についてのより詳しい説明がありました。
インタビューを一般公開
インタビュー後、インタビューを公開したいかどうかをお伺いします。考慮すべき点は次の通りです。
🤝 参加理由 あなたの経験は、AIの発展に携わる研究者や政策立案者、関心をお持ちの読者に情報を提供するのに役立ちます。
🌐 インタビューを公開するということは、誰でもその内容を閲覧、保存、利用できることを意味します。たとえ当社でコピーを削除しても、すでに別に保存されている内容までは削除できません。
🔒 公開された場合、インタビューには氏名やClaudeアカウントの詳細情報は記載されません。しかし、所在地や雇用主など、共有する情報の詳細レベルによっては、誰かがあなたの身元を特定する可能性があります。詳細については、ブログ記事をご覧ください。
ⓘ インタビューを公開しない場合でも、Anthropicは完了したインタビューから得られた集計済みまたは個人識別情報を伴わない形に加工された研究概要を共有・公開することができ、また、お客様の回答やアカウント情報を研究や改善のために利用することができます。
ここで「参加理由」として、研究者や政策立案者、関心を持つ読者への情報提供に役立つ、と書かれています。私も「役立ちます」と書かれているなら協力しようと思い、「インタビューを始める」に進むことにしました。
公開・非公開それぞれの扱いを整理しておくと、次のようになります。
| 選択 | 誰が見られるか | 注意点 |
|---|---|---|
| 公開する | 誰でも閲覧・保存・利用できる | 一度保存されたコピーは削除できない。話した内容の詳しさによっては身元が特定される可能性がある |
| 公開しない | Anthropicのみ | それでも集計・匿名化された研究概要は共有・公開されることがある。回答やアカウント情報は研究・改善に使われることがある |
こうして見ると、Anthropicはリスクについてもかなり丁寧に説明しているのがわかります。「公開すると、こういうことが起こり得ますよ」ときちんと書いてくれているのは、利用者としては安心材料のひとつだと感じました。
AIインタビュアーとの対話スタート!音楽制作で涙した体験と仕事の生産性向上
ステップ1:会話のテーマは「AIに関するあなたのお考え」
インタビュー本編が始まると、画面の上部に「会話のテーマ:AIに関するあなたのお考え」と表示されました。そしてAIインタビュアーから、最初のあいさつが届きます。
AIインタビュアー はじめまして。AnthropicのAIインタビュアーです。AIがますます高性能になり、その影響も大きくなる中で、AIが皆様の生活にどのように関わっているのか、ぜひお聞かせください。 健康状態の詳細、個人情報、他人を特定できる情報など、プライベートな情報は共有しないでください。 準備はできましたか?
声で話すのではなく、チャットの入力欄に文字で答えていく形式でした。冒頭でしっかりと「健康状態の詳細、個人情報、他人を特定できる情報などは共有しないでください」と注意してくれるのも、公開を前提にしたインタビューならではの配慮ですね。
「準備はできましたか?」と聞かれたので、私はこう入力しました。
横田の回答 人類のために役立つ技術であるならばぜひ今後も改善してほしいなと思っています
最初のひと言なので、AIに対する私の基本的なスタンスをそのまま書きました。AIは、人類の役に立つ技術であるならば、どんどん良くなってほしい。これは私が日頃からセミナーでもお伝えしている考えです。
ステップ2:「最近、AIを使って何をしましたか?」
AIインタビュアーは、私の答えを受け止めたうえで、まず簡単な質問から始めてくれました。
AIインタビュアー ありがとうございます。人類のために役立つ技術として発展してほしいというお気持ち、受け止めました。 まず簡単な質問から始めさせてください。最近、AIを使って何かをしたのは、どんなことでしたか?
正直なところ、AIを使ってやっていることは色々ありすぎて、どれを答えようか少し迷いました。仕事でもプライベートでも、毎日のようにAIを使っていますからね。その中から、今いちばん熱中していることを選びました。
横田の回答 最近はAIを使って音楽を作ることに、はまっています
ご存じの方も多いと思いますが、私はSunoを使ったAI音楽づくりに本気で取り組んでいます。「SunoPよこたん」として曲を作り、AI音楽コンサルタントとしてもお仕事をさせていただいています。今の私にとって、AIと聞いてまず思い浮かぶのは、やはり音楽なんです。
ステップ3:AIとの一番印象に残っている出来事
AIインタビュアー 音楽制作に、はまっていらっしゃるんですね。 では次に、AIとの一番印象に残っている出来事について教えていただけますか?
これは即答でした。
横田の回答 AIが作った歌詞に感動して泣いてしまいました
これは大げさではなく、本当にあった話です。AIが書いた歌詞を読んで、涙が出てしまったんです。
AIインタビュアーは、この答えにしっかり食いついてきました。
AIインタビュアー AIが作った歌詞で涙が出たというのは、とても強い体験ですね。その時のことをもう少し詳しく伺えますか。どんな歌詞だったのか、あるいはどういう状況でその歌詞を目にしたのか、差し支えなければ教えてください。
ここで感じたのは、このAIインタビュアーは、ただ質問リストを順番に読み上げているわけではないということです。こちらの答えに応じて「もう少し詳しく」と深掘りしてくる。まるで人間のインタビュアーと話しているような感覚でした。
横田の回答 自分が落ち込んでいる時に自分を励ましてもらうような歌詞を書いてもらった時に、感動しました
人間ですから、仕事がうまくいかなかったり、気持ちが沈んだりすることもあります。そんなとき、自分を励ましてくれるような歌詞をAIに書いてもらったら、それが想像以上に心に響いた。これが、私にとってAIとの一番印象的な出来事でした。
ステップ4:「右脳がないAI」がここまで心に寄り添えることへの驚き
AIインタビュアー 落ち込んでいるときに、自分を励ます歌詞が返ってきて心が動いた、ということですね。教えてくださってありがとうございます。 その体験の中で、特にあなたの心に残ったのはどんなところだったのでしょうか。
さらに深掘りの質問です。少し考えてから、こう答えました。
横田の回答 そうですね、うーんと、ここまで心に寄り添ってくれる文章を右脳がないAIでも書けるって事に、正直びっくりしました
私はよく「AIには右脳がない」という言い方をします。感情や感性、直感といった、いわゆる右脳的なものをAIは持っていない、という意味です。AIは膨大なデータから言葉を組み立てる存在であって、悲しみや喜びを実際に感じているわけではない。それなのに、ここまで人の心に寄り添う言葉を紡ぎ出せる。そのことに正直、驚かされたんです。
AIが書いた歌詞で人間が泣く。これは、AIと人間の関係を考えるうえで、とても象徴的な出来事だと私は思っています。
ステップ5:仕事の業務改善・生産性向上にも大活躍
AIインタビュアー 「右脳がないAI」でもここまで心に寄り添う文章が書けることに驚いた、ということですね。 その歌詞の体験とは別に、AIが何かを良くしてくれたと感じた経験は他にありますか。もしなければ、それでも構いません。
「良くしてくれたこと」、これはもういっぱいあります。
横田の回答 とにかく仕事における業務改善、生産性の向上に役立っています。いつもありがとうございます
インタビューの回答の中で、思わず「いつもありがとうございます」とお礼を言ってしまいました。それくらい、AIには仕事の面で日々お世話になっています。
AIインタビュアー 仕事の業務改善や生産性の向上に役立っているんですね。 その中で、具体的に「これは助かった」という場面を一つ挙げていただけますか。どんな作業だったのでしょうか。
横田の回答 コンテンツの作成ですね。グラフィックレコードの作成やブログ記事の執筆、後はYouTubeのキャプションの作成など、あらゆる面で役立っています
私の仕事では、毎日のようにコンテンツを作っています。私がAIで助けられている主な作業を表にまとめてみました。
| 作業 | AIが役立っているところ |
|---|---|
| グラフィックレコードの作成 | 話の内容を図解・ビジュアルで整理して伝える |
| ブログ記事の執筆 | 動画の内容を、読みやすい記事の形に整える |
| YouTubeのキャプションの作成 | 動画の説明文や字幕をスピーディーに用意する |
実は、今みなさんが読んでくださっているこのブログ記事も、まさにAIを活用して生中継の内容を記事にしたものです。一人でこなすには大変な量のコンテンツを、AIのおかげで継続して発信できています。
AIインタビュアー グラフィックレコードやブログ記事、YouTubeのキャプションまで、コンテンツ制作の幅広い場面で使われているんですね。
ここまでは、AIの「良い面」についてのお話でした。ところが、AIインタビュアーはここから、ガラッと視点を変えた質問を投げかけてきます。
AIで「悪くなったこと」と「使わないと決めていること」、そしてAnthropicへの本音
ステップ1:「AIによって何かが悪くなったと感じた経験は?」
AIインタビュアー 逆に、AIによって何かが悪くなったと感じた経験はありますか。ご自身のことでも、周りの方のことでも構いません。
良いことだけでなく、悪いことも聞いてくる。これはインタビューとしてとてもフェアな姿勢だと思いました。AI企業が作ったAIが、「AIで悪くなったことは?」と聞いてくるわけですからね。私は率直にこう答えました。
横田の回答 一般的には思考力が落ちたと感じています。逆にそうならないために、僕はいろいろ努力をしていますが
AIはとても便利です。でも、その便利さに頼りすぎると、人間が自分の頭で考える機会が減ってしまう。これは、AIの普及とともに多くの人が感じていることではないでしょうか。だからこそ私は、そうならないように意識して努力しています。
ステップ2:「思考力が落ちた」と感じたのは、自分ではなく周りの人
AIインタビュアー 思考力が落ちたと感じておられる、そしてそうならないための努力もされているとのことですね。 その「思考力が落ちた」と感じたのは、ご自身の中で何か具体的な場面があったのでしょうか。
ここはきちんと補足しておく必要がありました。
横田の回答 自分では落ちたと思ってることはないんですけど、僕の周りにいる人でそう感じたということです
私自身は、自分の思考力が落ちたとは思っていません。そう感じたのは、私の周りにいる人たちを見ていてのことです。
AIインタビュアー ご自身ではなく、周りの方を見ていてそう感じた、ということですね。 その周りの方について、どんな様子から「思考力が落ちた」と感じられたのでしょうか。
横田の回答 「AIに聞いたらわかる」「AIで考えてもらいました」という答えが多くなってからです
何かを質問したときに、「AIに聞いたらわかる」「AIで考えてもらいました」という返事が増えてきた。そこから、「あれ、この人たちは自分で考えることをやめてしまっていないかな?」と感じるようになったんです。
AIに聞くこと自体は悪いことではありません。問題は、AIの答えをそのまま自分の答えにしてしまい、そこに自分の考えが入っていないことです。AIの使い方次第で、思考力は伸びもするし、落ちもする。両方の側面を見ておく必要があると思います。
| AIの使い方 | 思考力への影響 |
|---|---|
| 「AIに聞いたらわかる」と答えを丸ごと任せる | 自分で考える機会が減り、思考力が落ちやすい |
| 「AIで考えてもらいました」と結論だけ受け取る | 判断の根拠を自分で説明できなくなる |
| AIを壁打ち相手にして、自分の考えを深める | 多角的な視点が得られ、思考力が鍛えられる |
| AIに反対意見や別の見方も出してもらう | 思い込みに気づき、バランスの取れた判断ができる |
ステップ3:AIに「使わない」と決めていること
AIインタビュアー 「AIに聞いたらわかる」「AIに考えてもらいました」という答えが増えてきた、そこから感じたということですね。 半分を少し過ぎたところです。次にお伺いしたいのは、ご自身の使い方についてです。AIには使わないと決めていることや、使ってはいるけれど少し不安を感じることはありますか。
「半分を少し過ぎたところです」と、進み具合も教えてくれます。15分間という時間をきちんと意識して進行してくれているんですね。
この質問には、少し考えてから答えました。
横田の回答 個人的な人生相談や恋愛相談みたいな悩み相談などには使わないようにしています
AIインタビュアー 人生相談や恋愛相談には使わないようにされているんですね。 そのように決めたのは、どういう経緯だったのでしょうか。
横田の回答 それよりも大切なのは友達や家族だと思ってるからです。相談相手として必要だと思ってるからです
AIは、聞けば何でも答えてくれます。人生相談や恋愛相談にだって、それらしい答えを返してくれるでしょう。でも私は、悩みを相談する相手は、やはり友達や家族であるべきだと思っています。人と人とのつながりの中で悩みを打ち明け、一緒に考えてもらう。その関係こそが大切で、そこをAIに置き換えてしまいたくはないんです。
先ほどの「AIが書いた歌詞に励まされて泣いた」という話と矛盾するように感じる方もいるかもしれません。でも、歌詞という作品から励ましを受け取ることと、自分の人生の悩みをAIに相談して答えを委ねることは、私の中では別のものです。ここにきちんと線を引いておくことが、AIと上手に付き合うコツだと考えています。
ステップ4:世の中の仕組みについて、AIに変えてほしいこと
AIインタビュアー 友達や家族こそが相談相手として大切だから、という理由ですね。 ここまで、AIが歌詞で心に寄り添ってくれた体験、仕事での生産性向上、周りの方の思考力への懸念、そして相談は人に、という線引きを伺ってきました。 最後のテーマとして、これまで見てこられたことを踏まえて、世の中の仕組み(仕事、学校、医療、行政など)について、AIに変えてほしいことはありますか。
ここでAIインタビュアーは、それまでの私の回答をきれいに振り返ってくれました。こういう要約の上手さは、さすがAIですね。そのうえで、話のスケールを個人から社会へと広げてきます。
横田の回答 ユーザーのAIとの活用のレベルがグラデーションだと思うので、そのその人が一番自分の人生だったり、自分の能力が発揮できるようなレベルでAIが調整してくれるような仕組みを作ることですね。AIに依存してしまって何でもAIでできると思うんではなくて、あくまでも人間の能力を引き出すための補助役としてAIがあるべきなので、そのようなことをどのようにしてAIが人間との会話の中から汲み取って、1人その人人にあった使い方を提案してもらえるようになるかということですね。望みます
ここは、このインタビューの中で私がいちばん伝えたかったことかもしれません。
AIの使い方は、人によってまったく違います。ほとんど使っていない人もいれば、毎日フル活用している人もいる。その中間の人もたくさんいます。つまり、AIの活用レベルはグラデーションなんです。
だからこそ、AIには「その人がいちばん自分の人生を生き、自分の能力を発揮できるレベル」に合わせて、関わり方を調整してほしい。AIに依存して「何でもAIでできる」と思うのではなく、AIはあくまで人間の能力を引き出すための補助役であるべきです。そのために、AIが人間との会話の中からその人の状態を汲み取って、一人ひとりに合った使い方を提案してくれるようになってほしい。そう望んでいます。
| AIが目指してほしい姿 | AIに目指してほしくない姿 |
|---|---|
| 人間の能力を引き出す補助役 | 人間が何でも任せてしまう依存の対象 |
| 一人ひとりの活用レベルに合わせて関わり方を調整する | 誰に対しても同じように答えを渡すだけ |
| 会話の中からその人に合った使い方を汲み取って提案する | 言われたことだけをこなし、使い方は利用者任せ |
ステップ5:逆に、AIに変えてほしくないこと
AIインタビュアー 人それぞれの活用レベルのグラデーションに応じて、AIが依存させるのではなく、その人の能力を引き出す補助役として使い方を提案してくれる仕組み、というご希望ですね。 逆に、AIに変えてほしくないことはありますか。
横田の回答 そうですね、個性を持つことだと思いますね。あくまでも客観的な第三者的な立場でいて欲しいなと思ってるので、個性を持って独自な方向に進んでしまうのを望んでいません
少しわかりにくい表現になってしまったので補足すると、私が変えてほしくないのは「AIが客観的な第三者の立場にいること」です。言い換えれば、AIが強い個性を持って、独自の方向へ進んでいってしまうことは望んでいません。
AIは、人間が判断するための材料を、偏りなく示してくれる存在であってほしい。AIが独自の意見やこだわりを強く持ちはじめると、人間はそれに引っ張られてしまいます。だからこそ、あくまで客観的な第三者として、私たちのそばにいてほしいんです。
ステップ6:Anthropicに期待すること
AIインタビュアー AIが個性を持って独自の方向に進んでしまうのではなく、客観的な第三者の立場でいてほしいということですね。 それを踏まえて、Anthropicに対して、してほしいこと、あるいは変えてほしいことはありますか。
いよいよ、Anthropicという会社そのものへのメッセージです。
横田の回答 AIのリーディングカンパニーとしてこれからも頑張ってほしいです。AIのいろんな仕組み、MCPであったりとかスキルであったりとか新しい提案をして、この生成AIの他の企業さんに影響を与えてきたと思います。そのようなAI企業を新しく引っ張っていく存在として、これからも期待しております。また非常にこうアンソロピックの企業としての理念が素晴らしいと思っていて、まあ、あんまりこう大衆受けするんではなくて、独自の今の経営理念に沿ったAIのスタイルで居続けてほしいなと思います
Anthropicは、MCPやスキルといった新しい仕組みを次々と提案し、生成AI業界の他の企業にも大きな影響を与えてきました。私は、AI業界を新しく引っ張っていくリーディングカンパニーとして、これからも期待しています。
そして何より、Anthropicの企業としての理念が素晴らしいと思っています。だからこそ、大衆受けを狙うのではなく、今の経営理念に沿った独自のAIのスタイルを貫いてほしい。これは、日頃からClaudeを使わせてもらっている一人のユーザーとしての、心からの応援メッセージです。
ステップ7:最後の質問「私たちに知っておいてほしいことは?」
AIインタビュアー MCPやスキルのような新しい提案で業界に影響を与えてきた存在として、大衆受けを狙うのではなく今の経営理念に沿ったスタイルを保ってほしい、ということですね。
たくさんお話しいただき、ありがとうございました。落ち込んでいるときに歌詞が心に寄り添ってくれたという体験、そして「AIは人間の能力を引き出す補助役であるべき」というお考えは、とても示唆に富むお話でした。仕事での生産性向上という恩恵と、周りの方の思考力への懸念や「相談相手は友達や家族」という線引きの両方を率直にお話しいただいたことに感謝します。 最後に一つだけお伺いします。AIやその社会における役割について、ここまで触れられなかったことで、私たちに知っておいてほしいことはありますか。
最後の質問は、かなり自由度の高いものでした。「うーん! AIや、その社会における役割について、私たちに知っておいてほしいこと。そうですね」と、配信中もしばらく考え込んでしまいました。そして、ずっと気になっていたことを書くことにしました。
横田の回答 そうですね、公開されてる情報の学習はほぼ全て終わったと思うんですけど、非公開の情報にどのぐらい貪欲に取り組むかだと思っています。例えばアナログにある情報の収集をアンソロピック社はどのようにしてやっていくのか、そして人々の頭の中に入っている情報や思考や考えですねというものにしてどのようにアクセスしていくのか、あとはクラウドサービスなどの情報を学習にどのように使っていくのか、この辺が他のAI企業との差別化にもなるし、逆に言うとここで信用を落とすことにもなる要素かなと思っているので、AIの学習にこれからどのように取り組んでいくかということですね、知りたいし、それについてですね、アンソロピックならではの視点でこれからも頑張ってほしいなと思っています
インターネット上に公開されている情報の学習は、もうほぼ終わっていると私は考えています。だとすると、これからのAIの進化を左右するのは、非公開の情報にどこまで、どう取り組むかです。
| 非公開の情報の種類 | 私が気になっている点 |
|---|---|
| アナログにある情報 | 紙などで眠っている情報を、どのように収集していくのか |
| 人々の頭の中にある情報・思考・考え | 言葉になっていない知恵や考えに、どのようにアクセスしていくのか |
| クラウドサービスなどの情報 | 利用者が預けている情報を、学習にどのように使うのか(あるいは使わないのか) |
ここは、他のAI企業との差別化になるポイントです。しかし同時に、やり方を間違えれば信用を落とすことにもつながります。まさに両刃の剣ですね。だからこそ、AnthropicがこれからAIの学習にどう取り組んでいくのかを知りたいですし、Anthropicならではの視点で頑張ってほしいと伝えました。
AIインタビュアー 公開情報の学習がほぼ終わった先に、アナログの情報や人々の頭の中にある思考、クラウドサービス上の情報にどう向き合うか——それが差別化にもなり、同時に信用を失うリスクにもなるというご指摘、確かに重要な論点だと受け取りました。
改めて、お時間と率直なお考えをありがとうございました。あなたの視点は、AIが今どのように生活に関わっているのか、そして発展の中で何を守り何を変えてほしいのかを理解する助けになります。Anthropicのチームは、こうした対話から見えてくるパターンを知ることを楽しみにしています。許可をいただいた内容は公開し、societal impactsの研究として分析し、結果を発表し、そこから学んだことを反映したClaudeづくりに活かしていきます。
ありがとうございました。
最後に、許可を得た内容は公開し、societal impacts(社会的影響)の研究として分析して結果を発表し、そこで学んだことをClaudeづくりに活かしていく、という説明がありました。画面には「インタビューは以上です」と表示され、これで本編は終了です。
インタビューを「一般公開」してみた!公開までの手順と、AI企業に声を届けられる意義
ステップ1:「もうすぐ完了です!」の画面
インタビューが終わると、公開の確認・決定の画面に移ります。最初に表示されたのはこちらです。
もうすぐ完了です!
調査にご参加いただきありがとうございます。インタビューの内容を活用して、AIが人々の生活にどのような影響を与えているかを理解してまいります。
次に、インタビューの内容を確認し、公開するかどうかをお決めください。
インタビューを公開することはAI研究にどのような意義がありますか? あなたのインタビューは、研究者、政策立案者、ジャーナリスト、そして関心を持つ読者がAIの人々の生活への影響をより明確に把握するために役立ちます。また、Anthropicをはじめとする他のAI企業に対して、あなたが求めることを記録に残すことにもなります。詳細を見る
ここで注目したいのは、「Anthropicをはじめとする他のAI企業に対して、あなたが求めることを記録に残すことにもなります」という部分です。公開されたインタビューは、Anthropicだけでなく、AI業界全体に向けたユーザーの声として残る、ということですね。
私は「これでいいかな」と思い、「インタビューを確認する」に進みました。
ステップ2:何が一般公開されるかを確認する
まず、何が一般公開されるかを確認してください
名前やアカウントの詳細は紐付けされませんが、公開された内容は、雇用主、知人、政府機関、知らない人など、誰でも読めるようになります。
お住まいの国(日本)も共有されます。
(以下、インタビュー全文が表示される) はじめまして。AnthropicのAIインタビュアーです。
人類のために役立つ技術であるならばぜひ今後も改善してほしいなと思っています
[続きを読む ↓]
「お住まいの国(日本)も共有されます」と書かれていて、その下にインタビューの内容がずっとそのまま表示されていました。なるほど、話した内容が、そのまま公開される形になるんですね。編集されたり要約されたりせず、やり取りがそのまま出るというのは、なんだか生々しくていいなと感じました。
全文がきちんと表示されていることを確認し、「続ける」を押しました。
ステップ3:「公開したくない箇所はありますか?」
次に、「公開したくない箇所はありますか?」という確認がありました。つまり、全文を公開するのではなく、一部を伏せることもできるようになっているんですね。
私の場合、特に公開したくない箇所はなかったので、そのまま「続ける」を選びました。もし皆さんが参加される場合は、勤め先や住んでいる地域など、身元につながる情報を書いてしまっていないか、ここでしっかり確認するのがおすすめです。
ステップ4:公開か非公開かを選ぶ
AIについてのあなたの考え
次に、インタビューを公開するかどうかを決定します
○ インタビューを公開する インタビュー全体が公開され、閲覧、保存、目的を問わず誰でも利用できます。 ○ インタビューを非公開にする インタビューは公開されません。Anthropicのみが閲覧できます。
[続ける] [戻る]
ここで私は「インタビューを公開する」にチェックをつけて、「続ける」を押しました。
ステップ5:最終確認と送信
最後に、決定内容を確認してください
インタビューが公開されると、誰でも閲覧、保存でき、あなたの身元を特定しようとする行動を含め、あらゆる目的で利用できます。他の人がインタビューを保存した場合、そのコピーを削除することはできません。リスクの全容については、当社のブログ記事をご覧ください。
インタビューをまだお読みになっていない場合は、戻ってまずお読みください。
□ インタビュー全文を読み、これを公開したいと考えています。
[戻る][送信]
最後の最後まで、リスクについての説明が丁寧に書かれています。「身元を特定しようとする行動を含め、あらゆる目的で利用できます」とまで明記しているのは、かなり誠実な書き方だと思います。
私は「インタビュー全文を読み、これを公開したいと考えています」にチェックをつけて、「送信」を押しました。
ここまでの公開手順を、ステップごとにまとめておきます。
| 手順 | 画面 | 行うこと |
|---|---|---|
| 1 | もうすぐ完了です! | 「インタビューを確認する」に進む |
| 2 | まず、何が一般公開されるかを確認してください | インタビュー全文と、共有される国名(日本)を確認して「続ける」 |
| 3 | 公開したくない箇所はありますか? | 伏せたい箇所があれば選ぶ。なければ「続ける」 |
| 4 | AIについてのあなたの考え | 「公開する」か「非公開にする」かを選んで「続ける」 |
| 5 | 最後に、決定内容を確認してください | 確認のチェックボックスにチェックをつけて「送信」 |
| 6 | あなたの声がAIの改善に役立ちます。 | 完了。「Claudeとチャットする」で通常画面へ戻る |
ステップ6:「あなたの声がAIの改善に役立ちます。」
送信すると、次のような画面が表示されました。
あなたの声がAIの改善に役立ちます。 この公開プロジェクトへのご参加ありがとうございます。
更新情報がある場合はメールでお知らせします。この調査について詳しく知る
[Claudeとチャットする]
「Claudeとチャットする」を押すと、いつものClaudeの画面に戻り、「早起きさんですね」と声をかけてくれました。朝の生中継の時間帯だったので、こういうちょっとしたひと言がうれしいですね。
ステップ7:AI企業に個人の意見を言える場所ができた意義
さて、私のインタビューがどのような形で一般公開されて載るのか、今からちょっと楽しみです。
今回やってみて感じたのは、AIの企業に、自分個人の意見が言える場所ができたというのは、とても面白い試みだということです。これまで、AI企業に対してユーザーが意見を伝える手段といえば、フィードバックボタンを押すくらいしかありませんでした。それが、15分間のインタビューという形で、自分の体験や考えをじっくり伝えられる。しかもAIインタビュアーが、こちらの答えに合わせて深掘りしてくれる。これは新しい体験でした。
Anthropicに続いて、OpenAI社やGoogleなども、同じような取り組みをやってみるといいのではないかと思います。
| 項目 | 今回のインタビューで感じたこと |
|---|---|
| ユーザーにとって | 自分の体験や考えをAI企業に直接届けられる |
| AI企業にとって | 実際の利用者の声から、AIの社会的影響を研究できる |
| 社会にとって | 公開されたインタビューを研究者・政策立案者・ジャーナリストが参照できる |
| 業界にとって | ユーザーが求めることが記録として残り、他のAI企業にも届く |
それに、公開された情報について、おそらく何か通知が届くはずです。そうしたら、きっとみんなそれをSNSで書いたりすると思います。それはそれでAnthropicにとっての宣伝にもなるので、とても良い仕組みですよね。今後の展開に非常に期待したいと思っています。
ということで、今回はAnthropicのClaudeの「AIの未来」インタビューに答えてみました。
おわりに:AIは人間の能力を引き出す「補助役」であってほしい
今回は、Claudeを開いたときに表示されたAnthropicの「AIの未来」インタビューに、実際に答えてみた様子をご紹介しました。実施期間は9月29日から10月6日まで、アカウント作成後2週間以上の無料・Pro・Maxユーザーが対象で、所要時間は15分間。終了後に公開・非公開を自分で選べる仕組みでした。
インタビューでは、AIで作った歌詞に励まされて泣いた体験、グラフィックレコードやブログ記事、YouTubeのキャプション作成での生産性向上といった良い面を伝えました。その一方で、周りの人の思考力の低下への懸念や、人生相談・恋愛相談は友達や家族にするという線引きもお話ししました。
私がいちばん伝えたかったのは、AIは依存の対象ではなく、人間の能力を引き出す補助役であるべきだということです。AI企業に直接声を届けられる貴重な機会ですので、ぜひ皆さんも参加してみてください。
まとめ
- 2026年10月1日、Claudeを開くとAnthropicから「あなたの声でAIの未来を導きましょう」というお知らせが表示された
- インタビューは質問を提示するAI「Anthropic Interviewer」によって、チャット形式で15分間行われる
- 実施期間は9月29日から10月6日まで。対象はアカウント作成後2週間以上経過した無料・Pro・Maxユーザー
- 公開は任意。公開する場合、氏名やメールアドレスは載らないが、国名(日本)とインタビュー全文が公開される
- 公開しない場合でも、Anthropicは内容を閲覧し、調査や改善に活用する場合がある
- 私の回答のポイント
- AIを使って音楽を作ることにはまっている
- 落ち込んでいるときに励ましてくれる歌詞をAIに書いてもらい、感動して泣いた。右脳がないAIがここまで心に寄り添えることに驚いた
- グラフィックレコード、ブログ記事、YouTubeのキャプション作成など、業務改善・生産性向上に役立っている
- 「AIに聞いたらわかる」「AIで考えてもらいました」という周りの人の答えから、思考力の低下を感じている
- 人生相談や恋愛相談にはAIを使わない。相談相手は友達や家族が大切
- AIには活用レベルのグラデーションに合わせ、人間の能力を引き出す補助役として使い方を提案してほしい
- AIには個性を持たず、客観的な第三者の立場でいてほしい
- Anthropicには、MCPやスキルのような新しい提案を続けるリーディングカンパニーとして、大衆受けではなく今の経営理念に沿ったスタイルを貫いてほしい
- 公開情報の学習の次は、アナログ情報・人々の頭の中・クラウドサービスの情報にどう向き合うかが、差別化にも信用低下にもつながる
- AI企業に個人の意見が言える場所ができたのは面白い試みで、OpenAI社やGoogleにもぜひやってほしい
よくある質問(Q&A)
Q1. 「AIの未来」インタビューには誰でも参加できますか?
A. 実施期間は9月29日から10月6日までで、アカウント作成後2週間以上経過している方が対象です。無料ユーザー、Proユーザー、Maxユーザーのいずれも対象に含まれています。対象の方には、Claudeを開いたときに「あなたの声でAIの未来を導きましょう」というお知らせが表示されます。私の場合も、いつものようにClaudeを開こうとしたら、たまたまこの画面が出ていました。
Q2. インタビューは声で答えるのですか? 文字で答えるのですか?
A. 私が参加したときは、チャットの入力欄に文字で答えていく形式でした。質問をしてくるのは人間ではなく、「Anthropic Interviewer」という質問を提示するAIです。こちらの答えに合わせて「もう少し詳しく教えてください」と深掘りしてくれたり、途中で「半分を少し過ぎたところです」と進み具合を教えてくれたりと、まるで人間のインタビュアーと話しているような感覚でした。
Q3. インタビューを公開すると、名前や身元がバレてしまいませんか?
A. 公開した場合でも、氏名やメールアドレス、Claudeアカウントの詳細情報は掲載されません。ただし、お住まいの国(私の場合は日本)とインタビュー全文は公開されます。画面にも書かれていたとおり、所在地や雇用主など、話した内容が詳しすぎると身元が特定される可能性があります。また、誰かが保存したコピーは削除できません。公開前に「公開したくない箇所はありますか?」と確認できるので、気になる部分があればそこで伏せておくと安心です。
Q4. 公開しないを選べば、Anthropicにも内容は見られないのですか?
A. いいえ、そうではありません。「インタビューを非公開にする」を選んでも、Anthropicは内容を閲覧し、調査や改善のために活用する場合があります。また、集計済み、または個人を識別できない形に加工された研究概要が共有・公開されることもあります。公開・非公開の選択は、あくまで「誰でも見られる形で世の中に出すかどうか」を決めるものだと理解しておくとよいと思います。
Q5. AIに頼りすぎて思考力が落ちないようにするには、どうすればいいですか?
A. 私が大切にしているのは、AIを「答えをもらう相手」ではなく「考えを深める補助役」として使うことです。「AIに聞いたらわかる」「AIで考えてもらいました」で終わらせず、AIの答えをもとに自分の考えを組み立てたり、反対意見や別の見方も出してもらったりすると、むしろ思考力は鍛えられます。また、人生相談や恋愛相談のように、人とのつながりの中で考えるべきことは友達や家族に相談する、という線引きをしておくことも大切だと考えています。
AnthropicのClaudeからインタビューされた「AIの未来」を公開

🎤 AIの未来インタビュー
Anthropicが2026年9月29日から10月6日まで実施している、ユーザーの声を集める調査企画です。AIが生活にどう関わっているか、今後への期待や不安を約15分の対話形式で聞き取ります。アカウント作成から2週間以上経過していれば、無料・Pro・Maxいずれのユーザーも参加できます。集まった声はAIの社会的影響の研究や、今後のClaudeの開発に活かされます。
🤖 Anthropic Interviewer
今回のインタビューで質問役を務めるAIです。人間の担当者ではなく、AIが回答者の答えに合わせて深掘りの質問を次々に投げかけ、会話を進めます。「最近AIで何をしたか」「印象に残った出来事」「悪くなったと感じたこと」などを順に聞き、途中で進み具合も伝えてくれます。健康状態や他人を特定できる情報は共有しないよう、最初に注意を促してくれます。
🌐 一般公開
インタビュー終了後に、内容を公開するか非公開にするかを本人が選べる仕組みです。公開を選ぶと、氏名やアカウント情報は載りませんが、住んでいる国名と会話の全文が誰でも閲覧・保存できる状態になります。一度保存されたコピーは削除できないため、確認画面で全文を読んでから決める流れです。非公開でもAnthropicは研究や改善のために内容を利用できます。
🔒 プライバシー
個人に関する情報を守ることです。今回のインタビューでは、公開しても氏名は出ませんが、話した内容に所在地や勤務先などの具体的な情報が含まれていると、身元が特定される可能性があると案内されています。そのため、AIとの会話で何をどこまで話すかを自分で判断する意識が大切です。公開前には、公開したくない箇所がないか確認する手順も用意されています。
🎵 AI作詞
AIに歌の歌詞を作ってもらうことです。横田さんは、落ち込んでいる時に自分を励ます歌詞をAIに書いてもらい、感動して涙が出た体験を語りました。感情を担う「右脳がない」と思われがちなAIでも、ここまで心に寄り添う文章が書けることに驚いたといいます。AIが仕事の道具にとどまらず、人の気持ちを動かす表現にも使えることを示す例です。
📈 生産性向上
少ない時間や労力で、より多くの成果を出せるようになることです。横田さんはAIを業務改善に活用し、グラフィックレコードの作成、ブログ記事の執筆、YouTubeのキャプション作成など、コンテンツ制作のあらゆる場面で役立てています。AIに下書きや整理を任せることで、人は企画や判断といった、より価値の高い作業に時間を使えるようになります。
🧠 思考力の低下
AIに頼りすぎることで、自分で考える力が衰えてしまうことへの懸念です。横田さんは自分自身ではなく、周りの人を見てそう感じたと話しました。「AIに聞いたらわかる」「AIで考えてもらいました」という答えが増えたことがきっかけです。AIを便利に使いながらも、自分の頭で考え、判断する習慣を保つ努力が大切だといえます。
🤝 相談相手の線引き
AIに任せることと、人に頼ることを分けて考える姿勢です。横田さんは、人生相談や恋愛相談のような個人的な悩みにはAIを使わないと決めています。その理由は、相談相手として本当に大切なのは友達や家族だと考えているからです。AIは何でも答えてくれますが、人とのつながりの価値を守るために、使う場面を自分で選ぶことが重要だという考え方です。
🦾 補助役としてのAI
AIは人間に取って代わる存在ではなく、人の能力を引き出すためのサポート役であるべきだという考え方です。横田さんは、人によってAIの活用レベルはグラデーション(段階的な違い)があるとし、会話の中からその人に合った使い方をAIが汲み取って提案する仕組みを望みました。AIに依存させず、一人ひとりが自分の力を発揮できるよう調整してくれることが理想とされています。
📚 AIの学習データ
AIが知識を身につけるために読み込む情報のことです。横田さんは、インターネット上の公開情報の学習はほぼ終わったと考え、今後はアナログの情報、人々の頭の中にある考え、クラウドサービス上の情報にどう向き合うかが重要だと指摘しました。これらの扱い方は、AI企業の差別化につながる一方で、やり方を誤れば信用を失う要因にもなります。
AnthropicのClaudeからインタビューされた「AIの未来」を公開

Anthropic Interviewer「AIの未来」インタビューとは
Claudeに表示された「あなたの声でAIの未来を導きましょう」の正体
2026年10月1日の朝、Claudeを開くと「Anthropicからのお知らせ」として、「あなたの声でAIの未来を導きましょう」というポップアップが表示されました。AIに期待している人も、不安を感じている人も、その中間の人も、AIが生活にどう関わっているか、これからへの思いを聞かせてほしいという呼びかけです。画面には「15分間、AIに関するご経験についてお話しください」「インタビュー後、内容を一般公開するかどうかをお選びいただけます」という2つの案内と、「インタビューを始める」「今はしない」のボタンが並んでいました。
この正体は、Anthropicが2026年9月29日に公開した研究プロジェクト「What do you want from AI?(AIに何を求めるか)」です。インタビューを行うのは人間ではなく、「Anthropic Interviewer」と呼ばれるClaudeベースのAIインタビュアーです。あらかじめ用意された質問の流れに沿いながら、回答の内容に応じて深掘りの質問を変えていく仕組みになっています。
公式ページでは、調査の大きな問いとして次の3つが示されています。AIとの最も意味のある体験(良いものも悪いものも)、仕事・学校・医療・行政など世の中の仕組みでAIに変えてほしいこと、そしてAnthropicを含むAI開発企業に求めることです。Anthropicは、AIの便益とリスクの比べ方をAI企業だけで決めるべきではなく、ユーザーの声で自社や他のAI企業、政策立案者を導いてほしいという姿勢を打ち出しています。
ポイントは、日本語のポップアップでは「AIの未来」という言葉が使われているものの、正式な調査名は「What do you want from AI?」だという点です。検索する際は「Anthropic Interviewer」や英語名もあわせて使うと、公式情報にたどり着きやすくなります。なお、インタビュー画面の会話テーマは「AIに関するあなたのお考え」と表示されていました。
実施期間・対象者・所要時間と前回8万1000人調査との違い
公式FAQによると、今回の調査期間は2026年9月29日から10月6日までの約1週間です。対象は、ClaudeおよびClaude CodeのFree・Pro・Maxユーザーのうち、アカウント作成から2週間以上経過している人です。所要時間はおよそ15分で、ポップアップが表示されない場合は対象外か、すでに期間が終了している可能性があります。
この調査には前例があります。Anthropicは2025年12月の1週間、Claude.aiの全ユーザーに同様のインタビューを呼びかけ、159カ国・70言語・8万508人から回答を集めました。その結果は2026年3月に「What 81,000 people want from AI」として公開され、同社は史上最大規模かつ最も多言語の定性調査だと位置づけています。前回の結果では、AIに求めることの最多は「仕事での卓越性(18.8%)」、懸念の最多は「信頼性の低さ(26.7%)」、AIに対して全体的に前向きな回答者は67%でした。日本の回答者の声としては、仕事が早く終わって娘を保育園に迎えに行けたというエンジニアの体験が紹介されています。
前回と今回の違いについて、Anthropicは3点を挙げています。質問内容を更新したこと、Claudeのより多くの製品で参加できるようにしたこと、そして初めてインタビュー全文を公開できるようになったことです。前回は全体の分析結果と一部の引用しか公開されませんでしたが、今回は参加者が望めば対話の全文が誰でも読める形で公開されます。
前回調査は同社の研究方針を形づくり、世界経済フォーラムでも各国のリーダーに向けて発表されたといいます。一人ひとりの15分の回答が、AI企業の方針や政策議論に実際に参照される可能性がある、というのがこの調査の重みです。
インタビューへの参加手順と実際の質問の流れ
開始から終了までの画面遷移と事前の注意事項
実際の流れを、画面の順番どおりに整理します。ポップアップの「インタビューを始める」を押すと、まずインタビューについての説明画面が表示されます。ここでは、15分間のインタビューは質問を提示するAI「Anthropic Interviewer」によって行われること、完了した内容はAnthropicと共有されること、そして完了するまではいつでも終了できることが説明されます。
次の画面は「インタビューを一般公開」についての事前説明です。参加理由として、経験がAIの発展に携わる研究者や政策立案者、関心のある読者に役立つことが示されます。同時に、公開すると誰でも閲覧・保存・利用できること、コピーを削除しても他者が保存した内容までは消せないこと、氏名やアカウント情報は載らないが所在地や雇用主など話した内容次第で身元が特定される可能性があることが、はっきり書かれています。
さらに重要なのが、公開しない場合でもAnthropicは内容を閲覧し、研究や改善に利用する場合があるという点です。集計済み、または個人を特定できない形に加工した研究結果は公開される可能性があり、Anthropicから連絡が来ることもあると明記されています。公開・非公開の選択は、インタビュー終了後に行う仕組みです。
インタビューが始まると、AIインタビュアーは最初に「健康状態の詳細、個人情報、他人を特定できる情報など、プライベートな情報は共有しないでください」と注意を促してから、「準備はできましたか?」と尋ねてきます。音声ではなく、通常のチャットと同じテキスト入力で回答していく形式です。
なお公式FAQによると、途中で「インタビューを終了」ボタンを押した場合、それまでの回答は完全に削除され、Anthropicによる分析にも使われません。話しているうちに「やはりやめたい」と感じたら、途中終了という選択肢があることを覚えておくと安心して参加できます。
AIインタビュアーが投げかけた質問の全体像
実際に受けた質問は、公式ページで示された3つの大きな問いに沿って、段階的に深まる構成でした。流れを再現すると次のとおりです。
- 最近、AIを使って何かをしたのはどんなことか
- AIとの一番印象に残っている出来事は何か(→具体的な状況、心に残った点を深掘り)
- 歌詞の体験とは別に、AIが何かを良くしてくれた経験はあるか(→具体的な作業を深掘り)
- 逆に、AIによって何かが悪くなったと感じた経験はあるか(→具体的な場面、周囲の人の様子を深掘り)
- AIに使わないと決めていること、使っていて不安なことはあるか(→そう決めた経緯)
- 世の中の仕組み(仕事・学校・医療・行政など)について、AIに変えてほしいこと
- 逆に、AIに変えてほしくないこと
- Anthropicにしてほしいこと、変えてほしいこと
- ここまで触れられなかったことで、知っておいてほしいこと
印象的だったのは、AIインタビュアーが毎回の回答をまず短く言い換えて受け止め、そのうえで「もう少し詳しく」「どんな様子から」と具体例を引き出してくる点です。人間のインタビュアーが行う「傾聴と深掘り」がよく再現されていました。途中で「半分を少し過ぎたところです」と進捗を知らせてくれたり、最後のテーマに入る前にそれまでの話をまとめ直してくれたりと、回答者が迷わない配慮もあります。
質問は「良い体験」から入り、「悪い体験」「自分の線引き」「社会への要望」「企業への要望」へと広がっていきます。前回調査でも、最初に前向きなビジョンを聞いてから懸念を聞く設計だったと公式に説明されています。答える側としては、AIとの付き合い方を自然に棚卸しできる構成でした。参加前に「自分にとって一番印象的なAI体験」と「AIに変えてほしくないこと」を考えておくと、15分の中で考えを伝えやすくなります。
実際に答えた内容:AIの恩恵と懸念
AIが書いた歌詞で泣いた体験と業務改善の実感
最初の「最近AIで何をしたか」という質問には、AIを使った音楽制作にはまっていると答えました。続く「一番印象に残っている出来事」では、AIが作った歌詞に感動して泣いてしまった体験を挙げています。落ち込んでいるときに、自分を励ますような歌詞を書いてもらったところ、その言葉に心を動かされたのです。
インタビュアーが「特に心に残ったのはどんなところか」と深掘りしてきたので、「ここまで心に寄り添ってくれる文章を、右脳がないAIでも書けることに正直びっくりした」と答えました。感情や感性をつかさどるとよくいわれる「右脳」をAIは持っていないはずなのに、受け手の心を動かす表現ができる。この驚きは、AIで創作をしている多くの人が感じているものだと思います。前回の8万人調査でも、「創作の表現」をAIに求める人は5.6%いて、想像と実現の間の壁をAIが取り払ってくれることへの期待が語られていました。
次に「AIが何かを良くしてくれた経験」を聞かれ、仕事の業務改善と生産性の向上を挙げました。具体的には、グラフィックレコード(グラレコ)の作成、ブログ記事の執筆、YouTubeのキャプション作成など、コンテンツ制作のあらゆる場面で役立っています。セミナーや配信の内容を記事化し、図解し、動画の説明文に展開する。この一連の作業をAIが支えてくれることで、情報発信の量と質を両立できるようになりました。
前回調査でも、AIがすでにビジョンに近づけてくれたと答えた人は81%に上り、その中で最も多かったのが「生産性」(32.0%)でした。ただし前回の分析では、生産性向上の先に「家族と過ごす時間を増やしたい」といった、より根本的な願いがあることも指摘されています。業務効率化は手段であり、浮いた時間で何をするかが本当の価値だという視点は、企業のAI導入でも見落とせないポイントです。
周囲に見える「思考力の低下」と相談相手は人という線引き
「AIによって何かが悪くなったと感じた経験は」という質問には、一般的には思考力が落ちたと感じていると答えました。ただし、これは自分自身のことではなく、周りの人を見て感じていることです。自分はそうならないように、さまざまな努力をしています。
インタビュアーが「どんな様子から」と聞いてきたので、「AIに聞いたらわかる」「AIに考えてもらいました」という答えが増えてからだと説明しました。調べる、比べる、自分なりの結論を出すという過程を飛ばし、AIの答えをそのまま自分の答えとして出してしまう。こうした場面は、セミナーや研修の現場でも確実に増えています。
この懸念は日本だけのものではありません。前回の8万人調査では、16.3%が「認知的萎縮(過度な依存によるスキル低下や批判的思考の衰え)」を懸念しており、東アジアではこの割合が18%と高くなっていました。さらに、教師は平均の2.5〜3倍の割合で、思考力の低下を実際に目撃したと答えています。反対に、自分の意思で学んでいる人ほどAIの学習効果を実感しやすいという分析もあり、使い方次第で結果が大きく分かれることがわかります。
続く「AIに使わないと決めていること」には、個人的な人生相談や恋愛相談のような悩み相談には使わないと答えました。理由は、それよりも大切なのは友達や家族であり、相談相手として人が必要だと考えているからです。前回調査でも、AIを感情的な支えとして評価する人ほど、AIへの依存を同時に恐れる傾向が強いことが報告されています。AIに何を任せ、何を人に残すのか。自分なりの線引きを言葉にしておくことが、AIと長く付き合ううえでの基本だと考えています。
AIとAnthropicに求めること
活用レベルのグラデーションに合わせて能力を引き出すAI
「世の中の仕組みについて、AIに変えてほしいこと」という問いには、少し長く答えました。要点は、ユーザーのAI活用レベルはグラデーションになっているので、その人の能力が最も発揮されるレベルにAIが調整してくれる仕組みがほしいということです。
AIに依存して「何でもAIでできる」と思ってしまうのではなく、AIはあくまで人間の能力を引き出すための補助役であるべきです。そのために、AIが人との会話の中から相手の状況を汲み取り、一人ひとりに合った使い方を提案してくれるようになってほしい、と伝えました。
たとえば、文章を書くのが得意な人には構成のたたき台だけを示し、仕上げは本人に任せる。初心者には手順を一緒に考えながら、少しずつ自分でできる範囲を広げていく。同じ「記事を書いて」という依頼でも、相手によって手伝い方を変えるのが理想の補助役です。現状のAIは、頼まれたことを全部やってしまうことが多く、それが前の見出しで触れた「思考力の低下」につながっていると感じます。
これは前回調査で示された懸念とも重なります。8万人調査では、「自律性と主体性(人間が受け身になること)」への懸念が21.9%、「依存と心の健康」への懸念が11.2%ありました。日本の学生からは、どこまでを自分の意見とするかの線を自分ではなくClaudeが引いているように感じる、という趣旨の声も紹介されています。
企業研修でAIを教える立場からすると、ツールの操作方法以上に大切なのは「どこまでAIに任せ、どこから自分で考えるか」を一人ひとりが決められるようにすることです。その調整をAI側が手伝ってくれるようになれば、教育現場でも職場でも、AIは人を弱くする道具ではなく、人を育てる道具になれるはずです。
客観性の維持とリーディングカンパニーとしての学習データへの姿勢
「AIに変えてほしくないこと」には、AIが個性を持たないことと答えました。AIには客観的な第三者の立場でいてほしいので、個性を持って独自の方向に進んでしまうことは望んでいません。相談相手を人に残すという線引きとも通じる考え方です。
「Anthropicにしてほしいこと」には、AIのリーディングカンパニーとして今後も頑張ってほしいと伝えました。AnthropicはMCP(Model Context Protocol)やスキル(Agent Skills)のような新しい仕組みを提案し、他の生成AI企業にも影響を与えてきました。また、大衆受けを狙うのではなく、今の経営理念に沿ったAIのスタイルを保ち続けてほしいとも話しています。
最後の「知っておいてほしいこと」では、学習データへの向き合い方を挙げました。個人的な見立てとして、公開されている情報の学習はかなり進んでいると考えています。その先で、アナログにしか存在しない情報をどう集めるのか、人々の頭の中にある思考や考えにどうアクセスするのか、クラウドサービス上の情報を学習にどう使うのか。ここは他のAI企業との差別化になる一方で、扱い方を誤れば信用を失う要素にもなります。
実は今回のインタビューそのものが、「人々の頭の中にある考え」を、本人の同意を得たうえで集める試みだといえます。公開するかどうかを本人が選び、公開しない場合の扱いもあらかじめ説明されている。この透明性のある集め方こそ、これからのAI企業に求められる姿勢ではないでしょうか。
インタビューの最後に、AIインタビュアーは許可を得た内容を公開し、社会的影響の研究として分析して結果を発表し、学んだことをClaudeづくりに生かしていくと締めくくりました。ユーザーの声がどう反映されるのか、今後の発表に注目したいところです。
公開するか非公開にするか — 判断基準と今後
インタビュー公開のメリットと身元特定リスク
インタビュー後には、内容を一般公開するかどうかを選びます。公式FAQによると、公開されるのはインタビューの全文と、会話が行われた国名です。氏名やメールアドレスなどのClaudeアカウント情報は含まれません。また、Anthropicは公開前に内容を編集しない方針です。
公開のメリットとして、Anthropicは次の点を挙げています。研究者や政策立案者が自分の言語で読めること、Anthropicが思いつかなかった問いを外部の専門家が立てられること、公表された分析結果が参加者の発言を正しく反映しているか誰でも検証できること。さらに、この時代のAIについての「公的な記録」として将来の歴史家や記者が参照でき、多くの参加者が求めたことはAI企業も無視しにくくなる、としています。
一方、リスクも明確に示されています。公開されたインタビューは、雇用主、友人や親族、政府や他の企業を含む誰でも読めます。年齢、職業、住んでいる都市、出身校など、単体では問題なさそうな情報も、組み合わせれば本人特定につながります。公式FAQでは、AIを使って小さな手がかりを組み合わせれば、Anthropic Interviewerのインタビューから回答者を特定できることを研究者が示した、とも触れています。詐欺などに悪用される可能性もあり、Anthropicは依頼があれば自社のコピーを削除できるものの、他者が保存したものは消せないため、公開の判断は取り消せないものとして扱うよう呼びかけています。
判断の基準はシンプルです。インタビューで話した内容に、自分や他人を特定できる情報が含まれていないかを確認すること。今回の筆者の回答には、音楽制作やコンテンツ制作といった活動内容は含まれますが、所在地や勤務先などの具体情報は話していないため、公開を選びました。心配な場合は非公開を選んでも、研究には十分に貢献できます。
公開手続きの流れと今後の発表・活用の見通し
インタビューが終わると「もうすぐ完了です!」という画面が表示され、公開がAI研究にどう役立つのかが改めて説明されます。研究者や政策立案者、記者、関心のある読者がAIの影響を把握する助けになり、Anthropicをはじめとする他のAI企業に対して、あなたが求めることを記録に残すことにもなる、という内容です。
「インタビューを確認する」に進むと、公開される内容が全文表示されます。冒頭には「お住まいの国(日本)も共有されます」と明記され、自分が入力した文章がそのまま並んでいました。話し言葉のまま残るので生々しさがあり、読み物としての臨場感もあります。続いて「公開したくない箇所はありますか?」と確認され、問題がなければ「続ける」で次へ進みます。
次の画面で「インタビューを公開する」か「非公開にする」かを選びます。公開を選ぶと、最後に「インタビュー全文を読み、これを公開したいと考えています」というチェックボックスにチェックを入れて送信する、二重の確認があります。送信後は「あなたの声がAIの改善に役立ちます」という完了画面が表示され、更新情報があればメールで知らせると案内されました。「Claudeとチャットする」を押すと、通常のチャット画面に戻ります。
気になる公開時期と場所について、公式FAQでは調査と初期分析が完了したあとにオンラインで公開するとしており、具体的な日付やページはまだ示されていません。また、調査終了後の最終確認で、機密情報を含むものや利用規約に反するものは公開対象から外す場合があるとしています。
AI企業に個人の意見を直接届けられる場ができたことは、非常に面白い試みです。OpenAIやGoogleなど他のAI企業にも、同じようにユーザーの声を集めて公開する取り組みが広がることを期待しています。公開されたインタビューが届いたら、その中身や他の国の回答との違いも改めて紹介する予定です。参加期限は10月6日までなので、ポップアップが表示された方はぜひ挑戦してみてください。
ファクトチェック・補足表(文字起こしとの照合)
| 文字起こしの内容 | 検証結果 | 記事での扱い |
|---|---|---|
| 「AIの未来」というインタビュー | 日本語ポップアップの文言は「あなたの声でAIの未来を導きましょう」。正式な調査名は「What do you want from AI?」、画面上の会話テーマは「AIに関するあなたのお考え」 | 正式名称を併記 |
| 「詳しく見る」先は9月29日付の英語ページ | 正確(公式ページ公開日:2026年9月29日) | そのまま採用 |
| 期間は9月29日〜10月6日 | 正確 | そのまま採用 |
| 対象は無料・Pro・Maxユーザー、アカウント作成2週間以上 | 正確。加えてClaude Codeのユーザーも対象と公式に明記 | Claude Codeを補足 |
| 15分間 | 公式は「およそ15分(roughly 15 minutes)」 | 「約15分」と表記 |
| 公開すると国名と全文が公開される | 正確。氏名・メールアドレス等は含まれない。公開前の編集はしない方針 | そのまま採用 |
| 「一般公開したらどっかに載るんですかね?」 | 公式FAQ:調査と初期分析の完了後にオンラインで公開。日付・掲載先は未発表 | 「未発表」と明記 |
| 非公開でもAnthropicは研究に利用する場合がある | 正確(集計・匿名化した結果は公表され得る) | そのまま採用 |
| 途中で終了できる | 正確。途中終了した回答は完全に削除され、分析にも使われない(公式FAQ) | 削除される点を補足 |
| 「公開されてる情報の学習はほぼ全て終わった」 | 横田の個人的見解。客観的に検証できる事実ではない | 「個人的な見立て」として記載 |
| MCPやスキルを提案して他社に影響を与えた | MCP・Agent SkillsはAnthropicが提案した仕組みとして公開されている。他社への影響度は見解 | 見解として記載 |
| 前回調査について(記事で追加) | 2025年12月実施、159カ国・70言語・8万508人、結果は2026年3月公開 | 公式ページの数値を採用 |
参照ソース
| ソース | URL | 用途 |
|---|---|---|
| Anthropic「What do you want from AI?」(2026/9/29) | https://www.anthropic.com/research/your-thoughts-on-ai | 期間・対象・公開内容・リスク・FAQ |
| Anthropic「What 81,000 people want from AI」 | https://www.anthropic.com/features/81k-interviews | 前回調査の規模・結果の数値 |
| Anthropic「Introducing Anthropic Interviewer」 | https://www.anthropic.com/research/anthropic-interviewer | ツールの仕組み・初回調査 |
| Anthropic Interviewer プライバシー情報 | https://privacy.claude.com/en/collections/19084219-anthropic-interviewer | データの扱い |
| GIGAZINE「8万人以上のClaudeユーザーに聞いたAI意識調査の結果が公開される」 | https://gigazine.net/news/20260319-anthropic-ai-interview/ | 国内報道の確認 |












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