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音楽生成AI「Suno」AI音楽ニュース2026年9月分(AI音楽ラジオ)①

音楽生成AI「Suno」AI音楽ニュース2026年9月分(AI音楽ラジオ)①
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2026年9月22日の生配信では、直近1ヶ月の音楽生成AI「Suno」関連ニュースを解説した。SunoはYouTube音声の学習を認めつつ、人間と同じ学習だとしてフェアユースを主張しており、DMCA違反やUMG・ソニーの当事者適格が裁判の争点となる。BelieveとTuneCoreとの提携で配信と収益化のハードルが下がる見込みの一方、パブリシティ権侵害の集団訴訟も起きた。V6ではwild版やMax Mode、Varietyなどの新機能が加わった。

詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=11Dm3N0tN6U

0:00 🎙️ オープニング・今日のテーマ(2026年9月 Suno・AI音楽ニュース) 1:03 🧠 SunoがYouTube音声データ学習を認める「人間も学習している」論 2:11 ⚖️ 裁判の争点:DMCA違反と訴える資格の問題 3:17 🤝 SunoがBelieve・TuneCoreとグローバル戦略提携 4:21 🚫 これまでAI音楽が配信審査で弾かれていた理由 5:25 🔗 自動連携で配信ハードルが大幅に下がる可能性 6:33 💰 収益化の仕組みとV6(権利保護モデル)の意義 7:46 👨‍⚖️ ジェイソン・イズベルがパブリシティ権で集団訴訟 8:52 🏷️ アーティスト名入りプロンプトはなぜ問題なのか 10:01 🤖 ChatGPT・Claude・Geminiで作ったプロンプトの責任問題 11:11 🆕 Suno V6の3モデル(V6・V6 Wild・V6 Mini) 12:18 🎛️ V6の新オプションとMaxモード 13:17 🎚️ 新機能「バラエティ」と音楽生成UIの一時変更 14:20 👋 まとめ・次回予告

音楽生成AI「Suno」AI音楽ニュース2026年9月分(AI音楽ラジオ)①

今日のカバー曲で、また新しい
一面を見せたMiliaさんに注目。
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp

ヤバいよね(COVER) / Milia
https://www.youtube.com/watch?v=pBnWR_fkhX0

切なさと刹那さ(COVER) / Milia
https://www.youtube.com/watch?v=W8LBq9swV1Q/

さて、本題です。

直近1ヶ月にあった音楽生成AI
「Suno」に関するニュース6件を
解説しましたので、ご覧ください。

音楽生成AI「Suno」AI音楽ニュース2026年9月分(AI音楽ラジオ)①

2026年9月まで 音楽生成AI Sunoの注目ニュース|グラレコ
学習容認・配信提携・訴訟・V6登場でSuno激動の1ヶ月
📅 2026年9月22日(火・祝)放送 🎵 恒例企画:AI音楽ニュース振り返り ⏱ 直近1ヶ月・Suno編
⚖️YouTube学習を認める「人間も同じ」と開き直り
🤝Believe・TuneCore提携AI曲の配信ハードル低下へ
🧑‍⚖️パブリシティ権で提訴ジェイソン・イズベルら
🚀V6が登場3モデル+新オプション
🖥️UIが一瞬変わった1〜2日で元に戻る
1⚖️SunoがYouTube音声データの取得を正式に認める

疑惑はあったが、ここまで出てしまうと認めざるを得なかった。ただし「学習したことは認める、でもそれの何が悪い?」という開き直りの主張。

🧑‍🎤 人間もYouTubeで
音楽を聞いて学習
➜
💡 インスピレーションで
新しい曲を作る
➜
🤖 AIも同じことを
しているだけでは?

🔍 AIに関する法律はまだ決まっていないため、裁判でどんな判例が出るかが今後の方向性を決める。争点は4つ👇

争点1音声データの複製は著作権侵害?
人間だって頭の中に複製している。ダメなのか?
争点2フェアユース(公正な利用)に該当?
人間が公正利用と認められるなら、AIも認めろという主張
争点3YouTubeの技術的保護の回避はDMCA違反?
訴えたのはYouTubeではない。親会社Googleも自社AIの学習にYouTubeを使っているはず
争点4UMG・ソニーにDMCA請求の当事者適格はある?
「あなたたちに言う資格があるのか」が争点に
YouTubeさんが訴えるなら分かるんだけど、今回訴えたのはYouTubeじゃない。なかなか面白いことになってきそうです。— 横田秀珠
2🤝SunoがBelieve・TuneCoreとグローバル戦略提携

📌 これは大事件。BelieveとTuneCoreは、ディストリビューターの中でも最大手と言っていい存在。

💿 CD(物理)の場合
アーティスト→レコード会社→店頭
🌐 インターネットの場合
クリエイター→ディストリビューター→Spotify / Apple Music / Amazon Music

※今回は世界で展開するTuneCoreの話で、TuneCore Japanの話ではない。日本で同じように決まるとは限らない。

これまで 😣 AIが作った曲は審査で弾かれることが多い。配信先から「変な音楽を回さないで」という圧力がかかっていると推測。日本でもJASRACでは作詞・作曲のどちらかに人間が関わる必要あり。
➜
これから? ✨ アカウント連携で、Sunoで公開設定するときにチェックを付けてボタン1つで自動登録…という流れが起きるかも。登録・審査のハードルが大きく下がる。
🎵Sunoが潤う
🏢Believe・
TuneCoreが潤う
🧑‍💻クリエイターが潤う
⚠️ 収益化が簡単になる ≠ 稼げる。曲が良くなかったり、聞いてもらえなければ何も始まらない。
🌊
AI音楽を嫌う動きの潮目が変わった
背景には、Sunoが著作権をクリアした音楽だけを学習したV6を出してきたことが大きい。
3🧑‍⚖️ジェイソン・イズベルらがSunoを提訴

ところが別の裁判も。今回は著作権ではなくパブリシティ権が争点の集団訴訟。

🎤 何が起きていた?プロンプトにミュージシャン名・バンド名・曲名を入れると、それっぽい曲ができた。旧モデルがYouTubeから学習していたため。
🪪 訴えの中身曲調・声・個性など、自分たちのアイデンティティの侵害では? 有名アーティスト名は弾くべきなのに弾いていないのが問題。
🖼️ 例えるならChatGPTで「ミッキーマウスを描いて」と頼むと断られる。それと同じ対応をすべきという主張。

📊 アーティスト名での「それっぽさ」の出やすさ(横田さんの体感イメージ)

できた
V4など
相当弾く
V5 / V5.5
V6(権利クリア学習)

訴えはV6より前の話。損害賠償で済むのか、今後どう出てくるかは不明。

4🔥生成AIでプロンプトを作る場合の「飛び火」リスク

固有名詞でSunoに依頼するのは良くない。では別のAIを経由した場合は?

🗨️ Claude / ChatGPT / Gemini に「サザンみたいな曲」→📝 固有名詞なしの曲調プロンプト→🎵 Sunoで生成→それっぽい曲
↩ 裁判で開示請求 → さかのぼって判明したら?
🎵 Suno
作ったのはSuno、責任ありとされる?
🤖 Claude・Gemini
どうやってその曲調を学習した?
🧠 OpenAI
訴訟の矛先が来る可能性も
変な飛び火がかかってきて、そっち側にも訴訟の矛先が来る可能性もある。これもどうなるか分かりません。— 横田秀珠
5🚀Suno V6は3つのモデル構成
無料
V6-mini
無料ユーザーはこのモデルのみ使える。
V6
通常はこちら。横田さんは全部V6で制作。
ブレ・冒険度
V6-wild 🐾
名前の通り荒れる・ブレる。意外性や実験的な曲を楽しみたい人向け。
ブレ・冒険度
昔のV4.5の方がいいよって方のためにwildを残したんじゃないかな。僕はまだwildで作ったことがないので試してみたいです。— 横田秀珠
6🎛️V6で使えるオプションと横田さんの設定
⏳ Duration少し前から搭載されていた機能。既存
💎 Max Modeオンにするとクレジット消費は増えるが、計算量が増えて一貫性とクオリティが上がる。無料プランでは多分使えない。
横田さん:常にオン
NEW
🎲 VarietyV6からの追加。上げるとAIがStyle文をいい感じに書き換えてくれる。
横田さん:0 /初心者は上げてみるのも◎、自分でコントロールしたい人は0
NEW
👤 Personalize以前からある機能。既存
🎧 Audio Influence以前からある機能。既存
7🖥️音楽生成UIが一瞬だけ変わった
これまで:SimpleモードとAdvancedモードの2つ
1〜2日だけ:モードがなくなり1つに統合。テストかバグかは不明
現在:元の2モードに戻った
SimpleAdvanced
いつもの画面
💬 こんな曲を作りたい…
🤖 プロンプトを作りました
統合UI(一時的)

✏️ 自然言語で話した内容からプロンプトを作ってくれて、思った通りの曲ができやすかった。復活したら詳しく解説予定。

8📝今回のまとめ
⚖️ 法廷の行方学習の是非・DMCA・当事者適格・パブリシティ権…判例が今後のルールを決める
🤝 配信の追い風大手ディストリビューターとの提携でAI曲の流通ハードルが下がる流れ
🚀 V6の使いこなし基本はV6+Max Mode、冒険したいならwild、Varietyは好みで調整

音楽生成AI「Suno」AI音楽ニュース2026年9月分(AI音楽ラジオ)①

  1. はじめに:祝日の恒例企画!直近1ヶ月のAI音楽ニュースを振り返ろう
  2. SunoがYouTube音声データの取得を正式に認めた!裁判の4つの争点とは
  3. 大事件!SunoがBelieve・TuneCoreとグローバル戦略提携を締結
  4. ジェイソン・イズベルらがSunoを提訴!今度はパブリシティ権が争点に
  5. Suno V6の3つのモデルと新オプション、そして幻のUI変更
  6. おわりに:AI音楽の「潮目」が変わりつつある今、私たちクリエイターができること
  7. まとめ
  8. よくある質問(Q&A)

はじめに:祝日の恒例企画!直近1ヶ月のAI音楽ニュースを振り返ろう

皆さん、こんにちは。横田秀珠です。今日もネットビジネスに関する情報を、生中継の15分間でお届けしている「15縦」の内容を、ブログ記事として分かりやすくまとめていきます。

今日は2026年9月22日の火曜日。世の中は祝日ということで、祝日の日にお届けしている恒例企画の日です。テーマは「2026年9月まで音楽生成AIのSunoに関する注目ニュースとは」。直近1ヶ月のAI音楽に関するニュースを振り返っていきます。

皆さんの中にも、Sunoで毎日のように曲を作っている方、これから始めてみようかなと思っている方がいらっしゃると思います。ただ、ここ1ヶ月のSunoまわりは、本当にニュースが盛りだくさんでした。裁判の話、配信の話、新しいモデルの話と、普通に追いかけているだけでも頭がいっぱいになってしまいますよね。実は今回も、Sunoの話だけで15分を使い切ってしまったほどです。

そこでこの記事では、Suno関連のニュースを「起・承・転・結」の流れで、ひとつずつ丁寧に解きほぐしていきます。コーヒーでも飲みながら、気楽に読み進めてみてください。


SunoがYouTube音声データの取得を正式に認めた!裁判の4つの争点

ステップ1:これまで「疑惑」だったものが「公式」になった

まず最初にご紹介するのは、「SunoはYouTube音声データ取得を正式に認める」というニュースです。

これ、実は以前から疑惑としてはあったんですね。「SunoのAIって、YouTubeに上がっている音楽を勝手に学習しているんじゃないの?」という声は、AI音楽に関わっている人なら一度は耳にしたことがあると思います。ただ、これまではあくまで「疑惑」の段階でした。

ところが、さすがにここまで証拠や情報が出てきてしまうと、Suno側としても認めざるを得なかった。だから認めた、というのが今回のニュースなんです。

項目これまで今回のニュース後
YouTube音声データの学習疑惑として語られていたSunoが正式に認めた
Sunoの姿勢明言を避けていた「学習して何が悪いのか」と主張
今後の焦点学習したかどうか学習が法的に許されるかどうか

ステップ2:Sunoの主張は「それって何が悪いの?」という開き直り

面白いのはここからです。Sunoは「AIを使って学習したこと」自体は認めたんですが、同時に「そもそも、それって何で悪いんだ?」という姿勢を見せているんですね。言い方は悪いですが、ある意味「開き直った」と言ってもいいかもしれません。

でも、よく考えてみてください。人間だってそうですよね。人間も普通に誰かの音楽を聴いて、YouTubeで曲を聴いて学習しています。そして、その学習したデータを元に何かインスピレーションが湧いて、それで新しい曲を作ったりするわけです。当然、みんなそうやって音楽を作っていますよね。

別にYouTubeに限った話ではありません。すべてのミュージシャンの中に、過去に何の音楽も聴いてこないで音楽を作れる人なんていないと思うんですよ。だから「AIだって同じように学習して、それを聴いて曲を作ることの何が悪いんだ」と言われてしまうと、確かに訴える側は困ってしまうわけです。

ステップ3:裁判で争点になる4つのポイント

では、この問題は裁判でどんなことが争われるのでしょうか。整理すると、大きく4つの争点があります。一つずつ見ていきましょう。

争点①:取得した音声データの「複製」は著作権侵害にあたるのか

1つ目は、取得した音声データの複製が著作権侵害に当たるのか、という点です。

AIが学習するためには、一度データを取り込んで「複製」する必要があります。ここが著作権侵害じゃないか、というのが訴える側の主張です。

ただ、Suno側からすれば「人間だって複製しているでしょ?」という話になるんですね。人間も音楽を聴いたら、頭の中にその音楽を複製しているわけです。「それはダメなの?いいんじゃないの?」という話になってくるわけですね。

争点②:フェアユース(公正な利用)に該当するのか

2つ目は、フェアユース、つまり「公正な利用」に該当するかどうか、という点です。

フェアユースというのは、主にアメリカの著作権法にある考え方で、一定の条件を満たせば、著作権者の許可がなくても著作物を利用できるというルールのことです。批評や研究、教育などの目的であれば、公正な利用として認められることがあります。

Sunoの言い分は「だって人間だって公正な利用で認められているんだから、AIだって公正利用として認めろ」という話なんですね。

つまり、これまでAIというものに対して、こういうケースがなかったので、法律がまだ決まっていないわけです。だから現時点でこういうことを言われてしまうと、裁判になった時にこれが争点になる。そして、ここでどういう判例が出るかということが、今後のAIと著作権の方向性を決めていくと思うんですね。

争点③:YouTubeの技術的保護を回避したことはDMCA違反にあたるのか

3つ目は、YouTubeの技術的保護を回避したことが、DMCA違反にあたるのか、という点です。

DMCAというのは「デジタルミレニアム著作権法」と呼ばれるアメリカの法律で、コピーガードなどの技術的な保護手段を回避することを禁止している法律です。YouTubeは本来、動画や音声を簡単にダウンロードできないように技術的な保護をかけていますよね。それを回避してデータを取得したのなら、DMCA違反じゃないか、という主張です。

ただ、ここで僕が引っかかるのは、そもそもYouTube側が問題を訴えるのなら分かるんですよ。著作権の問題じゃなくて、技術的保護を回避されたYouTubeさんが訴えているのなら話は別なんだけど、今回訴えたのはYouTubeじゃないんですよね。だから「そこはどうなの?」という話なんです。

さらに言ってしまえば、YouTubeですら、過去にいろんなことがありました。いろんな著作権侵害のことを、ある意味助長するようなことをやってきた立場でもあるので、学習じゃないにしても「お前はそれを言えるんか」という話もあるわけです。

加えて、現在はGoogleさんも、自分たちのAIを賢くするためにYouTubeを使っていると思うんですね。だから、この点を強く言われてしまうと、YouTubeの親会社であるGoogleも困るわけですよ。

争点④:UMG・ソニー側にDMCA請求を行う「当事者適格」はあるのか

そして4つ目が、UMG(ユニバーサル・ミュージック・グループ)・ソニー側に、DMCAの請求を行う当事者適格があるのか、という点です。

「当事者適格」というのは、簡単に言うと「その裁判で訴える資格があるかどうか」ということです。つまり、YouTubeさんが言うなら分かるんだけど、そもそもUMGとソニーが訴えていることに対して「あんたたちが言う資格あるんか」という話が、裁判の争点になるということなんですね。

争点訴える側の主張Suno側の考え方
① 音声データの複製複製は著作権侵害だ人間も頭の中に複製している
② フェアユース公正な利用ではない人間の学習が公正利用なら、AIも同じ
③ DMCA違反YouTubeの技術的保護を回避した訴えているのはYouTubeではない
④ 当事者適格UMG・ソニーにも請求の資格があるそもそも訴える資格があるのか

ステップ4:この裁判がこれからのAI音楽の方向性を決める

こうして見ると、なかなか面白いことになってきそうですよね。ここで今決まっているのは、「SunoがYouTubeの音声データを学習に使ったことを正式に認めた」ということと、「この4つが裁判の争点になる」ということです。

僕自身の立場で言えば、どちらか一方の肩を持つつもりはありません。音楽を作ってきたアーティストやレーベルの側からすれば、自分たちの作品が勝手に学習に使われたと感じるのは当然ですし、一方でAIの側からすれば、人間と同じように学んで何が悪いのかという主張にも一理あります。両方の言い分があるからこそ、法律がまだ追いついていないこの領域で、裁判所がどういう判断を下すのかが大事なんですね。

AI音楽を使っている私たちクリエイターにとっても、この判例は他人事ではありません。今後の動きをしっかり見守っていきたいと思います。

ステップ5:私たちクリエイターが今、意識しておきたいこと

では、この裁判のニュースを受けて、私たちSunoユーザーは何を意識しておけばいいのでしょうか。僕なりに整理してみます。

まず大切なのは、「裁判の結論はまだ出ていない」ということを正しく理解しておくことです。SNSなどでは「Sunoは違法だ」「いや、完全にセーフだ」と極端な意見が飛び交いがちですが、現時点ではどちらとも決まっていません。法律が追いついていない領域だからこそ、判例が出るまでは冷静に情報を追いかけることが大切です。

次に、自分がどのモデルで曲を作っているのかを把握しておくことです。後ほど「結」で詳しく紹介しますが、最新のV6は著作権をクリアした音楽だけを学習したモデルとして登場しています。過去のモデルと最新のモデルでは、学習データの前提が違うということを知っておくだけでも、ニュースの受け止め方が変わってくると思います。

意識しておきたいこと理由
裁判の結論はまだ出ていないと理解する法律が追いついておらず、判例がこれから方向性を決めるため
極端な意見に振り回されない「違法」「完全セーフ」どちらも現時点では言い切れないため
自分が使っているモデルを把握するV6と過去のモデルでは学習データの前提が異なるため
争点ごとの動きを追いかける4つの争点それぞれで、今後の判断が変わりうるため

大事件!SunoがBelieve・TuneCoreとグローバル戦略提携を締結

ステップ1:そもそも「ディストリビューター」って何?

他にもいろいろニュースがあるので、どんどん紹介していきます。2つ目はこちら。これも大事件なんですけど、「SunoがBelieveとTuneCoreとグローバル戦略提携を結んだ」というニュースです。

この話を理解するためには、まず「ディストリビューター」という存在を知っておく必要があります。

自分が作った音楽を実際に世の中に配信する時、いわゆるメジャーデビューのような形で音楽の流通プラットフォームに乗せるためには、この「ディストリビューター」というサービスに登録する必要があるんですね。言い換えれば、ディストリビューターを「通す」必要があるわけです。

昔ながらのレコード、いわゆるCDのような物理的なものであれば、レコード会社などを通して流通させますよね。それに対して、インターネットの場合にこの役割を担っているのが、ディストリビューターというサービスなんです。

比較項目CD(物理的な音楽)インターネット配信
流通を担う存在レコード会社などディストリビューター
届け先CDショップなどSpotify、Apple Music、Amazon Musicなど
個人での利用ハードルが高い個人でも登録して配信できる

ステップ2:BelieveとTuneCoreは世界最大手クラスのディストリビューター

ディストリビューターにはいろんな会社がありますが、その中でも最大手と言っていいくらい大きいところが、「Believe」と「TuneCore」という会社です。

ちなみに、TuneCoreには日本の「TuneCore Japan」もあるんですが、今回はTuneCore Japanの話ではありません。いわゆる世界で動いているTuneCoreの話なので、日本でも同じように決まっていくとは限らないという点には注意してください。

とはいえ、この世界的な大手がSunoとグローバル戦略提携を結んだというのが今回のニュースで、これは本当に大事件なんです。

ステップ3:これまではAI音楽が「審査ではねられる」ことが多かった

なぜ大事件なのか。これは前から僕がちょっと話をしていることなんですが、Sunoで作った音楽を、BelieveとTuneCoreが認めてくれることになるということなんです。

今までは、皆さんも経験があると思うんですけど、自分が作った曲をTuneCoreに登録しようとすると、「これはAIが作った音楽だから認めません」というような形で審査にはねられることが結構あったんですね。

これは日本の場合も同じような話があります。JASRACのルールの中では、作詞と作曲があった場合に、どちらかに人間が関わっていないとダメだという話があるんですね。つまり、AI音楽だけで作ったものは認めたくない、という流れがあったわけです。

では、なぜディストリビューターはAI音楽を認めたくなかったのでしょうか。僕の見立てでは、ディストリビューターのその先にいる配信サービス、つまりSpotifyやApple Music、Amazon Musicなどに配信する時に、彼らから「変な音楽を自分のところに回してこないでくれ」という形で、多分圧力がかかっているんですね。だからディストリビューター側も、ある程度審査をして、ちゃんとした音楽しか認めたくなかったわけです。

立場これまでの考え方
配信サービス(Spotify、Apple Music、Amazon Musicなど)質の低い音楽を大量に流してほしくない
ディストリビューター(Believe、TuneCoreなど)配信先からの圧力で、AI音楽を審査ではねる
JASRAC(日本)作詞・作曲のどちらかに人間が関わる必要がある
AI音楽クリエイター作った曲を配信したくても審査が通らない

ステップ4:提携で「ボタン1つで配信」の未来が来るかもしれない

ところが今回、戦略的提携が進んだことによって、もうその辺りをOKにしてしまうのかどうか、という段階に入ってきたわけです。

僕が想像しているのはこういう未来です。自分がBelieveやTuneCoreにアカウントを持っていると、Sunoと自動で連携されるようになる。そしてSunoで曲を登録して、ボタンを1個押すだけ。たとえばBelieveやTuneCoreにチェックをつけて、いわゆる「公開する」といった設定をした瞬間に、それが自動的にBelieveやTuneCoreにも登録される。そんなことがこれから起きてくるかもしれません。

そうなると、登録のハードル、つまりデータが審査に通るハードルがめちゃくちゃ下がります。そして当然、Apple MusicやAmazon Musicに配信されれば、その対価としての収益が、私たちクリエイター側に入ってくるわけです。

ステップ5:三方よしの仕組み。ただし「稼げるかどうか」は別問題

この仕組みが実現すると、Sunoも潤うし、TuneCoreやBelieveも潤うし、そして私たちクリエイターも潤う。どうやら、そういう方向性で決まったということなんですね。

関係者提携によって得られるメリット
Suno作った曲の出口ができ、ユーザーの満足度と利用が増える
Believe・TuneCore大量のAI音楽が登録され、手数料などで潤う
クリエイター配信のハードルが下がり、収益化しやすくなる

ただし、ここは強調しておきたいんですが、収益化は簡単になるけれど、だからといって収益を稼げるかどうかは別の話です。仕組み上はそうなったとしても、私たちがすぐに稼げるかどうかは別問題なんですよ。曲が良くなかったり、みんなが聴いてくれなかったりすれば、何も始まりません。それはまた別の問題です。

ステップ6:AI音楽を嫌う流れの「潮目」が変わってきた

それでも、私たちAI音楽クリエイターからしてみれば、これは本当に大きなニュースです。いわゆるAI音楽を嫌う動きの矛先が少しずつ変わってきた、潮目が変わってきたというのは非常に大きいことなんですね。

そして、この潮目の変化をもたらしたのは、やっぱりSuno側が今回、ちゃんと著作権をクリアした音楽だけを学習した「V6」というAI音楽モデルを出してきたことが大きいと思うんです。「起」で紹介したように、過去のモデルではYouTubeの音声データを学習していたことを認めつつも、新しいV6では権利をクリアしたデータで学習している。だからこそ、BelieveやTuneCoreも手を組むことができたんだと僕は見ています。

ということで、このグローバル戦略提携が決まったということがニュースになっています。

ステップ7:配信時代に向けて、今から準備しておきたいこと

では、この提携を受けて、私たちクリエイターは何を準備しておけばいいのでしょうか。

まずは、BelieveやTuneCoreといったディストリビューターがどういうサービスなのかを知っておくことです。実際に連携の仕組みが始まった時に、「そもそもディストリビューターって何?」という状態だと、せっかくのチャンスを活かしきれません。この記事で紹介した基本的な役割を押さえておくだけでも、スタートダッシュが変わってきます。

次に、配信する価値のある曲を作っておくことです。先ほどもお話ししたように、配信できることと稼げることは別問題です。ボタン1つで配信できる時代になればなるほど、世の中に出回る曲の数は一気に増えていきます。その中で聴いてもらうためには、やはり曲そのものの魅力が問われることになります。

準備しておきたいことポイント
ディストリビューターの仕組みを理解する連携が始まった時にすぐ活用できる
配信する価値のある曲を作りためる配信のハードルが下がるほど、曲の質で差がつく
日本での扱いの変化を追いかける今回は世界のTuneCoreの話で、TuneCore Japanは別
JASRACのルールを確認しておく日本では作詞・作曲のどちらかに人間が関わる必要がある

ジェイソン・イズベルらがSunoを提訴!今度はパブリシティ権が争点に

ステップ1:提携の一方で、また別の裁判が起きている

さて、ここまでは「潮目が変わってきた」という明るいニュースでしたが、話はそう簡単には進みません。ところが、また別の裁判が起きているんです。

それが「音楽生成AI『Suno』、ジェイソン・イズベルらが提訴」というニュースです。今回のポイントは、争点が著作権ではないということ。パブリシティ権が争点の「集団訴訟」になっているんですね。

「パブリシティ権」という言葉は、あまり聞き慣れない方もいるかもしれません。簡単に言うと、有名人やアーティストが持っている、自分の名前や顔、声、イメージなどを勝手に商売に使われない権利のことです。著作権が「作品」を守る権利だとすれば、パブリシティ権は「その人自身の個性やアイデンティティ」を守る権利だとイメージすると分かりやすいと思います。

権利の種類守るもの今回の裁判との関係
著作権楽曲・歌詞などの作品「起」で紹介したUMG・ソニー側の訴訟の争点
パブリシティ権名前・声・個性・イメージなど本人のアイデンティティジェイソン・イズベルらの集団訴訟の争点

ステップ2:「○○風の曲を作って」ができてしまったことが問題に

では、これはどういうことなのか。ちょっと紹介していきます。

皆さんも経験があると思うんですけど、Sunoで曲を作る時に、たとえば「これこれ風の曲を作って」という形で、ミュージシャンの名前やバンド名、あるいは曲名を入れた場合に、それに関する「それっぽい曲」ができることがあったわけです。

これは、今までのモデルがYouTubeから音楽を学習していたので、もろにそれを学習しているから、それっぽいものが作れたりしたわけですよ。なので、この話はV6より前の話なんですね。その過去のモデルについて、彼らが訴えているわけです。

彼らの主張はこうです。自分っぽい曲が出てくるのに、アーティスト名をプロンプトに入れて入力してくるということは、我々のパブリシティ、つまり自分たちのアイデンティティを侵害していることになるんじゃないか。これが今回訴えている内容なんですね。

たとえば曲調もそうだし、声もそうだし、個性と呼ばれるものもそうです。そもそも「名前を入れて、それっぽいものを出させる」ってどういうこと?という話なんです。

ステップ3:ChatGPTの「ミッキーマウス」と同じ対応ができていなかった

これはChatGPTなどの画像生成でも同じような話がありますよね。たとえば「ミッキーマウスを画像生成して」と言った時に、「ミッキーマウスに似たものは作れません」という形で弾かれるようになっています。

それと同じように、ある程度有名なミュージシャンや、いわゆるアーティスト、クリエイターの方であれば、名前を入れた時にそういう風に弾くようにすべきなのに、そうなっていないことが問題じゃないの?ということが言われているんです。

ただ、これには補足があります。実は最近、V6の前のV5.5とかV5ぐらいのバージョンでも、もう相当弾いているんですね。アーティスト名を入れても、きちんと弾かれるようになっていました。弾いてはいるんだけど、その前のV4などではできてしまったので、その時のことを言っているのかもしれません。

とはいえ、事実は事実なので、そのことで訴えるということは分かると思います。

モデルのバージョンアーティスト名を入れた時の挙動
V4など名前を入れると「それっぽい曲」が作れてしまった
V5・V5.5相当弾かれるようになっていた
V6著作権をクリアした音楽だけを学習したモデル

なので、これも結局は、それまでの損害賠償の部分を払えば済む話かもしれないし、彼らが今後どう言ってくるかは分からないんですが、ここが今、課題になっているということですね。

ステップ4:固有名詞をClaude・ChatGPT・Geminiに入れた場合はどうなる?

ここからは、前から僕が話をしていることにもつながる、もう一歩踏み込んだ問題です。

音楽を作ってとプロンプトで依頼する時に、いわゆる固有名詞を使って依頼することは良くありません。これは大前提です。

でも、だからといって、たとえばClaudeやChatGPT、Geminiを使って、「サザンみたいな曲を作って」と言ったとします。すると彼らが、サザンみたいな曲調を言葉で説明したプロンプトを出してくる。そして、それをSunoに貼り付けて曲を作ったとしたらどうでしょう。

この場合、Suno側には固有名詞は入っていないわけですね。あくまで「何々風」の特徴を言葉で説明したプロンプトで作っているわけです。それに対して、仮にサザンっぽい曲が出てきた時に、これはOKなのか?という問題があるんです。

ケースSunoに入力した内容問題になるポイント
① Sunoに直接アーティスト名を入力固有名詞ありパブリシティ権の侵害として訴えられている
② ClaudeやChatGPT、Geminiに固有名詞を入れてプロンプトを作成し、Sunoに貼り付け固有名詞なし出来上がった曲が似ていた場合にOKなのか

ステップ5:開示請求で「遡って」判明したらどうなるのか

これを突き詰めていくと、ずっと遡っていく話になります。仮に裁判になった時、僕自身はSunoでは固有名詞を打っていないけれど、たとえばClaudeなど別のAIの側で固有名詞を打って作らせていた。それが遡っていった時に、開示請求をされて判明した、となった場合にどうなるのか、という問題があるわけです。

今回の裁判は、まさにこういった問題も含めて起きているということになります。

今、僕が言ったケースであれば、Suno側には問題がない、ということになるかもしれません。でも、それは変な濡れ衣というか、ややこしい話になってきます。「でも作ったのはSunoだから、Sunoの方にも責任がある」ということになるかもしれない。

ステップ6:訴訟の矛先がClaudeやGemini、OpenAIに飛び火する可能性も

一方で、ClaudeやGeminiなどでサザンっぽい曲のプロンプトが出てくるということは、「お前らだって、その音楽を学習しているじゃん」という話になるんですね。

「じゃあ、お前らはどうやってサザンっぽい曲を学習したんだ?」「なんで、それっぽい音楽になるプロンプトが書けるんだ?」という問題になった時に、変な飛び火がかかってくるわけです。つまり、ClaudeやGeminiなど、そちら側にも、もしかしたら訴訟の矛先が来る可能性もあるんですね。ChatGPTを提供しているOpenAIにも来るかもしれません。

関係者考えられる責任・リスク
Suno曲を実際に作ったのはSunoなので責任を問われる可能性
Claude・Gemini・ChatGPT(OpenAI)「○○風」を言語化できるのは音楽を学習しているからでは?と矛先が向く可能性
クリエイター(ユーザー)開示請求で固有名詞を使ったことが判明するリスク

これが今起きていることで、これもまたどうなるかは分かりません。

僕の考えとしては、どちらの主張にもそれぞれ筋が通っていると感じています。アーティスト側からすれば、自分の名前を入れるだけで自分っぽい曲が作られてしまうのは、アイデンティティを奪われるような感覚でしょう。一方でAI側からすれば、音楽のジャンルやスタイルを言葉で説明すること自体は、人間の音楽評論家やプロデューサーも日常的にやっていることです。だからこそ、私たちクリエイターとしては「固有名詞に頼らず、自分の言葉で曲のイメージを組み立てる」という姿勢を持っておくことが、一番のリスク回避になるのではないかと思います。

ステップ7:固有名詞に頼らないプロンプトの組み立て方

では、固有名詞を使わずに、どうやって曲のイメージを伝えればいいのでしょうか。ポイントは、「誰っぽいか」ではなく「どんな要素でできているか」を言葉にすることです。

たとえば、あるアーティストの曲が好きだとしたら、その曲のどこが好きなのかを分解してみてください。ジャンルは何か、テンポは速いのか遅いのか、どんな楽器が目立っているのか、ボーカルは男性か女性か、明るい雰囲気か切ない雰囲気か。こうした要素を自分で観察して言葉にできれば、固有名詞がなくても、自分の求める曲の方向性をSunoに伝えることができます。

しかも、この作業を繰り返すと、自分自身の音楽の好みや、表現したい世界観がはっきりしてきます。固有名詞に頼ったプロンプトは「誰かのコピー」に近づきがちですが、要素を分解して組み立てたプロンプトは「自分らしい曲」に近づいていく。リスク回避という意味だけでなく、クリエイターとしての成長にもつながるやり方だと僕は思っています。

プロンプトの要素考えるポイントの例
ジャンルロック、ポップス、バラード、ファンクなど
テンポ速い・ゆったり・途中で変化するなど
楽器ギター中心、ピアノ中心、シンセサイザー中心など
ボーカル男性・女性、力強い・優しい・ささやくようになど
雰囲気明るい、切ない、疾走感がある、落ち着いているなど

Suno V6の3つのモデルと新オプション、そして幻のUI変更

ステップ1:Suno V6には3つのモデルがある

続いては、「SunoのV6となりました」というニュースです。これは僕も速報でお伝えしましたが、詳しい解説はまだやっていなかったので、ここで改めて紹介しておきます。

V6のモデルは3つあります。「V6」「V6-wild」、そして「V6-mini」です。

無料ユーザーの方は「V6-mini」しか使えません。一方で、有料ユーザーの方は「V6」と「V6-wild」を使うことができます。

モデル名使えるユーザー特徴
V6有料ユーザー通常使いの標準モデル。安定した品質
V6-wild有料ユーザー名前の通り「野性的」。ブレがあり、冒険的で意外性のある曲向き
V6-mini無料ユーザー無料プランで使えるモデル

ステップ2:「V6」と「V6-wild」の使い分け方

通常は「V6」の方を使います。一方の「wild」は、野性的という名前の通り、若干こう荒れるんですね。出来上がる曲にブレがあります。

なので、少し冒険的で面白い曲を作りたいのであれば、「V6-wild」の方で作ってみる、という使い方がいいと思います。意外性や実験的な方向性を出すことを楽しみたいなら、こちらがおすすめです。

実は、昔のバージョン4.5などもそうだったんですけど、以前のSunoは今よりも出来上がりにブレがあって、それがかえって面白い曲を生むこともありました。「昔の方が良かったよ」という方のために、多分この「wild」を残したんじゃないかな、と僕は思っています。

これは有料アカウントの方が使えるものなので、よかったらぜひ使ってみてください。ちなみに僕は、今のところまだ「wild」で作ったことがないんですよね。全部「V6」で作っているので、この辺りもこれから試してみたいなと思っています。

こんな人におすすめ選ぶべきモデル
狙い通りの安定した曲を作りたいV6
予想外の展開や実験的な曲を楽しみたいV6-wild
昔のバージョン4.5のような「ブレ」が好きだったV6-wild
まずは無料で試してみたいV6-mini

ステップ3:V6で使えるオプションを整理しよう

もう1つ、V6になったことで、いろんなオプションが使えるようになっています。前からあったものと、今回追加されたものがあるので、整理して紹介していきますね。

オプション①:Duration(前から存在)

「Duration」は、少し前からあったオプションです。名前の通り、曲の長さに関わる設定ですね。

オプション②:Max Mode(今回追加)

「Max Mode」は、今回新しく追加されたオプションです。これをオンにすると、クレジットの消費が増えるんですが、そのぶん計算量が増えて、曲の一貫性が上がり、クオリティが上がります。

僕は基本的に、Max Modeはオンにした状態でしか使っていません。ここはクレジットがかかるので、多分無料プランではできないと思いますが、有料プランの方はぜひ試してみてください。

オプション③:Variety(今回V6から追加)

「Variety」も、今回のV6から追加されたものです。これは、Style文をAIが書き換えてしまうという機能なんですね。

基本の値は「0」になっています。この数値を上げていくと、StyleをAIがいい感じに直してくれるんです。

僕は自分の書いたStyleを勝手に変えられるのが嫌なので、これは「0」でやっています。ただ、この度合いを上げると、AIがこちらの意図を汲み取ってくれたりするので、初心者の方は上げてみるのもいいかなと思います。

逆に、自分でプロンプトをしっかりコントロールしたい方は「0」でいいと思います。

オプション④:Personalize(前から存在)

「Personalize」は、以前からあったオプションです。

オプション⑤:Audio Influence(前から存在)

「Audio Influence」も、以前からあったオプションですね。

オプション名追加時期内容・横田のおすすめ設定
Duration少し前から曲の長さに関わる設定
Max Mode今回追加クレジット消費は増えるが、計算量が増えて一貫性・クオリティが上がる。横田は常にオン
VarietyV6から追加Style文をAIが書き換える。基本は0。初心者は上げてみるのも◎、自分でコントロールしたい人は0
Personalize前から以前からあるオプション
Audio Influence前から以前からあるオプション

ステップ4:一瞬だけ現れた「幻のUI変更」

次に、「Sunoの音楽生成UIが変更」というニュースです。

Sunoの曲作りの画面には、これまで「Simpleモード」と「Advancedモード」の2つがありました。これがなくなって、1つの画面に統合された、ということが一瞬だけ、1日か2日ぐらいあったんです。でも、また元に戻りました。

これがテストだったのか、バグだったのかは、ちょっと分かりません。ただ、これはこれで面白かったんですよね。というのも、本当に自然言語で話しかけた内容でプロンプトを作ってくれたり、自分が思っている通りの曲ができやすかったりしたんです。

項目これまで一瞬だけの変更現在
画面構成SimpleモードとAdvancedモードの2つ1つに統合元の2つに戻った
期間―1日か2日ぐらい―
特徴モードを選んで作る自然言語でプロンプトを作ってくれ、思い通りの曲ができやすかった―

実験だったのかもしれませんが、今はちょっとなくなっているので、また復活した時に、詳しく説明していこうと思っています。

ステップ5:V6を使いこなすための設定の考え方

ここまで紹介したモデルとオプションを、どう組み合わせればいいのか。僕なりの考え方を整理しておきます。

まず、自分のイメージ通りの曲をしっかり作りたい方は、「V6」を選び、「Max Mode」をオン、「Variety」は0にするのがおすすめです。これは僕自身が普段使っている設定で、クレジットはかかりますが、自分のStyle文が勝手に書き換えられることもなく、一貫性の高い曲に仕上がりやすいです。

一方で、何を書けばいいか分からない初心者の方は、「Variety」を少し上げて、AIに意図を汲み取ってもらうのがいいと思います。また、予想外の面白い曲に出会いたい方は、「V6-wild」を試してみると新しい発見があるかもしれません。

目的モデルMax ModeVariety
イメージ通りの曲を作りたい(横田の設定)V6オン0
プロンプトの書き方に自信がない初心者V6可能ならオン少し上げる
意外性のある実験的な曲を楽しみたいV6-wildお好みでお好みで
まずは無料で試したいV6-mini多分使えないお好みで

ステップ6:Sunoだけで15分!続きは次回の「2本立て」で

ということで、Sunoのニュースだけでもう15分になってしまいました。AI音楽に関するニュースは、Suno以外にもまだまだたくさんありますので、別の回で続きを紹介していきたいと思います。前回もそうでしたが、やっぱり今回も2本立てになりそうですね。

今日は、2026年9月まで、直近1ヶ月のSunoに関するニュースを紹介いたしました。


AI音楽の「潮目」が変わりつつある今、私たちクリエイターできること

今回は、2026年9月までの直近1ヶ月に起きた、Sunoに関する注目ニュースを振り返ってきました。

まず、SunoがYouTube音声データの取得を正式に認め、「人間も学習しているのに何が悪いのか」という姿勢を見せたこと。そして裁判では、複製、フェアユース、DMCA違反、UMG・ソニーの当事者適格という4つの争点が浮かび上がりました。

次に、BelieveやTuneCoreとのグローバル戦略提携によって、AI音楽の配信ハードルが大きく下がる可能性が出てきたこと。一方で、ジェイソン・イズベルらによるパブリシティ権の集団訴訟では、ClaudeやGemini、OpenAIにまで矛先が向く可能性も見えてきました。

そしてV6では、3つのモデルとMax Mode、Varietyなどの新オプションが登場しています。

AI音楽を嫌う流れの潮目は、確かに変わりつつあります。ただし、収益化が簡単になることと、実際に稼げることは別問題です。固有名詞に頼らず、自分の言葉で良い曲を作り続けること。それが、これからの時代を生き抜くクリエイターの一番の武器になるはずです。


まとめ

  • 2026年9月22日(火・祝日)の恒例企画として、直近1ヶ月のSuno関連ニュースを振り返った
  • SunoはYouTube音声データの取得を正式に認めたうえで、「人間も音楽を聴いて学習しているのに、AIが学習して何が悪いのか」と主張している
  • 裁判の争点は、①音声データの複製は著作権侵害か、②フェアユース(公正な利用)に該当するか、③YouTubeの技術的保護の回避はDMCA違反か、④UMG・ソニーにDMCA請求の当事者適格があるかの4つ
  • 訴えているのはYouTubeではなく、しかも親会社のGoogleもAI学習にYouTubeを使っていると考えられるため、争点③④は特に注目ポイント
  • SunoはBelieve・TuneCore(世界のTuneCore。TuneCore Japanの話ではない)とグローバル戦略提携を結び、AI音楽の配信ハードルが大きく下がる可能性がある
  • これまでAI音楽は審査ではねられることが多く、背景にはSpotify、Apple Music、Amazon Musicなど配信先からの圧力があったと考えられる。日本でもJASRACでは作詞・作曲のどちらかに人間が関わる必要がある
  • 提携によってSuno・ディストリビューター・クリエイターの三者が潤う仕組みになりうるが、収益化が簡単になることと、実際に稼げることは別問題
  • 潮目が変わった背景には、著作権をクリアした音楽だけを学習したV6の登場がある
  • ジェイソン・イズベルらがパブリシティ権を争点にSunoを集団提訴。V4などでアーティスト名を入れると「それっぽい曲」が作れたことが問題視されている(V5・V5.5では相当弾かれていた)
  • ClaudeやChatGPT、Geminiで固有名詞からプロンプトを作りSunoに貼る場合も、開示請求で遡られるリスクや、OpenAIなどに訴訟の矛先が向く可能性がある
  • V6のモデルは3つ。有料ユーザーは「V6」「V6-wild」、無料ユーザーは「V6-mini」。wildはブレがあり実験的な曲向き(横田はまだ未使用)
  • 新オプションのMax Modeはクレジット消費が増えるがクオリティが上がる(横田は常にオン)。VarietyはStyle文をAIが書き換える機能で、基本は0
  • DurationやPersonalize、Audio Influenceは以前からあるオプション
  • SimpleモードとAdvancedモードが1つに統合されたUIが1日か2日だけ登場し、元に戻った
  • AI音楽ニュースはまだたくさんあるため、今回も2本立てでお届けする予定

よくある質問(Q&A)

Q1. SunoがYouTubeのデータで学習していたなら、今Sunoで作った曲を使うのは危険ですか?

A. 今回Sunoが認めたのは、過去のモデルがYouTubeの音声データを学習していたという点です。一方で、最新のV6は、著作権をクリアした音楽だけを学習したモデルとして登場しています。だからこそ、BelieveやTuneCoreといった世界的なディストリビューターも提携に踏み切ったと考えられます。ただし、裁判の行方によって今後の扱いが変わる可能性はゼロではありません。4つの争点についてどのような判例が出るのか、引き続き注目しておくことをおすすめします。

Q2. BelieveとTuneCoreの提携で、日本のTuneCore Japanでも AI音楽が配信しやすくなりますか?

A. 今回の提携は、世界で展開しているTuneCoreの話であり、TuneCore Japanの話ではありません。そのため、日本でも同じように決まっていくとは限らない点に注意が必要です。また日本では、JASRACのルールで作詞と作曲のどちらかに人間が関わる必要があるという話もあります。今後、日本でどのような対応になるのかは、動向を見守る必要があります。

Q3. 配信のハードルが下がれば、AI音楽ですぐに稼げるようになりますか?

A. 残念ながら、それは別問題です。仕組み上は、Sunoで作った曲がApple MusicやAmazon Musicなどに配信されやすくなり、収益化は簡単になるかもしれません。しかし、曲が良くなかったり、みんなが聴いてくれなかったりすれば、収益は生まれません。配信できることと、聴かれて稼げることは別物だと考え、曲のクオリティを高めることや、聴いてもらうための工夫を続けることが大切です。

Q4. Sunoで「○○風の曲」を作るのは、やめたほうがいいですか?

A. プロンプトにアーティスト名やバンド名、曲名などの固有名詞を入れて依頼することは良くありません。現在、ジェイソン・イズベルらがパブリシティ権を争点にSunoを集団提訴しています。また、ClaudeやChatGPT、Geminiに固有名詞を入れて作らせたプロンプトをSunoに貼り付ける方法も、開示請求で遡って判明した場合にどうなるのかという問題があります。固有名詞に頼らず、ジャンルや楽器、テンポ、雰囲気などを自分の言葉で組み立てることが、一番安心できる方法です。

Q5. V6のMax ModeとVarietyは、どのように設定するのがおすすめですか?

A. Max Modeは、オンにするとクレジット消費が増えますが、計算量が増えて一貫性とクオリティが上がります。僕は基本的にオンの状態でしか使っていません。ただし、多分無料プランでは使えないと思います。Varietyは、Style文をAIが書き換える機能で、基本は0です。自分でプロンプトをコントロールしたい方は0のままで、AIに意図を汲み取ってほしい初心者の方は、数値を上げてみるのもいいと思います。

音楽生成AI「Suno」AI音楽ニュース2026年9月分(AI音楽ラジオ)①

🎵 Suno
Sunoとは、テキストで指示を出すだけで歌詞・メロディ・ボーカル入りの楽曲を自動生成できる音楽生成AIサービスです。専門的な知識や楽器がなくても本格的な曲が作れることから世界中で利用者が広がっています。一方で、学習データの扱いや生成物の権利をめぐって大手レコード会社から訴えられるなど、AI音楽の法的なあり方を問う象徴的な存在にもなっています。

⚖️ フェアユース
フェアユースとは、アメリカの著作権法にある考え方で、批評・研究・教育などの目的であれば、権利者の許可なく著作物を利用しても一定の条件のもとで違法にならないという制度です。Sunoは「人間も過去の音楽を聴いて学ぶのだから、AIの学習も公正な利用にあたる」と主張しています。AIの学習にこの考え方が適用されるかは法律上まだ決まっておらず、今後の判例が大きな方向性を左右します。

🛡️ DMCA
DMCAとは、アメリカの「デジタルミレニアム著作権法」の略称で、インターネット上の著作物を守るための法律です。コピー防止などの技術的な保護手段を回避する行為を禁じている点が特徴です。今回の裁判では、SunoがYouTubeの保護の仕組みをかいくぐって音声データを取得したことがDMCA違反にあたるかが争点となっています。ただし訴えたのはYouTube自身ではない点が議論を呼んでいます。

👨‍⚖️ 当事者適格
当事者適格とは、ある裁判において原告や被告として訴えを起こしたり受けたりする資格があるかどうかを指す法律用語です。権利を侵害された本人でなければ、原則として訴える資格は認められません。今回は、YouTubeの技術的保護を回避したというDMCA違反について、YouTubeではなくUMGやソニーが請求する資格を持つのかが問われており、裁判の重要な争点の一つになっています。

🤝 Believe/TuneCore
BelieveとTuneCoreは、作った音楽をSpotifyやApple Music、Amazon Musicなどの配信サービスへ届ける「ディストリビューター」の世界的な大手です。CD時代のレコード会社のように流通の窓口を担います。これまではAI生成曲が審査で弾かれることも多くありましたが、Sunoとのグローバル戦略提携により、Sunoから直接登録できるなど配信・収益化のハードルが大きく下がる可能性があります。

🪪 パブリシティ権
パブリシティ権とは、有名人の名前・顔・声・個性などが持つ経済的な価値を、本人が独占的に利用・管理できる権利のことです。著作権とは別の権利として扱われます。Sunoでは以前、アーティスト名や曲名をプロンプトに入れるとそれらしい曲が作れたため、ジェイソン・イズベルらが「自分たちのアイデンティティが無断で使われている」として、この権利の侵害を理由に集団訴訟を起こしました。

🆕 V6
V6とは、Sunoの最新の音楽生成AIモデルです。著作権をクリアした音楽のみを学習したとされる点が大きな特徴で、AI音楽を敬遠してきた業界の潮目を変えるきっかけになったと考えられています。無料ユーザーは軽量版の「V6-mini」、有料ユーザーは「V6」と「V6-wild」を利用できます。音質や表現力も向上しており、ディストリビューターとの提携にもつながった重要なアップデートです。

🐺 V6-wild
V6-wildとは、Suno V6の有料ユーザー向けに用意された派生モデルです。名前の通り「野性的」で、通常のV6よりも生成結果にブレや荒さがあり、予想外の展開が出やすいのが特徴です。意外性のある曲や実験的な作品を作りたいときに向いています。かつてのV4.5のような自由度の高い生成を好むユーザーのために残されたと考えられ、定番のV6と使い分けることで表現の幅が広がります。

🚀 Max Mode
Max Modeとは、Suno V6で新たに追加されたオプション機能です。オンにするとクレジットの消費量は増えますが、AIの計算量が増えることで曲全体の一貫性が高まり、仕上がりのクオリティが向上します。クレジットが必要なため、無料プランでは使えないと考えられます。品質を重視して本格的な楽曲を作りたい場合には、常にオンにしておく使い方もおすすめです。

🎛️ Variety
Varietyとは、Suno V6から追加されたオプションで、ユーザーが書いたStyle(曲調の指示文)をAIがどの程度書き換えるかを調整する機能です。0にすると自分の指示がそのまま反映され、数値を上げるほどAIが意図を汲み取って良い感じに補ってくれます。プロンプトに慣れていない初心者は数値を上げてAIに任せ、細かく自分でコントロールしたい人は0にするという使い分けが効果的です。

音楽生成AI「Suno」AI音楽ニュース2026年9月分(AI音楽ラジオ)①

Suno訴訟の最新動向|YouTube音声の取得を認めた意味とは

SunoがYouTube音声の取得を認めた経緯と裁判の3つの争点

2024年6月にユニバーサル・ミュージック(UMG)、ソニー・ミュージック、ワーナー・ミュージックの3大レーベルがSunoを提訴してから、およそ2年が経ちました。そして2026年9月1日、Sunoは米マサチューセッツ連邦地裁に提出した答弁書の中で、AIの学習用音声データをYouTubeから「YT-DLP」というオープンソースのツールを使って取得していたことを正式に認めました。以前から疑惑はありましたが、証拠開示の過程で事実が積み上がっており、否定し続けるよりも「認めた上で合法性を争う」戦略に切り替えたと見るのが自然です。

Sunoの主張の柱は「フェアユース(公正な利用)」です。人間のミュージシャンも、過去に聴いてきた膨大な音楽から学び、そこからインスピレーションを得て新しい曲を生み出します。何の音楽も聴かずに作曲できる人はいません。AIも同じように学習しているだけで、裏側の技術的なプロセスとして使ったにすぎず、最終的に生まれるのは既存曲を侵害しない新しい作品だ、という論理です。

一方でレーベル側は、2025年9月から新たな論点を持ち込みました。YouTubeには「ローリング暗号」と呼ばれるダウンロード防止の仕組みがあり、それをすり抜けたことが米国DMCA(デジタルミレニアム著作権法)1201条の「技術的保護手段の回避」にあたるという主張です。この条項は、フェアユースの抗弁とは別に違法性が問われる点が重く、2026年8月18日には裁判所がこの主張の追加を認めています。

これに対しSunoは、そもそもUMGやソニーにこの回避行為を訴える資格(当事者適格)があるのかを問題にしています。保護の仕組みを設けているのはYouTubeであり、レーベルではないという理屈です。今回の原告にYouTube自身は含まれていません。

整理すると争点は「学習はフェアユースか」「YouTubeの保護回避は違法か」「レーベルに訴える資格はあるか」の3つです。AI学習を直接想定した法律がない中、ここで出る判断は今後のAI音楽全体の方向性を決める判例になる可能性があります。事実関係の証拠開示は9月30日に締め切られる予定で、その後はフェアユースをめぐる判断へと焦点が移っていく見通しです。

ユニバーサルとソニーが再提訴|V6も「同じ毒の木の果実」と主張

Sunoのニュースを追ううえで、配信直後に起きた最新の動きも押さえておく必要があります。2026年9月18日、UMGとソニーはSunoをボストン連邦地裁に再び提訴しました。1件目の裁判とは別の新しい訴訟です。

背景には、8月18日の裁判所の判断があります。レーベル側は1件目の裁判(対象560曲)に6万1,026曲を追加しようとしましたが、裁判所は審理が遅れることを理由にこれを認めず、別の訴訟として起こすことは妨げないとしました。そこで今回、6万202曲を対象とする新たな訴訟に踏み切ったわけです。米国著作権法では故意の侵害に対し1作品あたり最大15万ドルの法定損害賠償が認められており、理論上の上限は90億ドルを超える規模になります。さらにYouTubeの技術的保護を回避した行為1回ごとに最大2,500ドルも請求しています。

最大の注目点は、9月9日に公開されたばかりの新モデル「V6」も対象に含めたことです。Suno側は、V6はワーナー、BMG、Believeとの提携のもとでゼロから学習させたモデルで、UMGとソニーのデータは含まれていないと説明しています。これに対しレーベル側は、V6の学習には旧モデルで生成された2曲のうちユーザーがどちらを選んだかという「好みのデータ」が使われており、さらに旧モデルを「先生役」として能力を引き継がせる蒸留(ディスティレーション)の手法も用いられたと主張。旧モデル自体が無許諾の録音で学習されている以上、V6もその延長線上にある、つまり「同じ毒の木の果実」だと訴えています。

加えてレーベル側は、Sunoがワーナー、BMG、Believeと相次いで契約したこと自体が「学習用ライセンスの市場が存在する証拠」だと指摘しています。これはフェアユースを判断する際の要素の一つである「原作品の市場への影響」に関わる論点です。

私たちユーザーにとって大事なのは、V6が「ライセンスを得たモデル」として登場した一方で、その正当性自体が法廷で争われ始めたという事実です。V6で作った曲だから完全に安全だと言い切れる段階ではなく、判決の行方を継続して注視する必要があります。

Believe・TuneCoreとの戦略提携でAI音楽の配信はどう変わる?

ディストリビューターとは?BelieveとTuneCoreが提携した意味

2026年9月8日、SunoはフランスのBelieveと、その傘下のセルフリリース型配信サービスTuneCoreとのグローバル戦略提携を発表しました。AI音楽の世界では、ここ数年で最も大きな出来事の一つと言ってよいでしょう。

まず「ディストリビューター」について整理しておきます。CDの時代、音楽を世に出すにはレコード会社や流通会社を通す必要がありました。インターネット配信の時代にその役割を担っているのがディストリビューターです。SpotifyやApple Music、Amazon Music、YouTube Musicなどに自分の曲を並べたいとき、個人のクリエイターは基本的にディストリビューターを経由して登録します。BelieveとTuneCoreは、その中でも世界最大級の事業者です。

これまでAIで作った楽曲は、ディストリビューターの審査で弾かれることが少なくありませんでした。Believeは2026年4月、Sunoの当時のモデルで作られた楽曲の配信をブロックする方針を示していたほどです。背景には、配信先のストリーミングサービス側から「質の低い楽曲や大量生成された楽曲を回してほしくない」という圧力があったと考えられます。

今回の提携で、その方針は大きく転換しました。ポイントは次の2つです。一つは、Believe・TuneCoreのアーティストやレーベルのうち、参加に同意した人の楽曲がSunoの新モデルの学習に使われ、その対価が支払われること。参加はオプトイン方式で、報酬は収益分配の形になると報じられています。もう一つは、Sunoの新しい業界パートナーモデルで作られた楽曲が、BelieveとTuneCoreを通じて配信できる対象になることです。

Sunoにとってはライセンス済みの学習データと配信の出口が手に入り、ディストリビューターにとってはAIクリエイターという新しい顧客層が広がり、クリエイターにとっては収益化の道が開ける。三者が得をする構図です。なお、配信番組では「Suno上でチェックを入れるだけでTuneCoreに自動登録される」ような連携が将来的にあり得るという見方も紹介しましたが、これは現時点で公式に発表された機能ではなく、あくまで今後の可能性として捉えてください。

Suno楽曲はTuneCoreで配信できる?日本のクリエイターが押さえる注意点

「これでSunoの曲を自由に配信できる」と早合点するのは禁物です。日本のクリエイターが押さえておきたい注意点を整理します。

第一に、対象となるモデルです。公式発表で配信対象とされているのは「新しい業界パートナーモデルで作った楽曲」であり、過去のモデルで生成した楽曲が自動的に配信可能になるとは書かれていません。実際にSunoはV6の公開に合わせて旧モデルをすべて引退させており、今後の新規生成はV6系で行うことになります。

第二に、TuneCore Japanとの関係です。今回の提携はグローバルのTuneCoreの話であり、日本法人のTuneCore Japanに同じ条件がそのまま適用されるとは現時点で発表されていません。TuneCore Japanは2025年4月に「AIを使用したリリースに関するガイドライン」を公開しており、楽曲の100%がAI生成でないことや、必要な権利処理を済ませていることを求めています。日本から配信する場合は、必ずTuneCore Japanのヘルプセンターで最新の規約を確認してください。

第三に、プランと権利の問題です。無料ユーザーが使えるV6-miniには商用利用の権利がありません。配信して収益を得たいなら、ProかPremierへの加入が前提になります。また9月3日からはダウンロード数にも上限が設けられ、Proは月20曲、Premierは月60曲、無料ユーザーは合計7曲までとなりました。Sunoはオーディオの透かし(ウォーターマーク)やフィンガープリント技術も導入しており、これらの保護策はBelieve・TuneCore経由の配信にも適用されます。大量生成した曲を片っ端から配信する使い方は、仕組みの上でも難しくなっています。

第四に、著作権使用料の問題です。日本では、人間の創作的な関与がない完全AI生成の楽曲は著作物として認められにくく、JASRACの管理対象にもなりにくいと一般に理解されています。つまり「配信できること」と「著作権使用料を受け取れること」は別の話です。作詞を自分で行うなど、人間が創作に関わる部分を意識的に残しておくことが、今後ますます重要になるでしょう。

ジェイソン・イズベルらの集団訴訟とパブリシティ権の問題

パブリシティ権の集団訴訟とは?何が問われているのか

Sunoに対しては、著作権とはまったく別の角度からの訴訟も起きています。2026年8月31日、グラミー賞受賞歴のあるシンガーソングライターのジェイソン・イズベルが中心となり、キャンパー・ヴァン・ベートーヴェンのデヴィッド・ロウリー、ブルース音楽家のガイ・フォーサイス、ジャズサックス奏者のエドゥアルド・カジェの計4名が、マサチューセッツ連邦地裁に集団訴訟を起こしました。

争点は「パブリシティ権」です。パブリシティ権とは、名前や肖像、声など、その人を特定できる特徴を商業的に利用することをコントロールする権利を指します。今回の訴状には著作権侵害の請求は含まれていません。問題にしているのは、特定の曲がコピーされたかどうかではなく、Sunoのシステムが「アーティスト名」をいわば検索キーのように扱い、その人らしい曲調や声、説明文、画像までまとめて生成できてしまう点です。

Sunoを使ったことがある方なら、プロンプトにミュージシャンやバンドの名前、曲名を入れると、それらしい曲ができた経験があるかもしれません。旧モデルはYouTube上の膨大な音楽から学習していたため、アーティストの特徴をそのまま再現しやすかったわけです。原告側は、自分の名前を入れるだけで自分らしい曲が出てくるのは、アーティストのアイデンティティを本人の同意なく商品化するものだと主張しています。

Sunoはアーティスト名によるプロンプトをブロックするフィルターを設けていると説明していますが、訴状はこのフィルターが機能しない場合があり、名前の文字の間にスペースを入れるだけで回避できると指摘しています。画像生成AIで有名キャラクターの生成を頼むと断られるのと同じように、著名なアーティストの名前は確実に弾くべきだという問題提起です。

実際には、V5やV5.5の頃にはアーティスト名はかなり弾かれるようになっていましたが、それ以前のV4の時代には比較的通っていた印象があります。今回の提訴はV6公開前に行われており、主に過去のモデルを念頭に置いたものと考えられます。原告は複数の州法に基づく17の請求を掲げ、集団訴訟としての認定、損害賠償、差止めを求めています。

アーティスト名プロンプトのリスクとClaude・ChatGPT経由の「〜風」指示

この訴訟は、私たちのプロンプトの書き方にも大きな問いを投げかけています。以前から、Sunoで曲を作る際にアーティスト名や曲名といった固有名詞を使うのは避けるべきだとお伝えしてきました。では、固有名詞を直接Sunoに入れなければ問題ないのでしょうか。

たとえば、ClaudeやChatGPT、Geminiなどの生成AIに「サザンオールスターズのような曲を作りたい」と相談し、テンポや楽器構成、メロディの特徴などを言語化したプロンプトを作ってもらい、それをSunoに貼り付けたとします。Suno側には固有名詞は一切入っていません。しかし、結果として特定のアーティストにそっくりな曲ができた場合、それは問題ないと言えるのか。ここは明確な答えのないグレーゾーンです。

仮に将来、裁判で生成過程がさかのぼって調べられたとき、Sunoには固有名詞を入力していなくても、別のAIで特定のアーティストを狙った指示を出していたことが分かれば、「特定の人物を模倣する意図があった」と評価される可能性は否定できません。また視点を変えると、「なぜその生成AIは特定アーティストの曲調をそこまで正確に言語化できるのか」という疑問も生まれます。LLM側も音楽に関する大量の情報を学習しているからこそ可能なことで、議論の矛先がAI音楽サービス以外の生成AI事業者に向かう可能性も、論点としては考えられます。ただし、本記事の執筆時点でそのような訴訟が起きているわけではなく、あくまで今後の論点の一つです。

実務的な結論はシンプルです。「特定の誰かに似せる」ことを目的にしたプロンプトは、直接でも間接でも避けること。代わりに、ジャンル、年代、テンポ、使う楽器、ボーカルの質感、曲の構成といった音楽的な要素を自分の言葉で組み立てるのが安全です。「80年代風のシティポップ、ミディアムテンポ、エレピとスラップベース、夏の夜の海岸」のように、固有名詞に頼らず情景と要素で描写する方が、結果としてオリジナリティのある曲にもつながります。

Suno V6の3モデルと新機能を徹底解説

V6・V6-wild・V6-miniの違いと料金プラン別の使い分け

2026年9月9日、Sunoは新世代のモデル群「V6」を公開しました。最大の特徴は、1つのモデルではなく3つのモデルが同時に登場したことです。Sunoが複数の音楽モデルを同時にリリースするのは初めてのことです。

1つ目の「V6」は、ProおよびPremierの有料会員向けのフラッグシップモデルです。公式には、信頼性と精度が高く、あらゆるジャンルやスタイルで完成度の高い音楽を安定して生み出すモデルと説明されています。作りたいイメージがはっきり決まっているときに向いています。筆者も現在はすべての曲をV6で制作しています。

2つ目の「V6-wild」も有料会員向けで、名前のとおり「探索」のためのモデルです。予測しにくく変化に富んだ、意外性のある結果が出やすいのが特徴で、Suno自身もここで得たアイデアをV6に持ち帰って仕上げる使い方を提案しています。V4.5の頃のような荒削りで冒険的な出力が好きだったユーザーのために用意された選択肢とも言えるでしょう。ニッチなジャンルを作りたいアーティストにとって、ポップ寄りに寄りすぎない点も利点とされています。

3つ目の「V6-mini」は、すべてのユーザーが無料で使える高速版です。ただし無料プランでは商用利用の権利がなく、ダウンロードも制限されます。アイデアのラフスケッチを作るには十分ですが、配信や業務利用を考えるなら有料プランが前提になります。

V6の公開にあわせて、V5.5以前の旧モデルはすべて引退しました。過去に作った曲はライブラリにそのまま残り、再生や共有も可能ですが、新たにカバーや延長などを行う場合はV6系のモデルで処理されます。1回の生成で2曲、合計10クレジットという消費量は従来と変わりません。

機能面では、自然な言葉で曲の一部だけを修正できる編集機能、複数の曲の要素を組み合わせるマッシュアップ、画像や動画、音声を参照して曲を作るマルチモーダル入力など、制作の自由度が大きく広がりました。「サビをゴスペル合唱にして」「この歌詞の一語だけ変えて」といった指示で、気に入った部分を残したまま手直しできるのは、実務上とても大きな進化です。

Max Mode・Varietyなど新オプションの活用法とUI変更テスト

V6では、生成時に使えるオプションも整理・拡充されました。ここでは実際の制作で押さえておきたいものを解説します。

まず「Max Mode」です。オンにするとクレジットの消費が増える代わりに、V6がより多くの計算を使って仕上げてくれます。公式ヘルプでは、2分を超える長めの曲、原曲に近い形を保ちたいカバー、ある曲のスタイルを別の曲に移すとき、曲全体でボーカルやスタイルの一貫性を保ちたいときに向いていると説明されています。筆者は基本的にMax Modeをオンにした状態で制作しています。短いアイデア出しなら標準モードで十分なので、用途によって使い分けるとクレジットを節約できます。なお、無料プランでMax Modeが使えるかどうかは、最新の公式情報で確認してください。

次に、V6で追加された「Variety」スライダーです。これは出力にバリエーションを持たせるため、AIがスタイル欄のプロンプトを調整・書き換える機能です。数値を上げるとAIが意図を汲み取って「いい感じ」に整えてくれるので、プロンプトの書き方に慣れていない初心者の方は上げてみる価値があります。一方、自分でスタイル指定を細かくコントロールしたい場合は、公式も推奨しているとおり0に設定しましょう。筆者も自分の書いたスタイル文を変えられたくないので0で運用しています。

このほか、再生時間を指定する「Duration」、自分の好みを反映させる「Personalize」、参照音源の影響度を調整する「Audio Influence」といった、以前からある設定も引き続き利用できます。

また、配信の直前には生成画面のUIにも変化がありました。これまで分かれていたSimpleモードとAdvancedモードが一つに統合された画面が、1〜2日ほど表示された後に元に戻ったのです。テストだったのか不具合だったのかは公式に説明されていませんが、この統合画面では、話し言葉で伝えた内容をもとにAIがプロンプトを組み立ててくれ、思い描いた曲に近づけやすいという手応えがありました。公式のV6 FAQでも、Simpleモードではカバーやリミックス、延長といった機能を選ばなくても、AIが必要な作業を判断してくれると説明されています。自然言語で指示するだけで曲作りが進む方向に、Sunoが舵を切りつつあることは間違いないでしょう。

2026年9月のSunoニュースから見るAI音楽クリエイターの今後

著作権・パブリシティ権のリスクを避けるプロンプト設計と運用ルール

ここまでのSunoニュースを踏まえると、AI音楽クリエイターや、AI音楽を業務に取り入れたい企業・店舗のSNS担当者が今すぐ見直すべきポイントが見えてきます。なお、以下は実務上の考え方であり、個別の法的判断が必要な場合は専門家に相談してください。

一つ目は、固有名詞を使わないプロンプト設計の徹底です。アーティスト名、バンド名、曲名をSunoに入力しないのはもちろん、別の生成AIを経由して「〜風」を言語化させる使い方も、模倣の意図が残る点では同じリスクを抱えます。ジャンル、年代、テンポ、楽器、ボーカルの質感、情景といった音楽的要素を自分の言葉で組み立てることを基本にしましょう。

二つ目は、人間の創作的な関与を残すことです。歌詞を自分で書く、曲の構成を自分で決める、生成した曲を編集して仕上げるなど、自分が作品づくりに関わった部分を明確にしておくことは、著作権の面でも配信審査の面でもプラスに働きます。

三つ目は、記録を残すことです。いつ、どのプラン・どのモデルで、どんなプロンプトで生成したのかを保存しておけば、配信審査で権利関係の説明を求められたときや、万一トラブルになったときの備えになります。有料プランの領収書も保管しておきましょう。

四つ目は、利用規約の変化を追うことです。Sunoは2026年8月10日に利用規約を改定し、公式のダウンロード以外の方法で生成物を取得すること、たとえば録音やストリームリッピングを禁止しました。9月3日からはダウンロード数の上限も始まっています。規約は今後も変わる可能性が高いため、公式ブログやヘルプセンターを定期的に確認する習慣をつけてください。

五つ目は、配信先ごとのAIポリシーを確認することです。ディストリビューターやストリーミングサービス、SNSごとにAI楽曲の扱いは異なり、しかも頻繁に変わります。企業で活用する場合は、こうした確認手順を社内ガイドラインとして文書化しておくと、担当者が変わっても安全に運用できます。

収益化の仕組みは整っても「稼げる」とは限らない|今やるべきこと

Believe・TuneCoreとの提携やV6の登場によって、AI音楽を配信して収益化する「仕組み」は確実に整いつつあります。これまでAI音楽を排除する方向に動いていた業界の潮目が変わり始めたことは、クリエイターにとって非常に大きな前進です。その背景に、Sunoがライセンスを得たデータで新モデルを作るという方向転換をしたことがあるのは間違いありません。

ただし、「収益化できる」ことと「収益を稼げる」ことはまったく別の話です。仕組みの上で配信できるようになっても、曲が良くなければ、そして誰にも聴いてもらえなければ、何も始まりません。UMGとソニーの新しい訴状によれば、音楽配信サービスのDeezerには2026年7月時点で1日あたり約9万曲、新着楽曲の半数以上にあたるAI生成曲が届いているとされています。配信のハードルが下がるほど、ライバルの数も爆発的に増えていくわけです。

では、今やるべきことは何でしょうか。第一に、曲の質を上げることです。V6の部分編集機能やMax Modeを使いこなし、1曲1曲を丁寧に仕上げる姿勢が差になります。第二に、聴いてもらうための導線を作ることです。Instagram、TikTok、YouTubeショートなどのSNSで制作の裏側や曲に込めた物語を発信し、ファンとの接点を増やしましょう。第三に、自分ならではのテーマやキャラクターを確立することです。AIボーカリストの世界観づくりや、季節やイベントに合わせた曲づくりなど、「この人の曲だから聴きたい」と思ってもらえる軸が大切です。

Sunoは今後、アーティストが参加を選び、参加すれば対価を得られる、個々のアーティストを軸にした新しい体験を開発していくと表明しています。訴訟の行方次第で状況が一変するリスクは残りますが、ルールを守り、質の高い作品を積み重ね、ファンを育てているクリエイターほど、この変化の恩恵を受けられるはずです。AI音楽のニュースは毎週のように動いています。Suno以外のAI音楽関連ニュースについても、続編で詳しく解説していきます。


ファクトチェック・訂正一覧

No.配信(文字起こし)での発言検証結果記事での扱い
1SunoがYouTube音声データ取得を正式に認めた正確。2026年9月1日提出の答弁書で、YT-DLPを使ってYouTubeから学習用音声を取得したと認めた(MBW)そのまま採用し、日付とツール名を補足
2今回訴えたのはYouTubeではない正確。原告はUMG・Capitol・ソニー。ワーナーは2025年11月に和解・提携済み原告構成を補足
3UMG・ソニーに当事者適格があるかが争点Sunoが答弁書で主張している段階。裁判所の判断は出ていない「Suno側の主張」として記載
4SunoがBelieveとTuneCoreとグローバル戦略提携正確。2026年9月8日発表。TuneCoreはBelieveの傘下採用し、発表日と資本関係を補足
5Sunoでチェックを入れるとBelieve・TuneCoreに自動登録されるようになる公式発表なし。話者の将来予測「現時点で未発表の可能性」と明記
6Sunoで作った音楽をBelieve・TuneCoreが認めてくれる条件付き。対象は「新しい業界パートナーモデル(V6)」で作った楽曲。旧モデル曲の扱いは明記なし。TuneCore Japanへの適用も未発表対象範囲とTuneCore Japanの注意点を追記
7V6は著作権をクリアした音楽だけを学習Suno側はWMG・BMG・Believeと提携し、UMG・ソニーのデータは含まないと説明。ただし9月18日の再提訴で、旧モデルの出力データや蒸留を使ったとして争われている「Suno側の説明」とし、係争中である点を追記
8JASRACでは作詞・作曲のどちらかに人間が関わっていないとダメ完全AI生成楽曲は著作物性や管理対象の面で課題があるというのが一般的な理解。具体的な基準はJASRAC公式での確認が必要一般論として表現を調整
9ジェイソン・イズベルらがパブリシティ権で集団訴訟正確。2026年8月31日提訴、原告4名、著作権侵害の請求は含まない採用し、原告と請求内容を補足
10V6以前の話なので訴えている提訴はV6公開(9月9日)前で整合。訴状はフィルターが名前の間にスペースを入れると回避できると指摘採用し、フィルター回避の指摘を追記
11無料ユーザーはV6-miniのみ、有料はV6とV6-wild正確。V6-miniには商用利用権がない採用し、商用権の注意を追記
12Max Modeが今回追加された/無料プランでは多分使えないMax ModeはV6 FAQで説明あり。無料プランでの可否は公式情報で確認できず用途を公式説明で補足、無料可否は「要確認」
13VarietyはV6で追加、0にすると自分でコントロールできるV6 FAQの説明と一致採用
14Simple/Advancedが統合されたUIが1〜2日だけ表示された公式発表は確認できず。テストの可能性「公式説明なし」と明記
15Claude・Gemini・ChatGPT側にも訴訟の矛先が向く可能性話者の推測。当該論点での提訴は執筆時点で未確認「今後の論点」として記載
追加(配信後の新情報)UMG・ソニーが9月18日にSunoを再提訴、V6も対象MBW報道で確認見出しを設けて追記
追加9月3日からダウンロード上限(Pro月20/Premier月60/無料計7)MBW報道で確認配信時の注意点として追記

参考資料・出典

情報出典URL
SunoがYouTube音声取得を答弁書で認めた件、当事者適格の主張、ダウンロード上限、利用規約改定Music Business Worldwide(2026/9/8)https://www.musicbusinessworldwide.com/suno-admits-it-obtained-youtube-audio-to-train-its-ai-but-challenges-umg-and-sonys-standing-to-bring-stream-ripping-claim/
ストリームリッピング請求の追加許可(8/18)Music Business Worldwidehttps://www.musicbusinessworldwide.com/umg-and-sony-accuse-suno-of-pirating-youtube-via-stream-ripping-to-train-its-ai/
UMG・ソニーによる再提訴とV6への主張(9/18)Music Business Worldwide(2026/9/18)https://www.musicbusinessworldwide.com/universal-and-sony-sue-suno-for-a-second-time-claiming-platforms-v6-models-are-the-fruit-of-the-same-poisoned-tree/
Believe・TuneCoreとの戦略提携Suno公式ブログhttps://suno.com/blog/believe-partnership
同上(プレスリリース)Believe公式https://www.believe.com/press-release/believe-and-suno-announce-strategic-partnership
提携の報酬形態(収益分配)Billboardhttps://www.billboard.com/pro/suno-believe-strategic-partnership/
提携の日本語報道KAI-YOUhttps://kai-you.net/article/96487
ジェイソン・イズベルらの集団訴訟Billboardhttps://www.billboard.com/pro/jason-isbell-class-action-lawsuit-ai-music-platform-suno/
同上(17の請求、著作権請求なし)Consequencehttps://consequence.net/2026/09/jason-isbell-sues-suno/
V6の3モデル、Max Mode、Variety、旧モデル引退、クレジット消費Suno公式ヘルプ「v6 FAQ」https://help.suno.com/en/articles/13924481
V6公開とV6-miniの商用権Digital Music News(2026/9/9)https://www.digitalmusicnews.com/2026/09/09/suno-v6-launch/
V6-wildの位置づけMusic Allyhttps://musically.com/2026/09/09/suno-launches-its-v6-ai-music-models-heres-what-you-need-to-know/

音楽生成AI「Suno」AI音楽ニュース2026年9月分(AI音楽ラジオ)①

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この記事を書いた人

横田 秀珠のアバター 横田 秀珠 (新潟)公立長岡造形大学 情報リテラシー論 講師

ネットビジネス・アナリスト。未経験のIT企業に就職し、たった3年で独立し、2007年にITコンサルタント会社のイーンスパイア(株)を設立し現在に至る。All About ProFile全専門家で全国1位のコラム評価を獲得した実績を持つ。全国で年間200回を超える講演も行う。