「漫画全巻ドットコム」で読み取るマーケティング
「こち亀」の最新作 161巻が9/4に発売になったそうです。
気付いてみれば、161巻です。
この本をAmazonで買おうとすると
http://amazon.jp/dp/4088745620
一緒に、一つ前の160巻もいかがですか?と奨めてきます。
さらには2冊を一緒にまとめてカートに入れるボタンまであります。
この辺がAmazonは上手いなぁと思うわけですが
「読書の秋」だし、この際、1巻から全部読みたいので
まとめて買いたいって人がいたら、Amazon様どうします?
お客さんに、1クリックで買えるとは言え
まさか160回もクリックさせるんです?
こんな時に困りますよねぇ。
これを解決してくれるサイトを見つけました。
その名も「漫画全巻ドットコム」です。
そのサイト案内文を、まず読んでください。
「漫画全巻ドットコムは、漫画全巻専門書店です。
気になっていたあのコミックを一気に読みたい。
なつかしいあの漫画を読み返したい。
自宅でゆっくりとあの名作を読み耽りたい。
という要望にお応えするのが漫画全巻ドットコムです。
1巻から最終巻までを一気に読むのもよし、
ゆっくりと時間をかけて味わって読むもよし。
家でじっくり読みたい人のためのインターネット書店です。
漫画全巻ドットコムでは厳選されたコミックを
全巻セットで提供していきます。
是非「このコミックがおもしろい」とか
「このコミックがない!」といった情報をお知らせ下さい。
皆様と一緒によりよいコミックとの出会いの場がつくれればと思います。
さすがっすねぇ。
漫画1冊をネットで買おうとすると
どんなにAmazonの送料が安くても、
単価が1500円にならないので
送料がかかってしまいます。
そういうお客さんは狙わずに、まとめ買いするお客さんに絞る。
確かに需要はありますよね。
そして全巻を揃えた人は次にどうするか?
そんな人は新刊が出るたびに揃えていきますよねぇ。
この辺の顧客心理の壺も見事に押さえています。
そのリピート客はメルマガなどを通して、顧客を囲い込んでいく。
1冊ずつ購入していく場合でも送料は全国均一525円(税込)です。
この辺も頑張ってますよねぇ。
見込客⇒既存客⇒固定客の流れが見事です。
新規客の獲得コスト=既存客の獲得コスト×6
と言われています。
特にインターネットでの場合は、さらに凄くて
新規客の獲得コスト=既存客の獲得コスト×10
と言われています。
新規の獲得コストは確かにSEOやSEMなどで掛かるかも知れないけど、
まとめ買いをしてくれますから、粗利への影響は少ないはずです。
マーケティング的にも面白い事例のサイトですね。
秋の夜長、「漫画全巻ドットコム」で買って
お気に入りの漫画を読破してみませんか?