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音楽生成AI「Suno」AI音楽ニュース2026年9月分(AI音楽ラジオ)①

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2026年9月22日の生配信では、直近1ヶ月の音楽生成AI「Suno」関連ニュースを解説した。SunoはYouTube音声の学習を認めつつ、人間と同じ学習だとしてフェアユースを主張しており、DMCA違反やUMG・ソニーの当事者適格が裁判の争点となる。BelieveとTuneCoreとの提携で配信と収益化のハードルが下がる見込みの一方、パブリシティ権侵害の集団訴訟も起きた。V6ではwild版やMax Mode、Varietyなどの新機能が加わった。

詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=11Dm3N0tN6U

0:00 🎙️ オープニング・今日のテーマ(2026年9月 Suno・AI音楽ニュース) 1:03 🧠 SunoがYouTube音声データ学習を認める「人間も学習している」論 2:11 ⚖️ 裁判の争点:DMCA違反と訴える資格の問題 3:17 🤝 SunoがBelieve・TuneCoreとグローバル戦略提携 4:21 🚫 これまでAI音楽が配信審査で弾かれていた理由 5:25 🔗 自動連携で配信ハードルが大幅に下がる可能性 6:33 💰 収益化の仕組みとV6(権利保護モデル)の意義 7:46 👨‍⚖️ ジェイソン・イズベルがパブリシティ権で集団訴訟 8:52 🏷️ アーティスト名入りプロンプトはなぜ問題なのか 10:01 🤖 ChatGPT・Claude・Geminiで作ったプロンプトの責任問題 11:11 🆕 Suno V6の3モデル(V6・V6 Wild・V6 Mini) 12:18 🎛️ V6の新オプションとMaxモード 13:17 🎚️ 新機能「バラエティ」と音楽生成UIの一時変更 14:20 👋 まとめ・次回予告

🎵 Suno
Sunoとは、テキストで指示を出すだけで歌詞・メロディ・ボーカル入りの楽曲を自動生成できる音楽生成AIサービスです。専門的な知識や楽器がなくても本格的な曲が作れることから世界中で利用者が広がっています。一方で、学習データの扱いや生成物の権利をめぐって大手レコード会社から訴えられるなど、AI音楽の法的なあり方を問う象徴的な存在にもなっています。

⚖️ フェアユース
フェアユースとは、アメリカの著作権法にある考え方で、批評・研究・教育などの目的であれば、権利者の許可なく著作物を利用しても一定の条件のもとで違法にならないという制度です。Sunoは「人間も過去の音楽を聴いて学ぶのだから、AIの学習も公正な利用にあたる」と主張しています。AIの学習にこの考え方が適用されるかは法律上まだ決まっておらず、今後の判例が大きな方向性を左右します。

🛡️ DMCA
DMCAとは、アメリカの「デジタルミレニアム著作権法」の略称で、インターネット上の著作物を守るための法律です。コピー防止などの技術的な保護手段を回避する行為を禁じている点が特徴です。今回の裁判では、SunoがYouTubeの保護の仕組みをかいくぐって音声データを取得したことがDMCA違反にあたるかが争点となっています。ただし訴えたのはYouTube自身ではない点が議論を呼んでいます。

👨‍⚖️ 当事者適格
当事者適格とは、ある裁判において原告や被告として訴えを起こしたり受けたりする資格があるかどうかを指す法律用語です。権利を侵害された本人でなければ、原則として訴える資格は認められません。今回は、YouTubeの技術的保護を回避したというDMCA違反について、YouTubeではなくUMGやソニーが請求する資格を持つのかが問われており、裁判の重要な争点の一つになっています。

🤝 Believe/TuneCore
BelieveとTuneCoreは、作った音楽をSpotifyやApple Music、Amazon Musicなどの配信サービスへ届ける「ディストリビューター」の世界的な大手です。CD時代のレコード会社のように流通の窓口を担います。これまではAI生成曲が審査で弾かれることも多くありましたが、Sunoとのグローバル戦略提携により、Sunoから直接登録できるなど配信・収益化のハードルが大きく下がる可能性があります。

🪪 パブリシティ権
パブリシティ権とは、有名人の名前・顔・声・個性などが持つ経済的な価値を、本人が独占的に利用・管理できる権利のことです。著作権とは別の権利として扱われます。Sunoでは以前、アーティスト名や曲名をプロンプトに入れるとそれらしい曲が作れたため、ジェイソン・イズベルらが「自分たちのアイデンティティが無断で使われている」として、この権利の侵害を理由に集団訴訟を起こしました。

🆕 V6
V6とは、Sunoの最新の音楽生成AIモデルです。著作権をクリアした音楽のみを学習したとされる点が大きな特徴で、AI音楽を敬遠してきた業界の潮目を変えるきっかけになったと考えられています。無料ユーザーは軽量版の「V6-mini」、有料ユーザーは「V6」と「V6-wild」を利用できます。音質や表現力も向上しており、ディストリビューターとの提携にもつながった重要なアップデートです。

🐺 V6-wild
V6-wildとは、Suno V6の有料ユーザー向けに用意された派生モデルです。名前の通り「野性的」で、通常のV6よりも生成結果にブレや荒さがあり、予想外の展開が出やすいのが特徴です。意外性のある曲や実験的な作品を作りたいときに向いています。かつてのV4.5のような自由度の高い生成を好むユーザーのために残されたと考えられ、定番のV6と使い分けることで表現の幅が広がります。

🚀 Max Mode
Max Modeとは、Suno V6で新たに追加されたオプション機能です。オンにするとクレジットの消費量は増えますが、AIの計算量が増えることで曲全体の一貫性が高まり、仕上がりのクオリティが向上します。クレジットが必要なため、無料プランでは使えないと考えられます。品質を重視して本格的な楽曲を作りたい場合には、常にオンにしておく使い方もおすすめです。

🎛️ Variety
Varietyとは、Suno V6から追加されたオプションで、ユーザーが書いたStyle(曲調の指示文)をAIがどの程度書き換えるかを調整する機能です。0にすると自分の指示がそのまま反映され、数値を上げるほどAIが意図を汲み取って良い感じに補ってくれます。プロンプトに慣れていない初心者は数値を上げてAIに任せ、細かく自分でコントロールしたい人は0にするという使い分けが効果的です。

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この記事を書いた人

横田 秀珠のアバター 横田 秀珠 (新潟)公立長岡造形大学 情報リテラシー論 講師

ネットビジネス・アナリスト。未経験のIT企業に就職し、たった3年で独立し、2007年にITコンサルタント会社のイーンスパイア(株)を設立し現在に至る。All About ProFile全専門家で全国1位のコラム評価を獲得した実績を持つ。全国で年間200回を超える講演も行う。