情報リテラシー論10苦戦する紙媒体と電子書籍’24長岡造形大学
初めてのクルマ飯に挑戦(笑)
100V1500WまでOKだしね!
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp
長岡である長男の飲み会を
送迎することになり、コメダ
珈琲の隣にある原信で買い物。
部屋並みに車内が明るいから
ノマドも出来るようになった。
熱いコーヒー飲みたいから
コメダ珈琲に入ったけど
次は車内焙煎だな(笑)
さて、本題です。
恒例の長岡造形大学で行う
情報リテラシー論の講義が
今年も後期から始まりました。
https://www.nagaoka-id.ac.jp/about/academics/curriculum/liberal-arts/
苦戦する紙媒体と電子書籍として
第11回目の講義を行ってきました。
https://www.youtube.com/watch?v=0GzDHT7UunU
情報リテラシー論がある長岡造形大学
情報リテラシー論11苦戦する紙媒体と電子書籍’24長岡造形大学
横田秀珠氏が長岡造形大学で行った「情報リテラシー論」第11回目の講義内容の振り返り。テーマは「苦戦する紙媒体と電子書籍」。新聞発行部数の減少、雑誌の休刊相次ぐ現状、電子書籍市場の動向、特に漫画分野でのデジタル化の進展について解説。また、AR技術やVision Proなど最新のデジタル技術と紙媒体の関係性、学生からの質問への回答を通じて、キャッシュレス決済と金銭感覚の変化についても言及。
1. 紙媒体の詳細分析
1.1 紙媒体の現状
1.1.1 紙媒体の利点
- 紙媒体の本は物理的な存在感があるため、実際に手に取って感じることができます。この tactile な体験は読書の一部として非常に重要です。
- 紙の本は、ページをめくる実感や本の重みなど、五感を刺激する要素が多く、読書体験を豊かにします。
- 紙媒体は、集中力を高める効果があり、電子書籍に比べて文字に没頭しやすいです。特に学問的な読書や深い理解を求める場合には、紙媒体の方が向いているとされています。
- マーキングやメモを書き込みやすく、読者にとって個人的な思考の整理や理解を深める手助けとなります。
- 紙媒体は、インターネットに接続していなくてもアクセス可能であり、バッテリーの心配もありません。
1.1.2 紙媒体の欠点
- 紙媒体は、保管スペースを必要とします。大量の本や雑誌を収集すると、その物理的な保存場所が問題となります。
- 紙の劣化が避けられず、長期保存には特別なケアが必要です。湿度や温度、光の影響を受けやすいです。
- 一度印刷された情報は容易に変更できず、新しい知識や情報と更新することが難しいという欠点があります。
- 持ち運びが不便です。例えば、旅行の際に複数の本を持ち歩くことは重労働です。
1.2 紙媒体の利用状況
1.2.1 出版業界の変遷
- 近年、デジタル化の波が押し寄せる中、伝統的な紙媒体の出版業界は変革の時期を迎えています。デジタル出版が恩恵を受ける一方で、紙の出版物の売り上げが減少しています。
- 出版社は、紙媒体と電子書籍の両方を提供することでビジネスモデルの適応を図っており、新たな市場としての電子書籍の台頭に対処しています。
- また、書籍の小売も大きく変化しており、電子書籍の普及により、従来の書店における販売が縮小しつつあります。
1.2.2 読者の嗜好の変化
- 読者の読書スタイルもデジタル化に伴い変化しています。電子書籍の普及により、スマートフォンやタブレットでの読書が一般的になってきました。
- しかし、紙の本を好む層も存在し続けており、特に年配の読者や紙の質感を重視する読者の間では依然として人気があります。
- 現代の読者は、状況に応じて紙と電子の両方のメディアを使い分けることが増えています。
1.3 紙媒体の環境影響
1.3.1 紙の生産と環境負荷
- 紙媒体の生産には多くの資源が必要です。木材の採取、製造過程でのエネルギー消費、水の使用など、環境への影響が大きいです。
- さらに、製紙業では大量の化学薬品が使用されることが多く、その廃棄物が環境汚染の原因となることがあります。
- 古紙のリサイクルは環境負荷を軽減する方法の一つですが、リサイクルされた紙も劣化が進みやすい傾向があります。
1.3.2 紙の廃棄とリサイクル
- 紙の廃棄は、大規模なゴミ問題の一部を形成しています。適切な廃棄処理がなされない場合、環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
- リサイクルは紙の利用を持続可能にする一助となりますが、完全な循環型社会の実現には多くの課題が残っています。
- 消費者の意識を高めるためのキャンペーンや教育プログラムが継続的に必要とされています。
2. 電子書籍の詳細分析
2.1 電子書籍の現状
2.1.1 電子書籍の利点
- 電子書籍はデジタルデバイスを通じて、どこでもいつでも手軽にアクセスできるという大きな利点があります。旅行中や移動中など、多様な場面で読書を楽しむことが可能です。
- デジタルフォーマットであるため、何百冊もの本を一つのデバイスに収めることができ、物理的な保存スペースを必要としません。
- デジタル書籍には検索機能が備わっており、特定のキーワードや章を素早く見つけることができます。また、ハイライトや注釈を簡単に加えることができるため、学習に役立ちます。
2.1.2 電子書籍の欠点
- 長時間の画面の見続けは目の疲れを引き起こすことがあり、健康への影響が懸念されます。一部の研究では、デジタルスクリーンの青色光が視力に悪影響をもたらす可能性が示唆されています。
- 電子書籍はデバイスに依存しているため、バッテリーが切れた場合やデバイスが壊れた場合にはアクセスできなくなるリスクがあります。
- デジタルコンテンツは著作権保護の観点から他人と共有することが難しい場合があります。紙の本のように、簡単に貸し借りすることができません。
2.2 電子書籍市場の動向
2.2.1 電子書籍普及の経緯
- 電子書籍の市場は急速に拡大しており、多くの出版社や書店がデジタル版を提供しています。AmazonのKindleやAppleのiBooksなど、多様なプラットフォームが登場しています。
- 電子書籍の格式はPDFやePubなどの標準フォーマットが主流であり、デバイスを跨いで利用できることが利便性の一因となっています。
- 新しい技術の導入で、インタラクティブな機能や音声読み上げ機能など、従来の紙の本にはない付加価値が提供されています。
2.2.2 電子書籍の利用者層
- 若年層やデジタルネイティブ世代において、電子書籍の普及率が高まっており、スマートフォンやタブレット端末での読書が人気です。
- ビジネスパーソンにも広く受け入れられており、通勤中や出張先で手軽に書籍にアクセスできる点が評価されています。
- 教育分野でも電子教科書の導入が進んでおり、学生の学習スタイルに大きな変化をもたらしています。
2.3 電子書籍のテクノロジー
2.3.1 電子インク技術
- 電子インク技術は、紙のような視認性を提供しつつ、目の疲れを軽減するために開発されました。これにより、長時間の読書でも比較的快適に過ごすことができます。
- 電子インクを利用したデバイスは消費電力が低く、バッテリーの持続時間が延ばせるため、長時間の利用が可能です。
- しかし、カラー表示や動画再生には向いておらず、フルカラーのリッチなコンテンツを提供するには限界があります。
2.3.2 インタラクティブ機能
- 電子書籍には、インタラクティブな要素が加わることが多く、例えばリンクをクリックして別のページに飛んだり、動画を再生したりすることが可能です。
- 辞書機能や翻訳機能が内蔵されているため、学習用途や多言語の読書に便利です。単語をタップするだけで、すぐに意味を調べることができます。
- インタラクティブな学習教材やクイズ機能を含む電子書籍は、教育の現場で特に有用です。
3. 情報リテラシーの重要性
3.1 情報の信頼性
3.1.1 正確な情報の評価
- 現代社会では情報が氾濫しており、その真偽を見極める能力が重要です。情報を評価する際には、出典の信頼性や筆者の専門性、情報の更新日などを確認することが必要です。
- インターネット上には多くの誤情報やフェイクニュースが存在し、正しい情報を得るためには複数の情報源を照らし合わせることが推奨されます。
- 情報リテラシー教育は、学生が批判的思考を持ち、不正確な情報に惑わされないようにするための重要なスキルです。
3.1.2 メディアリテラシー
- メディアリテラシーは、テレビや新聞、インターネットなどのメディアから発信される情報を適切に理解し、評価し、活用する能力です。
- 学生は、異なるメディアが情報をどのように報道し、影響を与えるかを理解することで、偏見やプロパガンダに対する抵抗力を身につけることができます。
- メディアリテラシーの向上は、デジタル社会における市民としての責任を果たすために重要です。
3.2 情報の選択と活用
3.2.1 適切なメディア選択
- 情報源の特性を理解し、状況に応じて最適なメディアを選択することが重要です。紙媒体の本が適している場合もあれば、電子書籍が便利な場合もあります。
- 目的に応じてメディアを使い分けることができれば、情報の理解と活用の効率が向上します。例えば、持ち運びに便利な電子書籍は旅行中に役立ちます。
- メディア選択の基準を持つことで、情報の信頼性や質を確保し、効果的に情報を活用することが可能です。
3.2.2 情報活用スキル
- 情報を効果的に活用するためには、収集したデータを整理し、分析する能力が求められます。情報を体系的に整理し、目的に応じて有用な形に加工するスキルは重要です。
- デジタルツールの活用も、このスキルに大きく寄与します。例えば、クラウドストレージやデータベースソフトウェアを使用して情報を効率的に管理することができます。
- また、情報のプレゼンテーション能力も重要です。収集した情報を分かりやすく伝えるためのスライド作成やビジュアル化のスキルが求められます。
3.3 デジタル時代の自己防衛
3.3.1 プライバシーとセキュリティ
- デジタル時代には、個人情報の管理とセキュリティが重要な課題となっています。オンライン活動においては、自分のプライバシーを守るための対策が必要です。
- プライバシー設定の確認や、強固なパスワードの使用、二段階認証の導入など、セキュリティ強化の方法を学ぶことが大事です。
- フィッシング詐欺やマルウェアから身を守るための知識も、デジタルリテラシーの一環として求められます。
3.3.2 サイバーエチケット
- デジタルコミュニケーションの普及により、オンラインでのマナーや倫理観も重要なテーマとなっています。サイバーエチケットは、他人を尊重し、適切なコミュニケーションを行うための基本的なルールです。
- 学生は、オンラインでの誹謗中傷やプライバシー侵害の問題に対処する方法を学び、健全なデジタル環境を維持するための責任を理解する必要があります。
- サイバーエチケットの実践は、デジタル社会における個人の行動に大きな影響を与え、トラブルを未然に防ぐ鍵となります。
4. 今後の展望と課題
4.1 紙媒体の可能性
4.1.1 紙媒体の再評価
- デジタル化が進む中で、紙媒体の価値が再評価されています。特に、アートブックや写真集など、視覚的な要素が重視される分野では紙媒体の持つ魅力が再確認されています。
- また、紙媒体の特性を活かした新しい形態のメディアが登場しています。例えば、紙とデジタルのハイブリッドな書籍や、紙の質感とデジタル技術を融合させたインタラクティブな本などが考案されています。
- 紙媒体の持つ独自の魅力を活かし、新しい可能性を模索する動きが今後も期待されています。
4.1.2 紙媒体の持続可能性
- 環境への配慮が求められる現代において、紙媒体の持続可能性も重要なテーマです。FSC認証など、環境に配慮した紙の利用が推進されています。
- 古紙リサイクルの技術や資源効率の向上により、環境負荷を軽減する取り組みが進められています。消費者も、環境意識を持って購買行動を行うことが求められます。
- 持続可能な紙媒体の生産と利用を通じて、紙媒体の良さを次の世代に伝えることが大切です。
4.2 電子書籍の進化
4.2.1 新技術の導入
- 電子書籍の分野では、新技術の導入が進んでいます。例えば、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)を活用した電子書籍は、読書体験を新たな次元へと引き上げます。
- AI技術を利用したパーソナライズドコンテンツや、読者の好みに合わせた推薦システムも、電子書籍の魅力を向上させています。
- 音声入力やナレーション機能の追加により、視覚に障害を持つ読者にとってもアクセス可能なコンテンツが増えています。
4.2.2 電子書籍の普及と課題
- 電子書籍の普及に伴い、さまざまな課題も浮き彫りになっています。著作権問題や違法コピー、プライバシーの保護など、デジタル化に伴う新たな問題への対応が求められています。
- また、デジタルデバイスの普及にともなう障害者アクセスの確保や、デジタルデバイドの解消といった課題も存在します。
- これらの課題を解決し、より多くの人々が安全かつ便利に電子書籍を利用できる環境を整えていくことが必要です。
よくある質問と回答
1. 紙媒体の本と電子書籍のどちらが学術的な読書に適していますか?
回答: 学術的な読書や深い理解を求める場合は、紙媒体の方が適していると言われています。紙媒体は集中力を高めやすく、メモやマーキングがしやすいという特徴があります。
2. 電子書籍の利点は何ですか?
回答: 電子書籍は携帯性に優れ、デバイス一つで何百冊もの本を持ち運ぶことができます。また、検索機能や注釈を簡単に加えられるなど、学習や研究にも便利な特徴があります。
3. 紙媒体の本は環境にどのような影響を与えますか?
回答: 紙媒体の生産には木材や水、エネルギーが必要で、環境負荷が大きいとされています。ただし、リサイクル技術や環境に配慮した製紙プロセスの導入が進んでいます。
4. 電子書籍を使う際に注意すべきデメリットはありますか?
回答: 長時間の画面閲覧は目の疲れや健康への影響を引き起こす可能性があります。また、デバイス依存のため、バッテリー切れや故障時に読書ができないリスクがあります。
5. 紙媒体と電子書籍の使い分けはどうすればよいですか?
回答: 状況に応じて使い分けることが推奨されます。たとえば、旅行中は軽量な電子書籍が便利ですが、深く考えたい内容や長時間の読書には紙媒体が適しています。
情報リテラシー論11苦戦する紙媒体と電子書籍’24長岡造形大学
超要約1分ショート動画こちら↓
https://www.youtube.com/shorts/25LnwKpCf80
情報リテラシー論11苦戦する紙媒体と電子書籍’24長岡造形大学
詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=KqgCnT8BsdE
0:00 📱 はじめに – 情報リテラシー論 第11回のテーマ紹介
1:05 🍂 新潟の景色と授業スライドの振り返り
2:10 📰 新聞の発行部数減少と広告費の変化
3:16 🌍 新聞のデジタル化とニュースメディアの進化
4:21 📚 雑誌業界の現状とデジタル化の影響
5:26 🕵️♂️ ジャーナリズムの役割と現状
6:30 📖 電子書籍と紙媒体の新しい可能性
7:35 📊 漫画市場のデジタル化とその影響
8:40 🔗 QRコードとAR技術によるデジタル誘導
9:43 💳 キャッシュレス化とお金のデジタル化
10:48 📸 紙媒体の質量感と特別感について
11:53 ✏️ 文字を書く機会の減少とその影響
12:56 🔍 情報リテラシーとネットでの多角的視点
14:02 🎥 日経空間版の未来的な新聞体験
上記の動画はYouTubeメンバーシップのみ
公開しています。詳しくは以下をご覧ください。
https://yokotashurin.com/youtube/membership.html
YouTubeメンバーシップ申込こちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCXHCC1WbbF3jPnL1JdRWWNA/join
情報リテラシー論11苦戦する紙媒体と電子書籍’24長岡造形大学
📰 新聞発行部数の減少
1997年をピークに減少が続き、特に2007年以降の団塊世代の退職により加速。デジタル化への対応が課題となっている状況を示す重要な指標。
📱 NewsPicks
紙媒体を持たない新しいニュースメディアの代表例。SNS戦略と独自の動画コンテンツで成功を収めた現代型メディアのモデルケース。
📚 電子書籍市場
漫画分野では2019年に紙媒体の売上を上回るなど成長を見せるが、一般書籍では依然として紙媒体が優勢という特徴的な市場構造。
🎯 ターゲティング
女性誌などの雑誌市場における読者層の明確な区分けと、それに基づくコンテンツ戦略の重要性を示す概念。
📝 反射光と直接光
紙の文字(反射光)と画面の文字(直接光)での読書体験の違いを説明する重要な技術的観点。
📱 縦読み対応
スマートフォン時代の漫画配信において重要となった新しい閲覧形式。デジタルコンテンツの最適化において重要な要素。
🔍 AR技術
紙とデジタルを結ぶ技術として進化し、空間認識へと発展。ポケモンGoに代表される新しいデジタルコンテンツの形。
💳 キャッシュレス決済
現金との使用感の違いや金銭感覚への影響など、デジタル化がもたらす生活様式の変化を象徴する現象。
👁️ Apple Vision Pro
日経新聞の空間版など、新しいデジタル体験を提供するデバイス。メディア消費の未来を示唆する技術。
✍️ 書く力の低下
デジタル化に伴う漢字を書く機会の減少と、それによる影響を示す現代的な課題。