ChatGPTの要約･翻訳･校正･文章の変更などGPT-4oとo1で比較
セミナーの夜の食材をスーパーで用意して
ホテルで夕飯を作る講師いるのかな？（笑）
イーンスパイアの横田です。
https://www.enspire.co.jp
先日の白河商工会議所で講演前に
近くのスーパーに買い出しでした。
しかも翌朝に晩ご飯を下ごしらえ
してから出かけているんですよ。
さて、本題です。
ChatGPTセミナー教材を作っていて
基本的な部分を修正するスライドを
用意したので、解説しますね。
https://www.youtube.com/watch?v=M6PdtfuGMB4
ChatGPTの要約･翻訳･校正･文章の変更などGPT-4oとo1で比較
ChatGPTの基本的な使い方について、以下の点を解説：
1)要約機能では「日本語で」や「Pythonで」というプロンプトを使うと精度が上がる
2)文字数制限のある要約では正確なカウントが重要
3)翻訳では意訳と直訳の使い分けが可能
4)校正では修正箇所を明記させることで学習効果が高まる
5)PREP法など様々な文章形式での書き直しや画像認識機能も活用可能。
ChatGPTの基本的な使い方と実践テクニック
- はじめに
- ChatGPTの基本機能と特徴
- 要約・翻訳機能の効果的な活用法
- 校正機能と自己成長の両立
- 文章作成の実践的テクニック
- おわりに
- よくある質問（Q&A）
はじめに
テクノロジーの進化とともに、私たちの日常生活やビジネスシーンにAIが深く浸透してきています。特にChatGPTは、その使いやすさと高い汎用性から、多くの人々に活用されています。しかし、せっかくの優れたツールも、使い方次第でその真価を発揮できないことも少なくありません。今回は、ChatGPTの基本的な機能を最大限に活用するためのコツや、意外と知られていない実践的なテクニックについてご紹介します。これらの知識は、初心者から上級者まで、幅広いユーザーの方々に役立つ内容となっています。
ChatGPTの基本機能と特徴
ChatGPTの基本機能において、最も重要なのは正確な指示の出し方です。特に日本語での利用において、「日本語で」という指定を明確にすることで、より精度の高い結果を得ることができます。例えば、100字での要約を依頼する場合、単に「要約して」と指示するのではなく、「日本語で100字で要約して」と指定することで、より正確な文字数での要約が可能になります。また、Pythonを活用した文字カウント機能を使うことで、さらに精度の高い結果を得ることができます。
要約・翻訳機能の効果的な活用法
ChatGPTの翻訳機能は、単なる直訳を超えた柔軟な対応が可能です。例えば、「小学生でもわかりやすい構造の文章に組み替えて」といった指示を加えることで、より理解しやすい翻訳結果を得ることができます。これは従来の翻訳ツールにはない、LLMならではの特徴です。また、専門用語を避けたり、より平易な表現に置き換えたりすることも可能で、対象読者に合わせた最適な翻訳を実現できます。
校正機能と自己成長の両立
校正機能を活用する際の重要なポイントは、単に文章を修正するだけでなく、修正箇所とその理由を明確に把握することです。「どの文章やどの文言を直したかを明記してください」という指示を加えることで、自分の文章力を向上させることができます。これにより、ChatGPTへの依存度を下げながら、自身の文章力を磨いていくことが可能になります。
文章作成の実践的テクニック
文章作成においては、PREP法（Point、Reason、Example、Point）を活用することで、より構造化された文章を作成することができます。また、対話形式や具体例の追加、感想の織り込みなど、様々なバリエーションでの文章作成が可能です。さらに、画像認識機能を活用することで、レシートから旅費精算書を作成するなど、実務的な用途にも対応できます。
おわりに
ChatGPTは、適切な使い方を知ることで、その真価を最大限に発揮することができるツールです。今回ご紹介した基本的な使い方やテクニックは、日々の業務や学習において、より効率的で質の高い成果を生み出すための一助となるでしょう。重要なのは、ChatGPTを単なる便利ツールとしてではなく、自己成長のためのパートナーとして活用することです。これらの機能を上手く組み合わせることで、より創造的で生産性の高い作業が可能になります。
よくある質問（Q&A）
Q1：日本語での要約が正確でない場合はどうすればよいですか？
A1：「日本語で」という指定に加えて、Pythonでのカウント指示を組み合わせることで、より正確な文字数での要約が可能になります。
Q2：翻訳時に専門用語を避けたい場合はどうすればよいですか？
A2：「小学生でもわかりやすい言葉で」などの指示を加えることで、平易な表現での翻訳が可能です。
Q3：校正機能を使う際の最適な指示の出し方は？
A3：「修正箇所と理由を明記してください」という指示を加えることで、より詳細な校正結果を得ることができます。
Q4：PREP法以外の文章構成テクニックはありますか？
A4：対話形式、Q&A形式、具体例中心など、目的に応じて様々な構成方法を指定することができます。
Q5：画像認識機能の精度を上げるにはどうすればよいですか？
A5：明るい場所で鮮明に撮影し、文字が判別しやすいように撮影角度を調整することで、より高精度な認識が可能になります。
詳しくは15分の動画で解説しました。
https://www.youtube.com/watch?v=JzaaT-vml_Y
0:00 📹 番組の導入と今回のテーマ紹介
1:06 💼 事例紹介：会社ホームページの文章
2:05 📝 ChatGPTでの要約機能の解説
4:21 🔧 Pythonを使った要約テクニック
6:42 🎯 ChatGPT-4とGPT-3.5の比較実験
11:20 🌐 翻訳機能の活用方法
12:27 📚 文章構成の改善テクニック
13:35 ✍️ 効果的な文章作成手法
上記の動画はYouTubeメンバーシップのみ
公開しています。詳しくは以下をご覧ください。
https://yokotashurin.com/youtube/membership.html
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https://www.youtube.com/channel/UCXHCC1WbbF3jPnL1JdRWWNA/join
🤖 ChatGPT
AIチャットボットの代表格で、文章生成や要約、翻訳など多様なタスクをこなすことができる言語モデル。精度の高い日本語処理が特徴で、ビジネスや学習に幅広く活用されている。
📝 プロンプト
AIに指示を出す際の入力文。「日本語で」や「Pythonで」など、特定のキーワードを追加することで、より正確な結果を得ることができる。
🔄 要約機能
長文を指定された文字数で簡潔にまとめる機能。精度を上げるためには適切なプロンプトの使用が重要。
🌏 翻訳
単なる直訳だけでなく、対象に合わせた意訳や表現の調整が可能な機能。小学生向けなど、読み手に合わせた翻訳ができる。
✍️ 校正
文章の誤りを指摘し修正する機能。修正箇所を明記させることで、ユーザー自身の文章力向上にも役立つ。
📊 Python
プログラミング言語の一つ。ChatGPTと組み合わせることで、より正確な文字カウントや処理が可能。
📋 PREP法
Point、Reason、Example、Pointの構成で文章を組み立てる方法。ChatGPTを使って効果的な文章構成が可能。
🔍 画像認識
画像内のテキストや情報を読み取り、必要な書類作成などに活用できる機能。
⚡️ 意訳
文脈や目的に応じて、原文の意味を保ちながら表現を変えて訳す方法。ChatGPTの特徴的な機能の一つ。
📱 基本機能
要約、翻訳、校正など、ChatGPTの基本的な機能群。適切な使い方を知ることで、より効果的な活用が可能。
超要約１分ショート動画こちら↓
https://www.youtube.com/shorts/g2opkmjTmFI
ChatGPTの要約･翻訳･校正･文章の変更などGPT-4oとo1で比較
ChatGPT基本講座は、要約、翻訳、校正、文章変更の活用法とコツを紹介。要約は日本語指定で文字数精度向上、翻訳は意訳指示が有効。校正は修正箇所明記で効率化。文章変更はPREP法や対話形式が便利。GPT-4oは画像認識も可能。モデル毎に精度と速度が異なり、プロンプト工夫で精度向上が可能。コツを掴めばChatGPTを業務や学習で効率的に活用できる。
1. 要約のコツ：文字数制限を正確に守る方法
ChatGPTを活用する上で基本かつ重要な機能の一つが「要約」です。会議の議事録、ニュース記事、論文など、長文の情報を短時間で把握したい場合に非常に役立ちます。しかし、要約を依頼する際にしばしば直面するのが、文字数制限の問題です。「〇〇字以内で要約してください」と指示しても、ChatGPTが必ずしも正確に文字数を守ってくれるとは限りません。特に、細かい文字数指定がある場合や、日本語特有の文字数カウントのずれなどが原因で、意図した文字数を超過してしまうことがあります。そこで、本項では、ChatGPTに文字数制限を正確に守らせるための効果的な方法とコツを、具体的な例を交えながら解説します。
1.1 日本語指定を明記する
文字数制限を守るための基本的な対策として、プロンプトにおいて「日本語指定」を明確にすることが挙げられます。ChatGPTは多言語に対応していますが、特に日本語においては、文字数カウントが英語などと比較して曖昧になりがちです。そのため、プロンプトに「日本語で〇〇字以内で要約してください」と明記することで、ChatGPTはより日本語の文字数ルールを意識し、指示された文字数に近づけるようになります。
方法1：日本語指定を明記する
最もシンプルかつ効果的な方法が、プロンプトに「日本語で」という指示を明確に含めることです。例えば、「以下の文章を日本語で100字以内で要約してください。」というように指示します。この指示を加えるだけで、ChatGPTは日本語の文字数制限をより強く意識し、期待通りの文字数に近い要約結果を生成してくれる可能性が高まります。実際に、211字の文章を「100字以内で要約して」とだけ指示した場合と、「日本語で100字以内で要約して」と指示した場合を比較すると、後者の方がより正確に100字以内に収まる傾向が見られます。これは、ChatGPTが「日本語で」という指示によって、言語設定を日本語に特化させ、文字数カウントの精度を高めているためと考えられます。
方法2：Pythonを活用する
より高度な方法として、「Pythonを活用する」というアプローチも存在します。ChatGPTに「Pythonで文字数をカウントして〇〇字以内で要約して」と指示することで、ChatGPTは内部的にPythonコードを実行し、文字数を正確にカウントしながら要約文を生成しようと試みます。この方法は、特にプログラミングに関する知識がなくとも、プロンプトに指示するだけで利用できるため、手軽に試すことができます。ただし、Pythonコードを実行する処理が加わるため、通常の要約指示よりも処理に時間がかかる場合がある点には注意が必要です。また、複雑な文章や特殊な文字コードを含む文章の場合、Pythonによる文字数カウントが正確に行われない可能性もゼロではありません。しかし、多くの場合、Pythonを活用することで、より厳密な文字数制限に対応した要約結果を得ることが期待できます。
2. 翻訳の活用法：直訳と意訳の違い
ChatGPTは、高度な翻訳機能も備えています。ビジネスシーンにおける海外とのコミュニケーション、学術論文の読解、海外ニュースの収集など、様々な場面でその翻訳能力は活用できます。しかし、翻訳を依頼する際に注意すべき点は、「直訳」と「意訳」の違いを理解し、目的に応じて適切な指示を与えることです。直訳は、原文の単語や文法構造に忠実に翻訳する方法であり、意訳は、原文の意味やニュアンスを汲み取り、より自然で分かりやすい表現に翻訳する方法です。本項では、ChatGPTの翻訳機能を最大限に活用するために、直訳と意訳の違い、そして翻訳の精度を高めるための工夫について、具体的な実践例を交えながら解説します。
2.1 翻訳の工夫
ChatGPTに翻訳を依頼する際、より質の高い翻訳結果を得るためには、いくつかの工夫が必要です。特に重要なのは、翻訳の目的や対象読者を明確にし、それに合わせた指示を与えることです。例えば、小学生でも理解できるような平易な表現で翻訳してほしい場合や、専門用語を正確に翻訳してほしい場合など、目的によって指示の内容は異なります。
小学生でもわかるように翻訳
専門的な内容を含む文章を、小学生にも理解できるように翻訳したい場合、「小学生でもわかるように翻訳してください」とプロンプトに指示します。この指示により、ChatGPTは難しい単語や複雑な構文を避け、より平易で簡潔な表現を用いた翻訳文を生成します。例えば、専門用語が多い科学記事を翻訳する場合、この指示を加えることで、専門知識のない人でも内容を理解しやすくなります。ただし、あまりに平易な表現に偏りすぎると、原文のニュアンスが損なわれる可能性もあるため、バランスが重要です。
意訳の活用
直訳では不自然な表現になりがちな文章や、文化的な背景が異なる表現を翻訳する場合、「意訳してください」と指示することが有効です。意訳を指示することで、ChatGPTは単語や文法に縛られず、文脈やニュアンスを重視した自然な表現を心がけるようになります。例えば、日本語の慣用句や比喩表現を英語に翻訳する場合、直訳では意味が通じないことが多いため、意訳によって英語圏の人々にも理解しやすい表現に変換する必要があります。意訳を活用することで、より自然でコミュニケーションが円滑になる翻訳文を得ることが期待できます。
2.2 実践例
翻訳の精度を検証する実践例として、「元の日本語文章を英語に翻訳し、さらにその英語文を日本語に戻す」という方法があります。このプロセスを経ることで、翻訳の過程で意味がどのように変化するのか、また、ChatGPTがどの程度原文のニュアンスを保持できるのかを確認することができます。例えば、「最新のAI技術は目覚ましい発展を遂げている」という日本語文章を英語に翻訳し、さらにそれを日本語に戻すと、元の文章と多少表現が異なるものの、意味はほぼ同じで自然な日本語文が生成されることが確認できます。
さらに、翻訳の精度を高めるための指示として、「専門用語を使わずに翻訳して」というプロンプトも有効です。これにより、ChatGPTは専門用語をより一般的な言葉に置き換えたり、説明を加えたりすることで、専門知識のない読者にも理解しやすい翻訳文を生成します。この指示は、専門的な内容を一般向けに翻訳する場合や、翻訳文を多くの人に読んでもらいたい場合に特に役立ちます。
3. 校正のポイント：修正箇所を明記させる
ChatGPTは、文章の校正作業においても強力なツールとなり得ます。誤字脱字のチェック、文法的な誤りの修正、表現の改善など、多岐にわたる校正作業を効率的に行うことができます。しかし、ChatGPTに校正を依頼する際に注意すべき点は、単に「校正してください」と指示するだけでは、修正箇所が分かりにくい場合があるということです。特に、大量の文章を校正する場合や、複数人で校正作業を分担する場合など、修正箇所を明確に把握したい状況では、工夫が必要です。本項では、ChatGPTに校正を依頼する際に、修正箇所を明記させるための効果的な指示方法と、校正結果を最大限に活用するためのポイントについて解説します。
3.1 校正の具体的な指示
ChatGPTに校正を依頼する際、修正箇所を明確にしてもらうためには、プロンプトに具体的な指示を加える必要があります。最も効果的な指示の一つが、「校正した箇所を明記してください」というものです。
校正した箇所を明記
プロンプトに「校正した箇所を明記してください」と追加することで、ChatGPTは校正結果として、修正後の文章だけでなく、修正箇所を特定できるような情報を付加してくれます。例えば、修正箇所を太字で強調したり、修正前の文章と修正後の文章を対比形式で表示したり、修正理由を簡潔に説明したりするなど、様々な形式で修正箇所を明示してくれます。これにより、ユーザーはどこが修正されたのかを一目で確認でき、校正作業の効率が大幅に向上します。特に、長文の校正や、複数人で校正結果を共有する場合に、この指示は非常に有効です。
注意点
ただし、「校正した箇所を明記してください」と指示した場合でも、ChatGPTが必ずしも全ての修正箇所を完璧に明示してくれるとは限りません。また、AIによる校正は、あくまでも補助的なツールであり、最終的な判断は人間が行う必要があります。そのため、ChatGPTによる校正結果を鵜呑みにするのではなく、必ず人間が目視で確認し、必要に応じて修正を加えることが重要です。特に、専門的な知識や高度な文章表現が求められる文章の場合、ChatGPTの校正能力には限界があることを理解しておく必要があります。ChatGPTは、あくまでも校正作業を効率化するためのツールとして活用し、最終的な品質保証は人間が行うという意識を持つことが大切です。
4. 文章変更のテクニック：PREP法や対話形式の活用
ChatGPTは、単に文章を生成するだけでなく、既存の文章を様々な形式に変更する能力にも優れています。文章の構成を論理的にしたり、読みやすい対話形式に変換したり、具体例を追加して内容を分かりやすくしたり、引用元を明記して信頼性を高めたりと、目的に応じた文章変更が可能です。本項では、ChatGPTを活用して文章を効果的に変更するためのテクニックとして、PREP法の活用、対話形式への変換、具体例の追加、引用元の明記という4つの方法について、具体的な指示例と効果を交えながら解説します。
4.1 PREP法の活用
PREP法は、Point（結論）、Reason（理由）、Example（具体例）、Point（結論の再提示）という4つの要素で文章を構成する論理的な文章構成法です。PREP法を用いることで、主張が明確で説得力のある文章を作成することができます。ChatGPTに文章変更を依頼する際に、「この文章をPREP法で書き直してください」と指示することで、ChatGPTは元の文章の内容をPREP法に沿った構成に再構築してくれます。
PREP法の説明
PREP法を活用することで、文章全体の構造が整理され、読み手は文章の главную мысль を容易に把握することができます。ビジネス文書、プレゼンテーション資料、報告書など、論理的な構成が求められる文章を作成する際に、PREP法は非常に有効です。ChatGPTにPREP法での書き直しを指示することで、文章構成の専門知識がない人でも、手軽に論理的な文章を作成することができます。ただし、元の文章の内容によっては、PREP法に無理やり当てはめると不自然になる場合もあるため、必要に応じて指示を調整する必要があります。
4.2 その他の形式
PREP法以外にも、ChatGPTを活用して文章を様々な形式に変更することができます。以下に、代表的な形式変換の例を３つ挙げます。
対話形式
文章を会話調の対話形式に変更することで、読みやすさや親しみやすさを向上させることができます。例えば、説明書やマニュアルなどの硬い文章を、対話形式に変換することで、読者はより気軽に内容を理解することができます。「この文章を対話形式で書き直してください」と指示することで、ChatGPTは登場人物を設定し、会話形式で文章を再構成してくれます。
具体例の追加
抽象的な説明が多い文章に、具体的な事例を盛り込むことで、内容をより分かりやすくすることができます。特に、専門的な内容や複雑な概念を説明する文章の場合、具体例を加えることで、読者の理解度を高めることができます。「この文章に具体的な例を追加して書き直してください」と指示することで、ChatGPTは文章の内容に合った具体例を自動的に生成し、文章に追加してくれます。
引用元の明記
ウェブ記事やレポートなど、情報の信頼性が求められる文章の場合、引用元を明記することが重要です。ChatGPTに「この文章に引用元を明記して書き直してください」と指示することで、ChatGPTは文章の内容に基づいて適切な引用元を自動的に探し出し、文章中に追記してくれます。ただし、ChatGPTが生成する引用元が必ずしも正確であるとは限らないため、最終的には人間が確認し、必要に応じて修正する必要があります。
5. 画像認識の活用：旅費精算書の作成例
ChatGPTの進化版であるGPT-4oモデルでは、テキストだけでなく、画像認識機能も大幅に向上しています。これにより、画像データを読み取り、その内容をテキストデータに変換したり、画像の内容に基づいて様々なタスクを実行したりすることが可能になりました。ビジネスシーンにおける画像認識機能の活用例として、旅費精算書の作成が挙げられます。従来、手作業で行っていたレシートの内容入力作業を、GPT-4oの画像認識機能を用いることで、大幅に効率化することができます。
具体的な手順としては、まず、レシートの写真をGPT-4oにアップロードします。次に、「このレシートの内容を読み取って、旅費精算書を作成してください」といったプロンプトを入力します。GPT-4oは、アップロードされたレシート画像を解析し、日付、品目、金額などの情報を自動的に抽出します。そして、抽出された情報を基に、旅費精算書のフォーマットに合わせた表形式のデータや、テキスト形式の文章を生成します。ユーザーは、生成されたデータや文章を必要に応じて修正し、旅費精算書を完成させることができます。
この画像認識機能を活用することで、手作業による入力ミスを減らすことができるだけでなく、入力作業にかかる時間も大幅に短縮することができます。特に、経費精算業務を頻繁に行う企業や、大量のレシート処理に悩まされている個人事業主にとって、GPT-4oの画像認識機能は非常に有効なツールとなるでしょう。ただし、レシートの画質や種類によっては、画像認識の精度が低下する可能性があるため、常に100%正確なデータが得られるとは限りません。そのため、GPT-4oによる自動処理後も、必ず人間が目視で確認し、必要に応じて修正を加えることが重要です。
6. GPT-4oとo1モデルの比較：精度と処理速度の違い
ChatGPTには、複数のモデルが存在し、それぞれに特徴や得意分野が異なります。本項では、最新モデルであるGPT-4oと、旧モデルであるo1モデルを比較し、それぞれの精度と処理速度の違い、そしてプロンプトの工夫による精度向上について解説します。GPT-4oは、マルチモーダル対応となり、画像認識機能が強化されただけでなく、テキスト生成能力も向上していると言われています。一方、o1モデルは、比較的シンプルなタスク処理に優れており、処理速度が速いという特徴があります。
6.1 精度と処理速度の比較
簡単な質問応答タスクを例に、GPT-4oとo1モデルの精度を比較してみましょう。「ひらがな・カタカナ3文字の果物名を3つ教えてください」という質問に対して、GPT-4oは「りんご、みかん、バナナ」など、誤答を含む回答を生成する場合があります。これは、GPT-4oが高度な処理能力を持つ反面、単純なタスクにおいては過剰な推論を行い、かえって精度が低下するケースがあることを示唆しています。一方、o1モデルは、この質問に対して「りんご、みかん、ぶどう」など、正確な回答を生成する傾向があります。これは、o1モデルがシンプルなタスクに特化しており、より直接的な回答を生成する能力に優れているためと考えられます。
プログラム的なプロンプトの使用
GPT-4oの精度を向上させるためには、プロンプトを工夫することが重要です。特に、条件を細かく指定したり、具体的な指示を与えることで、GPT-4oはより意図に沿った回答を生成しやすくなります。例えば、「ひらがなで3文字、カタカナで3文字、合わせて6つの果物名を重複なしで教えてください。回答はリスト形式でお願いします。」というように、プロンプトを詳細化することで、GPT-4oでも正確な回答を得られる可能性が高まります。このように、GPT-4oのポテンシャルを最大限に引き出すためには、プロンプトエンジニアリングの知識やテクニックが不可欠となります。
処理速度に関しては、一般的にo1モデルの方がGPT-4oよりも高速であると言われています。そのため、大量のテキストデータを高速に処理したい場合や、リアルタイムな応答性が求められるアプリケーション開発などにおいては、o1モデルを選択するメリットがあります。一方、より高度な文章生成能力や画像認識機能が必要な場合は、GPT-4oを選択するのが適切でしょう。タスクの内容や目的に応じて、適切なモデルを選択することが、ChatGPTを効果的に活用するための重要なポイントとなります。
まとめ
本講座では、ChatGPTの基本的な活用法として、要約、翻訳、校正、文章変更という4つの機能と、それぞれの活用におけるコツや裏技について解説しました。ChatGPTは、これらの機能以外にも、アイデア出し、文章作成、プログラミング補助など、多岐にわたる用途で活用できる非常に強力なツールです。本講座で紹介したコツや裏技を活用することで、ChatGPTをより正確に、より効率的に使いこなし、日々の業務や学習活動を大きく効率化することができます。
特に、文字数制限を正確に守る要約、目的に応じた翻訳、修正箇所を明示する校正、PREP法や対話形式を活用した文章変更など、具体的なテクニックを習得することで、ChatGPTの潜在能力を最大限に引き出すことができます。また、最新モデルであるGPT-4oの画像認識機能や、モデルごとの特性を理解することで、より高度な活用も可能になります。
ChatGPTは、AI技術の進歩によって、今後ますます進化していくことが予想されます。本講座で学んだ知識を土台として、常に最新情報をキャッチアップし、ChatGPTを効果的に活用していくことで、AI時代を生き抜くための強力な武器を手に入れることができるでしょう。
